ダンジョンに死の恐怖がいるのは間違っているだろうか。(仮)   作:TE

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書けましたので投稿します。

今回は、前回の続きと怪物祭です。

ようやくここまで書けました、、、
楽しんで頂けると幸いです。

では、本編をどうぞ!


第19話~刀匠の神と怪物祭~

第19話~刀匠の神と怪物祭~

 

「貴方がハセヲ君ね?私はヘファイストス。よろしく」

「・・・ハセヲです。宜しくお願いします」

 

俺、ハセヲはヘスティアに連れられ、武器や防具専門店で大手のファミリアである【ヘファイストス・ファミリア】の主神と会合している。

 

「あら?ヘスティアから聞いた話より、全然礼儀正しい子じゃない」

「・・・・・・」

「ま、待ってくれ、ハセヲ君!悪いと思っているからボクのツインテールを掴もうとしないでくれ!?」

 

俺の態度にヘファイストスから意外そうな顔をされてしまう。

その原因を作ったヘスティアを見れば、視線を合わせないように顔を逸らしやがった。

 

むかついたので、いつもの弄りをしてやろうとしたらヘファイストスが急に笑い出した。

 

「あはははっ!本当に仲が良いみたいね?一応心配していたのよ?ぐーたらなヘスティアの眷属になった子が良い子じゃなかったらどうしようってね」

「そんな心配は不要さ!ハセヲ君はとっても良い子さ!」

「でしょうね。じゃなきゃ、高級ドレスなんて買ってあげないもの」

 

・・・なんだ、この辱められる会話は!

早く本題に入らせないと面倒な事になりそうだ。

 

「あー、それでヘスティアから聞きましたが、ベル・・・。もう1人の眷属に武器を作ってもらえるとか」

「ええ。『2億ヴァリス』でね」

「にっ!?」

 

『2億ヴァリス』ってどんだけ高いんだよ!?

俺が驚愕しているとヘファイストスが話し出した。

 

「貴方達にとって、とても払えない値段よね。でも、うちのファミリアではちゃんとローンで払うようにも出来る仕組みもあるわ」

「2億をローンでか・・・」

 

助かるが、それでも支払いに何年かかるか分からねえぞ・・・。

 

「でもね、ハセヲ君。ある条件で『1億ヴァリス』にしてくれると約束してくれたんだ」

「ある条件?」

 

ヘスティアの言う『ある条件』で50%OFFになるなんて、一体どんな条件を叩きつける気なんだ?

 

「その条件は、ハセヲ君。貴方の武器を少しの間私に預けてくれないかしら?」

「俺の武器?」

「そう。貴方の武器はとても珍しいものらしいわね。ヘスティア曰く隕石をも破壊するとか、階層主を一刀両断出来るとか言っていたわ」

「おい・・・」

「・・・・・・」

 

ヘスティアの奴、どんだけ話を大きく盛ってやがるんだ!

視線を合わせようとしたらまたすぐに逸らしやがるし・・・。

後でお仕置き確定だな・・・

 

「・・・預けてもいいですが、俺も冒険者なので全部預けるのは勘弁してもらいたいです。なので、1種類ずつ貴女に預けて気が済んだら他の武器と交換でどうでしょう?」

「そうね。ハセヲ君は稼ぎ頭だし、残りの1億を払うために稼がないとならないものね。それで構わないわ」

「ありがとうございます。ではどれからにしますか?」

 

ヘスティアに持たせていた双剣と【錬装士(マルチ・ウエポン)】のスキルで所持していた大剣と大鎌を並べた。

 

「これが・・・確かに普通の武器とは違うようね・・・」

 

ヘファイストスが並べられた俺の武器達を眺めている。

この世界において、(The World)の武器がどう評価されるのか気になる所である。

 

「じゃあ、最初は双剣を預からせてもらうわ」

「了解です。じゃあ、ベルの武器の件、宜しくお願いします」

「分かったわ。それじゃあ、行くわよ、ヘスティア。手伝いなさい」

「応ともさ!ハセヲ君、ベル君の武器が出来た時にまた会おう!」

 

そう言って2人は部屋から出て行った。

どんな武器になるかは分からないが、ベルにとって良い武器ができるように祈りながら俺はその場を後にするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪物祭(モンスターフィリア)?」

 

ハセヲがヘスティアとヘファイストスと別れてから翌日。

リューとの朝稽古が終わって、世間話をしていると聞いたことがない単語が出てきて聞き返すハセヲ。

 

「はい。ダンジョンから連れ出したモンスターを調教(テイム)する様子を見せる催しです。興味があれば行ってみては?」

「いや、いいわ。そんな面白いものじゃなさそうだし」

 

調教(テイム)】という技術には多少興味を持ったハセヲだが、所詮はモンスターを傷つけ黙らせるだけの見世物だとハセヲは思った。

 

「汗も掻いたし、シャワーを浴びに行くか。また明日な、リュー」

「はい。また明日、ハセヲ」

 

ハセヲはリューと別れ、シャワーを浴びた後はダンジョンへ行こうと頭の中で予定を立てていたのだが―――

 

「いざ!怪物祭(モンスターフィリア)へ、レッツゴー!」

「・・・・・・」

 

ティオナに手首を握られて連れられるハセヲの姿があった。

どうやら怪物祭(モンスターフィリア)を見に行くようである。

 

事の顛末を説明すると、ハセヲがダンジョンへ潜るために準備をしていると偶々、ティオナとティオネ、レフィーヤの3人組と出会った。

ハセヲが無視しようとしたら、すぐにティオナに捕まり、怪物祭(モンスターフィリア)を見た事がなく、興味がないからダンジョンへ行こうとしていた事を聞き出されてしまう。

 

何を思ったか、怪物祭(モンスターフィリア)を見に行くティオナが無理矢理ハセヲを同行させることにしたのだ。

 

どうにかして逃げようと抵抗するハセヲだったが、まだ力ではアマゾネスのティオナには勝てず、武器で追い払う訳にも行かない為、渋々怪物祭(モンスターフィリア)へ一緒に行く事になった。

 

「今、ロキとアイズは出店を回っている筈だから闘技場の前で待ち伏せするわよ」

「はい!」

「おー!」

「はあ・・・」

 

1人だけテンションが違うが、4人はすぐに怪物祭(モンスターフィリア)が開催されている闘技場へと向かう。

すぐに到着した4人はロキとアイズを探す事にした。

 

「見つかんないなー」

「・・・おい。ティオナ、だったな?」

「あ、うん!どうしたの、ハセヲ?」

「帰っていいか?」

「ダメー」

 

ハセヲの質問に即答で答えるティオナ。

しかも両腕をクロスさせてバッテンのジェスチャー付きである。

流石のハセヲもふざけた様子のティオナに怒りを爆発させた。

 

「なんでだよ!別にお前1人じゃねえんだから寂しいとかそんな理由じゃねえんだろ?」

「うん!ハセヲと遊びたかったんだ!」

「なっ!?・・・はあ、もういいわ」

 

余りにも単純明確な理由を満面な笑みで答えるティオナを見て、怒る気力を削がれたハセヲは説得を諦めた。

 

「えへへー。・・・あれ?」

「どうした?」

「なんか周りの様子がおかしくない?武装した冒険者もいるし、ギルドの職員さんも慌しい感じだよ」

 

ティオナの言う通りで沢山の人たちが慌しく動いている。

そんな様子にティオナだけではなく、ハセヲやティオネ、レフィーヤもただ事ではないと察した。

 

「行ってみるわよ」

「うん!」

「はい!」

 

騒ぎの元へと走り出す3人にハセヲは溜息を吐きながらも付いていく。

慌しく人が行き来している人混みの中心で指示を出すロキの姿があった。

 

「おーい!ロキー!」

「ん?おおっ!ティオナにティオネにレフィーヤやんか!3人も怪物祭(モンスターフィリア)を観に来たんか?」

「そうよ。というか、これは何の騒ぎよ?」

「実は・・・って、ハセヲはんもおるやん!?」

「おう」

 

3人の後から遅れてきたハセヲを見て驚くロキ。

ベートの一件から顔を合わせてない2人であるが、然程ギクシャクした様子はない。

 

「ハセヲはんには前の一件について話したい事があるんやけど、今はそれどころじゃあらへん」

「何があったんだ?」

「簡単に説明すると怪物祭(モンスターフィリア)で用意したモンスターが逃げ出したそうや」

 

ロキの言葉に驚く一同。

原因などは分かっていないが、このままでは力のない一般人に被害が出てしまう。

 

「い、一大事じゃないですか!?」

「落ち着き。今、アイズたんに向かわせてる。みんなはアイズが討ち漏らしたモンスターを頼むわ」

「そのアイズは?もう向かったの?」

「いや、まだここにおるで」

「えっ?どこに?」

 

ロキはアイズがまだこの場にいると言っているが、辺りを見渡してもアイズの姿は見当たらない。

 

「上だ」

「えっ、あっ!」

 

ハセヲに言われてレフィーヤは上を見上げると闘技場の高い塀でモンスターを探すアイズがいた。

 

「【目覚めよ(テンペスト)】」

 

アイズは武器を構えたと思いきや、その場から姿を消す。

 

「モンスターを見つけたようね。私達も行くわよ」

「オッケー!」

「はい!」

 

ロキに指示された通り、アイズの補助へと動き出す3人。

ハセヲは、アイズを含め第一級冒険者が事にあたるのなら問題ないと思い、動かない。

なんなら、今のうちに帰ろうかと考えている。

 

「・・・悪いんやけど、ハセヲはんも行ってくれるか?」

「別に構わねえが、あの4人なら必要ないんじゃねえの?」

「いやな?ウチ()の勘が嫌な予感がすると言っとるんや・・・」

「・・・っ!?」

 

まるで、ロキの勘が当たったかのように大きな音と地震が起こる。

ハセヲも妙な胸騒ぎを感じた。

 

「・・・わかった」

「よろしくな」

 

ロキのお願いを受けたハセヲは急いでティオナ達が向かった方向へと走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「か、かったぁ〜!?」

 

私、ティオナは地面から生えて出てきたモンスターと戦っている。

そのモンスターは蛇のように細長いけど凄く固くて私やティオネの打撃は全く効いていない様子だった。

 

というか、ダンジョンであんなモンスター見たことがないんだけど・・・。

もしかして新種?

でも、ガネーシャ・ファミリアはどこであんな新種を見つけたんだろう?

 

「ティオナ!集中しなさい!来るわよ!」

「あ、うん!」

 

ティオネの言う通り、集中しよう。

細かい事はロキに任せればいいよね!

 

「というか、本当に固い!武器持って来ればよかった!」

「泣き言言うんじゃないわよ!今、レフィーヤが詠唱してるから待ちなさい!」

 

魔法って杖なくても詠唱で出来るから良いよね。

なら、出来る限り攻撃をこっちに向かせないと!

 

「こふっ!?」

「レフィーヤ!?」

「ちょっと、今のはやばいわよ!?」

 

レフィーヤがいる地面からも何かが這い出て、尻尾?みたいなものがレフィーヤの脇を強打。

血を吐くレフィーヤの様子だとかなりの重傷だ。

 

しかも、蛇かと思っていた頭部が蕾だったようで花びらが満開になり、獰猛さが一目で分かる口が露わになって、レフィーヤを襲おうとしている。

 

「レフィーヤ!起きなさい!」

「このぉ!邪魔!」

 

先ほどの強打で身動きが取れない状態になってしまったレフィーヤを助けようと動くけど、無数の蔦が私とティオネの行く先を塞ぐ。

このままじゃ、レフィーヤが危ない!

 

「ああああああああっ!」

 

レフィーヤが痛みに耐えながら動こうとしてるけどあれじゃ逃げられない。

花のモンスターは既にレフィーヤの目の前にいて、その大きな口で捕食しようとしてる。

 

やばい、やばい、やばい、やばい!?

 

このままじゃ、レフィーヤが食べられちゃうよ!?

 

「レフィーヤ!?」

 

私とティオネは間に合わなかった。

花のモンスターの口が大きな音を立てて閉じられてしまった。

そ、そんな、レフィーヤが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何、手こずってやがんだ!しっかりしろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は、ハセヲ!!」

「レフィーヤもいるわ!」

 

聞き覚えのある声に、絶望に打ちひしがれていた気持ちが晴れやかになる。

 

視線を向けると、屋根の上でレフィーヤをお姫様抱っこしているハセヲの姿がそこにあった。

 

そんなハセヲの姿は、私の好きな英雄譚に出てきそうなお姫様を救い出した勇者のようだと私は思うのであった。




如何でしたでしょうか?

ハセヲは外伝の方に行ってます。

ベルについても書く予定てはありますけど、書けるかな、、、

頑張って書いていきますのでよろしくお願いします!



お気に入り登録や感想・評価をしてくれた読者様、本当にありがとうございます!
誤字報告やメッセージをくれた読者様も本当にありがとうございます!

感謝感激です!

皆様の期待に添える作品が書けるように引続き頑張りますのでよろしくお願いします!
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