ダンジョンに死の恐怖がいるのは間違っているだろうか。(仮)   作:TE

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書けましたので投稿します。

その間にお気に入り登録や感想・評価を入れてくれた皆様ありがとうございます!

今回は新キャラが何人か出ます。

後、調べて見たけどよく分からない事があったので憶測で書いた部分があります。

詳細は後書きで書きます。

では、本編をどうぞ。


第4話〜説教とデート〜

第4話〜説教とデート〜

 

「一体、何を、考えて、るんだ、君は!!」

「・・・・・・」

 

ダンジョンから無事に何事もなく帰ってきたハセヲだったが、夢中になりすぎて三日間も帰ってこなかった彼にヘスティアは大激怒。

 

そんなヘスティアに流石のハセヲも気圧されて、強制正座からの説教を受けている。

 

「君は確かに普通の人間と違うのは分かってる!でも三日間も何の連絡もなく待たされるボクの身にもなってくれ!とっても心配したんだぞ!」

「・・・う、うっせえな。連絡しなかったのは悪いと思ったが、そもそも俺はダンジョンで帰る方法を見つける為だけにファミリアに入ったんだ。お前に心配される筋合いはねえ」

 

ハセヲは顔を背けながらそう言い放った。

馴れ合う為にファミリアに入った訳ではない。

そう主張するハセヲだが、ヘスティアはハセヲの顔を両手で掴んで自分と目を合わせるように動かす。

 

「どんな理由で入ったにしろ、ハセヲ君はボクのファミリアの一員。家族だ。心配するのは当然の事だろう?」

「か、家族、だと?」

「そう。ボクは眷属になってくれた皆を家族と思って接しようって決めているんだ。だから、ハセヲ君はボクの家族なんだ」

 

真直ぐな瞳で話すヘスティアから目を逸らすことが出来ないでいるハセヲ。

それ程ヘスティアの想いが本物だと分かる。

 

「お、お前がどう思おうが知った事か!俺は俺の目的の為に一刻も早く強くならないといけねえんだ!馴れ合う為に立ち止まっている暇はねえ!」

「・・・君は前しか見えてないんだね」

 

ハセヲの顔から手を放したヘスティアは、よしっ!と気合を入れるとハセヲに指差しながら宣言した。

 

「今日から二日間。ハセヲ君はダンジョンへ行くことを禁ずる!」

「なっ、何をふざけた事を!?」

「ちなみにこれを破ったらギルドにお願いして、ハセヲ君を一年間ダンジョンへ入ることを禁止してもらうから」

「はあっ!?」

 

ヘスティアの爆弾発言に驚きの声を上げてしまうハセヲ。

確かに神様のお願いなら一人の冒険者の入出を禁止することなんて容易い事だ。

それも自分の眷属の人間なら尚更である。

 

「さあ、どうする?たった二日間我慢しないと一年間もダンジョンに入れないことになるぜ?」

「・・・一体どういうつもりだ?そんな事して何の意味がある?」

「意味、か・・・。それは追々理解してもらうしかないかな」

「はあ?」

 

意味が分からないといった表情のハセヲだが、ヘスティアは納得したような表情をしてベッドへと飛び込んだ。

 

「ふわ~、君のおかげでボクは寝不足なんだ。お昼頃に出かけるから起こしてくれ」

「・・・出かけるってどこに?」

「どっかさ、どっか・・・すぅー」

「寝るの早えな・・・」

 

ヘスティアが本気だと理解しているハセヲは仕方ないので空きだらけの本棚に置いてある本を読む事で指定されたお昼頃になるまで時間を費やすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を考えているのですか貴方は!!」

「ぐぅ・・・」

「良いぞ!もっと言ってやれ!」

 

ここはとあるギルドの一室。

そこにハセヲとヘスティアの姿があり、その2人の向かい側に座っているギルドの制服を着たショートで眼鏡をかけた知性的なハーフ妖精族(エルフ)の女性が凄い剣幕で怒鳴っている。

ハセヲは叱られて縮こまり、ヘスティアはハセヲを叱る職員を応援していた。

 

ちなみにハセヲとヘスティアがどうしてギルドに来たかというと、ハセヲが三日間で入手した魔石とドロップアイテムを換金する為である。

 

換金する際に受付を行なったのが、現在進行形で怒鳴っている知性的なハーフ妖精族(エルフ)の女性『エイナ・チュール』だった。

彼女は偶然にもハセヲが冒険者登録した時に担当した受付嬢で面識もあった。

さらにはハセヲの担当アドバイザーとなっている。

 

エイナは冒険者登録してから三日間もギルドに顔を出してこなかったハセヲの事を気にかけていたが、元気な姿で換金しにきた様子を見て心の中では安堵していた。

 

では、何故エイナはハセヲを叱っているのかというと、登録して間もない第三級冒険者(ルーキー)が三日間もダンジョンにこもっていた事がばれたからである。

 

ハセヲやヘスティアは騒ぎにはしたくないから、換金時にそのことは伝えていない。

 

ではどうしてばれたのか?

それはハセヲから受け取った換金物の量だった。

 

・魔石(99個)が入った袋x8

ゴブリンの牙(ドロップアイテム)x99

コボルトの爪(ドロップアイテム)x99

 

ソロで登録して間もない第三級冒険者(ルーキー)が一日やそこらで入手できる量を遥かに超えていた。

 

流石のエイナもこれを無視することが出来ず、ハセヲ達を問い詰めた結果、ダンジョンにこもっていたことがばれてしまったのだ。

 

「それは俺のスキルを確認する為に必要なことであって・・・」

「だからって限度があるでしょう!それに他にも方法があったのでは?」

「そうだそうだ!」

「ぐぐぐ・・・」

 

ハセヲのスキル【錬装士(マルチ・ウエポン)】でアイテムの限界所持数の確認は、確かにもっと素早くかつ安全に行なえる方法があった。

 

それはシンプルな方法で石ころでもなんでも良いから別種類のアイテムを入れて行けばいい。

そうすれば、すぐに終わるものだった。

 

「いや、でも、同じアイテムを何個入れられるのかも確かめたかったんだよ!」

「それを一日やそこらで調べようとするのがまず間違っているんだ!」

 

ハセヲの言い訳は全く通用せず、ヘスティアに一刀両断。

エイナも同じ気持ちではあったが他に気になる事もあった。

 

「そもそもたった三日でこの量はありえないのですが・・・。単純計算で792体は倒している事になるんですけど・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

エイナの言う事も尤もで、普通なら一階層のモンスターを一日で数十体倒せば新人としては素晴らしい方のなのだが、三日で約800体という異常な事実に怪しむエイナ。

神様とはいえ無名に等しいヘスティアとその眷属であるハセヲは如何にも怪しく、何か隠しているのは間違いないと断定出来る。

 

ハセヲとヘスティアはどうしたものかと悩んだ。

流石にハセヲの事情を話す訳にはいかない。

とりあえず、ヘスティアは動き出した。

 

「まだ鑑定は終わらないのかい?ボクとハセヲ君はこの後デートをするんだから」

「で、デート?」

「お、おい。聞いてないぞ!」

「ハセヲ君は黙ってて!ただのギルド職員が神様の時間を遮って良いと思っているのかい?」

 

ハセヲは思った。

この神様、黒い。

 

「それ、は・・・」

「・・・あー、エイナさん。確かにあんたにとって、今俺がやってきた事は異常かもしれないが、これはあんたのおかげでもあるんだ」

「え?私の?」

 

ハセヲの言葉に驚くエイナ。

構わずハセヲは話を続ける。

 

「あんたが説明してくれた情報のおかげで俺はこうして生きているし、その結果がこれだ。本当に感謝している。ありがとう・・・」

「ううっ・・・」

「なんかボクの時と対応が違いすぎる気がする・・・」

 

確かにハセヲは他の冒険者より真剣にエイナのアドバイスを聞いていた。

それだけではなく、気になった事は質問してかなりの時間お話をしていた。

他の冒険者からは裏でうざがられていたのは知っていた。

しかし、ハセヲのように感謝を言われた事はなかった。

 

エイナは冒険者(ハセヲ)に初めてそんな事を言われて動揺してしまう。

 

「鑑定が終わりました」

「おっ?終わったようだな。これで俺たちは帰らせてもらうぜ?」

「あっ!置いて行くんじゃない!ハセヲ君!」

「・・・・・・」

 

鑑定士が報告に来たと同時にハセヲは席を立つ。

その後をヘスティアが必死について行く。

その2人の姿にエイナは溜息を吐いて、逃げるように立ち去ろうとする2人に行った。

 

「今回は目を瞑ります。ハセヲ君の秘密についても今後何も言いません。ですが、今後は換金する時は小分けにして持ってきて下さい。怪しまれるので」

「了解」

「ありがとう!」

 

エイナの気遣いに感謝するハセヲとヘスティア。

2人を見送ったエイナは今後のハセヲの行動に対する気苦労に溜息を吐く。

だが、そう遠くない未来にまた厄介な人材の担当になるとはこの時のエイナは思ってもいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という訳でハセヲ君のおかげで収入が入った訳だけどいくら貰ったんだい?」

「えーっと・・・確か11万8千ヴァリスだったな」

「おおう・・・。Lv.1の冒険者5人パーティーで1日に稼げるのが2万5千ヴァリスと言うから三日だと7万5千ヴァリス。ソロで、しかも余裕でそれを稼ぐハセヲ君は改めて異常だって事が分かってしまう・・・」

 

しかも、色々と試行錯誤をしていたのでもっと狩りに集中していれば倍以上の成果を果たせるのではないかと思われる。

 

「で、この後どうすんだよ。俺的にはダンジョンに行きたいんだが・・・」

「ダメに決まってるだろう!ハセヲ君はこれからボクとデートするんだ!」

 

ヘスティアはハセヲの手を引っ張って街へと繰り出してた。

 

「ほら、ハセヲ君!ここがボクが働いているお店さ!ここのジャガ丸君はとても絶品さ!」

「お前、仮にも神様なんだろ?その神様がアルバイトって・・・」

「し、仕方ないだろ!ハセヲ君が来るまでは僕一人でお金を稼がなければならなかったんだから!」

 

相当な苦労をしてきたのだろう。

涙目でそう訴えるヘスティアの様子にハセヲは色々と察した。

 

「あらヘスティアちゃんじゃないか。急にお休みを下さいと頼んできたから心配してたのよ?もう大丈夫なのかい?」

「ああ、店長!もう大丈夫さ!明日からバイトに復帰するよ!」

「それは良かった!神様が休んだから売上が下がっちゃって困っていたのよ」

「それは悪い事をしたね。でも大丈夫!今日は臨時収入が入ったからね!売上に貢献するよ!」

 

店長に胸を張って自慢しているヘスティア。

ヘスティアの言う臨時収入とは明らかにハセヲの報酬の事だ。

それをすぐに理解したハセヲはとても苦い顔をしている。

 

「あら!その凛々しい男の子はもしかして・・・」

「そう!このハセヲ君は僕のファミリアになってくれた子さ!」

「それはめでたいわね~!ほら、これは祝いさ!」

 

店長は袋いっぱいに入ったジャガ丸君をヘスティアへ渡す。

 

「え?でも・・・」

「余計な気を使わなくて大丈夫よ。それよりも折角ハセヲ君が稼いできたのだからそれでぱあーっとお祝いしてきなさいな。売上の貢献は明日からヘスティアちゃんが頑張ってくれればいいさ!」

「て、店長・・・ありがとう!」

「ハセヲ君。神様をよろしく頼んだよ?この子は帰る時いつも寂しそうにしてたからね。悲しませるような事をするんじゃないよ?」

「は、はあ・・・」

 

喜ぶヘスティアをよそに店長がハセヲに耳打ちでそう伝えた。

実はもう悲しませてるとは言えないハセヲは戸惑いながら相槌を打った。

 

「さあ、ハセヲ君!デートの続きをしようじゃないか!」

「へいへい・・・」

 

ジャガ丸君の袋を幸せそうに抱きしめながら先へと進んでいく。

ハセヲは溜息を吐きながらその後を付いて行った。

 

その後、2人は色んな露店やお店を回って楽しんだ。

そんな楽しいひと時はあっという間に過ぎ去って行き、夜になった。

 

「なあなあ、ハセヲ君。お腹も空いてきたし、最後に良さそうなお店でディナーとしようぜ?」

「おいおい。露店で色々食ってたのにまだ食うのか?ジャガ丸だって全部食ったのに・・・」

「ジャガ丸君は別腹なのさ!さて、どこにしようか・・・」

「あの、夕飯のお店をお探しでしょうか?」

 

背後から話しかけられた2人が振り向くとそこにはメイド服を着た金髪の妖精族(エルフ)がいた。

 

「その通りだけど、君は?」

「失礼致しました。私は『豊饒の女主人』で働くメイドです。もし場所が決まっていないようでしたら『豊饒の女主人』はいかがでしょう?」

「勧誘か。どうする?」

「『豊饒の女主人』か。料理の評判は良いと聞いた事があるね。そこにしようか!メイドさん、案内をお願いするよ!」

「かしこまりました。こちらです」

 

ハセヲとヘスティアはメイドに連れられて着いたのは、外からでも賑やかで騒がしい声が聞こえる酒場だった。

そのまま中へと案内され席に座る。

適当に注文して飲み物が届く。

 

「さあ!今日は無礼講だ!じゃんじゃん飲んで楽しもうじゃないか!」

「おいおい。金にそんな余裕がある訳じゃねえんだぞ。たくっ」

「かんぱーい!!」

 

ジョッキを片手に宣言するヘスティア。

止めても無駄だと察したハセヲは強く止めたりはせず、同じようにジョッキを持って乾杯した。

2人はこのまま楽しく食事を楽しむ予定であった。

 

「おお?なんや珍しい奴がおるやんけ?」

 

2人の時間を邪魔しようとする関西弁の女性が現れなければ・・・。




如何でしたでしょうか?

新キャラが誰なのか分かる人には分かりましたよね笑

そして憶測の件は換金の値段です・・・。

調べてもよく分からなかったので、

ゴブリンやコボルト等の上層の魔石
・・・1個x100ヴァリス

上層のドロップアイテム
・・・1個x200ヴァリス

という計算にしました。
もし間違っているようでしたら教えて頂けると助かりますので宜しくお願い致します。

感想や評価を頂けるととてもテンションが上がりますので頂けると幸いです!
宜しくお願い致します。
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