どうにもならない、そんな時…なんだけどさぁ!   作:#任意の文字列

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これを見ている方が皆ちゃんとウルトラマンガイアの配信を見てくれるか。それが気がかりな作者です。この作品がアレでもウルトラマンガイアはメッチャ面白いので見てくれよな!


魔神、夕焼けに吠える 後編

 時折響く大きな衝撃音に、度々イミーナの顔が暗くなる。嘗てはウルトラマンの事を心の中で応援したり、時には早く決着をつけろと命令したくなったりもした決着を待つ時間であったが、自分たちにも内緒で一人、自分たちの中で最年少の少女が戦っていたという事実を知った今、イミーナはこの待ち時間を他人事のように思う事は出来なくなっていた。

 

「…イミーナ君、ウルトラマンの戦いが気になるのはわかる」

「!…それは、そうだけど」

「だが、ウルトラマンの戦いに、力のない者が入り込んでも、今度はウルトラマンが傷つくだけだ。ここは、堪えてくれ」

「…わかっているわよ、そんなこと」

 

 隣に座るベムラーの指摘にも、力なく悪態をつくしかない。イミーナにとっては、それだけアルシェを待つという事が苦痛に思えた。

 …いや、本当はベムラーの言った通りなのだろう。つまり、自分はウルトラマンの戦いに入り込みたいのだ。そう考えれば、イミーナは自分の思いに少しだけ納得ができた。だが、納得ができただけで、心の暗雲が消えることはない。ベムラーの言う通り、ウルトラマンのような巨大な体を持つわけでもない自分はウルトラマン同士の戦いについては無力だし、何よりそれで自分が傷つけば、あの責任感の強いアルシェが悲しむことはイミーナにも理解できる。だからこそ、イミーナはやるせなさで心が一杯だった。

 

(…ダメダメ、今はこの店主さんが起きるのを待たなきゃ)

 

 イミーナは気持ちを切り替えようとして、まず現状の事を考えることにした。

 現在、彼女とベムラーは、先程グロテスセルがあった店の中にいる。そこで運んできた気絶中の店主を寝かせ、覚醒するのを待っているのだ。この店主から巨大化する前の恵比寿様に何か傷のようなものがないかを聞き、それを戦うアルシェたちに伝えるというのが、彼女たちの使命だった。

 

(…終わっちゃった)

 

 いけないいけない、とイミーナは首を振る。もっと話が広がりそうな事を考えよう。そう思いいろいろ考え込んだイミーナが思いついたことは…やはり、怪獣の事だった。

 

「…ねえ、ベムラー。あなたって、ああいう怪獣の事詳しいの?」

「うん?ああ、とても詳しいよ。これでも一応、専門家などと呼ばれるくらいにはね」

「…だったら、あの怪獣の事も教えてくれる?何か話がないと、正直、私…」

「…そうか。なら、あの怪獣について話そうか」

 

 ベムラーはそう言うと、店主の方に向いていたのをイミーナの方に向くように、座り直す。そして、ベムラーの解説が始まった。

 

「そうだな…まず、コダイゴンについて話そう。コダイゴン、正式名称魔神怪獣コダイゴンは、ある場所にあった御神体に、グロテス星人がグロテスセルを注入することで生まれた怪獣だ。その戦闘力はすさまじく、当時地球を守っていたウルトラマンでも大分苦戦したんだ」

「…そんなに強かったの?」

「ああ、ジャック…ウルトラマンジャックはかなりの実力者だったのだが、それでもまともなダメージを与えるのは難しかったらしい。ジャックは、その硬さを自分が地球で戦った怪獣の中でもかなりのモノだと話していたよ」

「そう…でも、それじゃあどうやってウルトラマンは、コダイゴンを倒したの?やっぱり、壊れた所があったから?」

「いや、当時のコダイゴンに壊れていた箇所があったなんて話は聞いていない。ジャックが戦ったコダイゴンは、それを生み出したグロテス星人が倒されたことで元の御神体に戻ったんだ」

「そう、生み出した存在を倒したから…ん?」

 

 そこで、イミーナの頭の中で何かが閃いた。コダイゴンは、生みの親を倒されたことで元に戻ったという。なら、今回の生みの親とは?イミーナはそれを思い出し…持っていた弓を、ベムラーに構えた。

 

「…待ってくれ。その弓は何のつもりなのか、説明を要求する」

「え、だってあなた、生みの親を倒したら、コダイゴンも倒せたんでしょう?だったら、ここであなたを始末したら…」

「…いやいやいや」

 

 さすがにそれは、といったニュアンスのジェスチャーが、ベムラーから発せられる。解説したら殺されそうになった、というのはさすがの彼でも想定外であった。

 

「気持ちはわかるけどね?今回のコダイゴンジアザーは、はっきり言って事故の類いだから。コントロールしているグロテス星人がいない以上、そんなことしてもどうしようもないよ」

「そう…これはいけるって思ったのに」

「うん、即断即決は悪いことだとは言わないが、人にいきなり武器を突きつけるのはやめようか」

 

 ベムラーのその発言に、イミーナは渋々といった感じで、やっと武器を下ろしたのだった。

 そんなことを挟みつつ、時間は少しずつ過ぎていく。イミーナ達に何度目かの戦場からの音が聞こえた所で、彼女たちの足元からうめき声が上がった。

 

「うぅ…こ、ここは…」

「!!目覚めたの!?」

「ご老人、こちらの事がわかりますか?」

「わ、わしは…恵比寿様が、大きくなって…そ、そうじゃ、儂の恵比寿様が!」

「大丈夫です。状況を説明します」

 

 ベムラーは店主の事を優しく落ち着かせると、これまでの出来事を説明する。店主はその話をうまく呑み込めたわけではなかったが、それでも大変なことが起きているという事はわかったのか、冷静さを取り戻せたようだっった。

 

「なるほど、儂の恵比寿様が、怪獣に…」

「はい。その恵比寿様を元に戻すため、ウルトラマンが今戦っています。恵比寿様を元に戻すためにも、あなたの記憶が必要なのです」

「そうか…そういえば、儂はあの像を落っことしたことがあってな」

「!…それは、どういうことですか」

「ああ、ちょいと手を滑らせてな。その時じゃったか、確か右足が少し、欠けたんじゃよ」

「…それだ!」

 

 店主がもたらした有力な情報に、思わずベムラーの声の調子が上がる。必要な情報を経た後、ベムラーは跳ねるように立ち会がり、そのまま店の外に出ていこうとする。その姿に一瞬遅る形で、イミーナはなんとか既に店を出症としていた彼の後ろ姿を呼び止めた。

 

「ま、待って!どこに行くの!」

「決まっている。このことをウルトラマンに伝えに行く。あのコダイゴンジアザーは強敵、あまりぐずぐずしてはいられないからね」

「で、でも、危ないんじゃ…」

「…心配しなくても、(わたくし)はああいう現場には心得がある。それに、事の発端は私にある以上、こういう危ない橋を渡るのは私の役目だ。だから、私の事は心配いらないよ。それに…」

「それに?」

 

 イミーナの疑問の声に対し、ベムラーは少し間を置き、息を吐く。そしてイミーナの方を向くと、優しげな声色で口を開いた。

 

「私には、守りたいものがある。それを守り抜くまで、私は死なない」

「…!」

「では、店主さんを頼む」

 

 そう言い残し、ベムラーは店の外へと飛び出した。後に残されたのはイミーナと、状況をうまく呑み込めていない店主のみ。何を言うべきか戸惑っている様子の店主をよそに、イミーナは項垂れ、悲しげな顔で呟く。

 

「…何よ、守りたい、なんて。アルシェみたいなこと…」

 

 やはり、自分は無力なのか。ウルトラマンの、アルシェの戦いに何もできないのか。そんな思いが、再び彼女の頭をよぎる。その考えを振り払いつつ、彼女は祈り続ける。

 アルシェが、帰ってこれますように。その願いが通じなくても、それを願う事だけは、今の彼女の心が譲ることができない一線だった。

 

 

 

 ―戦況は、ますます苦しいものになっていた。

 

「オアッ!!デュアッ!!」

「~♪」

 

 コダイゴンジアザーに接近し、ラッシュを仕掛けていく。だが自分が何度も繰り出した攻撃は、こちらをあざ笑っているような調子のコダイゴンジアザーに軽々といなされてしまう。両手で難なく自分の拳をいなしていくコダイゴンジアザーは、逆に自分の腕をはじくと、ガードがなくなった自分の腹部に、その硬く重い拳を叩き込んだ。

 

「ぐうっ…!」

 

 その鋭い一撃にうめき声が漏れ、吐き気がこみあげてくる。何とかそれを抑えつつ立ち向かおうとするが、相手はそこにできた隙を逃すほどのんきな怪獣ではなかったらしい。コダイゴンジアザーはさらに自分に接近すると、腹を抑えたことで少しだけ突き出す格好となった自分の顎を、思いっきりアッパーで殴り飛ばしてきた。

 

「グオッ!?」

 

 殴り飛ばされ、その勢いで空を舞い、あおむけで地面に叩きつけられる。パンチの直撃より一瞬早く飛び上がったおかげで、最大のダメージを顎にもらうことは防いだが、それでも痛いし苦しい。だが、これなら問題なく動けそうだ。

 しつこく接近するコダイゴンジアザーを、起き上がりに合わせた脚で蹴り飛ばす。そしてそのまま足の勢いを利用し、後転倒立に近い形で起き上がった。怪獣はキックの勢いで後ずさっており、自分もバックステップをする形で距離を取った。

 

「SYO-BAI・HANJO-!」

「このぉ…っ!」

 

 別な方向から、うるさい叫び声とラキュースのいらだった声が聞こえる。怪獣を視界に収めつつ、ちらりと見てみれば、そこにはコダイゴンジアザーの鯛が空を舞っており、アグルの周りを旋回している姿があった。

 

「SYO-BAI・HANJO-!SYO-BAI・HANJO-!」

「この、しつこい!」

 

 しきりに同じことを叫びつつ、アグルの周りを飛び回り突撃する鯛。アグルはそれを何とか躱している様子だったが、ラキュースの疲労は溜まっていく一方だ。

 コダイゴンジアザーの鯛は、自力で空を飛ぶことが出来る。その性能をいかんなく発揮し、鯛はアグルを翻弄していた。あの鯛もまたかなりの硬さを誇るため、そう簡単にどうこうできないのが悩ましい。

 そして気が付くと、視界に納めていたコダイゴンジアザーの本体がこちらに突進してくるのが見えた。何とかそれを脇をすり抜ける形で躱し、すれ違ったコダイゴンジアザーの姿を捉えようとして後ろを振り向く。

 だがそこに、コダイゴンジアザーの姿はなかった。

 

「…消えた!?」

 

 いったいどこに、という思いが頭を支配し、周りをきょろきょろと探してみるが、奴の姿はどこにもない。恐らく、あの高速移動で消えたのだろう。なら、奴は今どこにいる?

 …落ち着け、自分。今は、あいつの技を思い出すんだ。今戦っているコダイゴンジアザーは、自分がかつて見たウルトラマンメビウスと戦った個体とあまり違いがない。だから、その時の記憶をたどれば、ある程度は予測できるはずだ。奴は、こういう時どこに…!

 

「…後ろ!」

 

 自分がその記憶を思い出し、後方に振り向いたのと、コダイゴンジアザーが空を飛び自分の背後にぶつかろうとしていたのは、まさに同時だった。だが、相手の方が一瞬早い。何とかガードを行うも、勢いそのままにぶつかってきたコダイゴンジアザーに吹き飛ばされてしまう。

 腕の痺れと痛みをこらえつつ、何とか前を見る。だがそこにいるはずの怪獣の姿はない。また後方か?そう思い振り向こうとするが、それより早く背中に衝撃が走り、自分はなすすべなく吹き飛ばされた。

 

「…早い…」

 

 どうやら、怪獣は自分の反応速度に合わせ、さらに自身の速度を上げて接近してきたらしい。その速さに称賛でも送ってやりたいところだが、そうも言っていられない。倒れこんだ自分の体を起こそうとするが、脇腹にさらなる衝撃が走り妨害される。再び吹き飛ばされ、自分は数回地面を転がってあおむけに倒れこむ。世界が回り痛みが響いて苦しいが、それでも何とか立ち上がろうとした自分の視界に、茶色の巨体が映りこんだ。

 

「…がはっ!?」

 

 腹部にかかる衝撃と重さで、体の中身がすべて押し出されたような感覚に陥る。自分の体は、コダイゴンジアザーに踏みつけられていた。怪獣はそのまま、さらに自分の体の上でストンピングを行う。その度に自分の体から空気という空気が押し出され、さらなる苦痛を与えていった。

 そいて、胸元から嫌な音が鳴り響き、同時に胸元に苦しみが広がっていく。『ライフゲージ』が点滅しだした。このままではまずい。だが、自分一人ではどうしようもできなさそうな予感がする。相手の強さは、想像以上に凶悪だった。

 

「こいつ…!」

「SYO-BAI・HANJO-!SYO-BAI「いい加減に…」HAN…!」

「…しろぉぉぉぉっ!」

 

 だが、向こうの戦場では変化があった。何とか視界をそちらに向けてみれば、かなりの速さで飛んでくる鯛と、それを全力で振りかぶった様子のアグルの姿があった。どうやらアグルは鯛を捕まえる事に成功し、それをキャッチ&リリースしたらしい。

 そして結構な勢いをつけて飛投げられた鯛は、一直線に自分の上、つまりコダイゴンジアザー目掛けて飛んできていた。

 

「SYOBAIHANJO!SYOBAIHANJO!SYOUBAIHANJO!」

「ITAI!」

 

 流石にその速さには対応できなかったのか、鯛は怪獣の腹に直撃し、そのまま自分から引きはがしていく。その隙に地面を転がる形で何とか脱出し、やってきたアグルに助けてもらう形で身を起こすことに成功した。

 

「アルシェ、大丈夫!?」

「うん、ありがとうラキュース。あなたの方は?」

「私は平気よ!それよりあなたの方が…!」

「…大丈夫、自分もまだ戦えるから…それより今は、あいつを」

 

 どうやらラキュースは心配性らしく、自分の方をとても気にしてくれている。気持ちはとてもありがたいが、それは戦いの後まとめて受け取るべきものだ。自分は彼女を何とか諫め、そのまま怪獣の方に意識を移した。コダイゴンジアザーは結構な距離を吹き飛ばされたらしく、しばらくひっくり返っていたが、自分が呼吸を少し整えている間に立ち上がる事に成功していた。その体には、可視化できるダメージは見当たらない。

 やはり、コダイゴンジアザーは強力だ。その硬さ、速さ、強さ、賢さとどれをとっても一級品。弱点があるのであればそれを突いてさっさと倒してしまいたいが、イミーナ達からの連絡がない以上、今それを期待することはできない。ここは、このまま戦っていくしかないのだろう。幸いアグルの『ライフゲージ』はまだ点滅していないし、まだまだいけるはずだ。

 現状を把握していると、目の前のコダイゴンジアザーは、準備が完了したのか今にも突撃しそうな体勢を取っていた。アグルもまたそれを見て、自分を庇うような位置に陣取る。そのまま、激突するかに思われたその時―

 

「…なっ」

「えっ…?」

「!?」

 

 ―自分たちと怪獣の間に、赤い光が着地した。

 

「なに、あれ…」

「…わからない」

 

 自分とラキュースが困惑し、怪獣も同じような思いなのか動きが見えない中、着地した光は次第に消えていく。光が完全になくなった時、そこにいたのは、銀色の巨人だった。

 

「…嘘」

 

 …そんな、バカな。あの巨人が、あの人が、こんなところにいるなんて。そしてこうして、自分の前に現れるなんて。…予想はしていたが、やはり、そうだったとは。その巨人の後ろ姿を見て、自分の中では信じられないという思いが溢れていた。彼が現れるという事は、未だに夢のような出来事だと思っていたから。

 その巨人は、銀の体に赤いラインというシンプルな見た目をしていた。全身の筋肉が発達しており、その姿には否が応でもたくましさを感じさせるものがある。巨人は、不意にこちらに振り向く。その顔には、生命感あふれる見慣れた微笑みがあった。

 ―そう、自分は、彼の名前を知っている。彼の名は―

 

「―ウルトラマンだ…!」

 

 ―ウルトラマン!

 

「ウルトラマン…?ウルトラマン、なの?あの巨人も」

 

 ラキュースの疑問を抱いた声が、どこか遠くに聞こえる。今あの姿に心奪われている自分には、それに頷きを返すくらいしかできなかった。

 ウルトラマン。初めて地球の土を踏んだ、光の国からやってきた我らのヒーロー。その驚異の超能力で数多の怪獣を撃破してきた、怪獣退治の専門家。彼が所属する宇宙警備隊では、名誉ある称号であるウルトラ兄弟の名を背負っている。人々の祈りに応え、奇跡を起こしてきた巨人。それが、ウルトラマンだ。

 ウルトラマンはコダイゴンジアザーに向き直ると、そのまま、特徴的なあの前傾姿勢のファイティングポーズを取った。

 

「ヘアッ!」

「…!」

 

 その雄たけびにただならぬものを感じたのか、笑ってばかりだったコダイゴンジアザーの表情が厳しいものに変わった。コダイゴンジアザーは、その手に持ち直した鯛を向け、そこから鯛砲を発射する。

 だが、それに対しウルトラマンは躱そうとも防ごうともしない。彼は迫りくる弾丸に対し、腰に手を当て胸を張る事で応えたのだ。その堂々とした立ち姿に向かって鯛砲は次々に殺到し、その胸元辺りに直撃していった。そして、爆発。

 …だが、その煙が晴れると、そこには何ら変わりのないウルトラマンの姿があった。どうやらウルトラマンは、お馴染みの大胸筋で防ぐアレを行ったらしい。怪獣に対する挑発とも威圧ともとれるパフォーマンスじみた行為に、コダイゴンジアザーが初めてたじろぐ姿が見えた。

 だが、どうやらそれで下がるコダイゴンジアザーではなかったらしい。コダイゴンジアザーはウルトラマンを睨みつけると、手に持っていた鯛を投げつけた。と同時に、コダイゴンジアザーの姿が掻き消えた。

 まずい、あの高速移動だ。それを悟り、必死に目を凝らす。だが、その必要はなかった。なぜならコダイゴンジアザーが現れたのは、ウルトラマンの背後。すなわち、自分たちの目の前だったのだから。

 

「ウルトラマン、後ろ!」

 

 背後を見ていないウルトラマンに、必死に伝える。コダイゴンジアザーは自分たちに背を向けており、鯛が突撃しているのを見ても、狙いがウルトラマンであることは明らかだった。そうはさせまいと、自分も立ち上がる。隣のアグルも立ち上がり、コダイゴンジアザーの動きを阻もうと動くが、相手の方が早いのは明らかだった。コダイゴンジアザーの手が、ウルトラマンに迫る。

 だが、ウルトラマンはやはり、格が違った。ウルトラマンは一瞬だけコダイゴンジアザーの方を見るや否や、自身に向かって伸びていた怪獣の腕をつかみ取る。

 

「ダアァッ!」

 

 そしてウルトラマンは掴んだ腕を取る形で、コダイゴンジアザーを前方に投げ飛ばした。背負い投げに近い投げ方で飛ばされる怪獣。しかも、その軌道上には、飛んできた鯛がいた。鯛は突如飛んできた本体に対応できず、そのまま叩き落され、地面で大きく跳ねたのだった。

 ウルトラマンの攻撃はまだ止まらない。空中に投げ出された鯛に対し、ウルトラマンはこれまた見慣れた形の十字を組んだ。そう、あの必殺技の構えである。

 

「ヘアッ!」

 

 ウルトラマンの組んだ十字から、光の筋が寄り集まったような光線が発射される。ウルトラマンが数多く使用してきた必殺技、『スペシウム光線』だ。『スペシウム光線』は鯛目掛けてまっすぐ飛んでいき、直撃。大爆発し、吹き飛ばしてしまった。

 

「SYOBAIHANJO-!」

 

 断末魔の叫びにしては情けない声を上げ、鯛はどこかへと飛んでいく。倒れていたコダイゴンジアザーは、それに対し腕を伸ばすも、その短い腕は空しく空を切るばかりだ。コダイゴンジアザーは怒り狂った様子で、立ち上がるや否やウルトラマンを睨みつけた。

 だが、それに対しウルトラマンは動じない。それどころか、彼は腕を×の字に交差させると、そのままその場で回転しだした。

 

「シェアッ!」

 

 その雄たけびと共に、回転するウルトラマンの周りに光の輪が出現する。『キャッチリング』と言われるその輪はウルトラマンの体から射出されると、大きく広がってコダイゴンジアザーを取り囲む。突然の事態にコダイゴンジアザーは困惑しているようだが、もう遅い。『キャッチリング』は一気に収縮し、コダイゴンジアザーの体を縛り上げたのだった。

 …すごい。すごすぎる。一連の動きを見て、自分が抱いたのはそんな簡単な感想だった。

 

「…ああもあっさり捕まえるなんて」

 

 隣にいるラキュースにも、ウルトラマンのすごさは伝わっているようだった。彼女の言う通り、あれだけ自分たちが手こずったコダイゴンジアザーに対し、ウルトラマンはそれをいともたやすく攻略し、あまつさえ縛り上げてしまった。現在彼は『キャッチリング』維持のため高速回転を行っている最中だが、それでも頼れる姿である事には変わりはなかった。

 ウルトラマンのすごさを改めて実感していると、自分の脳に静電気に触れたような痺れが走った。

 

(―君たち、聞こえるか)

「その声…ベムラーさん!」

「え、なにこれ、何処から声が…?」

 

 自分たちに語り掛けてきたのは、ベムラーさんだった。ベムラーさんはおそらくテレパシーを使っているのだろう、姿は見えない。いや、姿が見えないのは、あの鎧の姿をしていないからかもしれない。恐らく、彼は今…

 突然脳裏に人の声がするという事態に戸惑うラキュースに、ベムラーさんは優しく応えてくれた。

 

(…やはり、君たちだったか。ああ、ラキュース君はこういうのは初めてなのかな?心配しなくていい。これはテレパシーと言って、君たちに直接、私が考えていることを伝えるものだ。便利な連絡手段、という程度に考えてくれ)

「そ、そう…宇宙人、というのはすごいのね…」

(いや、私並みかそれ以上のテレパシー使いはたくさんいるよ。それより、伝えたいことがある。コダイゴンジアザーの弱点が分かった)

「本当ですか!?」

 

 待ちくたびれた情報に対し、思わず声の調子が上がる。だが、やっと来た怪獣退治のカギだ、天書運が上がるのもしょうがない、はずだ。ベムラーさんもそこに驚くようなことはなく、情報を伝えてくれた。

 

(ああ、なんでも元々の恵比寿様は、右足が少し欠けていたらしい。今奴は動けないでいるが、そこから何か見えないか?)

「…待って。見えたわ」

 

 ラキュースが指した方向を見ると、確かにコダイゴンジアザーの右足には、小さいが欠けた部分とひびが存在している。あそこなら、光線も効き目があるだろう。これなら勝てると確信し、ベムラーに感謝の声を伝える。

 

「ベムラーさん、ありがとう。後は、私たちがやります」

(そうか…なら、私の役目は決まりだな。アルシェ君)

「?何ですか?」

(君に伝えたいことがある。―イミーナ君の、君への祈りだ)

「…!!」

 

 …今、なんて言った。イミーナの、祈り?困惑する自分をよそに、ベムラーさんは(ではいくぞ)と、何かを始めている様子だった。それに何か声を入れる間もなく、自分の脳裏にまた痺れが走った。

 

(―アルシェ、帰ってきて!)

 

 …そこから聞こえたのは、確かに仲間の声だった。自分の無事を祈る、必死そうな心の叫び。恐らく一方通行なのだろう、自分からは彼女に対して声を出せない。しかしイミーナの心の声が、聞こえたのは確かだった。その現象に声を出せないでいる自分に、再びベムラーさんの声が聞こえた。

 

(アルシェ君。君は、いい仲間を持っているようだね)

「…はい」

(ああ、本当にそれはいいことだ。宇宙の何よりも、勝るものだろう。だからこそ、私からもお願いをさせてもらう。君は、この祈りに応えてくれ。この祈りがある事を、忘れないでくれ)

「…はい!」

(ラキュース君も、仲間の事を、そして仲間が思う君自身の事を大切にしてくれ。それが、ウルトラマンとして長生きできるコツのようなものだ。先を生きるものとして、これだけは伝えさせてもらう)

「…わかったわ。忠告ありがとう、ベムラーさん」

(…忠告なんて立派なものでもないよ。先人の義務を果たしただけだ。では、武運を祈っている)

 

 ベムラーさんはそう言い残し、テレパシーを終了する。その場に残ったのは、回転するウルトラマンとそれにより動きを封じられ続けるコダイゴンジアザー、そして自分たちだけだった。

 …ああ、自分は、ああいう風に思われていたのか。ベムラーさんが何のために、イミーナの声を聞かせてくれたのかはわからない。だけど、イミーナが自分の無事を祈ってくれるのはわかった。それも、あんなに必死そうに。それだけ自分が皆に心配かけているのを、今やっと体感した。

 

「…ありがとう、イミーナ」

 

 イミーナへの感謝の思いを、口にする。イミーナは、自分が帰ってくることを祈っている。自分の事を、待っている。彼女のそばに、自分の居場所がある―その事実が、自分の心に力をくれる。皆の元に還りたいと負いう思いを、強くする。だからこそ、自分はすべてを守らなきゃいけない、それも自分自身を含めて。疲れていたはずの自分だが、今になってはそんなことはなかったと思える位に、軽い。彼女の祈りによる活力が、自分の全身にみなぎっていた。

 それを感じると同時に、胸元に熱いものを感じる。その熱さの源である光を、自分自身の手でつかみ取る。自分の掌の上には、爆の字が輝くクリスタルがある。

 ―ああ、そうか。彼も、戦いたいのか。そんな根拠のない考えが、自分の脳裏を走った。

 

「…ラキュース、聞いて」

「?何かしら」

「今から、奴の足を狙って光線を放つ。同時に撃てば、あの装甲を破壊する事は可能だと思う」

「わかったわ。それで、攻撃方法は?」

 

 コダイゴンジアザーへの攻撃を示すと、ラキュースから疑問の声が上がる。この場合、自分たちならガイアとアグルの合体技の他、『オーブリングNEO』を挟んでの『トリプルオリジウム光線』といった選択肢もある。だが今回は、そのどちらを取る予定もなかった。

 

「ラキュースは、リングを使って」

「いいけど…あなたは?」

「…自分は、とっておきを使ってみる。それで、あいつを仕留める」

「…わかったわ。タイミングは、そっちに合わせるわね」

「うん。―行こう!」

 

 方針が固まり、自分たちは視線を合わせると、まず上空へと飛び立つ。地上ではウルトラマンがまだコダイゴンジアザーを抑えており、その苦労には感謝するほかない。だから、これで終わらせる。

 自分は一度呼吸を置き、集中する。そして手に持っていたもの―『ウルトラマンダイナ』の『ルーブクリスタル』を、『ルーブジャイロ』にセットした。

 

≪ウルトラマンダイナ!≫

 

 声が鳴り響くと同時に、ジャイロを操作し力を開放する。クリスタルからは緑色の光があふれ、それがインナースペース内に広がった。

 

「ウルトラマンダイナの力よ…!」

 

 ウルトラマンダイナに力を借りるための、祝詞のようなものを言葉にするとともに、ガイアとしての体も動かしていく。拳を胸元で合わせ、その後両手を上下に動かし光を集める動作は、いわゆる強化ソルジェント光線と呼ばれるタイプの動きだった。

 

≪スペリオン光線!≫

 

 それと同時に、ラキュースの方からもリングの声が聞こえる。アグルが必要な動作を終え、十字を組むのと同時に、自分も目の前で十字を組んだ。

 

「ソルジェント光線!」

「スペリオン光線!」

 

 そして、発射された光線の名を、二人そろって思いっきり叫ぶ。二つの光線は真っすぐに飛び、途中で合流する。それと同時にウルトラマンは回転をやめ、飛びのく。コダイゴンジアザーは動けるようになったが、この距離なら十分だ。

 合流した二つの光線は一つの巨大な光線となり、コダイゴンジアザーの全身を覆いつくした。

 

「ITAI!!!」

 

 コダイゴンジアザーの叫び声が聞こえるが、関係ない。自分たちは光線に込める力を強め、意識をコダイゴンジアザーの弱点、欠けてひび割れた右足の部分に集中させる。そしてその甲斐あったのか、光線はコダイゴンジアザーの右足に収束していき、そこで大きな爆発を起こした。

 爆発が消えれば、巻き込まれたコダイゴンジアザーの姿は完全に消えていた。目を凝らせば、奴が立っていた所に、小さな恵比寿様が見える。…やった!

 

「終わった…」

「そのようね…お疲れ様」

「うん、ラキュースもお疲れ…あっ」

 

 その場で勝利を分かち合い、自分たちは労いあった。空中でそんなことをしていると、飛び上がってくる影がある。その銀の体には、疲労の色は見られない。だが、そんなことは関係なく、自分は彼の事を労いたかった。

 

「…ウルトラマン、お疲れ様。そして、ありがとう」

 

 自分の声に対し、目の前を飛ぶウルトラマンからは目立った反応はない。だが、声は伝わったらしく、ウルトラマンは一度、大きく頷いた。

 

「…ショワッチ!」

 

 そして、あの掛け声とともに、ウルトラマンは夕焼けが沈む空へと消えていった。後に残るは、自分たちだけ。ならば、自分たちも作法に乗っ取るべきだろう。自分の視線は自然とアグルのそれと合い、そして大きく頷き合った。

 

「…デュワッ!!」

「…デゥアッ!!」

 

 自分たちもまた飛び立ち、その姿は夕焼けの彼方へ消えていく。巨人たちは皆去り、夕焼け空の下で行われた戦いは、こうして終わりを告げたのであった。




ルーブクリスタルですが、要はトリプルオリジウム光線抜きのオーブリングNEO、みたいな立ち位置です。最近のウルトラ玩具の過去ウルトラマン変身音収録が好きで好きで…でもルーブジャイロはちょっと収録音声に不満があったり。なんで共通認識で一部ウルトラマンを間に合わせるのか…

~用語解説~
『魔神怪獣コダイゴンジアザー』
あいつ、ふざけたナリのくせに強いぞ!ウルトラマンメビウス第12話「初めてのお使い」にて登場。名前を思い出してもらえない補佐官のやらかしで出現した。やたらと人間臭く、見た目が恵比寿様なので海外暮らしの長い人にも「商売繁盛な雰囲気の漂う敵」と評された。ただし実力は指折り。ただでさえ強かったコダイゴン三体分のグロテスセルを注入されたのは伊達ではなく、ウルトラマン二体を圧倒できる力と速さ、合体光線もそこまでダメージにならない防御力、単体でもウルトラマンを圧倒する鯛「鯛砲」を持った、トンデモ怪獣である。この世界では大体原典と同じ経緯で登場。ガイアとアグルを圧倒するも、ウルトラマンに抑えられた所を疑似TDスペシャルで古傷を責められる形で撃破された。ただし古傷がない場合光線の効き目は最悪になるので、ギリギリの戦いであった。

『発砲怪人グロテス星人』
クソザコナメクジ。帰ってきたウルトラマン第43話「魔神 月に咆える」にて登場。休暇中で帰省していたMATの隊長である伊吹隊長の妻と娘を人質にとり、MATの解散と基地の破壊を要求してきたかなりピンポイントな人。いちいち挙動がコミカルなのが笑いを誘う。正直小物オブ小物というか、考えが全然足りておらず、それ以上に弱い。劇中でもウルトラマンジャックとの闘いの際はコダイゴンの影に隠れて銃をぶっ放していたらジャックにコダイゴン越しに湖に突き飛ばされ、その後ジャックを圧倒するコダイゴンにはしゃいでいたらウルトラスパークで惨殺された。終始コメディリリーフに終わった星人であった。

『魔神怪獣コダイゴン』
大魔神とか言ってはいけない。帰ってきたウルトラマン第43話「魔神 月に咆える」にて登場。グロテス星人が村の御神体にグロテスセルを注入して生み出した。かなりやり手の怪獣で、ウルトラマンジャックと戦った際は終始ノーダメージ、火炎放射と蓮根宝剣でジャックを追い詰めた。ハッキリ言ってかなりカッコいい怪獣で、吠えるような声で月夜の下を湖の氷を割りながら進む様はかなり雰囲気が出ている。因みにこいつがグロテス星人を倒したらどうにかなるという事をジャックは最初から見抜いていた。というか、この回は全体的に超速理解が多かった気がする…

『ウルトラマンジャック』
ウルトラマンが…帰ってきた…!ウルトラ兄弟4番目の男、別名帰ってきたウルトラマン。他にもウルトラマン二世などいくつかの異名を持つ。変身者の郷秀樹は超人的な面が目立ったハヤタ隊員やモロボシ・ダンとは違い、ウルトラマンとしての能力に慢心しする、超能力を持つゆえにMAT隊員と軋轢を生むといった人間臭い描写が多く、これが現在まで続く「人間ウルトラマン」の概念の先駆けとなった。得意技はスペシウム光線。またジャックの話で欠かせないのがウルトラブレスレット。よくブレスレットが本体と言われるジャックだが、そこまで言われるほどブレスレットが活躍できたのは、使用者が他でもないジャックだったから。つまりブレスレットの超常的な力が発揮されるたびに、ウルトラマンジャックの非凡な才能が証明されているのである。

『ウルトラマン』
最早説明不要、光の国から僕らのために来た我らのヒーロー。ウルトラ兄弟二番目の男、最初の地球の土を踏んだウルトラマン。別名怪獣退治の専門家。いつも思うのだが、怪獣退治の専門家とは科学特捜隊の事を言うのでは?最近は公式もウルトラマンを怪獣退治の専門家としているので肩身が狭かったり。番組としてのウルトラマンは、後のウルトラマン達も直面する「ウルトラマンがいれば何とかしてくれる」論に踏み込んでいたりとこの時点で高い完成度を誇るのが特徴。キャラとしてのウルトラマンは、初代というだけあって純粋な宇宙人なのに不思議な力で召喚されたり6兄弟の中での親族関係がなかったり(ただしこれはゾフィーも一緒)といわゆる聖域扱いされているのが見える。やはり初代とは特別なのだろう。
この世界に現れたウルトラマンは、もちろん本物。つまりウルトラ兄弟でありハヤタ隊員と融合したウルトラマンその人である。ただし前述の特別扱いやいわゆるウルトラ業務上過失致死や俺たちはアストラを殺す!発言などおっちょこちょい?な面からいろいろ貰って再構成したため、かなりオリジナル設定濃いめである。詳しくは次回。

『スペシウム光線』
ウルトラマンを代表する必殺光線。右手にマイナス、左手にプラスのエネルギーを集積させ、両手を交差させてスパークさせることで放つ。 この際構えが左手首が標的側、右手首が顔面側となっているのが特徴。他にも腕の伸ばし方や交差させる位置、指の伸ばし方などで違いが生まれる。間違えると後輩の光線技になるので注意。射程距離はUキラーサウルス戦で宇宙から発射した光線が地球に当たるかも、みたいな話をエースがしていたので数万㎞は固い。スペシウム光線は光の国の全ウルトラ戦士の光線技の原点であり、ウルトラ戦士はまずスペシウム光線を会得してからそれぞれの技へと発展させていくとされているが、ウルトラマンはこの技を極限まで磨き上げることで一撃必殺の光線技へと昇華させることに成功したと言われている。多分ジャックも同じなのだろうが、作者はこの設定が大好き。因みに最近は威力が上がったのか、嘗ては効かなかったアントラーを爆殺したりしている。

『キャッチリング』
ウルトラマンの持つ多彩な超能力の一つ。相手の動きを封じるための光輪で、高速スピンを行いながら発射したリング状の光の鎖で敵を締めつける。ゼットンに対して使用したが、結局破壊されてしまった。この世界ではコダイゴンジアザーを完封したが、これは威力が上がった、ということで。因みに今回のキャッチリング発射の描写は、PS2のゲーム「ウルトラマンFighting Evolution Rebirth」から採用している。Fighting Evolutionの新作マダー?

『強化ソルジェント光線』
ソルジェント光線のバリエーションの一つ。別名Cソルジェント。本来はポーズ不要のソルジェント光線にポーズを加え、光線の威力を高める技。主に映画で使用され、「光の星の戦士たち」でティガとの合わせ技・TDスペシャルに使用されクイーンモネラを撃破したり、「超時空の大決戦」ではバジリスを撃破したりしたほか、「決戦!ウルトラ10勇士!!」でも使われた。また「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」でもこれとは違うがチャージ描写がある。今回はウルトラマンダイナのルーブクリスタルの力を得たガイアの手で再現され、アグルのスペリオン光線と合わせ疑似的なTDスペシャルの再現となった。



とうとう他作品のウルトラマンが登場。既に瀕死のオバロ要素に加えガイア要素までもが…まあここまで来たら、やりたいようにやります。ええ。この作品がダメになってもウルトラマンガイアは超面白いので、その真実だけは失わないでください。それが作者の最後の願いだ…
次回は11月14日水曜18時、いつもの時間に投稿予定です。
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