どうにもならない、そんな時…なんだけどさぁ!   作:#任意の文字列

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『ウルトラマンR/B』、テレビ東京系列で毎週土曜9時から放送中!youtubeでも土曜9時半から一話を一週間公開しているぞ!
水と土のクリスタルにアグルとガイアがいないのは気になる人も多いだろうが、作者はウルトラマンギンガ5周年なのでギンガ尽くしにもなるよね…と思っているぞ!

番宣したのにその番組の配信時間に投稿する二次創作者の屑


大変!ゼットンが来た! 後編

 ―戦況は、明らかに嫌な方向に進んでいた。

 

「デュアッ!」

「…」

 

 ピポポポポ、と不思議な音を鳴らすゼットンに、自分―アルシェ・イーブ・リイル・フルトが変身したウルトラマンガイアが迫る。地を鳴らし、土煙が噴き出ように見えるほどの勢いをもってゼットンに接近し、その勢いのまま腕を振り抜き、黄色と黒の顔面を殴り飛ばす―はずだったが、すでにガイアの目の前には誰も立っておらず、自分の拳はまたもや宙を切った。ゼットンの瞬間移動が、すんでのところで自分を上回ったのだろう。

 

(…またか!)

 

 思わず心の中で呟く。自分の変身した姿はウルトラマンガイアであり、いわゆる近年の作品である新世代ヒーローズに属するウルトラマンではないのだが、もし自分にも新世代ヒーローズのようなインナースペースがあれば、はっきり舌打ちした自分が見えたであろう。それだけ、自分の中にははっきりとした苛立ちがあった。

 …しばらくゼットンに接近戦を挑もうとしてはいるが、そのたびに瞬間移動で逃げられる、と言う状態が続いている。ゼットンが何を考えているのか、その不気味な顔からうかがい知ることはできないが、とにかくこいつは自分と取っ組み合いになることを避けている気がする。少なくともこちらの攻撃が当たったことはほとんどない。これはどういうことなのか。単にこのゼットンが殴り合いを嫌う性格なのか、それとも何らかの意図が―

 

(―まずい!)

 

 …苛立ちからか、それとも思索を巡らせたからか。自身のタレントを使ってはいたものの、そこから感じる生命力の動きに一瞬体が遅れた。慌ててゼットンの生命力が感じられる場所―自身の背後に体を向ける。

 しかし、少し遅かったらしい。

 

「デュアア…ッ!」

「…ZeTTON…」

 

 ゼットンの伸ばした手は、滑り込むように自分の首に到達し、その怪力をもって締め上げ始めた。ぎちぎち、という不快な感触と共に首が締め上げられ、息が止まる。頭に酸素と血液が回らなっていく。実際に締め上げられているのはウルトラマンの体だが、似たような感覚を覚えた。

 

(こ、これは…まずい…)

 

 現在の状況はかなり危険だ。締め上げる手をつかみ、さらに拳をたたきつけるなどの抵抗を試みる。だが、ゼットンの手が自分の首から動く気配はない。相手の怪力っぷりは流石のもので、ガイアV2の腕力ではどうしようもない。

 やがて、ゼットンの力が次第に強くなっていき、体が押さえつけられていく。ただでさえ首が閉まり上手く力が入らない上にゼットンの怪力も合わさり、抵抗むなしく膝をついてしまう。…これはまずい。早急に打開しなくてはすぐにノックアウトだ。左手でゼットンの体を抑えつつ、自分の右手に意識を集中させる。

 

(これならどうだ!)

 

 意識した右手が光り輝き、そこから光の剣『アグルブレード』が出現する。ゼットンもそれに気がつき右手の方に顔を向けるが、もう遅い。こちらの首を絞める力が一瞬緩んだのを確認し、そのタイミングで体をひねり、ゼットンから離脱する。その勢いのまま右手をゼットンに向けてふるえば、飛び出した光の剣は見事、ゼットンに直撃した。

 ゼットンの火花が散り、そのままゼットンはたまらずといった様子で後退する。…今しかない。ゼットンは今ひるんでおり、この機を逃せばまた瞬間移動で翻弄される恐れがある。そうなってしまえば先にこちらの体力が尽きるだろう。

 自分の下した判断の元、駆けだす。まだ体勢の整っていないゼットンに接近し、展開したままの剣を振りかざした。

 

「デェヤァァァ!」

 

 光の剣はゼットンの体をとらえ、二撃、三撃と着実にゼットンを切り刻んでいく。後ずさりしていくゼットンに、畳みかけるように何度も剣を振りかざし、攻撃を加えていく。いける。着実にダメージを与えていることを確信し、さらに攻撃の手を激しくせんと、剣の伸びる右手に力を込めた。

 …だが、ここで終わるようならゼットンは強豪怪獣とは言えないのだろう。始めは何度も剣を受けていたゼットンであったが、次第に自分の剣になれたのか、身をよじり少しずつ剣を受ける場所をずらしていく。そうやってダメージを軽減しているいるうちに、自分が剣をふるうタイミングはつかめたのだろう。自分がさらにスピードを上げようと剣をふるったその直後、ゼットンは大きく身をよじり、右腕を自分の右手に添えるような形でいなしたのだ。

 たまらず前につんのめりそうになるが、何とかこらえる。まだ大きく相手が動いていないことを確認すると、自分はその背後にいるであろうゼットンに体を向け、その勢いで右手を動かした。

 …だが、振るった剣は、無造作に突き出されたようなゼットンの左手に吸い込まれるように飛び込んでいき…ものの見事に、その左手に囚われた。

 

「デュッ…!」

「…ZeTTOoN」

 

 そしてゼットンは、機械的な動きで掴んだ剣ごとこちらの右手をひねり上げる。たまらず声が上がり、抵抗しようとするも…先ほど首を絞められた時同様、ゼットンの怪力の前には、ウルトラマンの全力をもってしてもなすすべがない。右腕をひねり上げられ、苦悶の声が漏れる。剣を解除しようとするも、上手くいかない。

 少しの間、こちらの抵抗もかなわず直立不動でひねり上げてきたゼットンであったが、やがて手に持った剣を自分の正面に引っ張り込む。その動きのままにゼットンの正面に投げ出されるような形となった自分の体を、ゼットンの全力の蹴りが捕えた。

 

「デォアッ!?」

 

 たまらず声が漏れるも、勢いに逆らえず吹き飛ばされる。結構な距離を飛ばされ、着地後も勢いに体が回される。地面を数回転した自分の体は、うつぶせの状態で停止した。

 

(…ぅ…ぅう…!)

 

 …目の前がちかちかする。体の中から、空気が全部出ていったような、そんな感覚がある。全身が、どこか折れたんじゃないかっていうくらい痛い。ゼットンの蹴りは、それだけ強烈だった。

 まだふらつく体を何とか動かし、起き上がろうとする。それと同時に自身のタレントを使い、生命力を探る。果たしてゼットンは後ろに立っており、こちらを眺めて動いていない様子だった。…だが、生命力に妙な流れを感じる。これはなんだ。まさか、とどめを刺そうとしている?

 …すぐ思い浮かぶのは、ゼットンの必殺技、一兆度の火球である。ゼットンの技の中で一番の火力を誇るこれが直撃すればひとたまりもないだろう。もしそうならまずい。早急に、奴の動きを封じなければ。

 何とか体を起こすと同時に、左腕と右腕を交差させる。体を至急反転させゼットンの方に向けると同時に、左側でクロスした腕を、弧を描くようにして右側にずらしていき、ゼットンの方に立ち上がると同時に右腕を立て左手を添えL字を作り、それをゼットンに向けた。

 

「オァァァ…デュアッ!」

 

 雄たけびと共に腕に力を籠めると、右腕から光線『クァンタムストリーム』が放出される。ウルトラマンガイアが誇る必殺光線の一種であり、自身もこれで何体かの怪獣を撃破してきたこの光線は、狙いたがわずゼットンに向かって飛んでいく。ゼットンに動く様子はなく、このままいけば直撃は間違いない―はずだった。

 …この時、自分は大切な事を見落としていた。見落としの原因はよくわからないが、先程のキックでダメージを負っていたからなのかもしれないし、生命力の動きに変化がみられていたから、先手を取ろうと気持ちがはやった結果なのかもしれない。あるいは、延々格闘戦を回避され続けたことにより、苛立ちが募っていたからかもしれない。ともかく自分が自身の失策に気がついたのは、すでに光線を撃った後だった。

 …ゼットンは微動だにせず、光線に身をさらすような体勢を取っていた。自分が光線の構えを止めるも、一度打った光線はまっすぐゼットンに飛んでいく。そして光線はゼットンに直撃―とは、ならなかった。

 ゼットンは胸元に両手を構え、光線を挟み込むように受け止めた。光線はゼットンの体に命中し一瞬強く輝くも、次の瞬間みるみるしぼんでいき、ゼットンが胸元で構えた両手の隙間の中に吸い込まれるように消えていった。

 

(…最悪!)

 

 心の中で悪態をつくも、もう遅い。次に飛んでくるものを想定し、両手を正面にかざす。右腕を上に、左腕を下にして、垂直に構え光を作ったのち両腕を左右に開く。そうすることで自分の正面に円形の光の壁『ウルトラバリアー』が生成される。

 それの完成と時を同じくして、ゼットンもまた両腕を前方に突き出す。両腕に挟み込んでいたような形となった光線のエネルギーが開放され、かつてウルトラマンにとどめを刺した波状光線『ゼットンファイナルビーム』が発射された。

 波のような形の光線が、自分の方に一直線に飛んで来る。何とか間に合ったバリアを構え、向かってくる光線との接触に備える。そして、その瞬間はすぐに訪れた。

 

「…デォワァァァァァッ!!」

 

 …光線はバリアと接触し、一瞬だけ拮抗する。だが、自分がバリアを遠くに打ち出すよりも早く、バリアは粉々に砕け自分の体に光線が直撃する。思わず声が出る。爆発音とともに正面で火花が散ると、衝撃で自分の体は浮き上がり、風に吹かれた木の葉のように吹き飛ばされていく。先ほどの蹴りとは比べ物にならない距離を山なりに飛んでいき、背後にあった山に激突する形となり停止した。

 

(…ぁ)

 

 …痛い。熱い。とにかく、そんな短い単語しか思い浮かばない。光線からなるダメージは独特で、格闘戦からなるダメージはもちろん、人間の時に受けるこの世界の魔法のダメージとも異なる。それゆえいまだにこの感触にはなれない。だが、それを差し引いても、ゼットンの光線によるダメージはけた外れだった。

 …急に、胸の鼓動が早くなり、苦しさを増していく。それと同時に、先程まで煌々と青色に輝いていた『ライフゲージ』が、警告するような音と共に赤く点滅を始めた。ウルトラマンガイアは他のウルトラマンと違い、明確な時間切れというものが存在しないという特徴がある。しかし他のウルトラマン同様、ダメージやエネルギーの消耗で変身が解除されることには変わりはない。『ライフゲージ』が攻撃され破損すれば変身が解けしばらく変身できなくなるが、幸いなことにウルトラマンのカラータイマーを破壊するほどの一撃は、自分の『ライフケージ』を破壊することはなかった。こればっかりは、幸運だったといえるだろう。逆に言えば、幸運なのはこの事だけなのだが。

 

(…ぁ、だめ…)

 

 …目の前がかすんでいく。痛みや熱さが、どこか遠い世界の事のように感じる。山に背中から突っ込んだ自分の体が、ふわふわ浮いたような感触さえする。

 …まずい、意識が、保てなくなる。ゼットンの一撃がこれほどまでとは思ってもみなかった。何をやっている自分、早く立て。今こいつを止められるのは自分だけ、こんなところでくたばっている場合なのか。

 だが、いくら心の中で叱咤激励しようとも、自分の体は鉛のように重たい。意識も明滅しており、瞼が重い。…ここまでか?ここで自分は終わってしまうのか?何も守れないまま、倒れてしまうのか?頭の中にそんな考えが浮かぶも、それも泡のように消えていき、代わりに何もない暗闇が、自分を包んで―

 

…アルシェェェェェェェェッ!!!聞こえるかぁーーーっ!

 

 ―声が、聞こえた。

 

「聞こえてるならこっちを向け!それとも、やられちまったってのかぁ!?アルシェッ!」

 

 必死な声が、自分の意識をつなぎとめる。自分に問いかける声に導かれるままに、声の主のいるであろう方向に首を動かす。声は自分の右側、少し離れた崩れて崖のような形になった場所から聞こえる。

 ―そこに、彼らはいた。声の主である、自分たちを率いるリーダーたる二刀の剣士。重そうな鎧を着こんだ、善良さがにじみ出る神官。鋭い目つきと少し長めの耳が特徴的な、少し口が悪いけど面倒見は悪くないハーフエルフのレンジャー。全員が倒れこむ自分を、いつもの冒険では見せることのない必死な表情で見つめていた。

 ワーカーチーム『フォーサイト』。ここに全員がそろった形である。

 

「アルシェ!近隣にいた人々は遠くに逃げました!もう全力で戦っても大丈夫です!存分に戦ってください!」

 

 神官、ロバーデイク・ゴルトロンが、いつもは優しい表情を浮かべる顔を厳ついものにして叫ぶ。…ありがたい。怪獣が現れると、『フォーサイト』はある理由でまず人々の避難を助けることにしている。それが済んだのは、純粋にありがたかった。

 

「いつまで寝てるのよ、アルシェ!あなたはこれまで何度も、私たちの前で怪獣を倒してきた!今回だって、あなたなら倒せる相手よ!…だから、立ち上がって!!」

 

 レンジャー、ハーフエルフのイミーナが、いつもの彼女の印象とはまるで違う、こちらを心底心配するような表情で激励する。…ああ、確かにその通りだろう。これまで戦って来た相手も、皆それぞれが違う力を持った強敵だった。今回も、同じと言えば同じだろう。なら相手がちょっと強いからって、あきらめる理由にはならない。

 そして、最初に自分の名前を呼んだリーダー、ヘッケラン・ターマイトが、いつもの軽さをかなぐり捨てたような表情で一歩前に踏み出し、再び声を荒げる。

 

「…アルシェ!ここでやられたら、お前を待ってる家族はどうなる!お前には、助けたい家族がいるんだろう!?それに、俺たちだっていつもお前の事を待ってんだ!だから頼む!立ち上がってくれっ!―ウルトラマンガイア!!」

 

 ―その言葉を聞いた瞬間、自分を包む闇がほどけた。…そうだ、自分には、待ってくれている人がいる。貴族から転落し今は現実が見えなくなってしまったが、それでも幼い時から変わった子だった自分に愛を注いでくれた両親。自分を慕い、ワーカーとなった自分の手を好きだと言ってくれる妹たち。そして―今、怪獣がいる中駆けつけてきてくれた、かけがえのない仲間たち。

 思い出す。実家が貴族ではなくなり、その後立て続けに怪獣が出てウルトラマンガイアの力を得て途方に暮れていた自分とたまたま出会い、話しかけてくれた事。その後事情を全部話せなかった自分をワーカーチームに入れてもらい、そこで一緒にお金を稼ぐことになっていろいろやりだした事。先日ギャラクトロンに敗れ、ウルトラマンである事がバレてしまい、嘘をつき続けていた事でおびえていた自分を、皆でやさしく抱きしめてくれた事。全て、自分が『フォーサイト』からもらった大切な思い出だ。彼らに出会えて、自分は本当に幸せだと思う。

 だからこそ問いかける。果たして、ここでやられてしまっていいのか?と。

 

(…負けない)

 

 ―そんなわけはない。世界中とまではいかないが、少なくともここにいる皆が自分を待っている。自分を信じている。ならばそれに答えないでどうする。自分のやるべき事は、諦めず、前を見て、限界を超える事だ。

 

(自分は―)

 

 仲間たちの笑顔は、自分の希望になる。仲間たちの勇気が、自分の未来となった。この宝物は、守らなきゃいけない。そんな仲間たちの声が、自分の内なる声とも重なりあう。なら、自分はきっと行けるだろう。どんな戦いも、乗り越えられる。そう、守るために立ち上がり、仲間の思いに応える者こそが―

 

―ウルトラマンなんだ!!

 

 ―決意とともに、立ち上がる。先ほどまで重たかった体が、嘘のように動く。意識もはっきりしている。エネルギーが少ないのは確かだが、それは他のもので補えばいい。今からそれを、この身で示す!

 立ち上がると同時に、両腕を垂直に伸ばす。力を籠めれば、伸ばした両手の指の先に紫の光が集まり、円となる。その光で全身を包み込むように腕を下ろせば、ガイアの体が真紅の光に包まれる。

 

「ガイアが…ガイアが変わる…!」

 

 イミーナの声と同時に、第二の変身が完了する。全体的に赤色が増え、青色も出てどことなくガッシリとした体格になる。そのに立つガイアはもう『V2』ではない。これぞ強力無比の形態、『スプリームヴァージョン』だ。

 …変身が完了すると同時に、顔をもう一度『フォーサイト』の面々の方に向ける。自分と目があった彼らは、一瞬きょとんとした表情になるも―すぐに、さっきまでとは打って変わったような笑みを浮かべた。

 

「…よし、行け!アルシェ!!」

「…デュワッ!」

 

 ヘッケランの声を受け、前方のゼットンに構えを向ける。ゼットンは意外にも、さっきまでたっていた場所から動かないでいた。油断していたのか、それともさっきまで戦っていたガイアの纏う空気が変わった事に気がついたのか。…この機は、逃せない。

 意を決し、両手を力強く広げ、エネルギーを前方に集めた。流石にゼットンも気がついたのか、こちらの動きに警戒するような構えを取るも、それは気に留めないでそのまま光を集める。

 

「デュアッ!!」

 

 そして両腕をいったん交差させ、前方に解き放てば、光の刃『シャイニングブレード』が飛び出し、ゼットンのいるところへと飛んでいく。光の刃は確実にゼットンをとらえ、ついに直撃―といったところで、ゼットンお得意のバリアが間に合い、光の刃が砕け散る形で防がれてしまった。

 …だが、そんなことは想定内だ。そもそも自分は『シャイニングブレード』に期待はしていない。大技とはいえ、所詮囮なのだから。

 ゼットンはバリアを張っており、その場に動けないでいる。『シャイニングブレード』発射と同時に飛びあがっていた自分は、ゼットンの上部―バリアが届かず、さらされている頭部に向け飛び蹴りの構えを取った。

 …実はゼットンにはいくつか種類があり、基本的に持ってる能力は共通だが種類によって違いが出てくる、という特徴がある。今回自分が戦っているゼットンは最初にウルトラマンと戦ったオーソドックスな種類で、バリア、テレポーテーション、怪力、火球、光線吸収といった基本の能力を全て使ってくるタイプだ。だが、そのタイプには一つ弱点がある。それは、バリアが全身を覆えない事。嘗てプロトマケット怪獣版のゼットンに対しウルトラマンメビウスが流星キックをもってそうしたように、自分もまたその弱点を突く!

 ゼットンは一瞬こっちを見失ったのかきょろきょろした後、上空から迫る自分を確認した。だが、もう遅い!

 

「ディヤアァァ!!」

 

 突き出してる右足が赤熱化し、光り輝く。その光る足をもって相手を粉砕する飛び蹴り『スプリームキック』は、見事にバリアの内側に侵入し、ゼットンの頭部をとらえた。直撃と同時にバリアは解除され、炸裂音とともにゼットンは吹き飛んでいく。地面を数回転がって停止したゼットンは、立ち上がったもののダメージが大きいのかふらついたままだ。

 チャンスだ。『スプリームヴァージョン』は変身が一分しかもたないと言われており、それを除外しても今の自分に余裕はない。それにまたテレポーテーションされても困る。速攻あるのみだ。

 意を決し、突撃する。まだふらつくゼットンに一気に接近すると足を蹴り上げ、その勢いのまま空中で回転させるように投げとばす。『スプリームレッグホイップ』と呼ばれる投げ技により、軽々と空中を回転したゼットンは、そのまま地面にたたきつけられた。

 まだ足りない。地面にのたうつゼットンの体を持ち上げ、今度は頭上に掲げて投げ飛ばす。いわゆる岩石投げとされる投げ技『スプリームリフティング』で、着実にダメージを重ねていく。

 さらに投げ飛ばしたゼットンに駆け寄り、その体を持ち上げ、投げ飛ばし、叩きつける。スプリームの強化された力を十全に発揮できる『スプリームホイップ』をもって、着実に体力を奪っていく。何度も何度も、自分の体力の許す限り、ゼットンを全身打撲させる勢いで投げ続ける。そして最後にもう一度ゼットンを全力で投げ飛ばし、距離を取った。苦しそうにもがくゼットン。何とか立ち上がるが、ふらつき加減から見てもグロッキー状態だろう。

 …準備はできた。体力は一気に奪えただろう。後は、この一撃をもって、終わらせる…!

 

「デュアッ!!オァァァァァァァ…!!」

 

 全身に力を籠め、右腕を頭上に掲げたのち、腕を大きく振りかぶり、体の前で両手を合わせる。ゼットンもこっちに気がついたようだが、中断はしない。合掌の形から右手を下にずらし、準備は完了した。

 

「デュオッ!!!」

 

 そして光が両手の間から飛び出す。ウルトラマンガイアの誇る最強最大の必殺光線『フォトンストリーム』が、ゼットンに向かって発射された!

 ゼットンに向かって放たれる光は、本来なら確実にその身を焼きつくしてしまうだろう。…恐るべきことに、ゼットンは『フォトンストリーム』に対し、両手を胸の前で合わせる構えを取った。あの構えは、間違いなく『ゼットンファイナルビーム』の構え。先ほど同様、光線を吸収し、こちらに発射するつもりなのだろう。恐るべき根性だ。

 そして光線はゼットンの構えに直撃し、吸い込まれるように消えていく。このまま、先ほどのように撃ち返されてしまうのか?

 

(…皆の力をもらったんだ)

 

 …そんなことはない。そんなことはさせない。光線に注ぎ込む力をもっと強くして、勢いを加速させる。こちらの変化はゼットンの方にも伝わり、ゼットンはのけぞった。

 …ハイパーゼットンという怪獣がいる。ゼットンの発展形であるこの怪獣は、ウルトラマンゼロ、ダイナ、コスモスという3大ウルトラマンの同時光線を吸収・増幅し発射するハイパーゼットンアブソーブという技を持つ。そんなトンデモ怪獣だが、ウルトラマンギンガSにてモンスライブという形で登場したハイパーゼットンはウルトラマンギンガストリウムの放つ宇宙最強の光線・コスモミラクル光線をハイパーゼットンアブゾーブで吸収しきれず、倒された。つまり、ハイパーゼットンの光線吸収には限界がある事が示唆されたのだ。これがゼットンにまで適用されるかは不明だが、ここはこれに掛けるしかない。幸いにも『フォトンストリーム』はウルトラマンの光線技でもかなり強い方だ。ここはこれで押し切って見せる。

 それに、自分には仲間がいる。待ってくれている人がいる。その人たちが、自分を立たせてくれた。だから―

 

(―このまま、終わるか!!)

 

 そして、さらに光線の勢いを増やす。これ以上上げればこちらの身が持たないまでに威力が上昇した光線は、吸収しようとするゼットンの身を焦がしていく。ゼットンの吸収とこちらの光線が拮抗したような感覚が続くが、それもつかの間の出来事。ついに、ゼットンの両腕が弾き飛ばされ、ゼットンの体を光線が貫いた。

 一瞬、ゼットンの体が光り輝き―大爆発を起こした。

 

「―よっしゃあ!!」「よし!!」「やったぁ!!」

 

 仲間たちの歓声が聞こえる。とうとう、ゼットンは撃破された。他ならぬ、自分の手で。砕け散ったゼットンの残骸を見つめ、何か妙な事が起きないかを確認する。…大丈夫だ。

 

「…デュワッ!!」

 

 そして、残った体力を総動員して、その場から飛び立った。

 『一難去ったら空を飛べ』。自分の大好きな名言である。

 

 

 

 ―トントン、とドアがノックされる音がする。それと同時に、意識が浮上した。そしていつの間にか、ベッドの中で眠っていたことに気がついた。

 

「…『歌う林檎亭』?」

 

 自分の記憶が確かなら、ここは『フォーサイト』が拠点として懇意にしている酒場兼宿屋『歌う林檎亭』の部屋のはずだ。いったい誰が、ここに自分を連れて来たんだろう?

 

「…いや、そんなの決まってる」

 

 自分をここまで運んでくれる人たちなんて、一つしか思いつかない。そしておそらく、それはノックの主と同じだ。なら、早めに応えてあげないと。

 眠気と疲れが残る体を動かし、ベッドから体を起こした。

 

「アルシェー?起きてるかー?」

「…起きてる、リーダー」

「…よし、入るぞ?」

 

 ドアが開き、外から二人の男女―ヘッケランとイミーナが入ってくる。二人はこちらを一瞬心配そうな表情で見つめるも、多分いつも通りの自分を見て安堵の表情を浮かべた。…どうやら、だいぶ心配させてしまっていたらしい。

 二人は部屋に備え付けの椅子を引っ張り、ベッドの近くに座る。せっかくなので、少し聞いてみよう。

 

「…ここは、『歌う林檎亭』?」

「ああ、そうだ。俺たちの拠点で間違いないよ」

「あれから大変だったのよ?あなた、戻ってきたと思ったら、急に倒れちゃうんだもの」

 

 イミーナはそう言いつつ、これまでのいきさつを語ってくれた。なんでも、自分は飛び立った後皆の前に戻っては来たのだが、到着早々いきなり倒れたらしい。仲間たちは自分がそんなことになったからさあ大変、慌ててここまで運んできて、看病してくれたらしい。となると自分は結構眠っていたのだろうか?飛んだあとの記憶が全然ないので、重症なのには間違いないだろう。…そういえば、こういう時一番心配してくれそうな人がいない。

 

「ありがとう、リーダー、イミーナ。…ロバーデイクは?」

「ああ、ロバーならヘッケランに言われて仕事に出たわよ」

「あいつがたぶん一番心配してたけどなぁ…あいつに最初に働いてもらわないと俺たちの食い扶持がなくなるし、お前もタダ働きなんて嫌だろ?」

「…自分は、大切な人達が守れたらそれでいい。今日もみんながいてくれたから勝てた。自分にとっては『フォーサイト』の皆も家族も、守らなきゃいけない、たからものだから…皆がいてくれたら、自分はそれが一番幸せだよ」

「…お、おう」

 

 …なぜか、ヘッケランとイミーナは顔を赤らめてそっぽを向いてしまった。「いやお金は大切だと思うぞうれしいけど…」「いや自分も大切にしなさいようれしいけど…」みたいなことを小声で言っているがどうしたのだろう。

 さて、ロバーテイクがいないのは、『フォーサイト』のビジネスに出ているからということが分かった。実は『フォーサイト』はワーカーチームとしての顔と共に怪獣の残骸を売るという類を見ないビジネスに着手している。自分がガイアに変身しだして間もないころ、金策に苦しんでいたヘッケランに自分が冗談で提案したのがきっかけとなり始めた商売だが、これが大ヒット。食材に建材に武器防具の材料となんにでも使えるらしい怪獣の残骸はニーズがあったらしく、また商人の血が覚醒したらしくノリノリになったヘッケランの営業もあり飛ぶように売れてしまったのである。かくしてもともとお金が欲しい人が集まった『フォーサイト』はこの事業を第二の柱として活動に組み込んだのである。このビジネスを行う場合、ロバーデイクは怪獣の残骸回収及びヘッケランのコネで集めた労働者たちの陣頭指揮ことになっており、彼はそれでいなかったという事である。

 そんなことを思い出してると、ヘッケラン達も回復したのかこちらに向き直り、いつもの表情に戻っていた。

 

「…まあ、俺たちが大切だってのはわかったけどな…自分も大切にした方がいいぜ。お前はある意味一番の稼ぎ頭なんだしよ」

「そうよ、あなたがいないとうちはワーカーとしても商人としても成り立たないんだし…もっと、自分をいたわったっていいのよ」

「…ありがとう、皆」

「そういうこった…てなわけでアルシェ、ここらで旅行に行かないか?」

「…旅行?」

 

 思いがけないワードに思わず聞き返してしまう。ヘッケランはいつも浮かべる自信満々の笑みで、話をつづけた。

 

「そう、旅行だ。実は前々から商売で知り合った連中に声かけられてな、なかなかよさげな場所に招待受けてるんだ…そこに今度皆で行って疲れを取ろう、って話だ」

「…自分は構わない、けど今度大きな冒険の話が着ていると聞いた」

「ああ、フェメール伯爵の依頼だな?未知の墳墓調査てのは面白そうだし、報酬も目を引くけどよ…このところ金に困ったことなんてないし、お前がそんなことになってんのにわざわざ行くことないしな。もう断ったよ」

「…ごめんなさい」

「謝らなくてもいいわよ、アルシェ。貴方が今日頑張らなくても、旅行の話をするようだったし。それに私、ただでいいお酒が飲めそうだって聞いたから大歓迎なの」

「…イミーナの酒の話は置いといて「何よヘッケラン、そこが一番重要でしょ?」分かったから踏むな痛ぇ!…ロバーも賛成してくれたし、後はお前待ちだ。どうする、アルシェ?」

「私は…」

 

 どう答えればいいのか、正直迷う。唐突だし、家族から離れるのは少し不安だ。もともと旅行の話を切りだす様子だったとはいえ、自分の事でヘッケラン達を冒険から遠ざけてしまった以上、気が引ける。

 少し悩んでいると、ヘッケランが自分の顔を覗き込むように近づいてきた。

 

「…リーダー?」

「…アルシェ、家族の事が心配なのはわかるが、お前の親はダメ親でも、お前の妹を無闇に傷つけるわけでもないんだろう?なんなら俺の知り合いで信用できるやつをつけてやったっていいし、お前がここで一休みしたって文句は出ないと思うぜ」

「…そう、かな」

「そうよアルシェ…それに、今回の旅行先には、あなたの尋ね人がいるようだしね」

「…!それ、本当!?」

 

 その一言に、思わず身を乗り出しそうになる。自分が驚愕の表情を浮かべるのがわかっていたのか、ヘッケラン達は悪戯が成功したような笑みで、続きを話した。

 

「ああ、ごく最近、そのあたりで出たらしいぜ?()()()()が」

「確か()()()()()()()()()、だったかしら?その巨人がアグルなのかは、あなたが見ないとわからないんでしょうけど…ついでに、青い巨人の行く先々で聞いた名前も出て来たのよね」

「王国のアダマンタイト級冒険者チーム『蒼の薔薇』だったか…今回も青い巨人の近くで活動してたみたいだし、こりゃ当たりなのかもな…で、どうするアルシェ、来るか?」

「…行く。行って、巨人を見つける!」

「…よし!なら決まりだな!」

 

 自分が了承すると、ヘッケランは待ってましたとばかりに手をたたいた。これはいい、自分の悩みが解決しそうである。

 自分の目下最大の悩み、それはウルトラマンアグルの存在である。自分はガイアになった時、最初から『V2』と恵まれた内容でのスタートだったが、それゆえアグルの存在がどうなっているのか、いつも気にかかっていた。自分がガイアが地球で戦ってきた怪獣以外と戦うようになってからあまり希望を持てなくなっていたのだが…ある日仲間にアグルの存在をそれとなく話してみると、何とうわさ話を拾ってきてくれたのだ。何でも王国領内で、自分とは違う青っぽい巨人が存在している、と。もし本当なら、会って情報共有したいと思っていた。これでもウルトラマンらしく頑張っているつもりの自分とはいろいろ様子が違うみたいだし、そのあたりを見て知っておきたい。なら、これは渡りに船だ。ここで会って、悩みを減らしておこう。…幼少期はもっと悩みを持っていた気がするが、ウルトラマンになってからというものウルトラマンと怪獣の事ばかり考えるようになったため、転生前の記憶はウルトラ関連以外かなりあやふやになってしまった。まあ、思い出せないならその程度だろう。今はアグルの事を考えなければ。

 そんなことを考えていると、「…さて、と」といって、ヘッケラン達が立ち上がった。

 

「ぼちぼちロバーが帰ってくるし、迎えてやんないとな…そういうわけで、詳しい話は後でな」

「ええ、続きは4人で話しましょう。…今日はありがとうアルシェ。貴女が頑張ってくれたから、皆生きてる。あなたも、私たちのたからものなのよ」

「そういうこった。だから今日の所は体を休めておけよ?休めるときに休まなきゃ、お前みたいなのは大変だからな。…お前にはいつも感謝してるぜ、アルシェ。お前がいなきゃ、俺たち生きてないだろうからな」

「…そっか、ありがとう、皆」

「ああ、どういたしまして…そうだ、それロバーにも言っといてやれよ?お前ここまで運んだの、わかってるだろうけどあいつだからな…じゃあな」

 

 そういって二人は部屋を出る。部屋に残された自分を、静寂が包み込む。…丁度いい。休めと言われたし、寝てしまう事にしよう。とりあえず、毛布をかぶる。

 …自分は、何とも変わった運命の星に生まれたらしい。幼少期には想像もつかなかったであろう怪獣との闘いにあけくれ、それを支える仲間たちと共に暮らす。自分が置かれている状況は、幼少期想像していたそれよりもっと重いものになってしまったけど。でも、自分は頑張って、戦うことが出来ている。でもそれは、ウルトラマンになれるからなのだろうか?

 …いや、絶対に違う。そう断言できる。ウルトラマンの力を持つから、ウルトラマンになれるんじゃない。守りたいものをもって、そのために戦う。その行動こそが、ウルトラマンであることの証のはずだ。

 自分にも、愛する者がたくさんできた。家族は相変わらず愛おしいし、ヘッケランもロバーテイクもイミーナも皆、かけがえのない人たちだ。それだけではない。自分がこれまでかかわってきた人々、その人たちへの思いも生きてきて変わった。テレビの向こうのキャラのように思っていたのが、今を生きる人だと感じ取れるようになった。ならその人たちがいる限り、自分は戦うだろう。自分が自分らしくいるために、誰の笑顔も曇らせない。皆のために、自分は覚悟を決めるのだ。

 …まあ、でも今は休もう。皆、自分のために頑張ってくれているようだし。それを無碍にするのはダメだろう。そう言い聞かせ、自分は瞳を閉じた。

 

「…ありがとう、皆。自分は、一人なんかじゃない、よ…」

 

 口から出たのは、そんな言葉だった。そして、その時自分は、きっと笑っていたのだ、と思う。

 ―端的に言おう。自分は希望に満ちている。そして、とっても、幸せだ。そんな思いと共に、自分の意識は安らぎの中に沈んでいった。

 

 

 

 ―後日。旅行先で癒されつつ、件の冒険者チーム『蒼の薔薇』と遭遇し、そしてついに蒼の巨人ウルトラマンアグルと対面することになるのは、別の話。




ウルトラマンアグルですが、この世界ではラキュースが変身している、という事にしています。ほら彼女剣持ってるし青色系だし中二病だし(?)

~用語解説~
『アグルブレード』
アグルの力をもらったことでガイアにもできるようになった光の剣。ガイアはビゾームとのチャンバラに勝ってZの字に切り捨てたり、ウルフファイヤーの火炎をこの剣を風車のように回転させて防いだりと、アグルよりうまく使っているように見える。まあアグルもV2になったら進化技『アグルセイバー』で絶技を繰り出しているんだけど…

『クァンタムストリーム』
ガイアの必殺光線の一つで、企画書の段階で「必殺のウルトラビーム」と明記されているくらい立派な必殺技。左手の拳を握り、右肘の内側に挟むという独特の構えが特徴。とにかく敵を倒せないことで有名で、金属生命体アパテーとの闘いで初使用したにもかかわらず決められなかったのを皮切りに中断、効かないなどの現象が続いた。その為もっぱら残念技として扱われている。それでもつなぎとしては優秀なようで結構活躍しており、最終回では空を覆うドビシを一掃したりもした。しかしその後OVAでのガグゾムに吸収され撃ち返されてしまった…

『フォーサイト』
帝国にて酒場兼宿屋『歌う林檎亭』を拠点として活動するワーカーチーム。原作でもアルシェが所属しており、そこそこ強いチームではあったのだが、アインズ様(というかデミウルゴス)の策略に巻き込まれる形で全滅した。この世界では「怪獣の残骸を利用する」という画期的なビジネスに乗り出しており、そちら側ではだいぶ名が売れている状態(一応商売する上での名義はフォーサイトとは全く違うものを使っている)。この怪獣ビジネス(アルシェ命名。怪獣の名もアルシェが広めた)を行う場合メンバー全員に役割分担がなされており、アルシェの場合は「事務担当」「怪獣知識担当」そして正体バレの後は「原材料調達担当」となった。
『ヘッケラン・ターマイト』
フォーサイトのリーダー。この世界では怪獣ビジネスにあたって「販売担当」「営業担当」「経理担当」「採用担当」などの役割を持つ、中心的人物。「金が欲しい」の一念でアルシェが冗談で言ったビジネスを現実化させ大ヒットさせたり、ビジネスを通じ商人・国家その他様々な組織などとの多種多様なコネを持つことに成功するなど商人の血が覚醒状態な上、これだけやってもフォーサイトとしての自分たちが身バレしておらずノーマーク状態を維持しているという明らかな幸運チートにも目覚めてしまった。
『ロバーデイク・ゴルトロン』
優しい神官。怪獣ビジネスにおいては「避難担当(ガイアが戦いやすいように避難誘導する。アルシェが何となく言った一言で追加)」「残骸回収担当」「現場監督担当」など現場仕事を担う。怪獣ビジネスが立ち上がった時一番ついていけない様子であったが、ヘッケランの「怪獣も無駄なく使って供養してやった方がいい。これはそういう仕事」「ガイアの助けにもなる」などのそれっぽい言葉を受けてやる気になった。
『イミーナ』
口は悪いが理知的なハーフエルフのレンジャー。怪獣ビジネスにおいては「怪獣出現情報担当」「ウルトラマン出現情報担当」などの情報収集を担う。怪獣ビジネスが立ち上がった時のヘッケランのハリキリ具合にはさすがに唖然としたが、これはこれで格好よかったのと、「コネが出来れば珍しい酒が手に入る」という甘言でやる気になった。

『投げ技』
ウルトラマンガイア・スプリームヴァージョンの代名詞。『スプリームホイップ』『スプリームレッグホイップ』『スプリームリフティング』などの技の他、ミーモスの場合9回も投げるという執拗さ、派手なジャイアントスイングや味方のアグルまで投げるという投げっぷりでついたあだ名は「投げの鬼スプリーム」である。

『シャイニングブレード、スプリームキック、フォトンストリーム』
ウルトラマンガイア・スプリームヴァージョンの必殺技。
シャイニングブレードはエアロヴァイパーを撃破した技。光のブーメランのようなものを発射し、敵を粉砕する。
スプリームキックはXサバーガを撃破した技。レオキックよろしく足にエネルギーをまとい、急降下して蹴り飛ばす。
フォトンストリームは言わずと知れたガイア最強の光線で、この技を使うためだけに変身することもあっただけあって撃破した数は多数。撃ってしまえば耐えれなかった敵はほぼ皆無という実績も持つ。挙動としては初回や最終話など違う場面もあるが、基本は両腕を振り回して合掌、その後右手を下にずらして発射、という形。
これだけの強力な技を持つだけあって、スプリームヴァージョンは変身してから一度も怪獣に負けたことがなかったりする。しかしこれだけ食らわせて(ブレードは防がれたが)投げを決めまくってやっと死んだこの世界に来たゼットン、どんだけ強かったのか…いや設定作ったの作者なんだけどさ…

『ウルトラマンアグル』
地球が生んだ、海の力を持つ青い光の巨人。藤宮博也が変身し、彼もまた地球のために立ち上がったが、考え方の違いから我夢とは対立。その後自身が行動の指針としていたコンピューター・クリシスが根源的破滅招来体の手で暴走していたことを知り我夢に自身の力を譲渡。放浪するも、Σズイグルに拉致された我夢を救うべく藤宮博也が光を得て再び変身した。この世界では一応いる事がフォーサイトの調査で判明しており、その出現個所にて「蒼の薔薇」が行動しているところまでアルシェは把握している形。アルシェの変身するガイアとは行動面が異なるらしいが、詳しい所はわかっていない。



ああ短編だけど疲れた…ここまで読んで下さり、誠にありがとうございました。
ウルトラマンガイアは自身の初ウルトラマンであり、それゆえ思い入れもあったため、20周年にあたりなにかしたくてこんな小説を書くに至りました。ぶっちゃけ構想数時間の作品であるため続きはそこまできちんと考えていませんが、まあこの世界のアルシェやフォーサイトの面々はもうしばらくの間ナザリックとは関係ない所で頑張れるんじゃないですかね…前世の事ウルトラ関連の記憶以外ほとんど忘れてますけど。こんなゆるゆる設定で小説書いちゃった作者ですが、その作者でもこんな感じのウルトラマン物書けるので皆も恐れずウルトラマン要素介入SS書いてもっと流行らせて、というか流行れ!という思いも込めて今回はオーバーロードとのクロス物としました。
さてしつこいようですが、ウルトラマンガイアは9月5日をもって放送開始20年です。そレを記念してかYouTube「ウルトラチャンネル」にて放送開始と日時を同じくして配信開始となっています。まだ見ていない方、ぜひとも見ましょう。今回の配信はバックストーリーがあり、配信を通じウルトラマンガイアの記録ををできるだけ多くの人々の記憶に残さないとガイアとアグルが消えるという事なので、我夢達を救うためにもこの配信は見逃さないようにしましょう。
それでは、機会があればまたどこかでお会いしましょう!さようなら!
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