ストック連投します。
玉藻ちゃん覚醒?回ですあくまで一次的なもので悪堕ちとかではありません しかしトラウマを刺激されると出やすくなるようです。
両親の死から5日程してユグドラシルに復帰した私は、お姉ちゃんとお兄ちゃんと3人で動く事が多くなった。
はじめこそ急にお兄ちゃん呼びされたペロロンチーノ様改めお兄ちゃんは、ギルドのとある同盟からキツく絞られ、茶釜様改めお姉ちゃんはやまいこ様や餡ころもっちもち様に質問攻めにされていたが、2人と伯父様、後は纏め役であるギルド長のモモンガ様しか事情を知らない為上手く誤魔化してくれた様だ…私も気を遣われるのは嫌だったが、せっかく出来た新しい兄姉を様付けで呼びたくなかった為押し通した。
今日もアップデートがあり何処かで新しいクエストが発生したとの通知が運営さんからスマートフォンに届いた為、リアルでマネージャーをしてくれているお兄ちゃんと現在同じ仕事(一般向けアニメの声優業)場で働いているお姉ちゃんと一緒に帰宅した。
明日は3人ともオフの為、一日中ユグドラシルをやる予定だった私たちは、仕事があるという伯父様と待ち合わせをして私の作ったご飯を4人で食べて談笑していた。
「そう言えば、今日玉藻と茶釜君の出ているアニメを見ていたら学生達がちょうど入ってきて「教授もアニメ見るんですね?」なんて言ってきてね?ヒロインとサブヒロインが可愛いと言っていて嬉しくなって…彼女達は君達の先輩と私の姪だよ、と教えてやったら鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたよ。」
あぁ、楽しかった、と笑う伯父様はお父様とお母様が亡くなる前の伯父様に戻った様だった。
その後は現在の仕事の話や最近のユグドラシルの話で盛り上がっていたが伯父様が、そろそろ戻って論文の内容を確認しなければならない、という事でお開きになった。
「伯父様?最近お忙しいようですがお身体は大丈夫ですか?」
心配して両手を前に組んで伯父様の顔を見上げると、伯父様は私の頭を大きな手で昔のように撫で大丈夫、と笑って帰って行った。
伯父様の乗った車が見えなくなるまで見送ると、お姉ちゃんが
「じゃあそろそろ始めよっか?」
と、言うと
「おうよ!最新クエスト見つけてやろうぜ!」
お兄ちゃんも笑顔で続いた。
…………しかしこの日の出来事が私の"変わってしまった部分"を炙り出す為に誂えたような出来事だったのは、私の幸運がある意味で良い様に働いたのかもしれなかった。
ユグドラシルにログインした私は第9階層に新設された部屋でスタートすると私のNPCである王元鬼と呂玲鬼に声を掛ける。
内容は日によって変えている、反応しない彼女達に挨拶するのはお人形遊びの延長と言われるかもしれないが、この娘達も私の大事な家族なのだから何らおかしいことはない。
「王元鬼、今日は外寒かったから風邪引かないようにね?」
と、言いながら伝説級装備のマフラーを装備してあげたり
「呂玲鬼?また今度建御雷様の所のコキュートス様と試合させてあげますからね、楽しみにしていてね?」
と、装備を調整しながら、戦闘狂?という動くのが大好きな性格に設定してもらった娘に、また試合させてあげますよーと伝える。
一通り話した後広間に行くとお兄ちゃんとお姉ちゃん、更に今日はモモンガ様がいらっしゃった。
「やぁ、玉藻さんお疲れ様、今日は運営から届いたメールのクエストやるんですよね?良かったら私も参加して良いだろうか?」
モモンガ様が挨拶のアイコンと共にそう言ってきたので、了承の意味を伝える為の笑顔アイコンを出しながら
「こちらこそよろしくお願いします、モモンガ様が一緒だと戦闘がスムーズに進むので助かります。」
と嬉しそうに言うと、モモンガ様が黙ってしまう。
どうしたのだろうと思い、頭の上の狐耳をぴょこぴょこ動かすと
「おい!このヘタレ骸骨!俺の義妹に欲情してんじゃねぇぞ!」
「なんだと?この変態バードマン!焼き鳥にしてやろうか?」
上等だ!PvPで決着をつけてやる!!と、意気込んでいる2人の間にいつのまにか立っていたお姉ちゃんが、突き出された2人の拳をピンク色の両手?で掴むと私に聞こえない音量で何かを言った。
「あー、そう言えば!新しいクエストなに系なんだろうな〜楽しみだな〜、なっ?ペロロンチーノさん?」
「そ、そうだなモモンガさん、俺ちょっと装備取りに部屋戻ってくるわ!ちょっと待ってて!!」
喧嘩をやめてくれた2人に安堵してお姉ちゃんの方を見るとピンク色の手?でgoodのハンドサインを作っていた。
「今回の新規クエアルフヘイムか……人間種の勢力圏だからあんまし行きたくないんだけどなぁ……」
「大丈夫ですよお兄ちゃん!私アルフヘイムの妖精様達と一緒に戦いましたから!」
異業種PKが未だに多いアルフヘイムに行くのを戻ってきたペロロンチーノが渋ると、玉藻は建御雷達と戦った戦士の大半がアルフヘイムの妖精達だったので大丈夫だと嬉しそうに伝える
「そういや玉藻ちゃん?今何レベル?俺ってば最近あんまりログイン出来てなかったから60レベルぐらいまでしか覚えてないんだけど?」
「えぇと…この間源次郎様とクエストに行った時に陰陽師を取って…その次にぷにっと萌え様と仙人を取ったので……今ちょうど90レベルです。」
「おお!もう90レベル台まで行ったんだ!じゃあ今度私の知ってるもふもふクエスト行こうか?羊の毛刈りクエなんだけど?」
談笑していると、
「そう言えば玉藻さん、この間ぷにっと萌えさんから玉藻さんに渡すように頼まれていたアクセサリー装備です。」
と、モモンガ様が1つの腕輪を渡してくれた。私はそれを受け取ると服装備を緑色の着物から巫女服に変えて受け取ったばかりのアクセサリーを着ける。
そしてステータスを確認しておく。
「うん、これであのコ達も呼べますね!」
満足そうに言う私を見てモモンガ様は疑問の顔アイコンを出していた。
アルフヘイムに移動した私達4人は特に何事も無くクエスト開始場所まで到着した。
そこで受けたクエストはスローター系クエストと言われる…言わば皆殺し系のクエストだった。
以前ならその"皆殺し"と言う単語に反応していた私がすんなりと受け入れたのをお姉ちゃんとお兄ちゃんは不思議そうに見ていたが慣れたのかな?と、考えてあえて聞かなかった。
クエストが進むに連れて出てくるモンスターが強くなってくるが、モモンガ様の的確な指示とお姉ちゃんのヘイト管理と防御、更にはお兄ちゃんの援護射撃に加えて私の符術と仙術に敵うはずもなく残りが少なくなってきた。
私は開始直後から、ある術を詠唱しながら戦っていたが必要ないかな?と考えており、
敵の数が後20匹ぐらいになった時事件は起きた。
ードッカッ〜〜ン!!!!ー
私が符術のクールタイムの為、一旦下がっているとモモンガ様、お姉ちゃん、お兄ちゃんの居たフィールドが突如として大爆発する。
私は爆発した瞬間に両親の事が思い浮かび頭が真っ白になって立ちすくんでしまった。
大きな白煙が上がって視界が悪く何も見えない…………白煙が晴れてきた頃、反対側の出入り口から人間種と思われる6人組が入ってきた。
「おーおー、異形種の皆さんごくろー様!お陰で楽できたぜ!」
感謝するゼェとか異業種がアルフヘイムなんかきてんじゃねぇよ!とか言っている。
先頭の人が何かを足蹴にしている…アレはナンダ?……アレハ…………
「高かったんだぜ?この"高性能爆薬ぅ、ヴァルキュリアの失墜様様だな!課金で一撃必殺のこんな良いアイテム買えるんだからよ!!」
お姉ちゃんを足蹴にして男が高笑いをあげる。
…………やめて…………
「うう、まさかこんなトラップ有るなんて……」
お姉ちゃんが悔しそうに呻く、そこに男が、
「おい?このピンク色スッゲェ可愛い声してんぞ?おい!異形種!殺されたくなかったらもっと良い声で鳴きな!そしたらお前だけは見逃してやるよ!」
お姉ちゃんを足蹴にしたまま男が更に酷いことを続ける。
……………………やめテ…………………
「……っておい?こいつらナザリックのモモンガとペロロンチーノじゃねぇか?やっば!俺ら英雄じゃねぇか?あの"爆弾"良い仕事してんなぁ、まぁ発動に時間かかるからこういった対戦型のスロータークエでしか使えねぇけどな?」
モモンガ様とお兄ちゃんも蹴られて転がっている。
……………………………………やメテ………………………………
「よっしゃ!そしたら拘束してもう一度爆破してやろうぜ?動画撮って投稿してやろうじゃねぇか!題名は…………アインズ・ウールゴウン爆破テロ(爆笑)でいいだろ!」
…………………………………………………………ヤメロ!!!!!!………………………………………………
いつのまにか準備が整っていたのか私は叫びながら超位魔法を発動させる。
私のユニーク種族"母なる大鬼"のパッシブスキルの1つで今までに倒した、若しくは仲間にした鬼属性を持つNPCや召喚獣を発動時間は掛かるが同時に呼び出す事が可能(時間は掛かるが一体につきMP消費は10)
を始めて使用し鬼の軍勢を喚び出した。
召喚したもの達の先頭に立つのは、いつのまにかアイテムボックスから飛び出した赤兎馬に跨った戦鬼神呂布、私の大事な娘の王元鬼と呂玲鬼、その他にも建御雷様と共に倒した酒呑童子や茨木童子、閻魔大王、更にはヴラド公やコラボボスのアルクェイドなどのレイドボスやフィールドボスをMPの尽きるまで召喚した。
このスロータークエストは実はバグが残っていて討伐対象モンスターが一体でも残っているとリスポーンポイントが死亡地点に設定されてしまうようになっていた…………それが意味するところは………………
「おい!運営にメール送れ…………つ……」
「駄目だ!メール打つ間に……カハッ…………」
「もう勘弁してくれ!レベル無くなっちま……う……」
討伐対象モンスターはモブであり基本的にボスがいるエリアには近づかないように設定されている。
そして広場には玉藻の召喚したボス群…男達のリスポーン地点は同じく広場…ようは無限地獄であった。
だが男達にはレベルがあり、どれだけ範囲攻撃を行ってもフレンドリーファイアが無いユグドラシルではモモンガ達に当たることはあり得ない、故に敵対する者達にとっては地獄だった。
最後の敵対者が命乞いをするように玉藻の顔を見ると、玉藻は目のハイライトを消して凄惨な笑みを浮かべ、しっぽをゆったりと振りながら方天戟を大きく振りかぶる
「やめ……化け…物……」
最後の敵対者が玉藻の一撃で首を跳ね飛ばされ消滅するとその余波で討伐対象モンスターが死んだのかクエストクリアと画面が現れた。
クエストが終わると召喚された者達は次々と消えていった。
その光景を見ていたのは玉藻と爆弾の影響で動けないモモンガ達3人…………後は男達が置いていったカメラだった。
後日その動画がアップされると玉藻の評価は賛否両論だった。
曰く敵対者には容赦しないドSプレイヤーだ、とか
アイツら人間種にも悪さするギルドだったからいい気味だ!、とか
仲間の危機に全力をもって立ち向かう仲間思いのプレイヤーだ、とか
スレッドの最後に一言だけコメントが載っている……
あの目は狂ってる…いくらゲームでも人の首を躊躇なく断ち切れる奴がそんなにいるか?
…だが玉藻の笑い顔を見たプレイヤーはその1人だけであり、その後恐怖が現実の身体を蝕むようになり、ユグドラシルどころか人生のログアウトをしてしまうことは誰にも分からなかった。
最後の敵対者を切るシーンはラナー王女の笑い顔を某無双ゲームの姫様で思い浮かべていただくとイメージしやすいかと思います。
そろそろ転移したいなぁ?
次回の話で玉藻の取る作戦は……
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わたしの歌を……キケ……の音響兵器作戦
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野郎ども!波に乗るぞぉ!……の物理突攻
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まさかのメタルヒーロー?投入