オーバーロードともふもふしっぽ   作:kaenn

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お疲れ様です

自分が聞いた体験談を元に書いていますのであまり怖くはないかもしれないですが

グロいのが苦手な方は是非Uターンをして下さい。


玉藻・ザ・ダークウォーリアー?

ー…………フフ……アハ……アぁ……そうだ…………ー

 

薄暗い森の中から気が触れたような笑い声が響いていた……少し間が空いてから、笑い声が止み鈴の音が鳴るような透明感のある声で……巻き添えに合わせないように……お姉ちゃんとモモンガ様とアルベドにさんに………

 

辛うじて取り戻した意識で"家族"に連絡をとる。

 

「あ…アルベドさんですか?……申し訳ありませんが少しだけわがままを聞いて頂けませんか?」

 

「玉藻様?……わがままなど…モモンガ様と最後まで残っていただいた玉藻様でしたら是非仰ってくださいませ!」

 

アルベドさんはどうやら私のわがままを聞いてくれるようで、嬉しそうな声で返事をしてくれた。

私が黙っていると

 

「それで玉藻様?わがまま、とはどの様な事になりますか?」

 

私のわがままが気になったのかアルベドさんが質問して来た。

 

「……あのね、さっきその村を襲っていた騎士様達からお話を聞いたら、主力が其方に向かって…確か…ガゼフ?さんって人を殺しに行くって言っていたんですよ、でも…他にも本隊が50人位いて、その人達が村の人々を見せしめに殺そうとしているんだって……」

 

「畏まりました、そのゴミどもを!私が殺して!首を!玉藻様に御献上いたします!」

 

私の話を聞いたアルベドさんは、どうやら勘違いをしたようで興奮気味に言っている。

 

「……あーー違うの、アルベドさん達にはガゼフ?って人の所に行って欲しいの……私のわがままって言うのは…今から少しだけ本気で戦闘するから"誰も…本当に誰も近づかないで"っていう事」

 

「?!……しかしながら玉藻様……流石にそれは…………」

 

未知の相手……しかも集団に1人で向かわせるのが嫌なのだろう……内容を言った瞬間に難色を示される。

 

「私の特殊スキル知ってるでしょ?……それに呂布さんも呼びますので、御心配は要りませんよ?」

 

「しかし…………」

 

「……はい!決定!私は今から緑都の外れにある島に本隊を連れて行きますので後はよろしくお願いしますね!」

 

…えぇ………玉藻様…と、言っていたアルベドのメッセージを強制遮断してから……また、暗い感情が湧き上がる。

 

「ああそうだ!折角の機会なのだから……歓迎の準備をしましょう……先ずは…装備を変えて………っと……こんな所でしょうか…………イイエ、マダマダ……アッ……コレモ…………」

金色の毛並みに覆われた狐耳をパタパタと倒したり起こしたりしながら装備確認をして、緑色の着物風鎧をアイテムボックスに仕舞い、代わりに術士用の緋袴と白い和服を着て、召喚の準備に入る

 

誰にも邪魔をされなかったので詠唱が無事に終わる……先ほど来たお姉ちゃんからのメッセージでモモンガ様とアルベドさんが主力部隊の方と交戦に入った事を教えられる……どうやらアルベドさんはモモンガ様に私の事をうまく誤魔化してくれたようだ…………

 

符の束が五芒星の形に配置され、1枚1枚が強力な光で輝き出す…………薄暗い森の奥が一瞬だけ真昼のように明るくなり、直ぐに元の薄暗い森に戻る…………其処には、夥しい数の鬼……上位種ばかり……元レイドボスなども点在していた。

 

「呂布さん、お疲れさまです…早速ですが"コレ"を預かって頂けますか?」

 

召喚・百鬼夜行…………詠唱時間を犠牲にして100体にも及ぶ強力な鬼の軍団を召喚するという、種族"母なる大鬼"の壊れスキル……

ユグドラシル時代とは違い、戦闘が開始される前から詠唱可能なので、今回のように戦闘前から詠唱しておけば良かった

本来ならばMPを相当使用するが、種族特性がある為この召喚ですらMP100しか使わないのだ

そうして召喚された中でも、やはり一際異彩放っている戦鬼神呂布に、私の持っているワールドアイテムにして古の緑都の入り口である"地図"⦅LOST WORLD⦆を渡してアイテムボックスから出した赤兎馬も渡す

 

「む?……確かに受け取った……が、母上殿……邪な気配が漂っているが大丈夫か?」

 

呂布に地図を渡すと私の身体から漏れ出す赤黒いオーラを見て心配になったのか、呂布がそう聞いてくる

 

「フフ……ガラじゃないですよ呂布さん?…………まぁ…とりあえず……オーガロードさん!先程逃げた兵士は!」

 

「こちらに……」

 

と言って、大きく太い右腕を伸ばして逆さ吊りになった男を差し出す。

 

「……な、な……なんでこんな事を……さっきのマジックキャスターは行け、と言った筈だ……それなのに何故!?」

 

逆さ吊りになった騎士の男は1度は逃がしてくれたのに何故、と喚き散らす

普段と感じ方が違うのか……凄く…イライラスル………………

 

「やめてくれ……俺には国に残して来た家ぞ…っくうぅ………………」

 

イライラし過ぎていたのカ…いつのまにか変わっていた近接武器の無双方天戟でオーガロードの右腕で逆さ吊りされている男の右手首を斬り落とす

 

「オ前達は……そう………オ前タチは命乞いをして来タ人達ヲドウシタ?」

 

手首を切られた事に気付いた男が泣き出した顔を、下から覗き込みそう聞くと男は「ひっ!」と短く声を出し気絶してしまった

 

気絶している最中にも斬った傷口から血液が流れ出している…………このままじゃ失血死してしまう……と、考えた私は、9本あるしっぽのうちの1つの先に狐火を発生させて男の傷口を焼く

 

「ぎゃあーーーーー!!!」

 

あ……起きた…回復させるのも面倒なのでそのまま同じ質問をする……返事が無い……左手首を斬る……焼く……叫ぶ…………質問する…………返事が無い……右足首を斬る…………焼く……叫ぶ…………斬る…………焼く……斬る……焼く……斬る…焼く………………

何度か繰り返しているうちに、オーガロードの掴んでいる左脚、後は身体と頭以外の部位が無くなった男は虫の息だった…………これでは⦅LOST WORLD⦆に連れて行けないと考えて体力のみ回復する薬を男の口に捩じ込む……男は噎せながらも口に薬を含むと恐怖に怯えきった目を開き、青を通り越して白くなった顔で玉藻を見る

 

「……フフ……ソンナに期待しなくてモ……私ノお願イヲ聞いテくれレバ……トドメを刺シテ……アゲマスヨ?」

 

男が意識を取り戻したのを確認した玉藻は、にっこりと場に不釣り合いな笑みを浮かべながら小首を傾げて男に告げた

それを聞いた男の目からは完全に光が消えた

 

 

「……はぁっ…はぁ……おい!オッサンどこ行った?」

 

「気にすんな!とりあえずは本隊と合流して奴らを吹っ飛ばすんだ!」

 

生き残りのうち比較的若い2人は先程の異形種に復讐する事だけを考えていた。

漸く森の木々が少なくなり本隊が見えた時、異変は起こった

 

「……貴方達ハ……スレイン法国ノ方デスネ?……ヨロシケレバ私ノ所二…ゴ招待致シマス」

 

「…………はい………………そのとおりです…………こしょうたい、みなでうけさせていただきます……」

 

綺麗だが機械的な声と抑揚もなく完全な棒読みの中年男性の声が響き渡る

すると周りの景色が変わって木の生えた草原から、何処かの海に面した丘になった

男達は混乱したが、もっと混乱したのは本隊の騎士達だった

 

「……何だ?……何が起きたと言うのだ……?…………先程の声が?…………いや、しかしこの人数を転移など…………」

 

固まっていたはずの50名にも及ぶ精鋭部隊が散り散りになり、自分の周囲には8人ほどしか居なくなり且つ地形が先程までとまるで違う……為、指揮官の男は思わずそんな声を漏らす……

 

「……ヨウコソ……我ガ領域ヘ…………歓迎…致シマスネ?」

 

景色が変わる前に聴こえた声が隊長の耳に届く……するとかなり遠くの平野から1人の髪の長い女性?が歩いてこちらにむかっているのが見える……まさかあんな遠くから声がする訳無い……と、考えていた隊長は周りに残った騎士達に指示を出し、周囲を警戒させることにした

 

「♪〜〜 〜〜〜♩〜♪♪〜〜…………」

 

隊長の男は思わず目を……耳を疑った…先程はかなり遠くに見えた筈の女性が顔が目視できる所まで来ており、聴いたことのない歌が美しい声で紡がれる歌が聞こえた…すると…瞬きした一瞬で、女性は自分の目の前に立っていたのだから…………

 

「イラッシャイマセ♪御客サマ、歓迎致シマスワ?」

 

獣人のようだが引き込まれるような美しさに見惚れていると、女性は左手に掴んでいたモノを「ソウ言エバ……コレハモウ要ラナイデスネ…」と、言って細いすらっとした腕を上げて持ち上げる

……そのモノを見た騎士達は絶句した……持ち上げられたモノは、左脚以外の四肢を根元から無くし、傷口は焼かれ、おおよそ生きてるとは思えない表情でぶつぶつと意味の無い言葉を並べている先行部隊の男性だったからだ……

 

ハッ、と言って女性が手に持った男を頭上に投げると、身の丈の2倍はありそうな得物を軽々と振り、男を斬った様に見えた……が、落ちてきた男は先程のまま痛々しい格好のままだった……助けようと隊長が近付いて助け起こそうと手を取った時……男性の身体にいくつもの紅い筋が浮かび上がり…バラバラになり崩れていった…………

それを見てしまった1人が逃げる為に駆け出すと、またいつの間にか消えた女性が、逃げようとした騎士の首を掴み…ゴキッ…と、嫌な音をさせて首をへし折る………それを見て一目散に駆け出していく男達を見て玉藻は嗤っていた。

 

「…フフ……………ウフフ……ハハ……ハハハハハ………………」

 

…それからの行動は良く覚えていない……目の前には原型をとどめていない紅い物体がいくつも転がっている、水面に映る自分の姿は髪も装備も武器も返り血で真っ赤に染まっていて私はただひたすらに嗤っていた…………博士が居れば…空気を変えてくれるような感じで、「おっ?助手よ、今度は3倍速か?」などと言ってくれそうな姿だった…………が、そのように言ってくれる人は今は誰も居らず……私は王元鬼と呂玲鬼が迎えに来るまで……ただ1人で嗤っていたそうだ

 

 

 

 

 

 

 




玉藻ちゃんモモンガ様より早くダークウォーリアー化(笑)

基本的に善人ですが異形種なので人間を殺すだけなら然程罪悪感はない模様です

今回はトラウマ発動した為ここまで暴走していますが死獣天朱雀、ペロロンチーノ、ぶくぶく茶釜、呂玲鬼、王元鬼の必死の呼びかけがあれば解除可能なようです

次回の話で玉藻の取る作戦は……

  • わたしの歌を……キケ……の音響兵器作戦
  • 野郎ども!波に乗るぞぉ!……の物理突攻
  • まさかのメタルヒーロー?投入
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