オーバーロードともふもふしっぽ   作:kaenn

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お疲れ様です

前回がダークサイドだったので通常モードにてお送りします

サブタイトルは読んで頂ければ分かるかと……


王元鬼の策略?

……ピチャッ…ポタ…ポタ…………ピチャッ…………

 

私が惨劇を繰り広げた島から、王元鬼に手を引かれて自分の拠点である緑都に戻ってきた。

最初は可愛い娘が血で汚れるのは嫌だったので差し出された手をとることを拒否していると、王元鬼は返り血塗れの私に無言で抱き着いてきた。

その後ろから呂玲鬼も抱きついてきて、完全に落ち着くまでそのまま3人で固まっていたが、少しして冷静になると…返り血塗れの私…その私に抱きついてしまった娘2人……確か血は固まるとガチガチになり肌や髪に悪影響がありそうだなぁ……と考えてとりあえずはこの返り血を流すために緑都に戻って来たのだった。

 

今は緑都の中にある大浴場に向けて歩いているのだが、髪や装備から血が滴り落ちて廊下に赤い足跡と血飛沫を残してしまっている。

汚れるのは嫌だなぁ、と思いながら歩いていると背後から物音がする…………振り返ると、私の作った血溜まりはアークビートルが掃除用具を器用に装備して綺麗にしており背後にはホコリ1つ落ちていなかった……せっせと掃除をするアークビートルにお礼を言って、私達は足早に大浴場に向かった

 

「お母様、御召し物をこちらに…」

 

大浴場に着くと呂玲鬼は、すぽぽーん!と、擬音が付くくらいの速さで装備と服を脱ぎ散らかして先に浴場内に入っていった

それを見た王元鬼は「はぁ……あの子は……」と、ぼやきながら呂玲鬼が脱ぎ散らかした衣服を手に持った洗濯カゴに纏めて片付けた。

カゴを置いた王元鬼が、真っ赤に染まった…最早元の色が緑とは分からないほどに染まりきった装備を受けるべく私に手を伸ばす。

 

「いいよ、ゲンキあなたも脱いで入ったらどうですか?」

 

と、聞くと王元鬼は思案顔で「いいえ、お母様こそ早く血と汗を流された方が…………遅いですね……」と、呟いた……後半は聞こえなかったが……

それからもチラチラと入り口を見ながら、頑なに私の服を受け取ろうとして譲らないので、仕方なく着物状の軽鎧を脱ぎ始める……王元鬼は帯を渡すと綺麗に畳みながらしまっていく…そして、私は着物を脱ぎ…下着をつけていなかったので完全に裸になった、すると脱衣所の入り口が騒がしくなり……ん?どうしたのだろう?と、私は意識をそちらに向ける

 

ーバンッ!ー

 

大きな音で脱衣所の引き戸が開かれると、見慣れた豪華な装備を着たバードマンが血相を変え、息も絶え絶えでゼイゼイ言いながら現れた。

 

「玉藻ちゃん!大丈夫…………うん…………大丈夫そうだね…………ぐはっ…………」

 

完全に無警戒だった私は、無防備な姿を晒しながらぽかーんという表現しかできないような表情で目を丸くしていると…バードマン改めお兄ちゃんであるペロロンチーノ様は、一言呟くと鼻から大量の血を出して倒れてしまった

 

「えっ?えぇ!お兄ちゃん大丈夫ですか!」

 

突然現れ、突然倒れたお兄ちゃんに驚いた私は、生まれたままの姿なのも忘れてお兄ちゃんを抱き起こした

 

「……ご、ごめ…………ん?…………!?!?&/xg@/?々〒$!!!……………」

 

気がついたお兄ちゃんは何かを呟くと今度は口から血を吐きと気絶してしまった

 

「えっ?お兄ちゃん、お兄ちゃ〜〜ん!」

 

口から血が出たことに驚きながらも、お兄ちゃんを介抱するため私は、浴場内の休憩所に抱き抱えたまま連れて行く

 

「…………ふふ、作戦成功です……」

 

その光景を見ていた王元鬼は、玉藻に見えない角度でニヤッと笑いながら呟くと自分も風呂に入る為服を脱ぎ出した。

 

 

大浴場内に造られた休憩室でお兄ちゃんを寝かせてとりあえず状態異常回復の符を取り出して仙術を発動させる

 

取り出した符に魔力を込めるとお兄ちゃんの身体を淡い緑色の光が包み込み……気がついたようだ

 

 

 

……あれ?……そういえばここはどこだろう?確か…………玉藻ちゃんの作ったNPCの王元鬼からメッセージもらって…玉藻ちゃんを元気づけに来て…………あれ?……どうしたんだっけ?

寝起きで意識がハッキリと覚醒していないペロロンチーノは曖昧な記憶を思い出そうとする……すると急に気分がスッキリした…………横たわっていたようだ…身体を起こすと…ーポヨンッ!ーと、何か柔らかいモノに当たる…………ポヨン?

恐る恐る目を開けると、そこには…………美しくそびえ立つ二つの山があった……思わず手を伸ばし…………ふにふにと揉んでしまった…………「きゃっ!……」と、目の前で顔を真っ赤に染めた玉藻ちゃんから短い悲鳴と共に強烈な張り手を喰らい、ペロロンチーノの意識は再び闇に落ちた

 

 

 

急にお兄ちゃんが目の前で倒れて驚いてしまい気にしなかったが、私は一糸纏わずにお兄ちゃんに抱き着き…更には今……揉まれた……嫌な感じはしなかったが…恥ずかしさで顔から火が出ていないか心配になり鏡を見る……其処には…期待にしっぽを振って、目は潤み…何かを求める一匹の雌が写っていた……その姿を見てしまった私は羞恥心が爆発してこの場には居られないとばかりに休憩所を飛び出した。

 

「…………チッ……ペロロンチーノ様のヘタレ具合……コキュートス並みか……」

 

「レイキ、お母様の美貌を前にしたら仕方のないことです……だいたい、天然、無防備、無自覚の三拍子揃ったお母様をたった一回で堕とせるとはとは思っていませんから大丈夫です」

 

「…………むぅ…………しかし良いのか?姉者は母上をペロロンチーノ様に取られても?」

 

「えぇ、私がお母様に捧げている愛は家族愛ですから…それに分かり辛いとはいえお母様はペロロンチーノ様を御慕いしています、勿論兄弟ではなく異性として……ですよ?」

 

「よく分かるな?私にはさっぱりだ……」

 

「当たり前です、だって私はお母様を1番理解していますから!」

 

休憩所の扉から覗き見ていた鬼の姉妹はそんな会話をして、1人はどうだ!とばかりに踏ん反り返り、もう1人は呆れた顔で踏ん反り返る姉を見ていた。

 

「そう言えば……母上はまだ風呂に入っていなかったよな?」

 

「えぇ、脱衣所から直接此方に来ているはずですから……何故ですか?」

 

何故かお母様が風呂に入っていたか確認する呂玲鬼の質問に答えを返すと

 

「……ふむ……それでは私達の足下の水滴は何処から落ちたのだろう?」

 

…………それを聞きそれが"ナニ"か気が付いた王元鬼は何処からか取り出した試験管に足下の雫を集めて入れていた

 

 

「ペロロンチーノ様…申し訳ございません……」

 

姉妹が立ち去った後に放置されていたペロロンチーノは緑都の執事的な立ち位置にいるアークビートルから毛布をかけられてそのまま深い眠りについた……翌朝自室で目が覚めた時にペロロンチーノは何が起きたか全て忘れていた

 

 

「どうしましょう…………恥ずかしくてお兄ちゃんの顔をマトモに見れません……」

 

ペロロンチーノの記憶が飛んでいる事など知らない玉藻は、今日ギルドメンバー達と摂ることになっている朝食会をどうしようか恥ずかしさで顔を真っ赤にして悩んでいた…………しかし玉藻のしっぽは言葉とは裏腹に嬉しそうにぱたぱたと全力で振られていた。




ロボ成分が少なくなって玉藻ちゃんが白衣を準備し始めたようです。

次回の話で玉藻の取る作戦は……

  • わたしの歌を……キケ……の音響兵器作戦
  • 野郎ども!波に乗るぞぉ!……の物理突攻
  • まさかのメタルヒーロー?投入
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