風邪悪化して気管支炎?というものになりました………
やっと治り始めたので投稿再開します
待っている人がいたらお待たせしました
そうで無い人もどうぞよろしくお願いします
「モモンさん、ナーベちゃん!この先に新しく店ができたらしいんだけど行ってみない?」
モモンガこと漆黒のモモンとナーベラルこと美姫ナーベとして冒険者を始めた矢先に出逢った"漆黒の剣"と言うパーティーのルクルットが陽気に話し掛ける。
「黙れゲジゲジ、モモンさ……ん先を急ぐのでしょう?早くカルネ村に参りましょう。」
「……待てナーベ、ルクルットさん?その新しく出来た店というのは此処からそんなに遠くないのですか?」
ルクルットとナーベはもはやお馴染みとなったやり取りを繰り返していたが、ふと、モモンが興味を惹かれてルクルットに質問する
「おっ?モモンさんが乗ってくれた!そうなんだよ、最短ルートから少しだけ外れるから帰りに寄ろうかと思っていたんだけどね?行けるなら行っときたいな〜〜とか思って言ってみたんだけど……どうです?」
「うーむ、しかし我々はンフィーレアさんの護衛を請け負った身なので私の判断では……どうしますかンフィーレアさん?」
新しい物好きのルクルットは早目に行ってみたい…
モモンは未知のマジックアイテムが有れば欲しい…
しかし依頼を受けた冒険者として依頼主にお伺いをたてる
「急ぎではないですし構いませんよ、僕も新しく出来た店なら興味がありますし」
「……ではルクルットさん道案内をお願いします」
「任して下さいモモンさん!こっちの街道を右に曲がって少し歩けば見えてくるらしいんだよ!」
言うや否や、ルクルットは先頭を走って行き、遠くから「早く行こーぜ!」と、メンバーを急かしていた
10分ほど歩くと道の先に大きな洋館の様な建物が見えてきた、それを見たルクルットは
「おおっ!噂に違わぬ立派な店構え……どれどれ…もう1つの噂は…」
と、先行して店の中に入って行った。
「全く、すいませんモモンさん、ナーベさん、ンフィーレアさんルクルットの奴はああなると止められなくて…」
ルクルットの暴走を"漆黒の剣"リーダーのペテルが謝罪する
「いえいえ、私も興味があるので続いて入ってきますよ」
「モモンさ……んが入るのであれば私も入ります」
「じゃあ俺たちも」
「であるな!」
順番に両開きの扉を開けて店の中に入って行く
「わぁ〜〜〜〜…凄い……」
店の中に入った漆黒の剣の魔法詠唱者ニニャは店の照明や棚に並んでいる剣や鎧に眼を奪われていた
「きゃっ………ご、ごめんなさい!お、おケガはありませんか、お客様!」
各自が店の中を散策しているとニニャは黒髪のメイド服を着た小さな女の子にぶつかった。
「こちらこそ前を見ていなかったのですいません……えっと、この店の方ですか?」
ニニャが女の子に質問すると女の子は服と髪の乱れを直して優雅な礼をすると
「萬屋"玉屋"使用人の星彩と申します、以後お見知り置きを」
ニニャは、星彩と名乗った少女の立ち振る舞いを見て……こいつはもしかして貴族か?と思い警戒を強くした
「うーむ…これは見たことある…コレも…こっちもか…………」
「モモンさ……んどうかなさいましたか?何やらお悩みの様でしたが……」
星彩とニニャが出会った頃、モモンは棚に並ぶ剣や槍そして鎧を手に取り難しい顔をしていた、それを見たナーベが未だぎこちない呼び方で声を掛ける
「……いや、此処にあるアイテムは…ほぼ全てユグドラシルの物なのだ…まぁほぼ全てゴミの様な性能のものばかりなのだが……」
「?!まさか!そんな事が?!」
「うむ………ガチャの外れアイテムばかりだが偶に良いものが紛れている……コレなんかは……」
「おっ?モモンさんカッコイイ御守り持ってるじゃん!それ買うの?」
モモンがそうナーベに伝えるとナーベは目を見開いて驚いていた
そしてモモンが1つの御守りの様なアイテムを持ち上げたところで、ルクルットがモモンの持つアイテムに興味を引かれたのか声を掛ける
「いえ…変わったアイテムばかりで…………この御守りなんかは私が居た地方でよく見られた御守りによく似ていて……効果は確か…瀕死の一撃を肩代わりしてくれる…とかでしたかね?」
「へぇ〜〜〜、南方の御守りかぁ〜……瀕死を……モモンさん、コレ譲ってくれないかな?」
モモンはユグドラシルの知識を思い浮かべ、30レベル以下のプレイヤーが瀕死の攻撃を受けた時自動的に回復する……だったはずのアイテムの効果を伝えると、ルクルットは急に真面目な顔になりモモンに自分にこのアイテムを譲ってくれる様に頼む
「…………構いませんよ、私は同じ物を持っていますし……そうだ、このアイテムは所持している事を相手に気付かれない場所に持っていると効果が高いと言われていた様な気がします」
モモンはユグドラシルのアイテムを渡すべきか一瞬だけ迷い、このくらいなら大丈夫か?と、考えルクルットにアイテムを渡す
何故ならこのアイテムは初心者プレイヤーが悪質なPKに対処できる様に無料配布されたアイテムだったからだ
「サンキューモモンさん!じゃ、俺はこれとこれ買ってくる!」
「申し訳ありません…下等生物が近づいているのに気付きませんでした…………このお詫びは腹を切って…」
「待て待てナーベ!待て!!それくらいの事で腹を切るんじゃない!失敗したと思うのなら功績を挙げろ!!」
ナーベが至高の存在を危険に晒した事対して不敬を働いた、と腹を切ろうとするとモモンに全力で止められる
「すいません!これ下さい?…………惚れました!結婚して下さい!!私はルクルット…ルクルットボルブと申します…美しいお嬢さん貴女のお名前はなんとおっしゃるのですか?」
モモンからアイテムを譲ってもらったルクルットが会計の為支払所に行くと、黒い長い髪をストレートに流しながら微笑みで迎えてくれる天使がいた……
「えっと……私は"夏侯姫"と申します…初対面ですし……私にはまだ結婚は早いんじゃないかと思うんですよ?……なので…ごめんなさい!」
「じゃあお友達から……お願いします!!」
断った直後に友達になりましょうと言われた"夏侯姫"は「それなら……」と、同意してしまう
「よっしゃ〜〜!!」
「あの……このアイテム4つとそちらの弓で銀貨17枚頂きますね?」
「…おっと?そうだった………じゃあこれで…と」
"夏侯姫"が値段を言うとルクルットは自分のバックから銀貨を取り出し支払う
「…………14…16、17枚!確かにいただきました…ありがとうございます」
ルクルットが「また来るね!」と言って別れると、入れ替わりにやって来たモモンは驚きで目を見開いた
「玉藻さん?!……そうか此処が…」
「……お客様?何方と勘違いされているかは分かりませんが私は"夏侯姫"と申します…どうぞよろしくお願いします」
モモンは、最近ナザリックで、玉藻が店を出すと言っていた事を思い出した
冒険者として外に出られる事に浮かれて忘れていたが…………
「………………あー…ゴホンッ…失礼しました、知人に良く似ていたので……」
「いいえ…お気になさらず……出来ればまたいらして下さい」
何事もなかったかの様に話しをしているとモモンの頭の中に
『モモンガ様?来ると事前におっしゃって頂ければ色々準備してお待ちしておりましたのに……』
と、若干拗ねた感じの声が聞こえた
『いや、一緒にカルネ村に行く事になった冒険者達がここに来たいと言ったので……』
「ありがとうございました…またのお越しをお待ちしております」
メッセージで玉藻に弁明しようとしていたモモンガは星彩による眩しい笑顔で見送られる
「あら星彩?ありがとう……でもこちらの方はまだいらしたばかりなので…こういう時は、いらっしゃいませ…の方が正しいのですよ?…………そういえば先程カルネ村とおっしゃいましたか?」
「え?えぇ彼方のンフィーレアさんの護衛として雇われているので……」
「もし良ければなのですが……現在カルネ村に滞在中の冒険者の方からコチラの武具をお預かりしていたのですが此方をお願いしてもよろしいですか?」
夏侯姫は星彩に礼を言い、思い出したかの様に振る舞いモモンを呼び止めてからカウンターの奥から大きな西洋の斧槍……俗に言うハルバードの様な物を取り出しモモンに手渡す
『カルネ村に伯父様がいらっしゃいますのでそちらを渡して下さい…受けて頂ければ………私の持っている機龍を1匹差し上げても…『やる!やらせていただきます!!』……アッ、ハイ…』
メッセージの魔法を送ると話の途中でモモンは元気に返事をする
それを聞いた夏侯姫は……そんなに欲しいんだ……機龍…と、思いながら
「………では申し訳ありませんがよろしくお願い致します」
「かしこまりました、それでカルネ村の冒険者と言いましたが……お名前はなんと?」
「"四従天"のシュドナイ殿…とおっしゃる壮年の男性です……そうだ!ジオさん、一緒にカルネ村に行ってきてもらえませんか?」
漆黒のモモンと夏侯姫として周りに会話を聞かせながら話をしていると夏侯姫はカウンター奥の従業員スペースに声を掛ける
漆黒の剣のメンバーとンフィーレア、引き攣った顔のナーベがそちらを振り向く…すると奥から老年期に入ったばかりくらいの男性が現れた
「おお、姫様何かご用ですかな?」
ジオと呼ばれた男性は、口に生えた髭を触りながら返事をする
「ええ、ジオさんにお使いをお願いしたいのですが宜しいですか?」
夏侯姫は、モモンの前からカウンターの中に歩いて行き、奥から顔を出したジオに聞く
いくらなんでも老人を一緒には連れていけないと思った漆黒の剣のメンバーが抗議の声を上げようと声を出す
「いや!いくらなんでも御老人を護りながらというのは正式な依頼でもなければ受けられませんよ!」
漆黒の剣リーダーのペテル・モークがそう言うとルクルット・ボルブが
「そうだぜ夏侯姫ちゃん?いくら俺様達でも護衛対象が増えちゃあ大変なんだぜ?」
と、続く
それを聞いたジオは穏やかな笑みを浮かべながら
「…………ふむ、私の歳を考えての意見、誠にありがたい…ですが我が主人からの頼み事故にこちらも引き下がるわけにはッ!…………行きませんな?」
「「!!!?」」
言葉の途中でジオが消えたかと思ったペテルとルクルットは首筋に当たる冷たい感触に驚く
「…………っ!いつのまに?少しも見えなかったのである……」
ダイン・ウッドワンダーがいつのまにか2人に剣を突きつけているジオを見て、冷や汗をかきつつそう呟くと
「ジオさん?あまりおいたしてはいけませんよ?」
夏侯姫がにっこりと微笑みながらペテルとルクルットに剣を突きつけるジオを嗜めると
「申し訳ありません姫様…ですがこれで私の実力はご理解いただけた筈でございますな……道中貴方方に先達として指導しても宜しいですが如何ですか?」
ジオは2刀の剣を腰の鞘に納めながらペテルに言うと
「……す……凄い!凄いですよジオさん!是非お願いします!」
こんな凄い剣士……しかもモモンと違い使っているのが通常のロングソード……自分とほぼ変わらない武器を持つ強者に初めて会ったペテルは先程まで剣を突きつけられていた事を忘れて興奮気味にジオの手を取り上下に振りながら歓迎していた
「……………いやぁ〜モモンさんとナーベちゃんだけでも過剰戦力なのにそこに謎の剣士ジオさんとか…どっかの砦でも攻略するのかって話だよなぁーーー…………」
ルクルットが警戒しながら進んでいるとナーベの横まで来てそんな事を言っているのが聞こえる
「それにしてもジオ殿は凄い御仁であるな?肉眼で捉えらぬなど今までのであるが……正に神速であるな!」
「いえいえダインさん、私などが神速などと名乗るのは心苦しいですな…なにせ私より速くて強い人間は沢山"居たのですから"…………」
ダインの言葉にジオは右手を軽く振り苦笑いしながら否定する
ジオの沢山"居た"と言う言葉を聞いたペテルが
「すいません!冒険者同士過去の詮索はしないのが常識ですよね…」
と悲壮な顔でジオに謝るとジオは面白そうに笑いながら構わないと言い、遠くを見ながら
「良いんですよ………またいつか逢えるでしょうし…………」
と、言った
モモンはその話を横で聞いて感傷に浸っているとジオからメッセージが飛んできた
『モモンガ様……私風情で申し訳ありませんが旅の間この身を御自由にお使いくださいませ』
『うむ…恐怖公頼りにしているぞ………そう言えば…恐怖公は玉藻さんが来てから強化された組だったな?恐怖公はいったいどんな職業を取得したんだ?』
『私は玉藻様から頂いたレベル割り振り分で取った職業は"騎士王"・"エボリューダー"の2種類でございます…そのうち騎士王のお陰で眷属が暴走する事はほぼ無くなりました』
恐怖公とモモンガとして会話をしていると、恐怖公はなんでも無いかのように未知の職業を言ってきた、驚いたモモンガは思わず
「エッ!!」
と、声を出して驚いてしまった。
それに漆黒の剣のメンバーが反応して警戒を始める
「敵襲か?俺が気づかねぇとは……」
「何処だ!……ニニャ!詠唱を!ンフィーレアさんは馬車の中に!」
「は、はい!お願いします」
「……………………」(ニニャ詠唱中)
あー、不味いどう誤魔化そう…………
その光景を見た漆黒の剣士モモンはどうやってこの状況を切りぬけようか考え始めていた
カルネ村に居るのは何朱雀なんだ……
次回の話で玉藻の取る作戦は……
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わたしの歌を……キケ……の音響兵器作戦
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野郎ども!波に乗るぞぉ!……の物理突攻
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まさかのメタルヒーロー?投入