オーバーロードともふもふしっぽ   作:kaenn

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おつかれ様です

だいぶ空きましたが投稿です

風邪拗らすと肺炎まで行くんですねようやく治りました……

ロボ成分は少なめですがどうぞ


えっ?俺王都で倍以上出して馬買ったんだけど……(クラル何とかのリーダー)

恐怖公ことジオとモモン達をカルネ村に送り出してから、玉藻は星彩とナザリックから借りたメイド2名ともう1人と共に萬屋玉屋の営業をして居た

開店から数日しか経っていないが、珍しいマジックアイテムや異国の料理…更には美人店主に使用人も皆綺麗だと評判になり昼食どきという時間も相まって店内は大変混雑していた

 

「星彩ちゃんこれを3番テーブルのお客様に、あっ!ジャンヌさんはカウンターでお会計をお願いします!」

 

「はい!かしこまりました!3番様ですね?」

 

ガチャっと音をさせて料理の乗ったトレーを両手に一つずつ持った星彩は、メイド服の裾をはためかせて軽快な足取りで料理を運んで行く

最初に会った時の印象からあまり接客業に向いていないかと思った玉藻だったが、予想に反して星彩は機敏に動き返事もはっきりしていて店内の雰囲気を明るくする役割を果たしてくれていた……働く事が決まってから星彩のスキルや職業を見せてもらったのだが意外に高レベルで盾戦士や侍…更に乱神の巫女などの職業を取得しておりレベルは合計すると30レベルである事が判明した

このレベルはモモンガが遭遇したリ・エスティーゼ王国最強の戦士とほぼ同じ強さでありこの世界ではかなりの強者である事が同時に判明……何故奉公先の貴族に監禁されていたのかを星彩に聞くと

 

「……この国では貴族の方に恩を受けたら一生その方にご奉仕しなければならない……と行き倒れていた私に食事を与えてくださった貴族の方に教わったのですが……元気になって…外にお使いに出た時に仲良くなった冒険者のお姉さんが、それは嘘だと教えてくれたので……」

 

と、恥ずかしそうに俯きながら答えた

 

現地の高レベルを味方に引き込む事ができた事でレベルアップのテストも行う事ができ、この世界の情報(かなり断片的で南国の方だけだが)を入手できた事でかなり助かった

 

「はい、そちらのアイテムは騎獣を召喚できる腕輪ですね……え…っと…金貨17枚になりますね?」

 

カウンターに向かってもらった叔父様のNPCのジャンヌさんは恐怖公の眷属が集めた情報と星彩の金銭感覚をもとに設定した金額を丁寧に整えられた豊かな顎髭の冒険者に提示している

 

「……うーん…金貨17枚か……因みにどんな騎獣なんだ?」

 

冒険者の首から下がるプレートは銀色に輝いていることからこの冒険者がシルバーのランクであり、それなりに稼いでいるだろうがそれでも高価なマジックアイテムな為中身を確認してきた

 

「この腕輪に封じられているのは……グリフォンですね」

 

「……そうか…グリフォンか…………はぁ?!グリフォンだと?!レッサーかなんかだろ?金貨17枚じゃそれぐらいが妥当だもんな?………………それでも安いが…………」

 

ジャンヌにアイテムに封じられているのはグリフォンだと聞くと、成体のグリフォンではなく幼生体か下等種だろう?と質問してくる冒険者にジャンヌは続けて

 

「いいえ?成体のグリフォンですが?」

 

と、言うと

 

「えっ?マジかよ!買うっ!買うぞ!…………えっと…持ち合わせが足りないんだが…取って置いてもらうことは可能だろうか?」

 

冒険者の男は金貨の入った袋を逆さにしてカウンターに開けると金貨を数えだす、結果金貨17枚に少し足りずジャンヌに取り置きをお願いする

 

「本日中でしたら大丈夫ですよ、今日は日没まで営業していますのでそれまでにいらしてください」

 

と、ジャンヌが笑顔で答えると冒険者の男は

 

「分かった!直ぐに下ろしてくる!日没までだな?必ず来るから取っといてくれよ!」

 

と、行って店の外に駆け出した

 

「なぁ姉さん?グリフォンの腕輪ってまだあるのか?」

 

「こっちの金貨50枚ってのには何が入ってるの!」

 

「この剣第2位階の魔法が1日5回打てるって書いてあるけどこれって何回まで?」

 

「この見たこともない美しい像は幾らだ?」

 

相場では金貨50枚はするグリフォンが、出し入れ自由で金貨17枚と聞いた店内に居る価値のわかる者たちは目をギラつかせながらカウンターのジャンヌに詰め寄った…………最後に喋った貴族の持ってきた像のみが、ガーネットが昔に作ったAGPなシュヴァルツな美少女フィギュアだったが……

 

 

「ありがとうございましたー…………ふぇぇ〜〜、疲れたぁ〜〜……」

 

最後のお客さんを見送った星彩が服がシワになるのも気にせずに女の子座りで床に座り込む

 

「星彩?服が汚れてしまうからこちらに座りなさい?」

 

「……はい……ありがとうございま……す……ぅー……」

 

そこに奥で帳簿をつけていた王元鬼が店の椅子を引き座るように言う、すると星彩はゆるゆると立ち上がり幽鬼のような動きで椅子に座りテーブルにぐでっ、となる

 

「む?なんだ星彩、あれしきで疲労困憊か?……体力が足りてないな……よし!私と模擬戦をしようではないか!ちょうど店の前は拓けているし、この時間では旅人や冒険者も通らないだろう、よし行くぞ!」

 

同じく奥の倉庫で商品の準備などを担当していた呂玲鬼がテーブルに突っ伏した星彩を見て首根っこを掴んで顔を覗き込み

星彩は、「……あー」、とか、「うー…」などと呻いているが、呂玲鬼は御構い無しとそのまま外に連れ出す

外に出た2人はそれぞれ星彩は唯一の所持品だった刀、呂玲鬼は店で売っているミスリルのロングソードを構え相対する

 

「……うー、……やるからには今日こそ一矢報いて見せます!」

 

「ふむ、良い心がけだ……母上からも鍛えるように言われているからな…来い!」

 

星彩は刀を腰だめに構えて居合い斬りの構えをとる…それに反して呂玲鬼はロングソードをダラっとさせたままスタスタ歩き星彩に近づいて行く

 

「………今日こそは…………!はぁ!!……………………駄目ですか……」

 

構えもとらずただただ歩いて来る呂玲鬼に集中して、領域に入った瞬間に刀を振るう星彩だったが呂玲鬼は刀が当たる瞬間に体捌きで避ける、そこにカウンターでロングソードを星彩の首筋に突きつける

ロングソードを突きつけられた星彩は一言「今日もか……」と、呟くと諦めて刀を鞘に納めて溜息を吐く

 

「うむ、会った時より速くなっているが…相変わらず真っ直ぐで太刀筋が読みやすい…虚実を混ぜんと私のようにその速さに対応できる相手と戦った時に同じ様に負けてしまうだろう」

 

最後の力を出しきり膝から崩れ落ちた星彩を、片手で抱き抱えながら評価をして行く呂玲鬼

その言葉を真剣に聞く星彩……最近追加された日常の一コマ

 

「レイキ〜〜、星彩ちゃん〜、ご飯できたから食べますよ〜〜」

 

黒と藍色をベースにした豪華な装飾を施された前掛けを着た夏侯姫が店の裏口から顔を出してそう声を掛けると、

 

「む…もうそんな時間か?……行くぞ星彩、母上の夕餉が待っている!」

 

「はい師匠!御主人様の美味しい料理を食べてお腹いっぱいになったら…………また特訓ですね!」

 

夏侯姫の夕御飯の支度が終わったから戻って来なさいコールを聞いた呂玲鬼は右田を握りしめガッツポーズをとると星彩に振向く

星彩もここ数日で呂玲鬼の動きをいつもトレースしていたので同じ動きをした

 

夏侯姫の背後から、こちらへ駆けてくる2人を見た王元鬼は『……妹が増えたみたい…』と考えて、苦笑する

合流した4人は夕食が準備されている食卓へ入ると

 

「…まっ!まだです!……………じゅる…………はっ!まっ!まだ………………」

 

其処には……昼間は聖母の如く爽やかな笑顔を振りまいていた女性が、美味しそうに湯気を立てている料理の数々を前に必死に理性と本能を戦わせていた……

 

「…………ジャンヌさん………」

 

これが無ければ聖女っぽいんだけどなぁ、と夏侯姫は考え

 

「………………」

 

相変わらず食欲魔人だなーと呆れながら無言で眺める王元鬼

 

「相変わらずの25歳児…だな………」

 

冷静に観察しながらボソッと一言だけ呟く呂玲鬼

 

「私もお腹が空いています!早く食べましょう!」

 

子供特有の純粋さと鈍感さで空気を読まずジャンヌの横の席に座った星彩が

 

「……ハッ!…お、お帰りなさい…じゃあ、いただきましょう?」

 

横に星彩が座った事により正気に戻ったジャンヌが恥ずかしそうにしながらそう言うと

 

「「「「「いただきます!」」」」」

 

5人で仲良く食べ始めた

 

 

 

 

 

 

 

その頃ナザリック…………

 

「皆済まないね、忙しい中わざわざ来ていただいて…実は玉藻様からの御提案である物を作ったので教えておきたかったのだよ!」

 

デミウルゴスに手の空いている守護者や上位者は全員集合する様に言われて、第6階層の闘技場近くにある広場に100名ほどのNPCが集まっていた

 

「なんなんでありんすか?妾はペロロンチーノ様の護衛に行く途中なんでありんすが……」

 

「何よシャルティア?手の空いている守護者って言ってなかったっけ?ペロロンチーノ様の護衛ほっぽり出して大丈夫なの?」

 

「あーらドチビ居たの?小さ過ぎてわかりんしたわ……」

 

シャルティアとアウラが先頭に近いところで口論していると急に寒気が襲ってきた

 

「ソノ辺リデ止メテオケ、デミウルゴスガ説明ヲ始ル様ダ……」

 

コキュートスが諌めるとそれを確認したデミウルゴスが話を再開する

 

「この度玉藻様がナザリック外で、人間種相手の商売をする事になった」

 

ステージに立つデミウルゴスのその言葉に多くのしもべが驚きの声を上げる

 

「静まりなさい!モモンガ様が許可なさった事ですので反論は許しません!……それに伴いナザリックに存在するアイテムのうち低位のアイテムを人間種相手に売り渡す事が決定しました」

 

アルベドがデミウルゴスに続いてそう宣言すると、先程よりも大きな騒めきが上がる

騒ぎが大きくなる中デミウルゴスが「しかしながら…」と続けると騒ぎが治まる

 

「しかしながら玉藻様から御提案を頂き……高位のアイテムや至高の御方々の持っていたアイテムは……この…ナザリック御褒美ガチャに入れて頂き、我々に至高の御方々のアイテムを直接手に入れる事を許可して頂いたのです!!」

 

最初にデミウルゴスが興奮気味に何を言っているのか理解出来なかったしもべ達だったが、その言葉の意味を理解した途端先程までの騒めきがささやき声に聞こえるほどの大歓声が上がった

 

 

 

ガチャの説明はこうだ

・しもべが功績を挙げた場合は功績に応じてナザリック御褒美ガチャが引けるコインを頂ける

・人間種に売るアイテムは第3位階までだが此方には第4から第8位階及び相当のアイテムが入っている

・手に入れたアイテムはその人?の物、奪ったりしては絶対駄目

・交換は可能、双方の合意が有ればランク違いもOK

 

サプライズでカルネ村に初めて行った時、アインズに同行したアルベドがガチャコインを1枚渡された

喜びを隠しきれないアルベドは表情筋をピクピクとしながらコインを受け取りガチャに入れ、回す

 

ーガチャ…ガチャガチャ……コロンー

 

心なしか羽も揺れている様に見えるアルベドはガチャで出たカプセルを開けて中の目録を確認する

 

ーやまいこ作モモンガ様人形ー

 

 

その日、第6階層での最大音量はたった1人の喜びの声だった……




第6階層に「くふー!!!!!」が響き渡る時……

第4階層に眠るアノ巨人が…………動きません!


またちょこちょこ投稿していきますのでどうぞよろしくお願いします

次回の話で玉藻の取る作戦は……

  • わたしの歌を……キケ……の音響兵器作戦
  • 野郎ども!波に乗るぞぉ!……の物理突攻
  • まさかのメタルヒーロー?投入
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