オーバーロードともふもふしっぽ   作:kaenn

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お待たせしました。

またまた続編書き上げることが出来ました

体調崩したり仕事が急に入ったりで予定よりだいぶ遅れてしまいましたが……

とりあえず本編をどうぞ


もふもふしっぽと漆黒の…………

「いやー、まさかモモンさん程の人物がカッパーとは…私達では手も足も出ない森の賢王まで従えるとは…」

 

「モモン殿もそうであるがナーベ殿もさすがなのである、アレほどの魔法の腕前国が放っておくはずがないのである」

 

「ほぅ…下等生物にしては正当な評価だな、褒めてやろう。」

 

カルネ村からの帰路、森の賢王を従えるまでのモモン達の活躍を褒め称える"漆黒の剣"のメンバー

 

「それにシュドナイさん、あんな大きな…ハルバード?でしたっけ?10メートルはあろうかと言うモンスターを一撃で吹き飛ばすあの力!今までの旅でどれだけの魔物を狩っていたのか…」

 

「なに、そんなに大したことでは無いよ。 私は"ネームドキラー"だったからね?」

 

途中で合流したシュドナイと名乗る冒険者に夏侯姫から預かったハルバードを渡すと、村に一宿一飯の恩義があるから村の脅威になるかも知れない森の賢王討伐を手伝ってくれる事になった

その力は凄まじいもので、モモンのグレートソードよりも巨大な…人が持てる限界点、とでも言うような斧を軽々と振り、道中はモモン達はおろか漆黒の剣の誰1人として武器を抜かずに済んだ程だった

 

「それにしてもシュドナイさんがモモンさんとナーベさんのお知り合いだったとは驚きでした!……やはり英雄は英雄を知る……と言うことでしょうか!」

 

英雄に憧れるペテルが興奮しながら褒め続ける

そんな中、モモン達は謙遜しながら周辺国家や一般常識をペテルやダインから聞いていた

 

「そういやシュドナイさん?俺達が預かった包みってそんなに大きくなかったし今も持ってるように見えないけど…あんな巨大なのどこにやったの?」

 

まさか置いてきた?とでも言いたそうなルクルットのドヤ顔に若干のイラつきを覚えたシュドナイは自身の持つ大型カバンの中に手を入れて身の丈の倍はある巨大なハルバードを取り出し

 

「ん?なんだルクルット、コレが見たかったんじゃ無いのか?」

 

と、とぼけた顔でルクルットの背後の壁に突き刺した

 

「……い…いやーシュドナイの旦那…悪かった……ごめん、謝るからコレしまってください」

 

「うむ、分かればよろしい……よっと…」

 

野伏としての直感から命の危険を感じたルクルットは素直にシュドナイに謝る

シュドナイは上品な貴族の様な服装の襟を直しながら片手で器用にハルバードを蔵う

大型の鞄の体積を無視してハルバードは鞄に収まる

 

「もしかして……魔法の鞄ですか?今のハルバードが入るところを見ると金貨50枚はくだらない物に見えますが……」

 

ニニャが服装から貴族かも知れないと警戒しながら聞くと

シュドナイはなんでも無いかのように白髪混じりの髪を撫でつけながら

 

「コレはとある遺跡に有った鞄でな?この防具もその遺跡から出てきたアイテムなのだよ……もっとも私はただの学者で貴族なんかとは縁も所縁も無いがね?…………まぁ貴族に勘違いされた方が得な時とかにはそう装うこともあるが……」

 

それを聞いてニニャが安心していると、ペテルがまた興奮気味にシュドナイの冒険譚を尋ねる

ダインとルクルットも苦笑しながらも自身も聞きたそうにしている

 

「あー……アレは私が仲間達と砂漠のダンジョンにアタックした時に…………」

 

 

「ところでハムスケ?」

 

「ん?なんでござるか殿?」

 

「いや、これから向かうところなんだが…ん?もう着いてしまったか……」

 

気分を良くしたシュドナイがユグドラシル時代の冒険を当たり障りのない程度にはぐらかした冒険譚を語っていると

モモンがハムスケに小声で話しかける

ハムスケが疑問顔で応じ話を続けようとすると立派な建物が見えてくる

 

「すまんなハムスケ…………頑張れよ?」

 

「え?殿、なぜ拙者から降りるのでござる…………か?」

 

建物から誰かが出て来る気配を感じたモモンはハムスケの背から飛び降りると、ナーベやニニャが魔法談議している方へと歩いていく

ハムスケが何故?と思っていると建物から砂煙が舞う

 

「………………ぁ…………ぃ……ぃ…………何コレ!!可愛い!可愛い!可愛いぃっ!!!」

 

「…なっ!?やめるでござるぅ!…………むむ!引き剝がせぬ!それがしが敵わぬ相手がまた1人ぃ〜〜〜!」

 

砂煙を巻き上げ歓喜の声を響かせながら夏侯姫がハムスケに飛びつくともふり始めた

モモンガと死獣天朱雀が見ればハムスターと戯れる美女……ハムスターが巨大だが……

しかし、この世界の人間とNPCからして見れば……

 

「なんと!森の賢王がいとも簡単に……恐ろしいのである……」

 

「モモンさんやシュドナイさんだけでなく……今日はなんていう日なんだ!」

 

「…………?あれ?今あの女性にしっぽが……ある訳ないか……」

 

「凄え!って夏侯姫ちゃん?!」

 

「さすが至高の御方…躾は初めが肝心ということでしょうか……」

 

「…玉藻の奴、こっちに来てからもふれるのが少なくて嘆いていたからな…ちょうど良かったのか?」

 

「朱雀さん…茶釜さんも参加してませんか?あれ……アッ、消えた…スクロール使ったな…補充の目処が立って無いのに……」

 

漆黒の剣は一様に驚き、ナーベラルは感心し、死獣天朱雀は嬉しそうな姪を眺め、モモンガはドサクサに紛れて参加していたピンクの塊に頭を抱えた。

 

 

 

「失礼致します…主人があの様子ですので私、王元姫がご案内いたします…どうぞこちらへ」

 

夏侯姫姿の玉藻がハムスケで戯れている中、後から出てきた王元姫がとりあえず店の中に案内するべく挨拶をする

 

「あの………夏侯姫さん?でしたっけ?あの方はあのままで……」

 

背後で繰り広げられる森の賢王対謎の美女の対決?を指差しながらニニャが王元姫に質問する

すると王元姫は手をパンパン!と叩き、

 

「ジオ殿!」

 

「ハッ!畏まりました…………姫様?御戯れもその辺りで……」

 

今の今まで存在感を消し馬車の従者をしてくれていたジオが

音も無く夏侯姫の背後に現れて声を掛けた

 

「もふもふです♪………もふもふ……もふ?あっ、ジオさんお帰りなさい……どうなさったのですか?」

 

強大な魔獣を物ともせずにもふもふしていた夏侯姫は、ジオに軽い感じで挨拶すると冷静になったのかトコトコと皆が集まっている建物の入り口方向に歩いて来る

 

「初めての方もいらっしゃいますので改めて自己紹介をさせていただきますね?私はこの萬屋玉屋の女主人、夏侯姫と申しますどうぞよろしくお願いします。」

 

美人からの丁寧な挨拶にナザリック以外のメンバーは頬を染めた

 

 

「皆さま、こちらをどうぞ」

 

そう言って王元姫と赤と青のメイドが持ってきたのは紅茶と焼き菓子

 

「こんなに高そうなもの…頂けませんよ!」

 

「私達は依頼を受けて無いとはいえコレは荷物の配達の料金としては高過ぎます!」

 

茶菓子を出されたテーブルを挟んで、漆黒の剣のニニャとペテルが声を少し荒げている

理由はというと……

 

「依頼金貰ってないとはいえ同行してもらったジオさんにウチのリーダーが剣の手ほどき受けて道中一緒にモンスター倒してもらってんだしこんなに武器や防具貰う訳にはいかねぇよな?」

 

「そうである、更には先程いただいたスクロールも第三位階の魔法を封じた物である……貰いすぎであるな。」

 

漆黒の剣のメンバーがいるテーブルには買ったら白金貨一枚では足りなそうな位の装備やアイテムが並んでおり夏侯姫はコレを全てくれると言うのだ

 

「何もタダでとは言っておりません……言うなれば宣伝と先行投資…と言ったところでしょうか?」

 

「そうですね、ジオさんからペテル様のスジが良いと伺っておりますし…何より皆様はシルバーランク、下位のカッパーでは知名度に欠けますしゴールド以上では宣伝効果はあまり無いと思います……要は"玉屋の装備で強くなった"と思ってもらいたい訳なのですよ。」

 

夏侯姫の言葉を王元姫が補足してくれるが流石に目の前にあるもの全て……というのはやはり貰いすぎだと思う

そこでふとモモン達にも分ければいいんじゃないかと考えたペテルはモモン達に意見を聞こうとする……

しかし先程まで居たはずのモモンは居らずシュドナイとナーベが紅茶を飲みながら談笑している光景しか目に入らなかった

 

「そう言えばモモンさん達は何処へ行ったんですか?」

 

ペテルは一度話題を変える為と気になったことをそのまま夏侯姫に質問する

 

「あぁ、それでしたら……私達が手に入れたアイテムがモモンさんの欲する物でしたので今星彩から受け取っているのでは無いでしょうか?」

 

モモンさんの欲してる物?英雄と呼ばれる程の力を持つ人が欲しがる物に興味があるペテルはそれは何かを聞こうとすると夏侯姫の背後の扉が開く……

 

「やあ!夏侯姫さん、やはり良いものだったよ!……ん?ペテルさん一体どうしたんですか?そんな顔して……」

 

「モモンさんが鎧脱いでる!?」

 

会ってから今まで鎧を脱いだ姿を見たことのなかったペテルをはじめとした漆黒の剣は驚いた顔でモモンを見ているがモモンは先程奥に居る呂玲鬼から人化の指輪と念願の"完全変形シルバーソルBlack ver"をもらってご満悦で気が付かなかった。

 

人化の指輪をはめたモモンは生まれて初めての焼き菓子に感動が止まらず黙々と食べ続ける

 

「モモンさん?先程こちらにある品を夏侯姫さんが譲ってくれるそうなのですが…モモンさんもいくつかもらって頂けませんか?私達だけが頂くのはなんだが不平等な気がして……」

 

「いやペテルさん、私は先程別の物を頂いたので其方は貴方方にお譲りしますよ!」

 

今までのいつよりも上機嫌なモモンにペテルは親近感を覚えた

そして結局装備一式を貰い金貨やアイテムはさすがに貰わない事で折り合いがついた

 

貰った装備は総てが黒い鎧や防具で"漆黒の剣"というよりは"漆黒の鎧"と言った感じになった

 

「凄え…凄えよこの弓!この間此処で買った弓の更に上のやつだ!確か火の精霊の力で火矢になるやつ!!」

 

「コッチも魔法の威力が……というより位階が上がってる?」

 

「なんであるか?この湧き上がる力は……今ならオーガを1人で倒せそうである!」

 

「貰って置いてこんなこと言うのは変な気がしますけど……本当に良いんですか?売ったら結構な金額になると思うのですが……」

 

メンバーが喜ぶ中ペテルが再度夏侯姫に確認をしていると王元姫が夏侯姫の横から会話に参加した

 

「それでは出世払い……と言う事では如何でしょうか?皆様がクラスを上げて支払えるだけのお金が貯まったらお支払いいただく……と言う事で?」

 

 

此方も宣伝を兼ねてますのでご遠慮なく御受け取り下さい、と言われそれならばと、受け取る

 

「あっそうだ………ええと…えーと…?……あ!あった!ペテルさんコチラはおまけです。」

 

鎧や防具とルクルットの弓を受け取り雑談をしていたが暗くなってしまう前にエ・ランテルに着いておきたい一行は名残惜しく思いながらも出発の準備を進めていた。

すると玉屋を出る直前に夏侯姫が何かを思い出したようにカウンターの引き出しを開けて中をガサゴソ探す

そして見つかったのかペテルにおまけだ、と言って黒いアクセサリーを渡してくる

 

「こんなに色々頂いたのに…ありがとうございます。因みにコレはどんな効果が?」

 

満面の笑みを浮かべてアクセサリーを差し出している夏侯姫から断る事を諦めたペテルが受け取る

受け取ってから効果が気になったペテルは夏侯姫に説明を求める

 

「コレは古代の遺跡…オーパーツ、と言われる物らしいですが命の危機に瀕した時にしか発動しないそうなのです…幸い私は護衛に恵まれて商売をさせていただいておりますのでこのアクセサリーは冒険者の方に持って行っていただいたほうがきっと役に立つと思います…どうぞお持ちください。」

 

「何から何までありがとうございます。いつかこの鎧を買い取れる冒険者になれるように頑張ります!」

 

漆黒の剣のメンバーが口々に御礼を言って去って行き姿が見えなくなった頃にモモンガからメッセージの魔法が飛んできた

 

〔「玉藻さん?ペテルに最後何か渡していたようですがアレは?」〕

 

〔「あぁ…アレは私が造った試作品で30レベルのゴーレムを召喚出来るアクセサリーですよ。」

 

〔「ゴーレム?!…………因みにどんな?」〕

 

〔「えーと……HPが10%以下の時に…コール!!ゲシュペンス◯!!…と叫ぶと……」〕

 

〔「あーー………………分かりました…あの黒い幽霊ですね…………」〕

 

〔「カッコイイですよねドイツ語!えぇと…Wenn es meines Gottes Wille(我が神の望みとあらば)でしたっけ?」〕

 

〔「……………………………………それを何処で?」〕

 

〔「お兄ちゃんと一緒にパンドラさんに会いに行った時ですかね?カッコイイですよね!」

 

モモンガはメッセージを切るとハムスケに乗ったまま微量のオーラを噴出させ「ペロロンチーノォォ!!」と心の中で叫んだ




漆黒の剣
強化フラグ達成!

ペテル
革の鎧(初期装備ダメージを3%軽減)
→ミノタウルス皮鎧(黒革の鎧レベル30相当の攻撃を軽減)

ルクルット
ロングシューター(飛距離が倍に伸びる)
→ヒートシューター(魔力を消費すると炎の矢が放てる)

ダイン
森司祭の服(魔力消費を4%抑える)
→ダークエルフの司祭服(回復及び支援魔法が1位階上昇する)

ニニャ
魔法使いのローブ(魔法攻撃力が2%上昇する)
→???使いのローブ(全ての魔法が1位階上昇する、及び???を召喚可能)

やったね!コレで死亡フラグ回避出来る?

次回の話で玉藻の取る作戦は……

  • わたしの歌を……キケ……の音響兵器作戦
  • 野郎ども!波に乗るぞぉ!……の物理突攻
  • まさかのメタルヒーロー?投入
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