オーバーロードともふもふしっぽ   作:kaenn

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多忙につき更新速度低下中ですが続きを書き続けてはいます

もふもふ感もロボ感もほぼ皆無の回ですのでそちらを期待の方は読み飛ばしても大丈夫です

それでもいいよ!

という方は本編をどうぞ


番外編いち 呂玲鬼のワーカーデビュー?

ナザリック大墳墓 円卓の間

 

「むぅ、しかし我には少し荷が重い気がするが……」

 

「大丈夫ですよコキュートス、今の君はどこからどう見ても人間の冒険者に見えますよ」

 

 デミウルゴスは銀色の髪をザンバラに刈った人間をコキュートスと呼び新たな任務に就く友人を労っていた

コキュートスは何時もの外骨格ではなく青を基調とした武者鎧の様な装備で身を包み、デミウルゴスに今回の任務の詳細を確認していた

 

「今回の任務はアインズ様をはじめとしたら冒険者チーム"漆黒"が帝国に進出する際の参考として人化したコキュートスとサポート要員として玉藻様からこの世界の冒険者達のレベルに合わせたしもべをお借りしています……2人ともどうぞ。」

 

 デミウルゴスの言葉に連動する様に円卓の間の扉が開くと1人の女性と2人の少女が入って来た

 

「おや?レイキは付き添いですか?確か今回はコキュートスとそちらの2人とうちのエンヴィーだけだったと思いますが……」

 

「いや…母上が面白そうな話をされているのを耳にしてな?私とコキュートスの仲が良いのを強調して同動させてもらえる様に頼んだ……という訳だよろしく頼むぞ"氷河"殿?」

 

 黒いチャイナ服風のふくを着た呂玲鬼はニヤリという表情を浮かべコキュートスにウインクする

 

「む、宜しく頼む……」

 

「何だコキュートス?私と出掛けるのがそんなに嬉しいのか………身体が震えているぞ?」

 

「…何でもない………ただの武者震いだ…………」

 

 いつもの何か企んでいる表情の呂玲鬼に、今度は何が起こるのか不安を増大させたコキュートスは身体を自然と震わせる、

それに気がついた呂玲鬼が指摘するとコキュートスは平然を装う

 

「あの?レイキ様、私達はどうすれば良いのですか?」

 

「レイキの姉御とコキュートスの旦那がラブラブなのは分かってんだけど出来れば俺達の自己紹介くらいはさせてもらえねぇかな?」

 

「あぁ、悪かったね。……おほん、コキュートス、レイキ少し良いかな?」

 

 呂玲鬼とコキュートスがいつもの痴話喧嘩?を始めてしまったおかげで機会を失っていた緑と黄色の2人の少女がデミウルゴスの方を見て意見を求める

その視線に気がついたデミウルゴスが痴話喧嘩?を止めると2人が自己紹介を始めようとする、それを手で制しデミウルゴスが

 

「折角ですのでうちのエンヴィーも呼びましょう、そうすれば一度で済みますしね?」

 

 少し待って下さいね?と、言ったデミウルゴスは近くに待機させていたエンヴィーに人化の指輪を装備してから円卓の間に来るようにメッセージを送る

それから2分ほど遅れて円卓の間の扉が開く

 

「「「……………………」」」」

 

「「……綺麗……」」

 

「…あの……どうか致しましたか?……あの〜〜…皆さん?」

 

 部屋に入って来た女性を見てエンヴィーを知るデミウルゴス、コキュートス、呂玲鬼の3人は固まり

緑と黄色の少女は見慣れない長い黒髪に感動していた

5対の視線に晒された黒髪の女性は居た堪れなくなり意見を求める

 

「…………いや、失礼致しました。もしかしてですが…貴女は……エンヴィーですか?」

 

「えっ?はい…デミウルゴス様がお呼びになったと思いますが……あれっ?もしかして私またやってしまいましたか?」

 

デミウルゴスが女性に確認するとエンヴィーだと名乗り急に涙目になり焦り出す

 

「デミウルゴス…女性は大事にしなければいかんぞ、なあレイキ?」

 

「そうだぞデミウルゴス殿、女性は敬わなければ……あぁ、いけすかんヤツメウナギと大口ゴリラは好きにして構わんがな?」

 

「デミウルゴス様は悪魔と聞いておりましたが…女性を出会い頭に泣かせようとするとは…風菜と雷葉も同じ目に?…正に悪魔の所業……恐ろしい……」

 

「ヤベェなぁ……なあ風菜?俺らも泣かされんのか?まだ一言二言交わしただけなのに……」

 

 コキュートスをはじめとして呂玲鬼、緑のチャイナ服の風菜、黄色のチャイナ服の雷葉と続いて

最後に誰にも聞こえない様な音量で呂玲鬼が「……コキュートスのフェミニスト化完了…っと……」と呟いていた

 

「それにしてもエンヴィーは人化するとそんな感じになるんだな…はっきり言ってもっとパンクな感じになるものだと思っていたから正直言って驚いた」

 

「ええ、烏の濡れ羽色…とでも言うのでしょうか?綺麗な黒髪ですね…私も先程は衝撃でしたからねあのエンヴィーが……」

 

「私だってこんな姿になるとは思わなかったですよ…ですが先程道中でお会いしたぶくぶく茶釜様から似合うから!絶対に似合うから!と、言われてこの様な格好に…いや、有り難いのですが……」

 

 そう言って今着ている紫色の巫女服の衿口をつまむエンヴィー…恐れ多くも至高の存在から下賜された服は気に入ってはいるが、周りの反応に戸惑っている

 

「エンヴィー様凄く似合っておりますよ!まるで御主人様と見た映画?に出てくる倭国の王族の様な……高貴な感じです!」

 

「俺もそう思う!エンヴィーの姉御が一国の姫と言われても信じると思うぜ?」

 

「いや…あのですね?」

 

 先程自己紹介したマクロスクォーター所属、風竜こと風菜、雷竜こと雷葉がエンヴィーの人化した姿を褒めちぎりエンヴィーは困惑しつつも照れるという微妙な表情で応対していた

 

「うむ…だがデミウルゴス、皆はこの格好で良いのか?何やら統一感がない様な気がするが……」

 

「いや、今のエンヴィーの姿ならばこんなカバーストーリーが出来るのだよ…………亡国の姫を護衛する武人と親衛隊のレイキ達3人がチャイナ服というのも良い、これは斯衛の服だと言い張れば異国の装備と勘違いしてくれることだろう……コキュートスは誇り高き武人で姫を守りレイキ達3人はそれを補佐する存在、そしてエンヴィーは強大な魔力を扱える姫を演じる…と言うのは?」

 

「…武人という事か……イイ…実に素晴らしい…創造主武人武御雷様の目指したものを演じる事が出来ると言うのか……」

 

 コキュートスは和風2人の中華風3人の組み合わせで違和感が無いかをデミウルゴスに聞いてみた

するとデミウルゴスはつい先ほど考えついたカバーストーリーを伝える、コキュートスは創造主の目指していた武人として行動できる事に喜びをかみしめていた

 

「…すると私はエンヴィー"姫"を守る斯衛の隊長…という事で良いのかな?」

 

「それでは私と雷葉もエンヴィー"姫様"の護衛…と、考えればよろしいのですか?」

 

「おー、じゃあ俺もエンヴィーの姉御の護衛役って事だな?」

 

 呂玲鬼がニヤニヤしながら姫を強調すると風菜がそれに気づき追撃を掛ける、雷葉は単純に護衛役を演じる事を確認する

 

「姫はやめて下さい!流石に恥ずかしすぎます!レイキ様!そのニヤニヤしながら揶揄うのをやめて下さいお願いですから!!」

 

 からかわれて顔を真っ赤にして恥ずかしがっているエンヴィーを見てそろそろ話が脱線し過ぎていますか?と、思ったデミウルゴスの助け舟が入るまでエンヴィーは呂玲鬼と風菜の2人にいじられ続けて顔がリンゴの様に真っ赤になっていた。

 

「……エンヴィーよ……すまん…無力な我を許してくれ……レイキには逆らえん……」

 

「ふむ、女性は女性同士の方が良いだろう……まぁ少し様子を見ようか」

青い武者姿をした凍河の支配者は、触らぬ呂玲鬼に祟りなし、と端の方へ行きデミウルゴスが助け舟を出すまで見ないフリをしていた。

 

 

 

 

「……というわけで、帝国までやってきたわけだが……これから如何するんだ?」

 

 場面は変わり、帝国のとある酒場……帝国では数少ない冒険者達、冒険者とは似て非なるワーカー達が集まる酒場のスイングドアを開けた呂玲鬼は周りに聴こえるように少し大きな声で言った。

 

「おいおい…なんだあの一団…すげぇいいオンナ揃ってるじゃねえか?」

 

「ヒュゥ、先頭の姉ちゃんいい身体してんな…冒険者……いやどっかの騎士か?」

 

「若造供やめとけやめとけ〜……………ありゃお前さん達の手に余る…」

 

 先頭の呂玲鬼に始まり色違いのチャイナ服を着た風菜と雷葉…そして……

 

「「「「「…………………………美しい…………」」」」」

 

 紫を基調とした巫女服を着た長い黒髪の落ち着いた雰囲気のエンヴィーを見て、呂玲鬼の健康的な美しさを見て騒がしくなっていた酒場は静寂に包まれる

 

「…………可憐だ…………」

 

「おいロバー?あの人達が気になるのはわかるが今は仕事の話中だぞ?集中してくれ…」

 

「ふーん珍しいわね…ロバーが女に目を奪われるなんて…」

 

「!?!?っ!」

 

「「「アルシェ?」」」

 

 入り口から少し離れたテーブルで食事を食べながら、カッツェ平野のアンデット退治の依頼の話をしていたワーカーチーム"フォーサイト"のメンバーも例外なく興味を惹かれて酒場に入って来た一団を見る

神官のロバーデイクが惚けたように呟くのを聞いたヘッケランとイミーナが珍しがっていると黒髪の女を見たアルシェが驚きに目を見開いて直後に椅子から倒れる

 幸い怪我もなく、店中の人間が目を奪われていたために騒ぎにはならず横に座っていたイミーナがアルシェの手を取り椅子に座らせる

 

「如何したんだいアルシェ?急に…怪我無いかい?」

 

「もし何処か痛むのであれば治療しますよ?」

 

「アルシェあの女を見たからか?…………何位階まで使える?」

 

 アルシェが椅子に座りなおした後にイミーナ、ロバーデイクがまだ少し震えているアルシェを気遣うが、アルシェの様子を見たヘッケランが真面目な顔になり質問する

 

「…………信じられない……フールーダ様と同じぐらい…もしかしたらもっと……先頭の黒い服の人も第五位階まで使える…と思う……」

 

「「「?!」」」

 

 帝国では生ける伝説と化している大魔法使いと同格もしくは格上と聞いて先程のアルシェ同様に目を見開いて驚きながら謎の美女達を見る3人……その3人の他とは違う視線に気がついた呂玲鬼は興味を引かれてフォーサイトの座るテーブルの前まで歩いて来た

 

「お前たちがそこそこ有名なワーカーチームの"フォーサイト"だったか?私達は他国で冒険者をしていた"黒の騎士団"というチームだ、良かったら違う場所で話せないか?」

 

「いや〜〜、まさかお嬢さんたちみたいな他国の人達にまで知られるとは俺たちも有名になったもんだ……………で?なんで俺達がフォーサイトだと思ったんだ?まだ一言も交わしてないのに?」

 

 急に話しかけてきた呂玲鬼を警戒しながらヘッケランが戯けた口調を交えながら質問すると

 

「俺達の知り合いがあんた達に以前仕事を依頼したらしくてな〜そこで人相を教えてもらったのさ!」

 

「私たちみたいな他国の"モノ"は搾取されやすいとのご指摘を受けまして…フォーサイトの方々は比較的善寄りだから…と」

 

 黄色い少女は男みたいな口調で緑の少女は丁寧なしかし何処か冷たい雰囲気を纏った声で答えた

 

「まぁいいじゃないの!あんた達が何者か気になるし、ちょっと話聞いてみましょう、ね?リーダー?」

 

「俺も賛成だ、ロバーは…………大丈夫…かな?……アルシェはどうする、やめとくか?」

 

「いや、私も行く……」

 

 意外にもイミーナが賛成してヘッケランも興味を優先して同調…今も黒髪の君と向き合って惚けているロバーデイクは無条件で賛成だろう、最後にアルシェがふらつきながらも参加の意を示す

 

「ふむ、では少し話が出来る場所に行きたいのだがどこか知っているか?」

 

「ちょっと待ってくれ、俺たちはまだ貴方方の名前も知らないどう呼べば良いんだ?」

 

 そして酒場を出て内緒話が出来るところに行こうと言う女性に、ヘッケランは名前を問う

 

「私はレイキ……呂玲騎という名のしがない戦士だ」

 

「私は風菜と申します、魔法使いと格闘家です以後お見知り置きを…」

 

「俺は雷葉ってんだ、盾騎士と魔法使いだ!よろしくなイミーナの姉御!」

 

「で、こっちの……"清楚で上品な美しさで酒場の視線を独り占めにした超絶美人"は円媄衣という名で召喚士だ、気軽にエンと呼んでやってくれ」

 

「レイキさん…もうそうやって私を弄るのやめて頂けませんか?……さっきからずっと恥ずかしくて顔を上げられないんですが……」

 

「さすがエン、あざ…もとい、可愛いですなぁ~、そうやって男性の保護欲を刺激するのですな?いや〜私の様な武辺者には縁の無い仕草ですなぁ〜」

 

 名を問われ、呂玲騎と名乗った女郎をを皮切りに全員の名前と役割を話すと黒髪の美女…円媄衣をニヤニヤしながら呂玲騎が弄る

恥ずかしいのか顔を真っ赤にしたまま呂玲騎の肩をぽかぽか叩く円媄衣を見て酒場はほっこりする

 

「そうだ、もう1人外に待たせてあるんだ、悪いがそちらの自己紹介はそいつも交えてで構わないか?」

 

 そう言って呂玲騎に連れられて酒場を出ると蒼鎧を着た2メートルくらいある大男が連れだと聞いて更に驚いた

 

「我は氷河と申す…………………"我が妻が"何か粗相をしなかっただろうか……」

 

 妻?と思って女性陣を振り返ると呂玲騎がドヤ顔で腕を組んでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば何故レイキさんとコキュートス様の設定を夫婦にしたのですか?別にそこまでする必要はなかったのでは?」

 

「確かにセバスの言う通りなのだが…今だに踏ん切りがつかない我が友への後押し…………それと……」

 

「それと?……他に何か?」

 

「レイキと雪女郎達が入れ替わり立ち替わりに嘆願に来た……と言えば分かるかい?」

 

「成る程……それはお疲れさまでした、今日はピッキーのところにでも行きますか?」

 

「あぁそう言えば久しく行っていなかったな…じゃあご招待に預かるよ」

 

 ナザリック大墳墓第九階層では老執事と悪魔がそんな会話をしていた




玉藻「あっ!またやってしまいました!」

モモンガ「どうしたんですか玉藻さん?そんなに驚いて…」

玉藻「エンヴィーさんに渡す召喚符に無頼を入れたはずが……ここに全てあるんです……」

モモンガ「えっ!?それじゃあ何が帝国に?」

玉藻「ここに無いのが……白炎と神虎と斬月二体と……蜃気楼…ですかね!」

モモンガ「ですかね!じゃないですよ…………ていうかアンタ分かってやっただろ!絶対確信犯でしょ!」

玉藻「てへっ?」

次回の話で玉藻の取る作戦は……

  • わたしの歌を……キケ……の音響兵器作戦
  • 野郎ども!波に乗るぞぉ!……の物理突攻
  • まさかのメタルヒーロー?投入
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