続きを書いている途中でお仕事入ったため少し遅くなりました
m(_ _)m
フリーの難しいところです……
題名の猫天使、分からない方は偉大なるグーグル先生で検索すれば出て来ますよー
ではどうそ。
第1種戦闘態勢が発令されたマクロスクォーター内では乗組員のメダロットや手のひらサイズの見たことのないかわいい人形が忙しそうに動き回っていた。
「何あれ!超可愛い!あれ何?私も欲しい!すっごく欲しい!」
そこに、現れたピンク色の粘体が形をハートマークに、一部を矢印にしてぴょこぴょこ動き回る小さな人形を興奮した様子で指し示す。
一緒に転移して来た死従天朱雀はそんな興奮した様子の教え子にため息を吐きながらピンク色の粘体…もとい、ぶくぶく茶釜の指し示す矢印の先を見ようと目を凝らすと、矢印の先以外にも艦内の至る所に小さな妖精のような人形が所狭しと動き回っているのが見える。
「何だこれは…………おぉ!コレは玉藻に私が昔プレゼントした少し前の時代の携帯端末じゃないか!……たしか…名前は………」
死従天朱雀が4本ある副腕のひとつを顎に当てて思い出そうと思考にふける。
その間もぶくぶく茶釜はピンク色の身体を駆使して小さな人形を摘み上げたり、動きを観察して悶えている。
「やめてよー!きょじゅーくのひなんがまだだからいかないとー!」
「わーーい♪可愛い♪」
「あー、しるふぃーがつかまったー…」
「でもしこうのおんかただからしょーがないねー…」
「…………ぐぅ………………スャスヤ……」
摘み上げられた"しるふぃー"と呼ばれる白とパステルグリーンカラーを基調とした小さな人形が抗議の悲鳴をあげるが、ぶくぶく茶釜は捕まえたしるふぃーをもう一本の触手を細く伸ばして突いたりして愛でる。
それを見た他の小さな人形達も騒ぎ出すがぶくぶく茶釜の事をしっかりと認識しているのか逆らう様子がない……1人器用に立ったまま寝ているが……
そんな事をしていると、艦内通路の向こうから青い軍服姿の玉藻が現れて、ピンクの粘体が小さな人形達に取り囲まれている光景を目の当たりにする。
「お姉ちゃん?……シルフィーがかわいそうなので離してあげてくれませんか?もし気に入ったのでしたら後で1人差し上げますから。」
「!?ほんと!?やった!妖精ゲット!…………って玉ちゃん?なんか普通ーー……。」
「ふむ、私も心配で来てみたのだが…その表情を見る限りはひとまず大丈夫……か?」
玉藻は帽子を取り、しゃがんで粘体より少し低い位置から上目遣いでそう提案すると、ぶくぶく茶釜は捕まえたしるふぃーを振り乱しながら喜び、玉藻の顔を覗き込んで「……意外。」と言ってしるふぃーを解放する。
解放されたしるふぃーは振り回されて目が回ったのかフラフラしながら歩いていく…他の小さな人形達に支えられながら…
それを見送りながら死従天朱雀がぶくぶく茶釜と同じく玉藻の顔を覗き込むが…違和感を感じる…………この感覚も以前どこかで………思い出せずに黙っているとぶくぶく茶釜がわざとらしく、
「あ〜ー、先生カッコつけてるぅ〜……だってさ?さっきまでは…「なに?!マクロスが動くだと!い、行くぞ!私も見に行く!」って興奮してなかったっけ?」
表情が分からないはずの粘体だが、死従天朱雀にはピンクの粘体の背後に成人して美しく育った教え子のニヤニヤした笑った顔がハッキリと見えた気がした。
そんな事はないと取り繕おうとしたが、確かにそんな気持ちも1割…いや、2割……5割は有ったかもしれない…と、気がついて顔を上げると青い軍服姿の玉藻が優しい笑みを浮かべてこちらを見ている。
「大丈夫ですよおじさま……わたし、昔からおじさまがそういうのお好きなの知ってますから…………るし★ふぁーさんが時々会話の端々に入れたロボットアニメの名言にちょくちょく反応してたってお聞きしましたし……その話の後、おじさまの家にロボットアニメーションのデータが詰まった隠し本棚も見たことありますし……」
家族にも…親戚にも…教え子さえも知らないはずの秘密を、よりによって玉藻に知られてしまった死従天朱雀は身体を何度も何度も発光させ、精神の安定化が何度も発生してその光を見た女性2人が更に笑みを深めているのを見てさらに発光…鎮静化が治まった時、死従天朱雀は副腕を含め6本の腕を握り締めて心に誓った……………るし★ふぁー殺す……と…
ーーーーーーーーー
「で?で?玉ちゃん!あの小さな可愛いのなに?!」
「アレはですね?幼い頃おじさまから頂いた携帯端末で種族名はD-Phoneと言います、小さいですがレベルは10から50くらいあるので結構強いんですよ?アプリで強化もできますから。」
「そうか、確かにそんな名前だったな…しかもそれは私がプレゼントした物と同じモデル……もしかしてずっと使っていたのか?」
色々と絵面が酷いのでピンクの粘体から某銀河の妖精の様な女性の姿に変化したぶくぶく茶釜が、興奮気味に玉藻に質問する。
玉藻は自分の服の胸ポケットに手を入れると狐耳の付いたピンクの髪で青紫の着物を来た同サイズの人形を取り出し、「コレは昔から人気のゲームとのコラボ商品で別モデルなのですが…」と言ってぶくぶく茶釜に渡すと玉藻と同じ様な仕草で挨拶する。
ーかーわーいーい♪ー
と、手のひらでちょこちょこ動くそれを猫可愛がりするぶくぶく茶釜をよそに、死従天朱雀が昔にプレゼントした物と同じモデルだということに気がついて質問する。
「えぇ、おじさまから頂いてからずっと大事にしていましたよ…どんな時もこの"玉藻"だけは本当の意味で常に一緒でしたから…それに……ユグドラシルで私がこの姿と名前にしたのはあの子が元ネタ?ですから……それに……」
玉藻は死従天朱雀の方を振り返ると晴れやかな笑顔でそう言い、一度言葉を切り……
「ちょうどユグドラシルにコンバートできる様になったばかりだったので……運営様にお願いして…能力はわたしとリンクしたので能力はわたしの半分くらいですが結構強いですよ?」
と、言った。
それを聞いた死従天朱雀はぶくぶく茶釜の掌で無邪気そうにはしゃいでいる小さな携帯端末を、大きな目を更に見開いて凝視し、
「アレが……階層守護者クラスだと?……」
と、条件によってはアウラとマーレすら敗北しそうな未知の小さな携帯端末?に恐怖を抱いた。
「ワタシノウタヲキケー…」
をやろうか
「野郎ども!波に乗るぞ!」
をやろうか悩み中の作者です……
明日の夕方までどちらが良いかアンケート作っておきますので
続きが読みたいっ!……という奇特な方はどうぞご参加を
ではまた次回
次回の話で玉藻の取る作戦は……
-
わたしの歌を……キケ……の音響兵器作戦
-
野郎ども!波に乗るぞぉ!……の物理突攻
-
まさかのメタルヒーロー?投入