最近更新できていなかった分を少しづつ投稿
読んでくださる方はどうぞ。
「それにしても……あの攻撃煩わしいですね…効果は予想出来ますが、"欲しい"ですね……あれ…弾薬無限とか特殊効果付いてそうですし、虐げられてるヒトに渡して王国の腐った貴族相手に嫌がらせとか出来そう……」
玉藻は、狂気に満ちた笑顔で舌舐めずりしながら視線を下に向け、
叫びながらミサイルやバズーカをバカスカ撃ち続けるシスターを観察する。
シャルティアを直接攻撃したのはシスターの横で、マイク達のソリタリーウェイブの余波を弾き返している筋肉セーラー服オバケだと聞いているが、アレの持っている槍は面白そうな形をしているので手に入れたい……
「………………そうだ♪せっかくの"らいでぃーん"ですから…歌で愉しみましょう…人々を"愉しく踊らせる"……魂に残る歌を……」
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「……チッ、おいっカレー女っ!周りの雑魚には効いてるが……中央の金ピカには傷一つねぇじゃねぇかよ!ありゃぁ番外席次レベルだぞ?……せめてこの雪霞狼が届けば………ん?量産型のゴーレム共が下がっていく?金ピカだけ残って何を………………また歌?…………だと……」
ほぼ同時刻、弾薬を雨あられと撃ち込むシスターを敵の攻撃から守っていた筋肉セーラー服は、悠然と滞空している黄金の女神を見上げ、
自身が知る限り最強の存在と同レベルの化け物……勝ち目が無い事を悟り如何撤退すべきか考えを巡らす。
しかし、どうやっても生きて帰れるビジョンが浮かばず、悩んでいると攻撃が止み黄金の女神がゆっくりと地上に降りて来た……狂気のルフランを伴う歌と共に……
「ヒヒヒヒヒヒヒッ!!死ねぇ!この背信者めぇっ!」
「お前みたいな奴隷上がりが、が、こ、この商会で……でかい顔しやがって!ぶっ殺してやる!」
「……金!金だっ!金をよ、よよ、よこセェッ!!」
「女はイカスがァッ!男は……死ねぇっ!」
「……アンタが悪いんだ……浮気したのはアンタが先……ワタシはぁっ!悪くなイッ!」
「燃えろォッ!みんな……ミンナ燃エチマエェェェっ!!!」
歌が街中に響き渡ると、約半数の人が正気を失い、目を血走らせながら奇声を上げて騎士・同僚・家族・老若男女問わず、隣にいる"モノ"を攻撃する。
正気な者も居る様だが……圧倒的に狂った"モノ"が多く、一部の実力者以外は暴徒と化した"モノ"達に押し潰されていった。
「おいおい……嘘だろ……なんだよコレ…俺は悪夢でも見てるのか?…」
「こんな……こんな事って…………うっ……うぷっ!…………オエェ……」
実力者故に"狂えなかった"2人は、悪夢としか言えない現実離れした光景に呆然とし、もう1人はあまりにも残酷な場面を見て胃の中の物を逆流させた。
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「ねぇ?これってアレよね?超有名なヒト型決戦兵器の歌……」
「……魂の……何でしたっけ?…あっ、この歌デバフ付いてる……うわー…バーサクと混乱状態じゃ無いですか…玉藻さんこれガチで歌ってるだけですよね?そんな歌のスキルユグドラシルには無かったですし…」
ぶくぶく茶釜とモモンガが、歌姫と骸骨の顔を見合わせてディスプレイに映し出された玉藻を観ながら話していると、
「やべー…俺ら状態異常無効だからイイけど、コレ……玉ちゃんの配下が機械種ばっかりじゃ無かったらコッチもやばかったんじゃ無い?」
「そうだね…しかし、あの子ならそれくらい対策はしてから使うと思うが……それにしても……私達は本当に人間を辞めてしまったんだなぁ…君達もこの光景を見て…平然としているだろう?」
ペロロンチーノが都市の様子を見て唖然とし、その3人の反応を見た死獣天朱雀が顎に手を当て、画面越しとは言え目の前で起きている…
"ヒトガヒトヲコロス"行為を、仲間の1人が作り出したにも関わらず平然としている事に言及すると、
「確かに……私も以前こんなモノ見せられたら…気分悪くなったと思いますが…今は虫が死んだ……程度にしか感じませんね…」
「…私も……それどころか……あの死体……美味しそうだなぁ……とか考えてる自分が、先生に言われるまで不思議に思わなかった。」
「ぁ〜……俺も……シャルティアを傷つけたんだからいい気味だ!……くらいにしか感じなかった……」
その指摘を受け、モモンガが骸骨の頭部をあらためてディスプレイに向けると深刻そうに呟き、精神抑制が働いたのか緑の光に包まれる。
続いて、ぶくぶく茶釜がピンクの粘体に戻っていた身体をうねうねさせながら自分自身の思考に困惑。
ペロロンチーノも虐殺が起きている現実を理解しているのに当然だと思っている自分を客観的に判断すれば、以前ならこんな考えは異常者の考えだとはっきり断言できる。
「だろう?…私はこの世界に来てから自分が"どう"なったのかずっと研究していたのだよ、ティトゥスやうちの子達に手伝ってもらいながらね?……王国の犯罪組織…八本指?だったかで実験したら……悪人とは言え人殺しを忌避感なく出来た自分が少し怖くなったがね?」
魂を狂気に包む歌が響く都市を見下ろしながら至高の存在達は、自分達が人間を辞めた事を実感していた。
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「胸糞悪りぃが、これ以上戦力を減らすわけにはいかねぇからな……っ!と…怨んでくれてイイぜ……どうせ俺は地獄行きだからオメェさん達には会わないだろうがなっ!………。」
狂気に取り憑かれた住民の首をはね飛ばしながら戦力になる騎士達を救出していたセーラー服の大男は、自ら死を与えた名も知らぬ住民に心の中で黙祷を捧げ、生き残りを纏め上げていた。
どういうカラクリか分からないが、狂った住民は騎士すら凌駕する怪力を見せており相応な実力者以外はどんどんやられ、数を半数以上減らしていた。
「このままでは…回復も間に合いませんっ!あの黄金像が地上に到達する前に撤退すべきです!」
効果の見えない攻撃を止め、負傷者の回復に努めていたシスターがゆっくりと降下している黄金の女神を指差しながら必死の形相で声を上げる。
その間も回復魔法の手は休めていないが、負傷者の数が多過ぎ…かつ、狂った住民が敵味方関係無く暴れ回っている為最早収拾がつかなくなっていた。
「バカやろうが……出来りゃぁとっくにやってるよ……」
黄金の女神から目を離さず、流れ落ちる冷や汗を拭いもせずに警戒するセーラー服の大男は、小声でそう呟いた。
そうしているうちに、黄金の女神が地上に到達
教会側で生き残った騎士達が警戒をしていると、黄金の女神の姿が徐々に小さくなっていく
光を放ちながら収束していき、その光が人型まで小さくなるとそこに"1匹のビーストマン"が現れる。
歌を歌っていたビーストマンは歌うのを止め風に煽られた金色の髪を押さえ、金色の獣耳と毛並みの良さそうな"9本の尻尾"が少し揺れる。
「ご機嫌様皆様、私…玉藻と申します……この中で先日ヴァンパイアを攻撃した方は名乗り出てください。その方々の命をもってこの場は手打ちと致しましょう……」
六大神が残した"ユグドラシルのアイテム"で魔法使いの服、メィコ服に酷似した服装のビーストマンの女性が、貴族のような振る舞いで優雅に死刑宣告をしてきた。
「手打ちだと!?ここまでしておいて巫山戯るなぁっ!」
「この任務が終わったら結婚する筈だったのにっ!彼女を返せっ!」
「亜人風情がいい気になりやがって!」
「ビーストマンにしちゃイイ見た目してやがる!大人しくしてればイイことしてやるよ!」
これなら勝てる!と、思ったのか騎士達が飛び出し、目の前のたった1人のビーストマンに向かっていく。
それを見たビーストマンの女性はため息を吐き、閉じていた眼を見開く。
「……警告は致しましたよ?……」
一瞬の出来事だった……玉藻と名乗ったビーストマンの姿が"ブレる"
向かって行った騎士達が空に舞い上がると細切れになり辺りに赤い雨が降り注ぐ
いつの間にか持っていた巨大な方天戟で斬り刻んだ玉藻は、それを浴びない様に結界を張って弾くと呆然とこちらを見つめる教会の騎士達を絶対零度の瞳で一瞥してから
「次はどなたでしょうか?……それとも全員この場で死にますか?」
魂の凍る様な笑顔を浮かべた玉藻は、今日の夕飯のメニューを告げる様な感じでそう問い掛けた。
問い掛けた笑顔のまま予備動作なしで手にした方天戟を投げた
すると、逃げようとしていた騎士が3人…方天戟に貫かれ壁に縫い付けられる
「逃げようとは思わない事です……次に逃げようとした方は死よりも辛い地獄を永遠に味わって頂くことになりますよ?」
絶対強者にそう告げられた騎士達に、最早逃げる意思は無くなった。
カレーさんは悪魔憑き♪
意味は次回に判明予定です。
ではまた次回。
次回の話で玉藻の取る作戦は……
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わたしの歌を……キケ……の音響兵器作戦
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野郎ども!波に乗るぞぉ!……の物理突攻
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まさかのメタルヒーロー?投入