ハイスクールD×D 漆黒の意志    作:ケンシロー

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質問を返します。

「カーズって死んでなくね?」

A、そうですね、でも何も食わずに一年行動可能ということは1年何も食わなかったら初登場時みたいに石になってるはずなので仮死状態でしょう。

「ジョニィも漆黒の意志持ってますけど」

A、ンなこと言ったらジョルノだって承太郎だって持ってるでしょうよ。小説のOVER HEAVENであったように10:0が正義だとしたら0:10が邪悪なんでしょうね。この小説では0:10の人物だけを連れてきて三勢力と敵対させます。



Dirty deeds done dirt cheap

「スタンド能力は使わないでください、……いえ、正確に言うなら今はわたしを殺さないでください。ある場所に着いたら皆さまの聞きたいことを全てお答えしますからついて来てください」

 

男の言葉にその場に居た5人が驚く。

『スタンド』という単語を知らない露出の多い男は未知の言葉に眉をしかめる。男は自分に着いて来いと言うと部屋のドアを開けて外へ出ていく。

 

6人は息を着く暇も無く舌打ちをして男に着いていく。男は外へ出るとすぐに目的地へ向かっていく。外は暗く夜だということがすぐに分かった。電灯の光によって目視できる範囲を歩きいていく。

 

(こやつら……人間か……吸血鬼が一匹混ざっているが他はクズだな……だが!こいつらには何か普通の人間とは違う何かを感じる!いったい何だというのだ!このカーズとは違う何かとは……!)

 

露出の多い男は堂々と前へ進みながら殺気をバラまいて歩いていく。

 

「わたしは死んだはずだ……だがなぜ生きている……?しかもなんなんだ?アイツは……、まるでわたしの全てを知っているみたいな感じじゃあないか……クソッ、何だっていうんだ……」

 

スーツを着た男は自身の手の爪をガリガリと噛みながら呟き歩いていく。

 

「どこだ……今度はどこから襲ってくる……?」

 

 網のような服を着て髪に不思議な模様をつけた男は周りに警戒しながら歩いていく。

 

(あれからアメリカはどうなった?それに……ここはどこだというのだ?わたしの居たアメリカよりも遥かに技術面で優れているとしか言いようがない……)

 

 金髪の髪をクルリと巻いた『ザ・大統領』と言った雰囲気を持った男は歩いていく。その姿を追いかけながら神父服を着た男が黄金色の髪と灼眼の瞳が特徴の男に話しかける。

 

「DIO……聞きたいことが山ほどあるんだが、聞いてもいいかい?」

 

 DIOと呼ばれた男は神父に目線を送ると6人の目の前を歩いている男に目線を送る。

 

「プッチ……君が……いや君もどうしてここに居るか理解できていない、それが一つ入っているんだろう?」

 

 プッチと呼ばれた男は顔を曇らせながら小さな声で答える。

 

「それもあるよ、だけど奴は何を考えているんだ?こいつらもスタンドを知っているらしいが……」

 

 プッチは目線を目の前の男たちに向ける。DIOは目を細めて男たちを見る。一人一人固有のモノが見えてくる。

 

「あのほぼ裸の男以外は全員『スタンド使い』だ……だが奴もスタンドと同じような力を持っている……」

 

 DIOは目線を夜空へ逸らすとそこからは何も言わずに着いていく。

 プッチもそこからは何も聞かずに無言で歩いて行った。

 

☆ ☆ ☆

 

 男は少し大きめの家の前で止まると家の中に土足で入って行く。

 家の表札には汚れきった『荒木』という文字が書いておりつい最近まで誰かが住んでいたようだった。

 DIOはその家の匂いに鼻を曲げると顔をしかめた。

 玄関から中に入ってリビングにつくと男は椅子に座った。部屋には椅子が9席用意してありそれぞれバラバラな方角を向いていた。

 

「どうぞ、お好きな席にお座りください」

 

 男が座って椅子を指示しながら言うとDIOたちは男に警戒しながらも他の男たちにも気を払いながら椅子に座る。いつでも戦えるように……。

 

「それでは、お好きなことを聞いていただいて構いません、どうぞ」

 

 男が周りを見渡し質問の許可を出すとすぐに口を開いたものがいた。

 スーツを身に纏い、骸骨のネクタイをしたおとなしそうな男、吉良吉影だった。

 

「まずは君のことから聞かせてもらおうか、それからでなければ話が進みそうにない」

「分かりました、お話ししましょう」

 

 吉良の言葉を男は聞くと男はうっすらと笑みを浮かべて己のことを話し始めた。

 男たちは眉を下げて言葉を聞く。

 

「まず、私の名前はサクラと申します、日本に咲いている桃色の綺麗な色をした桜のサクラです。あなたたちを生き返らせてこの世界に連れて来たのは私です」

 

 サクラと名乗った男の言葉を聞くと今度はDIOがすぐに次の質問をする。

 

「生き返らせ、この世界に連れて来たとはどういうことだ?細かく説明しろ」

 

 サクラは少し驚いたように目を開くと話し始めた。

 

「カーズ様、DIO様、吉良吉影様、ディアボロ様、エンリコ・プッチ様、ファニー・ヴァレンタイン様、あなた方は自分が『ジョースター』の血筋に敗れたことはご存知ですか?」

 

 その言葉を聞くと吉良とディアボロと呼ばれた男はそんな言葉聞いたこともないと言わんばかりに顔にしわを寄せる。

 サクラの言葉を聞き、『ジョースター』という単語を知っている者と知らぬ者がいることを見極めたサクラは根本から話を進めていく。

 

「失礼しました、ジョセフ・ジョースター、空条承太郎、東方仗助、ジョルノ・ジョバァーナ、空条除倫、ジョニィ・ジョースター……これらの人物の名前を皆様は一人は必ずご存知のはずです」

 

 サクラの言う通りこの場に居る者たちはサクラの並べた人物に心当たりがあった。

 

「あなた方は彼ら、ジョースターの血筋を持つ人物たちに最終的に敗れました。そして肉体から離れてしまった『魂』、それを私が回収してあなた方にふさわしい肉体に植え込み、蘇生させました」

「蘇生だと?そんなことが出来るわけが……」

「ない……と、おっしゃるのでしょう?確かに、本来なら蘇生など不可能に近いです。あなた方の世界ならば……」

『…………』

 

 サクラの言葉にカーズ達は言葉を詰まらせる。

 サクラはカーズ達の様子を見ると話を続けていく。

 

「先ほども申しましたがあなた方の暮らしていた世界とこの世界は別世界にあります。そしてこの世界には人間の他に悪魔、天使、堕天使、吸血鬼、ドラゴン、神、妖精などのファンタジー……空想の世界に存在する人外が存在しています」

「ほぅ……」

 

 誰かが感心の声を漏らす。サクラは漏れた声を聞くと話を続けていく。

 

「幻想の世界ならば様々な出来事があります、英雄ヘラクレスの12の試練、騎士王と呼ばれたアーサー王たちがその例でしょう、その幻想の力で皆様を蘇生させました」

 

 サクラは話を続けていく。その眼には黒い炎が宿っているようにも見える。

 

「そして悪魔、天使、堕天使は太古から続く敵対関係にあります、そして力も強大なため上位の三大勢力です。私はその三勢力が嫌いです、なのであなた方に三勢力の殲滅のお手伝いをお願いしたいのです」

 

 サクラの言葉を聞くとDIOが口を開ける。

 

「サクラ……と言ったかな、君の考えは間違ってはいないかね?君に何があったかは我々は知らないが君の考えていることは己の力で成し遂げることではないのかね?わたしは他人の力で手に入れた勝利など全てにおいて劣ると思うがね……」

 

 サクラはDIOの言葉を聞くと頷きながら答える。

 

「ええ、私はとても間違っております、そのことは自分でも理解しております、ですが皆様もこの状態でよろしいのですか?」

 

 サクラの言葉に全員が耳を傾ける。

 

「皆様はジョースターの血筋に敗れました、それは明白な事実です。そのことを変えられるとしたら?」

「それはどういうことだ?」

 

 今まで口を開くことの無かった網のような服を着た男、ディアボロが疑問を口にする。

 

「私は別世界の死者の魂を自由に操ることができます、この世界に呼び寄せることも、送り返すことも……時列系を気にせずに……」

『!?』

 

 男たちは気づいたようだ。

 

「そうです、皆様が私に協力の意を見せ、私の復讐が叶ったとき、あなた方を元の世界に戻すことができます、『ジョースターの血筋』に敗北する前に……」

 

 運命とは固定されている。だが生物の死は固定されてはいない。

 

「良いだろう、協力しようじゃあないか、サクラ……このDIOに戯言を聞かせ、納得させるとは……おもしろい、貴様の言葉を真に受けてやろう」

「DIOが決めたことだ、神の言葉と信じて僕も信じよう……」

 

 DIOとプッチは賛成の意を見せた。

 

「本当に、あのJOJOに復讐できるんだろうな?」

「ええ、私の復讐が完了したのなら、カーズ様、あなたをジョセフ・ジョースターに敗れる前に送り返します」

「フフフ……ハーッハッハッハッハ!おもしろい!協力してやろう!」

 

 カーズもサクラの言葉を聞くと協力の意を見せる。

 

「もし、戻れるのだとしたら、私も協力しよう」

 

 ファニー・ヴァレンタイン大統領もサクラに協力する。

 

「平穏な暮らしを目指すんだ、私は幸せに元の世界で暮らしてみせる」

「もう、死は訪れない……ジョルノ・ジョバァーナ……貴様に必ず復讐してやるぞっ!」

 

 吉良もディアボロもサクラに協力した。

 

「ありがとうございます、皆様、詳しい話は後ほどします、ですので今日はゆっくりとお休みください。二階の部屋で自由におくつろぎください。あと、掛札のある部屋は先着がいますのでご了承ください」

 

 サクラはそう言い残すと地面に高速で魔法円を書いてどこかへ消えていった。

 残された者たちは不満の声を漏らしながら二階へ上がって行き、自分の部屋を確保していくのだった。二階には部屋が十数部屋あり家の外見と中の広さが一致していなかった。大方サクラが幻想の術か何かを使ったのだろうと思いながら残された者たちは自分の部屋を確保していく。

 多数ある部屋にはいくつか掛札がかかっており『ディエゴ』『チョコラータ』『ンドゥール』『吉廣』と書いた掛札が見えたが男たちはその文字を詳しく見ることはなく一日を終えた。

 

 ☆ ☆ ☆

 

 粗末なベッドで目を覚ました大統領は衣服の乱れを直すと部屋から出て昨夜サクラと会合したリビングへ向かう。そこにはすでにDIO、プッチ、吉良、ディアボロ、それに見知らぬ人間が3人、そして前世で会合を終えていた『ディエゴ・ブランドー』が居た。

 ディエゴは大統領を見るや座っていた椅子を倒しながら警戒の意を見せる。ディエゴの頬は少しずつ皮膚が剥がれフローリングの床に落ちていく。

 

「貴様!?大統領!」

「ディエゴ・ブランドー……生きて……いや、君もサクラに蘇生術でも受けていたのか……」

「……大統領、お前もサクラに蘇生を受けていやがったのか……」

「見たところ、『スケアリー・モンスターズ』のスタンド能力のようだな」

 

 二人の行動を見ていた、DIOが喋り出す。

 

「ディエゴ、少し静かにできないか、今、私は旧友と話をしているんだ、大事な旧友の声が聞こえなかったら失礼だろう?」

「ハッ!ディオ!テメェの事情なんか知ったことかよ!俺はこの大統領と話をしているんだ!」

 

 DIOはディエゴの言動を見聞きすると舌打ちをして窓から離れた場所で旧友との話を続ける。

 

「すまないね、ンドゥール……あの馬鹿がやかましくて……」

 

 DIOに『ンドゥール』と呼ばれた男は目を閉じたまま答える。

 

「いえ、DIO様のお言葉は私の耳に届いております……」

「そうか……なら、馬鹿共は放っておいて自己紹介の続きでもするとしようか」

 

 その傍らで吉良……いや吉影は老人と話をしていた。

 

「吉影……吉影……お前もサクラに蘇生を受けたのか……吉影……」

「親父…!本当に、親父なんだな…!!」

「……吉影…そうじゃ、わしじゃ…わしじゃよ…!」

 

 老人、吉良吉廣は涙ぐみながら答えた。吉影の前に立つ彼の顔は涙が滝のように溢れている。歓びが彼の皺だらけ顔をさらにしわくちゃにしている。

 吉良吉影と吉良吉廣……彼らは親子関係にある。ある事情で別れることとなったがこの世界で出会えたことはサクラのおかげであろう。

 二人が感動していると階段から誰かが降りてくる。

 

「ンン~♪やはり太陽を克服したというのはすがすがしいなぁ~♪」

 

 カーズだ、彼は鼻歌を歌いながら階段を下りてくる。その反面で髪にコケのような模様の入ったディアボロとカビのような形の緑色の髪をした男が話をしている。

 

「チョコラータ……スタンド能力は使うんじゃあないぞ……貴様の能力は……」

「そんなことは分かってんだよ、ボス……使ったとしてもすぐにあそこにいる盲目野郎にスタンドで攻撃されるだけだからな……だが医者の仕事は辞められねえぜェェェッ」

 

 チョコラータと呼ばれた男はゲスのような顔をしながら笑顔で答える。話からするとチョコラータは医者の職についているらしい。

 

 全員そろって椅子に着いたところでサクラが玄関から入ってくる。

 

「皆様、おはようございます、それではテーブルに椅子をお近づけください」

 

 サクラの指示に従って全員椅子をテーブルに近づけて座る。椅子に楽に座る者も居れば姿勢を良く座る者もいた。

 

「それでは、カーズ様、DIO様、吉良吉影様、ディアボロ様、エンリコ・プッチ様、ファニー・ヴァレンタイン様、こちらを受け取りください」

「これは?」

 

 サクラは7人に封筒を渡す。中には福沢諭吉の書かれた紙が5枚入っていた。ディアボロが疑問を口にする。

 

「この国の紙幣です。『円』といいます。一応皆様にはここで生活をしてもらうわけですからマネーは必要でしょう、皆様の現在持っているお金も一応日本の紙幣に変わっているはずですが……」

 

 サクラがそう言うと男たちは自分の財布を確認する。元々あった財布の中の『ドル』や『ポンド』といった硬貨も100円玉などになっていた。

 

「いきなりこの国に慣れろとは言いませんから、ゆっくりとこの国に慣れていただけると嬉しいです。あと、DIO様は日光にお気をつけて行動してください、それにカーズ様、念のため外出の際はこのターバンを巻いていただけると嬉しいのですが……」

「人間ごときがこのカーズに指図するんじゃあない」

「左様ですか……それでは最低限、人間は殺さないようにしておいてください」

「善処してやろう」

「ありがとうございます」

 

 サクラはそう言うと台所に向かっていく。その姿を見ると吉廣は吉影に話をする。

 

「吉影、サクラは意外と馬鹿じゃが食事は美味いぞ!一流とまではいかんがとにかく美味い!」

「それは期待したいところだ……」

 

 ☆ ☆ ☆

 

 食事を終えると全員はバラバラに行動していく。

 ディエゴとチョコラータは仕事へ行き、DIO、プッチ、ンドゥールは家でゆっくり過ごす。吉良親子とディアボロ、大統領は馴れるために家の周りなどを散策するのだった。(サクラは食器洗いなど家事)

 

 

 大統領が荒木家から出て家の周りを探索していると公園を通ろうとした時、空の色が変わる。

 

「うん?これは変だな……空が紫?日本では空は青から紫になるのか?」

 

 空は禍々しい紫の色となっていた。アメリカではブルーからオレンジ、そして夜空のブラックになっていたため少し考える。

 すると女の話し声と男の叫び声のようなモノが聞こえたため木に隠れながら様子を見る。

 

「チラリ」

 

 男の腹にはポッカリと大きな穴が開いており血が湧水のように流れ出ている。女はボンテージのような衣装を身に纏いほくそ笑んでいた。

 

「あら?人間?なぜここに?まぁ、別に問題ないかしら」

 

 大統領はため息を吐きながら言葉を出していく。

 

「この国の治安はここまで悪いのか……ノリスケ・ヒガシカタも大変だったろうに……私の国なら平和で国民が安心して暮らせる国家を作っていたがね……」

 

 大統領の言葉を聞くと女は顔をしかめる。

 

「あなたバカなの?これは救いようがないわね……証拠隠滅よ……死になさい!」

 

 女は手元に光を収束して作った槍を出すと手に持ち大統領に投擲する。大統領は身動きせずに光でできた槍を弾く。大統領は腕の一本も動かしてはいない。

 

「!?……神器(セイクリッド・ギア)……ッ」

「何を言っている?君はスタンドを……いや、なるほど……サクラの言っていたことが今分かった……君は、見たところ天使ではないな……天使はもっと純白の羽を持っているはずだ……なら……悪魔か堕天使だろう、ドラゴンとはかけ離れていて、妖精のような可憐さも持っていない……」

 

 大統領の推理を聞くと女は怒りを露わにする。

 

「下賤な悪魔なんかと一緒にしないでちょうだい!わたしは高貴な堕天使よ!」

「堕天使が高貴か……神の加護すら受けられなくなったクセによく言うモノだな……」

 

 大統領の挑発を受けると女の堕天使は歯を軋ませる。

 

「人間ごときがほざくなぁあ゛あ゛あぁああああ!」

 

 女の堕天使は先ほどと同じように光を収束させて光の槍を作る。その光の槍は先ほどとは違い光の密度が数倍は違った。そして投擲する。

 

「………」

 

 大統領は探索のときに買った新聞を手に取ると呑気に新聞を広げていく。そして槍は大統領に直撃する。

 

 

 はずだった。

 

 

 大統領の腕が揺れると飛んできた光の槍を新聞紙で挟んだ。そして新聞紙をもう一度広げる。

 

「ドジャアア~~ン!!」

 

 新聞紙の間には光の槍など存在していなかった。

 

「そんなッ!?」

「堕天使なのに光は使えるのか……妙だな」

 

 大統領は手に持った新聞紙を空に投げる。バサバサと鳥の羽ばたくような音と共に大統領に一枚の新聞紙がかかる。その新聞紙がコンクリートの地面に落ちると大統領は消えていた。

 

「!?」

 

 女の堕天使は大統領の消えた新聞紙に光の槍を放つが槍が新聞紙を貫通するだけで何もない。

 

「チッ、逃がしたか……証拠隠滅に時間がかかるじゃないの!しかも神器持ち……」

 

 女の堕天使は黒いカラスのような羽で空へ飛ぶと腹に穴を開け血まみれの少年と新聞紙だらけの公園を後にした。

 

 

「まさか、本当に堕天使がいるとはな………驚いた」

 

 生きている人間はいない公園に声が響く。すると一枚の新聞紙から金髪の男、ファニー・ヴァレンタイン大統領が出てくる。

 

「サクラに聞くことが増えたな……」

 

 大統領が公園を後にしようとすると背後から声がかかる。

 

「これはどういうことなのかしらね……」

「…………」

 

 大統領は無言で振り向く。そこには紅の眼に紅の髪をした女性が立っていた。

 

「………あなた、何者?」

 

 女性の声は大統領の顔を変えることはなかった。

 

 

 




別にワムウとエシディシいらんでしょ?あの二人連れてくるだけでもう三勢力が大変ッス。
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