仮面ライダーエグゼイド Fatal Death Game SAO(停止中)   作:パラドファン

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ホロウ・フラグメント編
プロローグ


 ――激戦の火蓋が切られた。

 

 永夢らと相対するヒースクリフは、これが六千の命を懸けた一戦だという気概がまるでない。

 だが、キリトにはそれがある――違いが出るとすれば、ここか。

 

「ハアァァァァッ!!」

 

「おい、キリト!」

 

 永夢と共にヒースクリフと打ち合っていたキリトが、急に剣速を上げた。

 そこで、人数差の有利で息を合わせ連携していたというアドバンテージが一気に崩れる。

 

「ふっ……」

 

 それを見逃すヒースクリフではなかった。

 次第に、永夢とキリトの二人を押し返し始めた。

 

(くッ……弄ばれてるのか!)

 

 キリトは焦った。勝負を急がねばヒースクリフには勝てないと悟ったからだ。

 

「だああああ!!」

 

 ソードスキルを起動させるキリト。

 対し、ヒースクリフはニヤリと笑みを溢す。

 

「キリトっ!」

 

 更に、それに焦った永夢も同じく必殺技を起動させる。

 

「「セヤぁぁぁああああ!!」」

 

 永夢とキリト、互いに無数の連打を打ち込む。

 が、ヒースクリフの完璧なまでの防御は崩すことができない。

 

「あっ……」

 

 漏れ出た声はキリトだ。キリトが両の手にする二つの剣からソードスキルの閃光が途切れ、動きが止まる。

 

(ここで硬直かよ!?)

 

 永夢はフォローに入るべく、我武者羅に剣を振るうが、そんな動きではヒースクリフには通じない。

 

「まずった!」

 

 剣が弾かれ、ヒースクリフの視線がキリトへと向く。

 身を引き、いつでもキリトを突き殺すことの出来る体勢だ――しかし

 

「――っ!?」

 

 一瞬の時間の断絶する感覚の後、ヒースクリフが初めて驚きの表情を見せる。

 よく見れば、ヒースクリフのアバターを形成するポリゴンがところどころで不安定になっている。

 

「っちい!」

 

 一瞬の判断でヒースクリフが飛び退く。

 直後に、技後硬直から回復したキリトがヒースクリフの不調を好機とみて攻め立てる。

 

「ぬアアアアア!!」

 

 ――連打、連打、連打。

 キリトの猛攻はヒースクリフの鉄壁の守りを徐々に崩していく。

 

「うおおおおお!!」

 

 猛烈な二刀での斬り上げが、遂にヒースクリフの防御を跳ね上げた。

 

「行けッ、キリト!!」

 

「だああああああ!!!」

 

 叫びとともに、左の一刀――ダークリパルサーによる突きがヒースクリフの胸元に深く突き刺さる。

 

 

 

 

 

 瞬間、空間が二つに割れ、割れた空間の裂け目にヒースクリフが飲まれる。

 

「どうなった……」

 

 空間が元に戻った時には、既にヒースクリフの姿はなかった。

 

「……終わった、のか?」

 

 呆然と呟くキリト。そんな彼に縋るように抱き付くのは、彼の添い人であるアスナだ。

 

「キリト君っ!」

 

「アスナ……」

 

「バカバカバカッ!! ほんとよかった、キリト君……キリト君……」

 

 縋りながら、嗚咽交じりに安堵の言葉を吐き続けるアスナに、キリトは安心させるように言葉を紡ぐ。

 

「ごめん、アスナ……。でも、生きてるよ、俺……」

 

「うん……よかった……キリト君、生きてる……本当によかった……」

 

 

 

 

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