仮面ライダーエグゼイド Fatal Death Game SAO(停止中) 作:パラドファン
ヒースクリフが姿を消して以後、結局SAOはクリアとならず次なる層である七十六層に上がったエムら攻略組。
すると、システムエラーかステータスや武器の一部がロックされ、終いには七十六層以下の層に降りることができなくなるという重篤なバグに見舞われてしまう。
仲間と合流する中で迷宮区を探索していたキリトとエムは、突如謎のシステム音声とともに光に包まれる。
「……ここは?」
光が消えると、二人がいたのは元の迷宮区内部ではなく木に覆われた森の中。
状況を掴むために探索を開始した二人だったが、突如と駆けてきたプレイヤーを避けきることができずにエムがそのプレイヤーとぶつかり、大きく吹っ飛んだ。
「うぐっ……」
「エム!」
キリトはエムの方に駆け付けようとするが、エムとぶつかったプレイヤーが短剣を抜いたのを見て、即座に自身も背中の剣を抜く。
「んッ……!」
キリトは短剣の一、二撃目を素早くかわすと、右手の片手剣でプレイヤーに攻撃を入れる。
「キリト君!」
攻防が始まり数瞬、エムはふと短剣プレイヤーのカーソルを見て驚愕した。
「オレンジカーソル!?」
オレンジカーソルとは、犯罪行為をしたプレイヤーに等しく宣告される犯罪者の証。
エムはストレージを操作し、ドライバーとガシャットを出現させてドライバーを腰に装着する。
「……行くぜ」
意識を僕から俺に切り替え、ガシャットの起動ボタンを押す。
『マイティアクションX』
音声とともにゲームエリアが展開され、背後のゲーム画面からチョコブロックが辺りに散らばる。
「大変身!」
掛け声とともにガシャットをベルトの挿入口にセットする。
『ガシャット』
そして、レバーを握り勢いよく展開する。
『ガッチャーン レベルアップ!』
そして周囲にセレクトパネルが展開されたので、エグゼイドの画面を右手で選択する。
『マイティジャンプ! マイティキック! マイティマイティアクションX!』
エフェクトに包まれ。音声が終わるとエムのは仮面ライダーエグゼイドに変身を果たす。
『ガシャコンブレイカー!』
エムはガシャコンブレイカーを取り出して、オレンジプレイヤーにへと振りかざす。
――が、オレンジプレイヤーはそれを後へ飛んで回避する。
「っ!? 女の子……?」
キリトがそう漏らす。
オレンジプレイヤーが回避した際にその全身を覆っていたフードが、エムの剣に巻き込まれ耐久力限界により壊れたのだ。
姿を見せたのは、明るい茶髪をショートにした軽装で盗賊装備の女の子だった。
「あんた達……何物?」
「それはこっちのセリフだ……!」
彼女の問いに、そうエムが返す。
互いに踏み込めず、膠着する場。
――その時だ。上空から巨大な影が落ちてきて、エムとキリトそしてオレンジプレイヤーは一気に飛び退く。
「なっ!?」
「こいつは……」
落ちてきたのは、巨大な鎌を持ち全身骨だらけの百足の様な姿をしたモンスター。――つまり、
「スカル、リーパー……」
「なんで俺達が倒したボスが此処にいるんだ!?」
「リスポンしたのか……?」
多くの犠牲を出しながらも倒した最悪を前に、呆然とする二人。
「何なの……コイツ」
余りに巨大な敵を前に、オレンジプレイヤーも驚愕を隠せない。そんな彼女を狙い
「危ない!」
咄嗟に身体が動き、エムはオレンジプレイヤーを庇うべく走り出す。
『マッスル化』
偶然近くにあったエナジーアイテムを引き、パワーを上げたエムは骨百足の攻撃を力任せに弾く。
「何故、助けたの……?」
オレンジプレイヤーが呆然と問うてくるが、エムの答えはいつだって変わらない。
「目の前で奪われそうになる命を見捨てることなんて、俺にはできないからな」
それはエムの、ドクターとしての信念であった。
「エム! 大丈夫か!?」
「ああ、大丈夫だ。レベル2で受けれはした。こいつは元のフロアボスより弱く設定されてるな」
そのままエムは骨百足に向かっていき、キリトはオレンジプレイヤーに視線を向ける。
「そこの君! あいつを倒すのを手伝ってくれ!」
対して、オレンジプレイヤーの彼女は未だ呆然としたままだ。
「なんで、あなたたちは見ず知らずのプレイヤーを助けるの。後ろから斬られるかも知れないのに……」
「俺達はキミに恨まれる事はしてないんだけどな。それにさっきエムに助けられたとき、キミは斬りかかってこなかった。君もこんなところで死にたくはないだろ?」
キリトの言葉に彼女も一瞬思案して、すぐに頷いた。
「……解った、協力してあげる」
その答えに、キリトはにやりと笑みを浮かべて、声を張り上げた。
「それじゃ、いくぜ!」
キリトと彼女、二人ははエムが引き付けてくれていた骨百足へとそれぞれ向かい、攻撃を開始した。
「せやっ!」
キリトが単発のソードスキルで骨百足の気を引けば。
「ふっ!」
同じく、彼女も短剣のソードスキルで細かくダメージを与えていく。
「……負けてらんないな、俺も」
そんな二人の奮戦を見て、エムは心躍らせる。
すると、そんなエムの内から声が響いてきた。
(そこは俺たちも、だろ?)
声は、永夢の生涯の相棒であるパラドのもの。
そしてそのパラドも、やはりエムと同じく心躍らせているようだ。
「そうだな……。じゃあ行こうぜ、パラド!」
(ああ!)
エムが呼びかければ、元気の良い返事が内から帰ってくる。
早速と、エムはストレージから『マイティブラザーズXX』のガシャットを取り出すと、前線を張るキリトに向かい叫んだ。
「キリト! 少し時間を稼いでくれ!」
「わかった!」
答えに、エムは瞬時に後ろに下がると、ガシャットの起動ボタンを押す。
『マイティブラザーズXX』
ベルトのレバーを閉じ、マイティアクションXガシャットを抜く。
『ガッチョーン ガッシューン』
そして新たにマイティブラザーズXXを挿入口に差し、レバーを引く。
『ガッチャーン レベルアップ!』
サイド周囲に展開されたセレクトパネルの中から、今度はレベルXのものを選択し、エフェクトがエムの身体を包む。
『マイティブラザーズ! 二人で一人! マイティブラザーズ! 二人でビクトリー! X!』
エムはエグゼイド レベルXにレベルアップする。が、エムは続けてレバーを操作する。
「だ~~い変身!!」
掛け声とともにレバーを展開し、エフェクトがまたエムの身体を包む。
『ダブルアップ!! 俺がお前で! お前が俺で! (ウィーアー!) マイティ! マイティ! ブラザーズ! (ヘイ!) XX!!』
エグゼイドの身体は二人に分裂し、二人――エムとパラドは仮面の下で笑みを受かべる。
「よし! 行こうぜ、エム!」
「ああ!!」
「「超協力プレイでクリアしてやるぜ!!」」
手を叩き合い、二人は一気にスカルリーパーへと向かっていく。
「えっ!? 増えてる!!」
驚いた声を上げるのは、オレンジプレイヤーの彼女。
だが二人は、そんな声を気にも留めずにスカルリーパーに攻撃を仕掛ける。
「「ふっ!」」
二人息の揃った連携パンチ。
そして、レベルXXの能力で一気に能力が引き上げられる。
「「ハアッ!!」」
今度は、息の揃った連携キック。
そうして、弛むことのない連携により普段以上のスペックを発揮しながら、二人は徐々に骨百足を追い込んでいく。
「「オラッ!!!」」
そんな掛け声とともに放たれるのは、息の揃った全力での一撃。
そのあまりの威力に骨百足は、一時身動きが取れないほどのダメージを受ける。
「皆! フィニッシュは必殺技で決まりだ!」
「心が躍るな!」
「ああ!」
「えっ!? ひ、必殺技って?」
各人それぞれ反応を見せる中で、エムとパラドはベルトを操作し、キリトはソードスキルを始動させ、彼女の方もキリトの倣うようにソードスキルを始動させた。
「行くぜ!」
キリトが叫び、エムとパラドは同時にレバーを展開する。
『MIGTHY DOUBLE CRITICAL STRIKE!』
音声とともに、二人は飛び上がる。
そして地上では、キリトと彼女が剣を振るう。
「せやッ!!」
キリトは、片手剣最上位スキルの『ノヴァ・アセンション』を。
「フッ!」
彼女は、短剣の上位スキルの『アクセル・レイド』をそれぞれ打ち込む。
「「いっけェ――――!!」」
そしてトドメは、空中からのエムとパラドによる必殺キック。
たちまち、骨百足のHPは零となり、巨大なポリゴンの塊となって爆散していった。
『次回、仮面ライダーエグゼイド!』
――突如エムとキリトの手に現れた、謎の紋章……
「これはいったい…?」
――そしてエムとキリトに待ち構える試練
『これより《ホロウ・エリア》適正テストを開始します』
――エムとキリトは適正テストを突破できるのか!?
「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」
――開かれる謎の場所……
「此処はいったい……?」
次回、『適正テストをBreakthroughせよ』