仮面ライダーエグゼイド Fatal Death Game SAO(停止中)   作:パラドファン

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遂にSAOウエハースを買えたぁぁぁぁ!!!!!


謎のPendant

 ――パラドがフロアボスと戦っている頃エム達も《ホロウ・エリア》攻略のため奮闘していた。

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 ホロウ・エリアの管理区に転移して早々、エムとキリトの二人はフィリアに連れられ、どこかに向かっていた。

 

「なあ、フィリアさん?」

 

 そんな道中、キリトがフィリアに問いかけた。対して、レスポンスはそんなに早くない。

 

「……何?」

 

「俺たちどこに向かってんのか、いい加減教えてもらえませんかね……?」

 

 VR世界に疲れはないが、長々目的地も知らされず歩かされれば疲れもする。

 耐え切れずの、キリトの問いかけだった。

 

「《二人が邂逅した教会》の奥に隠し扉を見つけたの、目的地はそこ」

 

 フィリアの答え。と、それを聞いたエムが苦笑気味に呟く。

 

「凄い洒落た名前だね……」

 

「アイツらしいと言えば……まあ、らしいよな」

 

 二人が邂逅した教会。そんな名前がついているということは、アイツ――ヒースクリフこと茅場晶彦は未開放に設定したエリアにまで律義に名前を付けていたことになる。

 律義な奴だ、と呆れ気味にキリトは同意した。

 

「?」

 

 何のことだかさっぱりのフィリアは首を傾げるしかなかった。

 

 

 

 

 

 その後、フィリアに連れられるまま教会に入り、細々POPした敵を処理しつつ隠し扉があるという場所まで向かう一行。

 教会を奥へ奥へと進み、たどり着いたのは教会最奥の礼拝堂の隅だ。

 

「ここが、わたしの見つけた隠し扉」

 

「確かに、ここだけ床の色が違うね……」

 

 と、エムが視線を落とすと、確かに隠し扉と目される場所だけ床の色がだけが赤い。

 

「モンスターが待ち構えてるだろうし、気をつけて行くぞ」

 

 キリトの忠言に、こくりと頷き合うと三人は隠し扉の中へ一気に入り込む。

 

「敵は!」

 

「一体! ゴーレム型!!」

 

 即座の状況把握、敵は背後の宝箱を守護するように位置する石ゴーレムが一体。

 そして恐らく、後ろの宝箱はフラグによるロックで、目の前のゴーレムを倒さなければ開かない。

 

「《The sanctuary》、聖域……ここの守護者だな」

 

 石ゴーレム、《The sanctuary》は早速と唸りを上げ襲い掛かってくる。

 三人は散らばりつつ、即座に壁役にキリト、ディーラーにエム、遊撃にフィリアと展開する。

 

「ゴーレム型には打撃属性以外は効き辛い、二人ともソードスキルは打撃属性を!」

 

「「了解!」」

 

 エムの指示が飛び、そのまま消極的な戦闘が始まる。

 石ゴーレムは固く、STRも高い。全員が軽装故に迂闊には近づけず、武器も皆剣なのでじわりじわりとしかダメージを与えられない。

 

「……あんまり時間もかけてられないし、頭数を増やすか」

 

 そんな戦闘が十分ほど続いた頃、ぼそりと呟いたエムが動いた。ストレージからゲーマドライバーを取り出し、マイティブラザーズXXを起動させる。

 

『マイティブラザーズXX!』

 

「あれ? エム……それってパラドがいないと使えないんじゃなかったか?」

 

「まぁ、見ててよ」

 

 不安を口にするキリトに、エムはにやりと笑みを浮かべると、ガシャットをベルトに挿入した。

 

「だ~~い変身!!」

 

 掛け声とともにレバーを展開、エフェクトがエムの身体を包む。

 

『俺がお前で! お前が俺で! (ウィーアー!) マイティ! マイティ! ブラザーズ! (ヘイ!) XX!!』

 

 音声の完了とともに、ダブルアクションゲーマーレベルXXに強化変身を完了したエムたち。

 

「「ええ!?」」

 

「「超キョウリョクプレイでクリアしてやるぜ!」」

 

 キリト、フィリアの二人の驚愕の声を背に、いつもの決め台詞をキメるエムたち。

 

「しゃあ! 行くぜ、俺!!」

 

 Rのエムは、ガシャコンキースラッシャーを呼び出しながら語調荒く、半身に呼び掛ける。

 

「はい!」

 

 Lのエムは、半身に応えるようにガシャコンブレイカーを構えると、二人同時に突撃していった。

 そこからはエムの独壇場だ。パラドの時とはまた異なる、圧倒的なコンビネーションでゴーレムに攻撃をさせずに、抑え込んでいる。

 

「……なぁ、エムさん?」

 

 手隙となったキリトは、戦闘中のエムにふと問いかけた。

 分身するだか、ロボになるだか、驚きには慣れているはずだったが、流石に……というわけだ。

 ちなみにフィリアは理解が追い付かないのか、ただ唖然としている。

 

「「何だ(かな)、キリト(君)?」」

 

「うぉ!? 同時に返事するなややこしい! てか、どうなってるんだよ!?」

 

 返事は二つ、語調は違えども声は同じなので耳が混乱してしまう。

 

「どうなってるって?」

 

 改めて、Lのエムが返事をする。

 

「いやその形態って、パラドがいなきゃ使えないんじゃないのか?」

 

「あぁ……」

 

「そういや、特に言ったこともなかったな」

 

 二人のエムが目を見合わせて、一瞬悩むがすぐにLのエムがまた答えた。

 

「じゃあ、とりあえず僕たちのことは後で。今は目の前に集中!」

 

「っしゃ、行くぜ!!」

 

「お、おう……」

 

 得心ゆかぬ……そんな表情を浮かべるキリトだったが、エムの言うことも最もと納得したのか、改めて剣を構えるとゴーレムに突撃していった。

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「うぉりゃ!」

 

「ナイス! 俺!」

 

 あれから少し……十分程か、ゴーレムのHPがようやく三割に迫る。

 無論、それには二人のエムの奮戦があればこそで、増えた手数を有用に活用していた。

 

「何か……もう、凄いな」

 

 呆然と呟く、キリト。対し、たまたま側にいたフィリアもぼそりと震えた声で呟く。

 

「俺とか僕とか、自分同士なのによく一緒に戦えるわね……わたしだったら」

 

 震える身体を隠すように腕を抱えるフィリア。

 なにかあったのだろうか――問いかけようと、キリトは息を呑むがすぐにフィリアは頭を振った。

 

「なんでもない、わたしたちも行きましょう」

 

「ああ……」

 

 生返事を返しつつ、既に短剣片手に突貫してしまったフィリアに追従するように、キリトは《ヴォーパル・ストライク》を起動させ、自身も突撃する。

 

 

 

 

 戦闘は未だ続く。

 HP三割を切ってからのゴーレムの抵抗が激しく、深く攻め入れないことが長時間戦闘の要因だ。

 だが、その状況の中でも二人のエムはゴーレムの重攻撃の隙を見て、見事な連携攻撃を見せる。

 

『マッスル化』

 

 まず、Lのエムがアイテムで強化された筋力で、振り下げられたゴーレムの巨腕を無理矢理に跳ね上げる。

そして――

 

「オラッ!!」

 

 そこに滑り込むようにRのエムが飛び込むと、素体のスペックによるパワーで一気に斬り刻む。

 無論、耐性の高いゴーレムなのでダメージは低いが、積み重ねられた攻撃もあり、HPは一割を割る。

 

「一気にトドメだ! いくぜ、俺!!」

 

 好機とみたLのエムがキースラッシャーを構える。

 

「フィニッシュは必殺技で決まりですね!」

 

 そして、答えるようにRのエムがホルダーからガシャットを抜く。

 

『『ガシャット!』』

 

 二人のエムがキースラッシャーのスロットにガシャットを挿入する。

 

『キメワザ! ACTION SPORTS CRITICAL FINISH!!』

 

 音声の発動を確認したRのエムは、即座に突撃姿勢に入る。

 それを見たLのエムが先に突撃して、まずゴーレムへの攪乱を行う。

 

「今!」

 

 指示が飛び、Rのエムは一気に突貫する。

 Lのエムの攪乱により、空いたゴーレムの防御の隙間を見事に突く。

 

「喰らえ!!」

 

 キメワザの一刀がゴーレム身体を切り裂く。

 残HPの一割がぐんぐんと減っていき……やがてゼロへと――

 

「っ!? 残った!」

 

 ならなかった。手数は増えても、レベルXXでは総じて火力が足りなかったのだ。

 退避するべくLのエムはすぐに動き出すも、ゴーレムが腕を振り上げるが早い。

 

「まずい! フィリア!!」

 

 キリトは即座に動く。フィリアに呼びかけ、自身も出の速いスキルである《ソニック・リープ》を起動させ、一気にゴーレムに迫る。

 

「うん!」

 

 フィリアも、続くように打撃属性三連撃スキル《シャドウ・ステッチ》を構える。

 

「届けッ!!」

 

 エムに向かい振り下ろされる剛腕に、キリトは剣を間に合わせた。

 衝撃とともにぶつかり合うが、ソードスキル行使の優先度が勝り、ゴーレムの剛腕を弾き返す。

 

「今だ! フィリア!!」

 

「セヤァァァァァ!!」

 

 怒涛の三連撃が、ゴーレムの体表を砕く。

 HPを散らしたゴーレムは、その構造を保てなくなり自壊。次いで、残骸がポリゴンの欠片となって消滅した。

 

「……死ぬかと思った」

 

「ふぅ……」

 

 二人のエムは互いに倒れ込みながら安堵の息を吐くと、変身を解除する。

 

「お疲れ、エム」

 

「お疲れさま、キリト君」

 

 長時間の戦闘に互いに憔悴した面持ちだが、まだ笑顔を向けるだけの余力はある。

 差し出されたキリトの手を借り、起き上がると早速フィリアの方は部屋の奥に出現した宝箱を鑑定しているようだった。

 

「中身の方はどうだ? まさかトラップだったりは無いだろうけど」

 

「うん。トラップじゃなさそう」

 

「じゃ、とっとと中身見て帰ろうぜ」

 

 キリトの進言にこくり頷いたフィリアは、一応警戒しつつ慎重に宝箱を開く。

 ギィギィと軋みを上げて開かれた宝箱の中には、ペンダントが収納されていた。フィリアはそれを手に取ると鑑定スキルにかける。

 

「《虚光に燈る首飾り》……? 装備アイテムじゃないみたい」

 

「ってことは、フラグアイテムなのかな?」

 

「だと思う。けど、ペンダントがフラグになるようなところはまだ見つかってない」

 

「てことは、まだ未探索のエリアか……」

 

「ここまで随分と探索したと思うんだけどね」

 

「でも、未開拓のエリアってことは逆に範囲が絞れてるって事にもなるわね」

 

 と、言い合う三人だったが、話はエムにメッセージが飛んできたことで一時中断される。

 そのメッセージの送り主はパラドで、内容は七十六層攻略完了! というものだった。

 

「とりあえず……今日はここでお開きかな? パラドたちも七十六層を突破したみたいだし」

 

「お、マジか! じゃあ、どっちにしろ向こうで話を纏める必要がありそうだし、俺たちは先に戻るよ」

 

「うん。わたしのほうもできるだけ調査はしておく」

 

「悪いな、色々任せっぱなしで」

 

「いいよ。二人は血盟騎士団所属なんでしょ? ホントは階層攻略をしなきゃいけないのに、こっちに来てくれるだけでありがたい」

 

「いや、もう俺たち自由所属みたいな感じだからな……」

 

「勧誘してきた団長がね」

 

 苦笑し、どこか遠い目を見せる二人だが、やはりフィリアには意味が解らない。

 そのまま話は流れ、三人は一度管理区に引き返すのだった。

 

 

 

 

 

 ――尚、その帰路にて思い出したかのようにキリトに先の件について触れられ、エムは面倒な説明を余儀なかうされたのはご愛嬌。

 

 

 

 

 

 

 




《後書き》

 ダブルアクションゲーマーのエムたちって地の文でどう区別したらいいんでしょうね(思考放棄でRとLにした人)
 
 あ、どうも後書き兼監修担当のクマさんです。
 なんかもう書くことないなと思いつつ、一月後には受験じゃねーか(白目)ということで、今日はここで終わらせて
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