仮面ライダーエグゼイド Fatal Death Game SAO(停止中)   作:パラドファン

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どうも前書き兼下書き担当のパラドファンです。
マイティブラザーズXXの登場率高いですよね?理由は簡単ダブルアクションゲーマーレベルXXが好きだから


AREA BOSSへの挑戦

 謎のペンダントを入手して数日。

 キリトがアスナとともに攻略して七十七層の攻略を進めていると、その間に先日教会にて発見したペンダントについての調査が終わったらしく、フィリアからメッセージが届いた。用件は簡潔、先日入手したペンダントについての続報が掴めたらしい。

 ただ、そこで問題が発生した。付随しての情報に、《今すぐ来て》と記されていたのだ。

 

「うえっ!? 今からかよ……」

 

 その内容にキリトは驚きを隠せない。

 当然だ、今現在キリトはアスナと攻略(デート)しているのだ。

 これを、呼び出しを理由に無碍にすればアスナが怒るのは必至。だが行かなければ、それはそれでフィリアが怒るのも必至。

 いきなり突き付けられた究極の二択に、固まるキリト。そしてそれを不審に思ったアスナは首を傾げ、心配げに問う。

 

「キリト君、どうしたの?」

 

「いや、あの……アスナ、悪いんだけど……」

 

 ――誤魔化さなければ!

 即座にその思考に至ったキリトは、どうにかうまいこと……と言葉を探るが、その様子はどう見ても挙動不審。

 アスナはすぐにその理由に思い至り、その栗色の目を細める。

 

「ふーん。キリト君はわたしとの攻略(デート)をすっぽかしてまで、他の女の子のところに行くんだ?」

 

 ――今この状況で緊急の呼び出しなら、ホロウ・エリアにいるというフィリアのことだろう。

 即座にそこまで辺りをつけたアスナは、自分でも自覚できるほどに棘を含んだ語調でキリトに訊ねた。

 

「で、デートって……確かに久しぶりの二人での攻略だけどさ――」

 

「つーん」

 

 キリトが言い切るまでもなく、アスナに取りつく島などない。

 

「あ、アスナ~……」

 

 どうしようもないと、泣きそうな声になるキリト。

 その姿を見て、アスナはしかたないと盛大なため息を吐く。

 

「はぁ……もう今更だよね」

 

「アハハ……」

 

 乾いた笑い、キリトは思わず目を逸らす。

 呆れ半分、しょうがなさ半分のアスナは先日リズが酒場で攻略パートナーがいないことを愚痴っていたことを思い出す。

 

「……ちょうどリズがレベル上げしたいって言ってたし、わたしはそっちに行くから」

 

「わ、悪い……」

 

 許しを得れたと安堵の表情を浮かべるキリト。だが、アスナとてそのまま許すわけではにはいかない。

 攻略《デート》を無為にした分の対価はしっかりと払ってもらわなければならない――アスナはニコリと、キリトに微笑みかける。

 

「その代わり……今度新しく見つけたスイーツのお店、キリト君の驕りね?」

 

 ケーキ一つ《ちゃんとしたデート一回》で許してあげるのだ。対価としては十分に安いだろう。

 アスナはうんと一つ頷くと、もう一度キリトに微笑みかける。

 

「いいわよね?」

 

「え、ア……ハイ。わかりました」

 

 思考の処理が終わったキリトが頷いたのは、すぐのこと。

 

「よろしい」

 

 満足いく結果に、笑みを浮かべたアスナは足早にその場を去っていく。

 取り残されたキリトは、ほの暗い迷宮区の通路に気落ちした様子で一人佇む。

 

「……フィリアのとこ、行くか」

 

 最後に、キリトのそんな呟きだけが辺りに深々と響き渡った。

 

 

 

 

 

 そして、途中エムと合流したキリトは早々に《ホロウ・エリア》へと飛ぶと、フィリアに状況を訊ねた。

 

「で、そのペンダントが関係ありそうな場所はどこなんだよ?」

 

 キリトの問う姿勢に肌を刺すような剣気が含まれており、若干気圧される他二人。

 

「……なんか、怒ってる? キリト君」

 

「いや、別に」

 

 エムが尋ねると、キリトはその針のような剣気を僅かに弱める。

 

「そ、そう……」

 

 触らぬ神に祟りなし、そう感じたエムはこれ以上の追及はしない。

 代わりにフィリアにちょっと説明を急ぐように目線を配る。

 

「……樹海エリアの西の端に神殿にペンダントと同じ形をしたくぼみがあったのよ」

 

「神殿……?」

 

 少し擦れ気味なフィリアの説明だったが、キリトの興味を引くには十分だったようで剣気はぱたりと収まる。

 内心ほっと息を吐くと、フィリアはさらに説明を続ける。

 

「うん。次のエリアに繋がる橋の封印を解除できるのは……多分そこ」

 

「多分か……」

 

 眉を顰めるキリト。

 

「でも、確証は高いんだよね?」

 

 逆に、眉を開くエム。

 

「だから、行く価値は十分にある」

 

 確信のフィリアの言葉に、エムとキリトの二人は共に笑みを見せる。

 新エリア、神殿。戦闘狂に片足突っ込む二人には、そのどれもが魅力的な響きだ。

 

「よし、乗った」

 

 勇み立ち上がるエム。

 

「俺も……早く帰って、アスナに謝らないと」

 

 続くキリトだが、ぼそりと何かを呟いた。

 

「え?」

 

「ん、ああ! なんでもない、行こうぜ!」

 

 エムが問いかければ、嘘のような大声を上げて先を行くキリト。

 

「……キリト、そっち反対」

 

「え!?」

 

 どうにも締まらない感じに、三人は神殿へと向かい始めた。

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 フィリアの案内で道中に苦戦らしい苦戦はなく、三人は『供物を捧げた神殿』へと辿り着く。

 前回で赴いた教会とはまた趣が異なるものの、神聖さと異様さを合わせた雰囲気の石造りの建物には三人も意図せず唾を飲む。

 

「……ここの奥に、ペンダントと同じ窪みの扉があるの」

 

「なるほど……そこに、橋の封印を解く手掛かりがあるわけだ」

 

「そういうこと」

 

「じゃあ、行こうか」

 

 そうして三人、互いに頷き合うと神殿内に乗り込むのだった。

 

 

 

 

 

「おりゃああああ!」

 

 怒涛の剣戟、二刀から紡がれる流れるような剣技で現れるモンスターの悉くを粉砕していくキリト。

 その後ろを行くエムとフィリアには最早出る幕はなく、慣れた様子のエムは早々に剣を鞘に納めたが、フィリアの方は短剣を握ったまま軽く引いていた。

 

「なに、あれ……」

 

 フィリアからそんな台詞が漏らされる合間にも、キリトの二刀は現れるモンスターを粉砕していく。

 その様はスキルレベルがリセットされた筈だというのに、ゲームバランス崩壊級のものだ。

 

「あれは病気みたいなものだから……やらせとけばいいと思うよ?」

 

 流石のエムもキリトのバーサクぶりに呆れているようだったが、それを聞いたのだろう戦闘中のキリトから苦言が飛ぶ。

 

「お前も似たようなもんだろ……自分だけ違うみたいに言うなよ!」

 

「……じゃあ、僕に代わってくれる?」

 

 そうエムがからかうように返せば、キリトが苦い顔となる。

 

「も、もう少し」

 

 思わず噴き出してしまうエム。対し、フィリアは何とも言えない呆れ顔だ。

 

「もう、ただのバーサーカーじゃない……」

 

「あはは……否定は、しないかな、、、」

 

 結局、その後の戦闘もキリトが請け負い、三人は無事に神殿の最奥までたどり着いた。

 赤い宝石を豪勢にあしらった黒鉄製の巨大な扉以外に何もない空間。万が一に罠の可能性を考えて慎重に進むが、それ以上は特に何もなく、三人は最奥の扉の前に立つ。

 

「この扉……確かにペンダントと同じ形の窪みがあるね」

 

「橋に繋がる門にはペンダントと同じ紋様があったから、この部屋を調べれば行けると思う」

 

「……でも、確実にボスはいるだろうなぁ。しかも中ボスとかじゃなくて、ちゃんとした大ボスが」

 

「だよね……。本当なら、攻略組の皆を連れてきたいところだけど」

 

 巨大な扉に守られる部屋の中、ボスの存在にエムが頭を悩ませた――その時。

 

(なら、俺も混ぜてくれよ)

 

 頭の中に声が響いた。

 そして自身の内で跳ね上がる好奇の感情に、エムは自身の内にいる『相棒』の存在を認知する。

 

「パラド……わかった、久々に協力プレイだ」

 

 口許を緩ませ、相棒の声に応じるエム。

 その様子に、フィリアは訝しげにキリトに問う。

 

「……ねえ、エムは誰と話してるの?」

 

「ああ……まあ、すぐに出てくるよ」

 

 曖昧なキリトの答えに、フィリアは首を傾げる。

 

「どういうこと?」

 

 再度問うが、キリトからの答えはない。

 仕方ないので、フィリアはエムに問おうと彼の方を見る。すると――

 

「うわっ!?」

 

 突如、エムの身体から粒子のようなものが吹き出し、それが瞬く間に人の形を形成した。

 

「エムと一緒に戦うのは久しぶりだなぁ……心が躍るぜ」

 

「そうだね……今日はよろしく、パラド」

 

 現れた人型に平然と応じ、和気藹々と話し始めるエム。

 それとは逆に、突然の状況に困惑し自失するフィリアの姿がそこにはあった。

 

「…………」

 

「お、おーい、フィリアさーん?」

 

 キリトの呼びかけで、どうにか正気を取り戻したフィリア。

 困惑しきりといった様子で、現れた人型――パラドを指差しながら、漠然と問いかける。

 

「そ、その人は……?」

 

「あ、ああ……そういえば、言ってなかったね」

 

「俺はパラド。二人で一人の、永夢の相棒だ」

 

 相棒はキリトじゃなかったのか――そんな思いが浮かぶが、様々処理が追い付いていないフィリアは曖昧に頷く。

 

「へ、へえ……」

 

「とりあえず、詳しいことは置いて早く行こうぜ」

 

 キリトが促し、四人は連れ立って扉の中へと入っていく。

 そうやって侵入した扉の奥――ボス部屋と目される部屋は、相当に広い空間だが目ぼしい物は何もなく、当のボスの姿も確認できなかった。

 

「ひゃ~、馬鹿みたいに広いな」

 

「でもボスがいないな」

 

「設定ミス……なのかな?」

 

 口々に言い合いながら部屋を探索する四人。

 ひとしきりに気になると場所を調査するが、そのどれもフラグにならないのか、イベント又はボスが現れるような様子はない。

 

「……本当に、何もないの?」

 

「そんな筈はないだろ、わざわざ部屋に入るのにペンダントを使ったんだ。ペンダントまでのクエストフラグは立ったし、何もない筈が……」

 

 キリトの言葉に皆一様に首を傾げるが、考えるだけではフラグは立たない。

 

「一回、ペンダントを見つけた教会に行ってみよう。もしかしたら何かあるかもしれないしね」

 

「エムが言うなら……行ってみようぜ」

 

「そうね、ここで無駄足踏んでたくはないし」

 

 結局、一度この場での探索を諦め、ここまでのイベントを改め直すことにした。

 ひとまず神殿を出よう……四人が大部屋の出口に向けて、歩き出したその時――

 

「……っ!? 後ろ!!」

 

 何かに気付いたフィリアが叫び、それに反応した三人は一気に飛び退く。

 そこにほぼ間を置かずして、巨大な獣の爪が音もなく振るわれる。

 

「部屋を出ようとするのが、ボスの出現フラグとか陰湿すぎるだろ!!」

 

「ちょっと茅場の神経を疑うかな……」

 

「ゲンムといい勝負だぜ……」

 

 流石の出来事に、皆から口々に茅場の呪う声が上がるが、それでボスが消えてくれるわけではない。

 四人は即座に体勢を立て直すと、抜刀。

 先ほどの攻撃を放ってきた相手――ボス《The Shadow Phantasm》へと向き直る。

 

「デカいな……」

 

 キリトから、ため息交じりの声が漏れる。

 そんなキリトの声に、改めてエムはボスの姿を観察する。

 血色の肌をした、超巨大の四足歩行の獣。体中に鎖を巻き付かせ、頭頂部や胴体には巨大なクリスタルが突き刺さる。目や耳などの感覚器官に当たるものはなく、顔と思しき場所に真一文に走る牙が覗く巨大な口だけが、唯一生物であると印象付けるような化け物だ。

 ボスが唸りを上げる。続けて、口を開くことなく爆発的な咆哮をあげ、その衝撃に四人はたじろぐ。

 

「ぐッ……せやあああああ!!」

 

 そんな咆哮の中を、キリトは叫びと共に強引に突破し、右前足の腱に向けて一閃を放つ。

 が、キリトの攻撃はボスの強靭な筋肉に阻まれて刃を通さない。

 

「マジかよっ!?」

 

 パラドが驚きの声を上げた。

 攻撃特化仕様(ダメージディーラー)のキリトの攻撃ですら意に介していないというのは、初撃で得られた情報として嬉しいものではない。

 続く二撃、三撃をキリトが放つ中、エムは大きく息を吸うと叫んだ。

 

「……僕がボスのヘイトを稼ぐから、キリト君が攻撃、フィリアさんが遊撃、パラドは後ろで援護を頼む!」

 

「了解!」

 

「わかった」

 

「心が躍るな……!」

 

 三人が了解の意を示し、エムとパラドの二人はガシャットを構える。

 

「「変身!」」

 

『レベルアップ! シャカリキ! シャカリキ! バッドバッド! シャカっと リキっと シャカリキスポーツ!』

 

『DUAL UP! Get the glory in the chain! PERFECT PUZZLE!』

 

 こうして、ボス《The Shadow Phantasm》攻略戦の幕が開かれた。

 

 

 

 

 

 ◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 ボスとの戦いは既に半時間を超えた。 

 攻撃には隙が無く、合間合間に使ってくる攻撃技も範囲技や陰に潜んでの潜伏技、その他にも周辺にダメージ床を残す技等があり、中々ダメージディーラーであるキリトが踏み込めないのが原因だ。

 と、そうしてる間にもボスは、後ろ脚だけで立ち上がった――これは範囲攻撃の予備動作だ。

 

「範囲攻撃だ、離れろ!!」

 

 それに、いち早く気がついたパラドが叫び、皆一斉に距離を取る。

 同時、ボスの周囲に影の柱が現れ、辺り一面を暗黒で包む。

 

「くそっ! こっち近づかなきゃ、まともに攻撃できないってのに……」

 

 愚痴漏らすキリト。対しエムは、仮面の下で不敵な笑みを見せる。

 

「それなら、俺に手がある!」

 

 そうしてエムは肩の車輪を抜くと、ガシャットをキメワザホルダーに挿入した。

 

『キメワザ!』

 

「エム、どうするんだ?」

 

「まあ、見てろって」

 

 問うてきたキリトに軽快に答えると、エムはパラドに呼びかけた。

 

「パラド!」

 

「行くぜ、エム!」

 

 心得たと、パラドはパズルゲーマーの能力でエナジーアイテムを操作し、エムにエナジーアイテムを弾く。

 

『音速化! 金剛化! 剛力化!』

 

 効果を受けたエムは、車輪を構えるとホルダーのスイッチを押す。

 

『SHAKARIKI CRITICAL STRIKE!』

 

 エナジーアイテムの力により強化された車輪は――威力と、硬度と、速度を持って、ボスを襲う。

 

『GREAT!』

 

 その威力は、ボスの巨体を容易く吹き飛ばし、三本あるHPバーの内の一本をあっという間に削り去る。

 

「よっし! 残り一本!!」

 

 だが、喜ぶのも束の間だった。

 吹き飛ばしたはずのボスは、その巨体を躍らせると、先刻のように爆発的な咆哮を上げた。

 

「な、なんだ……っ!?」

 

 だが、先刻と違い、目も開けてられないほどの衝撃に皆が動けずにいると、ボスの姿に変化が起きた。

 なんと、体に巻き付いていた鎖が拘束具ごと全て外れたのだ。

 

「鎖が……外れた?」

 

 変化は続く。拘束具が外れると同時、今まで咆哮の際ですら開かれることのなかったボスの真一文に走る口が開いたのだ。

 

「うわっ、口の中グロいな……」

 

「感想、言ってる暇ないよ」

 

 思わず引くキリトにフィリアが突っ込んだ、一瞬の後。

 ボスは先ほどまでとは比べ物にならないほどの速度で、四人に突撃してきた。

 

「みたいだなぁ!!」

 

 回避しながら叫ぶキリト。

 

「いや、早すぎだろ!?」

 

 エムも釣られるように叫ぶ。

 その間にも、ボスは怒涛の速度と剛腕で次々と攻撃を仕掛けてくる。

 

「うおっ!? ギリギリセーフ!」

 

 更に拘束具から解き放たれたことにより開かれた口でも、エムたちを噛み殺そうと喰らいついてくる。

 それを咄嗟に回避するエムだったが、尚も続く密度の攻撃に成す術がない。

 

「これはキツいな……」

 

 あまりのボス《The Shadow Phantasm》の強さに、天を仰ぐエムだった……。

 




 はい、どうも最早監修というよりは共同投稿者みたいな感じになってるような気がする今日この頃……クマさんです。
 絶賛試験勉強なうなので、ゲームのあれこれについて語るの暇はないので……今回入れてみた小ネタについてでも。

 今は……もう冬アニメが始まって、一ヶ月経ちましたか? かぐや様と盾の勇者、面白いですね。
 おっと違う違う。今回は挟んだネタと言いますのが、前クールの『ゴブリンスレイヤー』という作品に出てくる槍使い(cvつぐつぐ)ということで、声優ネタです。
 彼は冒険のことを「デート」とよく言いますので、アスナに攻略のことを「デート」と言わせてみました。


 え、これだけかって?





 ……はい、そうです。実に下らないですね。
 ここのとこの受験勉強で疲れてるんです、許してください(+_+)
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