仮面ライダーエグゼイド Fatal Death Game SAO(停止中) 作:パラドファン
――ボス《The Shadow Phantasm》との戦いは、現在エムたちが圧倒的に不利な状況で進んでいた。
「範囲攻撃だ、避けろ!」
ダメージディーラーとして、前線を張るキリトがボスの予備動作に気がつき、咄嗟に全員に指示を出す。
それに応じ、各々が回避行動をとったと同時に、ボスが後ろ足で立ち上がる。
「影だ! 全力で後ろに跳べ!!」
ボスが前足を地面に叩きつけ、その周囲に影の柱が乱立する。
それをどうにか回避する一同だが、ボスの苛烈な攻撃を前に、踏み込めないのが現状。
鎖が解き放たれてから約半時間、未だにボスは倒せていない。
「これじゃあ、いつまで経っても倒せない……」
「近づかなきゃ攻撃できないが……あれだけ攻撃が激しいと迂闊に近寄れないな」
フィリアが嘆き、エムも舌打ち気味に愚痴垂れる。
「投擲スキルじゃ火力が足りないし……弾もない。結構詰んでるだろ、コレ……」
「俺たちも変身したら銃はあるけど、特化じゃないから火力が足りないしな」
どうにか打開策を探るキリトとそれに続くパラドだが、純然たる火力不足に頭を悩ませる。
その時、エムが何か思いついたように、ベルトを操作し、スポーツゲーマの装備を解除する。
「よし、ならこの前追加されたガシャットでいくぜ!」
そして、オレンジ色のガシャットを取り出すと、スイッチを押し起動させる。
『ジェットコンバット!』
起動したゲーム画面から、両翼にガトリング砲を装備したジェット機《コンバットゲーマ》が飛び出す。
「大・大・大変身!」
いつもの掛け声とともにガシャットを挿入。ベルトのレバーを展開し、コンバットゲーマをその身に纏う。
『アガッチャ! ジェット! ジェット! イン・ザ・スカイ! ジェットジェット! ジェットコンバット!』
エグゼイドは、レベル2から高い連射能力と威力をもつガトリング砲「ガトリングコンバット」と飛行ユニットを装備する《コンバットアクションゲーマー レベル3》へと強化変身を果たした。
「今度は、なに?」
「あれは俺も初めて見るな……」
「ジェットコンバット……そういうことかエム」
エグゼイドの新形態にフィリアとキリトは困惑しきりだが、パラドの方は既にエムに合わせるべく準備を始めていた。
「マックス大変身!」
『赤い拳強さ! 青いパズル連鎖! 赤と青の交差! パーフェクトノックアウト!!』
レベル99へ強化変身し、手元にパラブレイガンを構えると、ボスに向かい銃モードで連射し始めた。
「エム! こっちでタゲは取るから、一気に決めろ!」
「オッケー!!」
パラドの進言に、叫びながら答えると、エムは背中のブースターを一気に吹かし、飛び上がった。
「「と、飛んだ!?」」
今まで平面での戦闘を強いられていたキリトとフィリア。いきなりの空間を最大活用できる飛行という概念の登場に驚愕を隠せていない。
「これでも喰らえ!」
と、そんな地上を余所に、空を駆けるエムは両手に装着されたガトリングから凄まじい量の弾丸をボスに叩き込む。
「えぇ……」
「もう、これはチートだね」
あまりに一方的な展開に、キリトもフィリアも最早呆然となるしかない。
そんな中、ボスは空駆けるエムに対し、範囲攻撃で攻撃を加えようと、後ろ脚だけで立ち上がる。
「待ってました!」
と、そこでパラドが一気に踏みこむ。
『ズ・ゴーン!』
パラブレイガンを変形させ、Bボタンを連打する。
『1・2・3・4・5・6』
「喰らえ!」
振りかぶり、通り抜けざまに後右足を痛烈に強打する。
『6連打!』
痛打に、ボスは体勢を大きく崩され、範囲攻撃はキャンセルされる。
更に、そこへ上空からガトリングの掃射が畳みかけられる。
「これ、わたしたちも戦う必要ある?」
「あの二人で大丈夫だろ……」
エムとパラドの二人の攻撃にフィリアは呆然としキリトは放棄状態だ。
「いっけェ――!!」
コンバットアクションゲーマーの装備であるガトリングの斉射を続けるエム。
勿論、ボスの方もそれをみすみすと見過ごすはずもなく、上空までを貫く影の範囲攻撃を駆使し、エムを撃ち落とそうとしてくるのだが、飛行しているためにそれが当たることはない。
逆に、エムの攻撃は確実にボスに命中し続けているのだが、レベル3であるが故に攻撃力が足りずに既にかなりの長期戦になっている。
「グゥルァァァアアアア!!」
ボスが吼える。
これは範囲攻撃の合図だ。
「いけ、パラド!」
エムが指示を飛ばすと、パラドは一気に駆け出した。
そして腰元のベルトを操作する。
『PERFECT CRITICAL COMBO!』
「喰らえ!」
飛び上がり、立ち上がるボスの脚に目掛けて蹴りを叩き込む。
その威力に攻撃は中断され、膝を折ったボスはダウン状態となる。
「エム!」
「ああ、フィニッシュだ」
それを好機とみた二人は一斉に最大火力を準備する。
『ズ・ガーン!』
パラドはパラブレイガンを変形させると、構える。
『鋼鉄化! 分身!』
更にエナジーアイテムを自身に引き寄せ、鋼鉄化をパラブレイガンに分身を自身に適用して強化する。
そして、空飛ぶエムと共にホルダーにガシャットを挿す。
『『キメワザ!』』
エネルギーがそれぞれ、ガトリングユニットとパラブレイガンに収束する。
そして、エネルギーが溜まり切ったところで二人は引き金を引く。
『JET CRITICAL STRIKE!』
『PERFECT CRITICAL FINISH!』
エムは、その身を躍らせた空中から背後に負うガトリングユニットから数多の弾丸を放ち、続くようにゲーマの本体からミサイルを撃ちだす。
そしてパラドは、アイテムの効果で分身しつつ、同じくアイテム効果で徹甲弾と化した弾丸を一斉に放つ。
「グゥアアアアアアアア!!」
二人の攻撃は、ボスの残ったHPバーの最後の一本を見事に吹き飛ばし、その姿はポリゴンの欠片となって霧散する。
「よっしゃあ、ゲームクリアだ!」
「……なんとか終わったな、エム」
「ああ!」
一時間近くを使い、ようやくとボスを打倒できた。
エムとパラドは、それを拳を躱して喜び合う。そんな二人を、キリトとフィリアの二人が遠巻きに見つめていた。
「あの二人、ていうかこれはわたし達がおかしいの?」
「もうゲームバランス崩壊ものだな……」
二人の余りの異次元ぶりにフィリアは唖然。慣れている筈のキリトも、驚愕を隠せずにいる有様だ。
と、そんなキリトだったが、フィリアのとある異常に気が付き、そのことを彼女に問いかける。
「……なあ、フィリアのペンダント光ってないか?」
「本当だ……光ってる」
フィリアの異常、身に着けていたペンダントの発光。これが意味するものは――
「これなら、門が開くかもしれないね」
「門?」
「樹海エリアの先に通れない門があって、もしかしたらそこから新しいエリアに進めるかもしれない」
キリトたちが来れない間にも、フィリアはホロウ・エリアの探索をしていたようだ。
今しがた攻略した神殿とは別に、さらにペンダントと関連していそうな門を見つけていたらしい。
「そうか。でも、今日はもう無理かな……」
「うん、わたしも今日はいいかな……」
ボスとの一時間を超す戦闘の疲れで、二人はもうヘトヘトだ。
「あっちの二人は……まだ戦えそうだけどね」
フィリアの指し示す方では、エムとパラドの二人が《シャドウファンタズム》を倒したことによる高揚からか先ほどまでの長期戦が嘘のように余裕そうである。
「……取り敢えず、明日その門のある場所に案内してくれ」
「わかった」
翌日に備えの、帰り道。四人の前に現れたモンスターは全てエムとパラドの手によって倒されていった。
「……やっぱり、みんなバーサーカーだった……」
《後書き》
Fineing life in the KEMURIKUSA!!
はい、いまだドハマりしてますクマさんです。
本日発表になった梶さんとあやちの結婚報告にいまだ動揺しまくりで、後書きに書く内容すべて吹き飛んだので今日はこの辺で……ではでは~
とはいけないので、今度の新作のウルトラマンタイガの話でもしましょう。
いや~タロウに息子がねぇ……しかもいとこの息子(某二万年)と違って、素直そうないい子という。
これでウルトラの父と母は祖父母ですよ……
ウールトラの祖父がいる♪ ウールトラの祖母がいる♪ そーしてタロウはお父さん♪
――となるわけですよ。
時の流れって恐ろしい(白目)
さて、今度こそこんなところで……ではでは~
……これで残りは寿さんだけか(けいおん脳)