寝台特急「北陸」金沢・能登殺意の旅   作:新庄雄太郎

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犯人の手口はどうやって桐谷と渡部と松岡を殺害したのか そして列車トリックとは



第10章 急行「きたぐに」と寝台特急「つるぎ」

水野は南主任の指示で、京都へ向かっていた。新幹線「ひかり」の最終便で京都へ着いた。

 

「えーと、急行「きたぐに」は深夜0時か、これに乗れば金沢には早朝に着くな。」

 

水野はホームで列車を待っていると、アナウンスが流れた。

 

まもなく、0時03分発、急行きたぐに号新潟行が入ります、ご注意ください。

 

「米原経由で新潟へ行くのか、これに乗ればいいんだな。」

 

ジリリリリリリリリリッ!と発車ベルが鳴った。

 

ファーン、ピィーッ、

 

水野が乗った急行きたぐには夜の京都駅を発車し、夜の京都を超えて北陸へ向かった。

 

大阪-新潟を結ぶ急行きたぐには、米原経由を通って新潟へ向かう夜行急行である、大阪は夜23時ごろに発車し

新大阪、京都を得て、そこから敦賀、福井、金沢、富山、糸魚川、直江津、長岡、終着新潟には午前8時ごろである。

 

金沢駅

 

ホームで南と高山が水野がきたぐにを降りてくるのを待っていた。

 

「どうだった。」

 

「うん、犯人はこの急行「きたぐに」に乗って兼六園で松岡を殺害したと考えられますよ。」

 

「恐らくな、犯人は松岡を殺害した。」

 

「なるほど、じゃあ寝台特急「つるぎ」は。」

 

「いや、それは無理だ。」

 

「つるぎは金沢に停車するけど、乗客は降りないんだ。」

 

「運転停車か。」

 

「うん、それを使うのはきたぐにでしかできないって事だ。」

 

「なるほど。」

 

「北陸ときたぐにでトリックを使うとはね。」

 

「それは可能ですね。」

 

「ああ、よくやった水野。」

 

「うん、これで犯人は特定できますね。」

 

南は高山と水野と共にさっそく石川県警察本部の小沢警部に報告した。

 

石川県警察本部

 

「えっ、犯人の手口がわかったって本当か。」

 

「犯人は、北陸に乗って、そこから七尾線に乗り、翌日に七尾線と雷鳥4号に乗って京都まで行き、そこからきたぐにに乗って金沢へ行った。」

 

「そうか、その方法で列車トリックを作ったって事か。」

 

「その通りです。」

 

と、その時だった。

 

「そうか、犯人は寝台特急「北陸」と夜行急行「きたぐに」を使って犯行を実行したのか。」

 

そこへ、高杉班長と桜井と岩泉が捜査本部にやって来た。

 

「ええ、犯人は何らかの恨みがあるんじゃないかと。」

 

「ああ、その可能性もあるな。」

 

捜査本部に1人の警官が小沢警部に訪ねた。

 

「警部、殺人事件の目撃者が現れました。」

 

「えっ、本当か。」

 

それは、1人の小学生だ。

 

「実は昨日、香林坊を歩いているとサングラスとキャップ帽を被ってたのでその事件に関係してると思ってる。」

 

「それ本当か。」

 

「うん、間違いないよ。」

 

「そうか、どうもありがとう。」

 

「よしっ、その男を手配しましょう。」

 

「うん。」

 

1人の小学生の目撃証言により、その男を緊急手配し、警察と各鉄道公安隊に手配書を配布した。

 

 




次回は10月ごろに予定しています

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寝台特急「つるぎ」と夜行急行「きたぐに」は昭和62年のダイヤを使用しています
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