「ふふふ……あのもりくぼは森久保の中でも最弱なんですけど……」   作:べれしーと

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なんだこれは(驚愕)
下ネタがあるではないか(注意喚起)
しかも内容が稚拙ではないか(確認)
つーか何で森久保とイチャイチャしてんだよふざけんな●すぞ(二重人格)


お嫁さんの森久保 後編

「……何を怒っているのでしょうか乃々さん?」

 

夜の十一時半、自宅にて。俺は正座させられていた。

 

急だ。マジで急にだ。

 

いつもどおり仕事を終えて帰宅、愛しき乃々と一緒にご飯食べたり話したり一人ずつ風呂に入ったり……

 

さて睡眠だ!と思えば乃々に止められ、

 

「ちょっと座って下さい。」

 

と言われた。座った。

 

怒られた。

 

何故。

 

「何を怒ってるか、ですか。分かりません?」

 

「は、はい。ごめんなさい分かりません。」

 

話挟むけど乃々って怒った顔も可愛いな。特に目が良い。じとっ、と見つめる目が良い。

 

「……私たちって結婚して一年と二ヶ月ですよね。」

 

「うん。」

 

夫婦円満に過ごしたその年月、国宝に値する程のモノだと俺は思う。ほんとに乃々可愛いし、優しいし、ユニークだし、可愛いし…………これは大天使ノノエルだわ。疑いようのない事実。

 

しかしその大天使に俺は何回殺されたんだろうか。自分の予想では多分千回くらい逝ってる。天界の民と顔見知りになっちゃってもおかしくないレベルで逝ってると思う。

 

「……そ、その…………えと……」

 

突然顔を真っ赤にさせてモジモジしだした乃々。可愛い。つーかいつの間にか乃々まで正座してるし。真面目か。相手だけじゃなくて自分も座らなきゃ失礼だって思ったんだろうな真面目か。

 

「どうした。」

 

「あの……ちょ、ちょっと待って下さい……」

 

「え?う、うん。」

 

「すぅー…………はぁー…………すぅー…………」

 

……なにこのただ乃々が可愛いだけの時間。俺にしか得がないんだけど。

 

胸に手を当てて深呼吸している乃々がいじらしくてやはり可愛い。好き。結婚は……既にした!

 

と、乃々が此方を真剣に見る。キリッとした表情も相まって、シリアスムードが全開である中彼女はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、一体何時になったらセック」

 

「ストップだもりくぼォ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

×

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ち着くんだ森久保。いいな?な?」

 

「お、落ち着いてますけど?シラフですけど?」

 

あの森久保からこんな言葉が出るなんて。俺は驚嘆した。

 

いや意味不明だよ。そんな唐突にせ、せ、せっ……夫婦の営み的なアレをぶちこんでくるなんてさ。

 

驚嘆しすぎて叫んじゃったジャマイカ(錯乱)

 

「な、なら何でそんな、卑猥な事を!?」

 

「ひ、卑猥じゃないです!!別に、夫婦なら致す事ですよね!?」

 

「そうだけど!!そうだけどさ!!」

 

「わ、私魅力ないんですか!?据え膳を食べないなんてそうとしか」

 

「ちっっっっげぇよ!!!!襲いてえよ!!俺だってしてえよ!!」

 

「へ!?!?そ、そうですか!!!!へえー!!!!」

 

「ああ!!そうだよ!!今からでもしてえよ!!」

 

「し、しますか!?!?」

 

「しねえよたわけェ!!!!!!!!!!!」

 

「どうして!!」

 

「大事だからだよォ!!!!!!!!!」

 

「大事なら私の言うこと聞いて下さいよ。」

 

これまでのハイテンションが嘘のように小さく呟かれる。

 

正座状態を止め、立ち上がって口論してたのにまた彼女に正座された。地面をポンポンと乃々が叩く。座れって言いたいらしい。

 

「いや急にテンション下げないでくれません?素面だとこんな話恥ずかしくて出来ないし。」

 

再び正座してそう伝える。

 

「プロデューサーさんの照れ顔が見れるんだったら喜んで下げます。それと下ネタも言ってあげます。」ドヤァ

 

「キャラ崩壊が著しい。」

 

それとその謎のどやくぼ止めろ。

 

 

 

 

 

×

 

 

 

 

 

「真面目に、その、心配なんです。自分に女性としての魅力がないのかなって。」

 

目を伏せ、しかも声も震えさせながら乃々はそう言った。

 

(うわやべぇ。これ今夜そういう事しなきゃ乃々がガチってしまう。)

 

乃々はアイドル時代から性格があまり変わっていない。

 

臆病で心配性、自己評価が低い、そして責任感が強い。

 

自分のせいだとか自分には代わりがいるだとかいう思考に陥りやすい子だ。

 

何かしらの事件が起こる度に乃々は「ごめんなさい……自分が不甲斐ないばかりに皆さんに迷惑をかけてしまって。」と言っていた。

 

そんな、必要のない責任を感じてしまうのが乃々なのだ。

 

これを俺は『ガチる』と呼んでいる。

 

このガチりの対処は難しい。何故なら。

 

「魅力は充分にあるよ。乃々にしかない女性らしさに俺は惚れたんだから。」

 

「そんな嘘に騙されませんけど……」プクー

 

(こうやって直ぐ不貞腐れるから……!)

 

「頬を膨らませないで。全くもう。可愛いなあ。」

 

肯定的に寄り添う。乃々との会話で否定から入るなんて言語道断だからな。

 

「何も可愛くなんてありませんよ。今までのあなたの態度がその証明です。ふんっ。」

 

「いいや。乃々の事をずっと見てきた俺が言うんだから間違いない。可愛い。」

 

ここで最も重要な言葉は『乃々の事をずっと見てきた俺』である。この言葉が乃々のちょっとした独占欲を満たすのだ。そこに後押しとして誉める言葉を入れ、完璧となる。

 

「……」

 

「それにさ、大好きだからこそ軽々しく手を出したくないっていう気持ちが俺にあるのも分かってほしいな。」

 

君が大事だということを伝える。乃々とのコミュニケーションに於いて、君が大事と君が必要という文章は最早定型句として覚えてもらっても構わない程に重要なものだ。乃々学三級で頻出だからねここ!

 

「……まあ、分かりますけど。」

 

よし、今回はあっさりと引き下がってくれた。このまま有耶無耶にして終わらせよう(童●並感)

 

「だろ?つーわけで、夜も遅いし今日はもう寝よう!まだそういうのは無しで寝」

 

「それとこれは別では?」

 

冷たく放たれる。あれ?いつもなら言いくるめれるのにな……(焦り)

 

「あー……」

 

何にも言えない。ド正論ぶちかまされるとは思ってなかったし。

 

「一年以上も経って軽々しくって……それは」

 

おいやめろ。やめてくれ。頼む。やめてくれ(懇願)

 

「い、いや軽々しい。滅茶苦茶軽々しいよ。そんなの、駄目だと思いましゅ!……ます!」

 

噛んでしまった。動揺してんのバレバレじゃん。と、

 

「同僚Pさんの事覚えてます?」

 

脈絡もなく、乃々が訊いてくる。

 

その問いに俺は不思議さを感じながらも答えた。

 

「…………渋谷さんと結婚したあいつか佐久間さんと結婚したあいつかどっち……?」

 

「どちらも、結婚して、一ヶ月以内です。」

 

「………………は?」

 

マジ?早すぎない?俺が臆病すぎなだけ?

 

「一ヶ月以内です。」

 

「……嘘だろ?」

 

嘘って言って……っ

 

「幸せそうでした。」

 

嘘って言えよぉぉぉぉぉおおおおお!!!!

 

「……えっと、その、」

 

何を言えばいいのかもう分からない。これ逃げれなくない?もうするしかなくね?

 

「はい。」

 

…………いや駄目だ。彼女を傷つけたくはない。自分の欲望や彼女の早とちりで行為に及んではいけない!

 

そうだ!彼女のため!別に俺が逃げてる訳じゃないんだから!

 

「や、やっぱそういうのはダメだ!」

 

 

 

 

 

×

 

 

 

 

 

次の日の朝。目覚めは、普通。

 

いや……うん。その。そういうこと。

 

逆とか現実で起こるんすね。つーか乃々さん肉食系なんすね。ってのが感想っす。はい。

 

隣を見れば、世界一可愛い乃々が満面の笑みで眠っている。

 

……勿論裸で。

 

(…………まあ、乃々が幸せそうだしいいか。)

 

あーだこーだ言い訳してたけど別に俺は不全じゃないし健全な成人男性なので欲望もあります。やられて後悔とかは無くて寧ろハマりそうな自分に嫌悪感抱いてます……俺気持ちわる……

 

なんて思いながら、眠っている乃々の頭を撫でる。サラサラの髪はとても手触りが良くて、香り立つシャンプーは俺を穏やかな気持ちにさせてくれる。

 

(結婚って、難しいね…………)

 

乃々の寝言を耳に入れながらそう思った。

 

 

 

「んふふ……あいらびゅー…………♪」

 

 

 




こんなひでぇ結末は俺も初めて見たぜ……
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