「ふふふ……あのもりくぼは森久保の中でも最弱なんですけど……」   作:べれしーと

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森久保の女子大生ネタって発祥どこなんだろう。


女子大生の森久保 02

「プロデューサーさーん、暇でーす。構って下さーい。」

 

「乃々さーん、私は忙しいでーす。構えないでーす。」

 

このやり取りももう何回目だろう。乃々が甘え声で俺に頼み事をして普通に断る。数えきれない。乃々が可愛いからいいんだけどさ。

 

「つーか机の下から出ろよ。狭いでしょ?」

 

「……バレました?」

 

「いや俺椅子に座ってるんだからそりゃバレるでしょ何言ってんだお前。」

 

「辛辣!」

 

170近い身長の女の子がデスクの下で俺を見上げているのだ。分かるでしょ。

 

(にしても背徳的である……ごくり。)

 

とそんな事を思ってからすぐ、乃々が言った。

 

「……あれー?プロデューサーさん、邪な事考えてませんか?」

 

「は!?」

 

ニヤニヤしている彼女。うぜえ。でも確かに邪な事は考えました。だ、だってこんなのフェ(検閲が入りました)

 

「何処を見てるんですか?」

 

上目遣いで顔を赤くしながらこちらにしなだれかかってくる乃々。ちょ、まって、おとこの本能が。

 

「……ふふ。」

 

細い指で俺の脚を触る彼女。すっ、とその指を上に上げていく。ふくらはぎから太腿へ。

 

「や、やめ!」

 

「やーです。」

 

「嫌とかじゃなくて!俺社会的に死んじゃう!」

 

「むぅーりぃー」

 

「だからほんとにそれ都合良すぎね!!」

 

太腿からそのまま、そのまま……

 

「どうですプロデューサーさん。ゾクゾク、しますか……?」

 

蠱惑的な声が二人だけの空間に響く。あ、これむり。まちがえる。ごめん。もう俺いっちまいます!

 

と、

 

「おはようございまーす。」ガチャ

 

「「ブホッ」」

 

突然の乱入に二人して吹き出してしまう。おま、ここで来るとかご都合主義が過ぎません!?

 

「の、乃々、絶対喋んなよ。社会的に死にたくなかったらな。」ヒソヒソ

 

「わ、分かってますよ!!上手く誤魔化して下さいね!!」ヒソヒソ

 

くそっ、なんなんだこの超展開は!!エロくぼが机の下でご奉仕♥️かと思ったら誰かが来やがった!!(悔しがるクソ男の図)

 

「え、どうしたのそんな苦虫を噛み潰した様な顔をして。」

 

「ん!?いや!?なんでもねえよ!?」

 

「そう?」

 

「そうだよ凛!!」

 

渋谷は苦手なんですけど……(タイムリーネタ)

 

「なんか今日のプロデューサー変じゃない?」

 

事務所に帰って来て早々、凛が小馬鹿にするように俺へ発言した。

 

「いつも変だろ。」

 

「確かにそうだね。」

 

「は?」

 

「ええ……理不尽。」

 

俺を馬鹿にしていいのは俺だけだ。小馬鹿までなら許す。

 

「凛にしかこんな理不尽にならねえよ。」

 

「何が言いたいのかよく分からない。」

 

「凛は俺の特別ってことさ……」

 

「病院紹介しようか?」

 

「ひでえ。」

 

なんて感じに俺と凛はいつも通りの会話をしていたが。

 

「……なんか座り方おかしいけど足怪我した?」

 

凛が問う。目敏い野郎……じゃなくて女だぜ。

 

「お、男ってのは格好いい座り方を毎日模索してるもんだからな。座り方が違うのは怪我のせいではない。」

 

「ふーん。」

 

「訊いておいて反応うっす。」

 

「テレテレ」

 

「は?」

 

「ええ……理不尽。」

 

いや今のは理不尽じゃないでしょう。突然ボケられたらこんな反応になりますって凛さん。

 

(……なーんかプロデューサーさん、もりくぼと話す時よりも楽しそう。妬けますね。)

 

「理不尽ではありません。当然の結果です。」

 

「また同僚Pの真似?」

 

「あいつ面白いし良い奴だよ。あと渋い。」

 

ガタイも良いよね。惚れ惚れする。

 

「そんな恍惚とした表情で語られると少しひく。」

 

「ひでえ。」

 

(上手く誤魔化して下さいね……)

 

 

 

「っ!」ビクッ

 

 

 

「身体浮かせて何してんの?また格好よさ追い求めてるの?」

 

くすぐったい感覚に体が反射を起こしてしまった。机の下を見ればその感覚の正体が乃々のちょっかいであると判明した。森久保ォ!

 

「そ、そうそうそう!せやで!」

 

凛の質問に応対しながらキレる。

 

(なにすんだ森久保ォ!殺しにきてんじゃねぇぞォ!)

 

(だって凛さんと話してる時凄く楽しそうなんですもん……)

 

(嫉妬ォ!?)

 

(そうですよいけませんか!?)

 

(逆ギレはおかしくね。後足裏こしょこしょすんの止めて。)

 

(むぅーりぃー♪)

 

(てめぇ……)

 

森久保との交戦中、再度、凛に質問される。

 

「下向いて何してるのプロデューサー。虫?」

 

それに俺は答える。相応しい答えをな。

 

「ああ。虫だ。鬱陶しい虫だ。」ニヤニヤ

 

すると俺がそう答えたせいか、乃々が暴挙に出やがった。

 

(へー。そんな事言うんですねー。ならこちらもやってやりますよ。)ブチッ

 

「り、凛さん……助けてぇ……」

 

(ふぁ!?!?!?森久保ォ!?!?!?)

 

「……乃々?何処?」

 

通常時と比べて幾分か低い声が凛から聞こえた。

 

「ここです……」ヒョコッ

 

しかし乃々が机の下から出てきた途端、声色は元に戻り、

 

「え……そんなとこで何してたの……な、ナニをしてたの……?」ヒキッ

 

彼女の暴走が始まった。

 

「ひ、ひかないで下さい!そうじゃないんです!」

 

「で、でもどう考えてもその状況はフェ」

 

「それ以上はいけないぞ凛。」

 

「凛さん、本当にそういうのじゃないんです。」

 

「……まあ、信じておくよ。うん。」

 

(凛と距離が出来てしまった……森久保ォ!貴様ァ!)

 

「求められたんです!プロデューサーさんに!」

 

!?

 

「え!?」

 

「あ、そうなの?無理矢理じゃなくて乃々も了承して、ってこと?」

 

「そうですそうです。」

 

「ならオッケーだね。」

 

「オッケーじゃねえよ!?は!?凛までそんなこと言うの!?」

 

「え……だって二人共そういう事したいなら意見の一致で」

 

「いや駄目でしょう!?アイドルとプロデューサーだからね!?」

 

「でも前に言ってたじゃん。好き合ってるならしょうがないって。」

 

「好き合ってるなら相手を机の下に押し込んでもいいとか末法の世かよ。」

 

「は?」

 

「ええ……理不尽。」

 

この女達、二人共々おかしいだろ……

 

「付き合ってるなら大丈夫だよ二人共!」グッ

 

凛が右親指を上に向けながら微笑んでそう言った。

 

「えへへ……」

 

「いや付き合ってねえよ。森久保も何で照れてんだ。」

 

「結婚おめでとう。祝福するね。」

 

「えへへ……」

 

調子にのった悪のり渋谷と壊れた機械の恋愛脳森久保……うん。

 

「帰るわ。」

 

「ごめん。ふざけた。待って帰らないで。」ガシッ

 

「許して下さい。もうしません。」グイッ

 

「なんやねんお前ら……」

 

「面白そうだったしのっちゃった。てへ。」

 

凛が赤面しながら発言した。よし。

 

「可愛いから許す。」

 

「やった。」

 

「面白そうだったしのっちゃった。てへ……」

 

森久保が赤面しながら発言した。よし。

 

「可愛いけど許さん。」

 

「なんでですか!?」

 

昔とは段違いの大きな声で叫ばれる。

 

「森久保さん、今までの俺に対する行動を振り返ってみて?どう?」

 

「適切では。」

 

「不適切だバカ。」ペシッ

 

頭を軽く叩く。

 

「あうっ。」

 

「お前無防備すぎ。大学でもこんなんか?」

 

俺の注意に彼女はごにょごにょと返答する。

 

「そ、そんなわけないですよ。」

 

「じゃあなんで俺だけ。」

 

「……気付けアホ。」ボソッ

 

「は?なに?」

 

「何でもないですー。」

 

「おい。なんか罵倒された気がするぞ。何言ったコラ。」

 

「俺社会的に死んじゃう!(声真似)」

 

「お前覚悟しろよ。」ガシッ

 

「ぐえっ。」

 

と、乃々とじゃれあってたら、

 

「……ねえ、イチャイチャして楽しい?」

 

近くにいた凛にそう問われた。とても冷たい声で。

 

「イ、イチャイチャなんてしてねえよ!?」

 

「はあー……無理あるよそれは。」グイッ

 

「ふぁ!?!?!?」ビクッ

 

乃々には分からないように小さく体を引っ張り寄せられて、俺は凛に少しだけもたれる体制となった。

 

(え。どうしたんですか凛さん。)

 

そして俺の耳元に口を近づけ、呼吸とリップノイズが聞こえる程に近づけ、そして。

 

「……嫉妬しちゃうよ。ね?」ボソッ

 

優しく囁かれた。

 

「っ!」ボッ

 

(え?何でプロデューサーさん顔を赤くしてるんですか。えっと、え?)

 

「おっ、おまっ、凛おまっ!」

 

彼女はすっと俺から離れて、今度は乃々へ近づく。

 

「乃々、頑張ってね。この男鈍すぎるから。」コショコショ

 

「あ……は、はい。」

 

それも終わると凛は来たばかりなのに外へ戻ろうと足を向けた。

 

「ちょ、何処行くねん!」

 

「奈緒のとこー。」ガチャ

 

 

 

 

 

「なんなんだよあいつ……くそっ……」ドギマギ

 

(…………最後にやってくれましたね。凛さん。)

 

「はー……乃々、離れて。」

 

「えー。」

 

「お願い。」

 

「はーい……」

 

「…………なあ、乃々。」

 

「?」

 

「明日の夜って暇?」

 

「はい。」

 

「飯食いに行かね?」

 

「いきます!!!!!!!!」

 

「(その声量をテレビで出してほしい。)よかった。予定が合って。」

 

(やっぱもりくぼは大事にされてる……?)

 

「えへへ……」ニコニコ

 

(急にニコニコし出すとか怖えな。)

 

「それじゃあ、明日の夜はそういう事で。」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

___続く




ちょっかいのかけ方が男子小学生みたいな女子大生森久保乃々可愛い。嫉妬が隠せなかった渋谷凛可愛い。
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