「ふふふ……あのもりくぼは森久保の中でも最弱なんですけど……」 作:べれしーと
「…………は?」
もりくぼは今大激怒してます。凄くイライラしてます。火山のマグマよりも熱く、ドロドロとキレてます。
「プロデューサー、箸取って。」
「ほい。」
「ありがと。」
「はんばーぐおいひぃー♪」モグモグ
「口に詰め込みすぎだぞ加蓮……」
「ん……ごくっ……はい、奈緒?あーん?」
「やらないからな。」
「あーん。」
「やらないって。」
「あーん。」
「……」
「あーん。」
「あ、あーん。」
「なんてね!」モグッ
「え」
「んー♪」
「……」
「あーんする時の恥ずかしそうな表情もいいスパイスになったよ。ありがと。」
「っ……」
「まーた赤くなったー。」
「あ、赤くない。」
「かわいーなー。」
「か、可愛くなんてない!」
「「「いや奈緒は可愛いよ。」」」
「は、はっ!?」///
……なんですかこれ。プロデューサーさんとイチャイチャ食事するんじゃなかったんですか。
×
乃々を夜ご飯に誘った次の日。早速約束のままに外へ食べに行く事にした。
トライアドの三人も連れて。
そしてファミレス。
…………まあ、なんだ。
「は?」
「怒らないで。」
「詐欺ですよねこれ。」
「違います。」
「二人きりかと思ったらまさかの五人きりですかそうですか。」
「ごめん。」
「女の子侍らせて楽しいですか?」
「トゲ。」
「それにファミレス……まあこれはいいんですけど。」
「あ、そうなの?」
「気楽ですし、何より雰囲気が好きなんです。暖かくて。」
(言動と思考が可愛い。)
「凛さんも加蓮さんも奈緒さんも、五人で食事って聞いてました?」
「聞いてました、って言われても……」
「アタシ達が誘ったんだよ。」
「乃々も連れて来てって言ってね。」
「そういうこと。だからキレないで。怖い。」
「別にキレてはないんですけど……」ブツブツ
「じゃあ何でそんなに刺々しいの。」
「自分の頭で考えて下さい。」
「ええ……」
「ふんっ……」
(見せつけられてるんですが。でも可愛い。)
(乃々チャンかわいー。)
(子供らしい妬みだね。可愛い。)
「な、何がおかしいんですか皆さん。」
「なんでもない、なんでもない。」ニコニコ
「そうそう。なんにもおかしくないよ?」ニコニコ
「微笑ましいなんて誰一人思ってないから。」ニコニコ
「お、思ってるんじゃないですか!!」///
(((可愛いっ……!)))
トライアドの三人が弄りの臨戦体制に入った。面白そうだ。観賞しよう。
お、丁度良い所にポテトがある。つまみながらもいいかもな。
ふむ……顔を真っ赤にして……あざとい。流石乃々あざとい。そして可愛い。ほんとにクールなのかしらん。
て、ちょ、なんだ、おい、机の下に行くな、奇異な視線がきちゃうから、おい。
あ、あ、あ、あ、そ、そこは、ら、らめぇ!
×
《森久保乃々の場合 1》
「いたい。」ヒリヒリ
涙を溜める森久保。べ、別に嗜虐心なんてそそられてないよ!
「社会的に殺そうとしないでくんない?」
「道連れの精神。」
「そんなもんは捨てろ。」
「興奮した癖に……」
図星じゃないです。決して図星じゃないです。
「してないわアホ。」
「……も、もりく」
「それ以上言うな変態。」
女子大生の森久保、ただのヤバい奴説。
×
《北条加蓮の場合》
「!?」
「どうした加蓮そんな今にも死にそうな顔になって。」
「ポテトきえてるなんでどうしてそんなうそだちがうこれはちがうげんじつじゃないゆめだそうだこれはゆめだだってそうじゃなきゃおかしいよ」
「すまん。食った。」
「親の敵。」
「言い過ぎ!」
「ひどいよ……とっておいたのに食べちゃったとか……アタシのこと嫌いなの……?」
「キミはポテトに命を救われたのか。」
「イエス。」
「ええ……」
「追加注文おけー?」
「オッケー。」
「ヤターー!!!」
(21にもなって元気だなコイツ。)
×
《神谷奈緒の場合》
「奈緒、ハンバーグ少しくれない?代わりにパスタと少しの愛情をあげるから。」
「いいけど最後のやつはいらない。」
「そうかすまん。愛情足りないか。分かった。いっぱいあげるよ。」
「そうじゃないだろ!?」
「パスタ巻いたぞ。ほれ。あーん。」
「またこの下りか!」
「あー、悪いあれ忘れてたわ。美味しくなーれ、萌え萌えきゅーん。」
「それあんたがやるやつなのか!?」
「え、奈緒がやってくれるのか!?やった!!お願いしまーす!!」
「え、ええ!?」
「ハンバーグ一切れに愛情と萌えを添えてあーんで。」
「や、や、やんないぞ!?やんないからな!!」
「…………奈緒の可愛くて優しいとこ見たい。」キリッ
「あっそ。ふーん。」アセアセ
「一回だけ。一回だけだから。直ぐ終わるから。一回だけ。ね?」
「………………」
「奈緒?」
「…………」
「なーお。」
「う、うぅ……」
「奈緒。」
「……あーー!!!もう!わーったよ!!ほ、ほら!!あーん!!」
「もえもえは?」
「く、くっ……おい、しくなーれ、もえ、もえ、きゅーん……//////」
「あーん。」
「あーん…………///」
「……美味すぎて、泣ける。」ホロリ
「あっそ……なら良かったよ……はは……またなんか失った気がする……」ズーン
×
《渋谷凛の場合》
「ドリンクバーは良いぞ。」ズザーーー
「また一人言?」
「おう。コーヒーって待ち時間出来るから暇なんだよ。」
「ふーん。」
「そんで凛は?」
「同じくコーヒーを。」
「そうか。」
「……ねえ。」
「ん?」
「私さ、プロデューサーに妬けるって言ったじゃん。覚えてる?」
「……お、おう(何故今その話を)」
「じゃあ意味分かってるよね?」ズイッ
「ひっ。」ビクッ
「私、独占欲は強い方だと思うんだ。」ボソボソ
「ヒェッ」
「放っておいたら、何をするんだろう?ふふっ。」
「(白目)」
「…………プロデューサー、もうコーヒー入り終わってるよ。取らないの?」
「(白目)」
「取らないなら、貰うね。」
「(白目)」
「……そんなに怖がらなくても良くないかな。コーヒー、入れておくよ?」カチッ
「(白目)」
「……間接キス、げっと。」
×
《森久保乃々の場合 2》
「ふんっ。」
「頼む。そろそろ許して。」
「二人きりの泊まり旅行。」
「え?」
「無理ですか?」
「無理ですね。」
「ふんっ。」
「頼む。そろそろ許して。」
「二人きりの日帰り旅行。」
「え?」
「無理ですか?」
「無理ですね。」
「ふんっ。」
「頼む。そろそろ許して。」
「二人きりの遊園地。」
「え?」
「無理ですか?」
「大丈夫です。」
「ふんっ。…………ふえ?」
「大丈夫です。」
「ほんとに?」
「それくらいならなんとか。」
「や、やった!」ニパーッ
(は?可愛い。)
×
「それじゃあ、もう夜遅いし今日は解散しよっか?」
凛のその一声で夜の9:00、飯を食べに来て二時間と少しで、五人の集まりは解散となった。
トライアドの押せ押せにより、俺と乃々の二人で(実質俺が乃々を送る形で)帰る事となった。
乃々の目はそれによって今日初めてキラキラしだしたが、俺は逆だ。
(めんどくせぇー!!!)
これに尽きた。
加えて乃々が、その……こうふんしてる。
どういう意味でかは、想像にお任せするが。
運転中危ないかもしれない。
てか、誘惑とかあったら耐えれる自信ない。
こんなにめんどいめんどい言ってるけど相手は19の美少女なんやで?
色仕掛けやられたら速攻堕ちるわ。
(何かがあったとしても心を強く持つのだ、俺!)
(何も起きずに終わりました。)
×
「ほら。あの二人まだ付き合ってなかったでしょ?」
「確かにそうだったね。」
「うん。」
(これはまだアタシにも)
(チャンスがあるって事で)
(いいんだよね……?)
__彼の知らない所で今日も火花が散らされる。
あー!お客様困ります!公然とイチャつかれるのはお止めくださ、あー!お客様!困ります!お客様!あー!
なおかわを享受しろ(もりくぼを忘れるクソ作者)