記憶喪失の少女。   作:コペル/koperu

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記憶喪失の少女。二週目

(うぅ…頭が重い...)

そして感じる喪失感。でも、でも、でも…

それが何かが思い出せない。

何故だろう。よく分からないのに、涙が出てくる。

ここは、“病院”

私は、白い箱の中に閉じ込められている。

でも、何も不自由は感じない。

何故なら気がついたときにはここにいたから。

片目は、白い布で塞がれている。

 

(ガラガラ…)

 

彼が入ってきた。

彼は毎日ここへくる。

私は、彼に私のことを聞いた。

彼は色々なことを教えてくれた。

この箱の外には、色々なものがあって、人も沢山いて…

でも、私は彼を信用出来ない。何かが違う…

何が違う? そもそも何故違うと思った? 違和感の原因は?

(ズキッ)

うっ‼

まただ。何かを思い出そうとすると、頭痛が…

痛い。痛い。痛い。

でも…

思い出したい。これは大切なことだ。何故かは解らない。()()()()()()()()

それでも、私の意思と反して頭痛はひどくなっていく。

目の前が暗く…

 

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パタリ

 

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「大丈夫かい?」

彼が優しく問いかける。

私はまだ収まらない頭痛を無視…は出来ず、かなり無理をして、

「大丈夫」

と言った。

 

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私は日記を書く。

どうやら私は過去に一回記憶を失っているらしく、これからの記憶も途切れ途切れになってしまう可能性があるんだと。

そこで、対策として日記を綴るのだ。

まぁ、記憶が吹っ飛ぶっていうのはまだ無いのだが。

 

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またあれから幾年が経って、彼との思い出(ま9割が雑談)もできた。

邪魔だった包帯も外れ、元気…とまではいかないものの、かなり回復できた…らしい。

遂に彼が言う“外”とやらに出た。

とても、とても、大きかった。

まだ違和感は消えないものの、所詮喪失前の記憶だ、と割りきった。

 

あ、彼がいる!

私は嬉しくなって走った。

そして、おもいっきり抱き付いた。

とても良い香りがした。

彼は、ふと腰にてをやり、

「こんどこそ…」

と呟いた。

私は寒気がして、彼の腕の中から出ようとした、が、相手は男。しかも入院中だったため、出れなかった。

「何を…」

次の瞬間、背中に火箸を押し付けられたような激しい痛みに襲われた。

体の中から赤い何かが大量に出ていった。

だんだん眠くなっていき…

私は全てを思い出した。

それと同時に、彼の手の中にある凶器を奪い、反撃を試みた。

あと20cm、10cm、5cm…

でも、猛烈な寒気が私を襲い…

 

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ここは…どこ?

 

 

そしてまた、記憶を失い、箱に閉じ込められた。

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