前回の話
アザゼルの命令で駒王町に到着したイッセーは
途中で今回のターゲットであるアーシア・アルジェントに出会う。
その夜、教会に乗り込んだイッセーは
見事、堕天使を殲滅し、アーシアを保護した。
イッセーは彼女に自分のマリアとなり、共に生きろと言う。
彼女はその誘いを受け、共にグリゴリ本部に帰還した。
イッセーSIDE
「おう、ご苦労だったな、イッセー」
アザゼルは資料を読みながら俺に挨拶する。
俺はアーシアを前に出す。
「彼女が今回保護したアーシア・アルジェントだ。
アーシア、この男はアザゼル。堕天使の総督をやっている男だ」
「は、初めましてアーシア・アルジェントです」
「おう、お嬢ちゃんが『聖母の微笑み』の所有者か。
うちの部下がひどい目にあわせてすまなかったな。
俺の平和主義に納得いかない者たちか唯の自分の出世のためか、
そんな奴らに捕まってさぞ大変な日々だったろう」
「いえ、大丈夫です。イッセーさんが助けてくれました!
それにこれからはイッセーさんの家族になりますし」
「・・・そうか、よかったな」
アザゼルもどこか安心した顔になる。
「話を邪魔して悪いがこれからのことについて話してくれないか?」
「おお、悪いな。取りあえず、彼女はべネムネに任せる。
まず、現在の神器の状態、そして本人の肉体検査など色々としてもらう」
「わかった。アーシア、マリアとなる訓練はそれが終わってからだ。
終わったら、ステラに指導をしてもらう。覚悟を決めとけよ」
「は、はうう~!!が、頑張ります~!!」
アーシアは顔を真っ赤にして答える。
彼女に本部に帰還する途中にクェイサーやマリアのことについて話した。
だが、話を終えるころにはもう顔が真っ赤で頭が沸騰していた。
今まで、シスターとして生きてきたため、そっち方面の知識がないに等しかった。
彼女には一から色々なことを教えなければならない。
それから、アーシアはシェムハザにべネムネのところに連れていかれた。
「それで、どうなんだ。マリアとしての素質は?」
「大丈夫だ。アーシアは体力的な方は鍛えていくしかないが、
それよりも感情、精神的な面では素晴らしい素質がある」
『聖乳〈ソーマ〉』は羞恥、快楽、憎悪、恐怖、愛情などといった感情の高ぶりで左右される。
故に感情の、心の才があるものはとても貴重である。
「俺のマリアたちはこれで5人目か、
いや、アーシアと現在訓練中のリリィを抜いて3人か」
「おまえ、あのチビはマリアにするのか?」
「いや、ルイは女というよりは妹・・・いや、娘みたいなもんだ。
あいつにはマリアなんてものにならず普通に生活させてやるつもりだ。」
「そうか、おまえ、いい父親になるかもな。
まあ、それよりもお前に指令を下す」
「またか。今度は何をすればいいんだ?」
「明後日から、お前には今回潜入した駒王町の駒王学園に通ってもらう。
実は近々、三大勢力による和平会議を開こうと思ってな。
だから、その関係でお前には魔王の妹たちと接触して少しでも友好的なものを作ってもらいたい。
まあ、早い話が交渉の準備段階みたいなものだ」
「わかった。ただし、色々と準備をしてもらうぞ。
高校なんて俺にとっては意味のないところなんだからな。
まあ、嫌な態度をとってきたら殺す以外は何でもしていいよな」
「ああ、交渉の邪魔さえしなければな」
俺はそれだけを言って退出した。
場所は変わってとある部屋。
今ここにはある男がいる。
「入るぞ、バラキエル。話がある」
中にいたのはガタイがよく、武人といった雰囲気をだす男。
堕天使幹部バラキエルである。
「おお、どうしたんだ?イッセー。
君が私の部屋に来るなんて珍しいじゃないか?」
「・・・明後日から、任務であんたの娘が通う学園に転入する」
「・・・」
バラキエルは沈黙する。
そう、バラキエルは実は人間の女と結婚し、娘もいる。
だが、人外の存在と暮らすことはそんなにいい人生を送れるものではない。
元々、妻である女性は有名な対魔関係の家の娘で、
バラキエルとの関係を早くに作ってしまいそんな良い暮らしはできなかった。
家も小さな神社で暮らしていて慎ましい生活を送っていた。
だが、妻も娘もバラキエルのことを愛していて幸せな生活を送っていた。
そんなある日にバラキエルが仕事で留守のうちに
妻と娘は以前バラキエルが襲撃した術者集団の敵討ちに来て襲われた。
バラキエルが駆けつけた時には遅く。
そこには娘を護り冷たい体になった愛した女と
その冷たい体を泣きながら揺さぶる愛する娘の姿であった。
それから、娘は自分の父がどれだけ憎まれてきたか、
自分にもその父である堕天使の血が流れていることに強い嫌悪を抱いた。
それから、少し経ち彼女はグレモリー家の長女に拾われ眷属となった。
バラキエルはそこだけには悪魔側に感謝はしている。
情が厚く、下僕を大切にすることで有名なグレモリーに保護されたことは運がよかった。
「・・・朱乃のことは俺が決着を着ける。
君が何かをしてくれなくてもいいようにするさ」
「わかった。・・・だけど、あんたの娘か、ちょっとやばい性格になってんだろうよ」
「だ、大丈夫だ!きっと妻に似て素晴らしい女性になっているに決まっている!」
・・・この親バカ。
ところ変わって俺の部屋。
全てが終わり、俺が部屋に入ると、
「おかえり、おにーちゃーん!!」
一人の小さな女の子が抱き付いてきた。
「ただいま、ルイ。フェリシアと留守番できて偉いな」
「うん!フェリシアお姉ちゃんと一緒にお人形さんで遊んだんだよ」
「お帰りなさいませ、イッセー様」
「ただいま、フェリシア」
もう、一人遅れてきた女性がイッセーに挨拶をする。
彼女の名前はフェリシア。明るいクリーム色の髪をしたおっとりした感じの女性である。
彼女もアーシア同様、教会関係者であったが十三の時に
とあるクェイサーの率いる集団に教会を襲われ彼女と一人の赤ン坊以外の全員が死んだ。
その赤ん坊こそが今のルイである。
彼女は追手から逃げている途中に俺と遭遇した。
その時、黄金のクェイサーがリーダーであったアデプトの残党を狩っていた俺は
その道中で彼女たちを保護した。
事情を知った俺はその犯人であるクェイサーを始末した。
その後、フェリシアは俺のマリアになりたいと言いルイと共に俺のもとに来た。
その後の調査で二人には神器を宿していることが分かった。
訓練をし、今では素晴らしいマリアである。
「今回の仕事で保護した子はどうですか?」
フェリシアがコーヒーを入れてくれる。
「昔のお前のような子だ。性知識を何も知らず、純粋すぎる子だ。
いや、お前もそっちの方はあの時から何も変わっていないか。
すぐに、気絶しちまうからな」
「ち、違います!それはイッセー様が激しすぎるから!!」
「はは、可愛いな~フェリシアは」
俺はフェリシアを自分の膝の上に座らせ背後から髪や頭を撫でる。
ステラほどは大きくないが十分すぎるほど実った果実。
何よりも形が素晴らしい。
フェリシアも気持ちいいのか甘い息をしながら体をくねらせる。
そんななか、俺の頭に僅かな重みが掛る。
「お姉ちゃんばっかりずるい!お兄ちゃん抱っこして!!」
「わかった。してあげるから、暴れないでね」
それから、ルイを抱っこした後、俺達はルイを挟むように川の字になって寝た。
小さな手で俺たちの服を握る姿はとてもかわいらしかった。
二日後
俺は学園の校門の前に立っている。
ださいデザインの制服を身に纏い、遂に仕事が始まる。
なぜ、通わせるかはアザゼルは教えてくれなかったが何かと考えがあるのは間違いない。
まずはグレモリーとシトリーに会わなければならない。
とにかくは仕事である。
俺は職員室に行った後、自分のクラスの前に案内された。
教室から声が聞こえる。
『今日からこのクラスに新しい仲間が加わるます』
『先生!転入生は男子ですか、それとも女子ですか?!』
『はい、転入生は男子です』
『キャ~!!』
『男は帰れ!!入ってくるな!!』
・・・言いたい放題だな。
『では、入ってきてください』
俺は教室に入り、すぐに黒板に名前を書いた。
「兵藤一誠だ。事情で今までヨーロッパの方で生活していた。
ワケあって、故郷である日本に戻ってきた。これから、世話になる」
少しの間教室が静かになる。
「・・・ええ、では、質問とかある人はいますか?」
「はい!」
一人の女子が俺に質問をしてきたのを始めに勢いよく全員が質問する。
色々なことを聞かれたが全て適当に答えた。
早く、放課後になって欲しいものだ。
放課後となり、俺は教室を出た後、あるところに向かった。
旧校舎、グレモリー家の長女の眷属の住処である。
「なるほど、人払いの結界か」
旧校舎の近くにつくと通常の人間には見えない結界が施されてあった。
これのおかげで誰にも怪しまれずに活動ができるということだ。
だが、人間では規格外の強さを持つイッセーには関係ないことである。
すぐに、結界を破り、中に侵入した。
どうせ、すぐに気づくだろう。
俺は旧校舎に入り、歩いていると『オカルト研究部』と書かれた部屋を見つける。
「あそこか」
俺は部屋の扉を開いた。
リアスSIDE
私、リアス・グレモリーはいつものように部室でお茶を飲んでいた。
可愛い下僕たちと共に悪魔家業を活動するまでくつろいでいた。
だが、
「ッ!部長!!人払いの結界がすり抜けられました!!」
私の『女王』である朱乃が叫んだ。
「何者かがこちらに向かってきます」
「みんな、いつでも戦闘できるように準備しなさい!」
いったい誰なの!この私の管轄に堂々と乗り込んで来るなんて!
扉が開かれるとそこには学園の制服を着た男子であった。
「お前、兵藤じゃねえか!なんで、こんな所に!!」
「イッコー。知り合いなの?」
彼の名前は相良一光。つい最近、私の『兵士』になった子である。
「はい、今日俺のクラスに転入してきた奴です」
転入生。なら、初めての気配のはずだわ。
「それで、兵藤君。要件は何かしら。
生憎だけど、入部したいのなら駄目よ」
そしたら、彼が口を開いた。
「いや、話があってきた、悪魔の皆さん」
「「「「「!!」」」」」
彼はいったい何者!?
中途半端でしたか?
そう思ったなら、申し訳ございません。
今回出てきたオリキャラは短くですがフェニックス編に使います。
次回もご愛読ください。