ハイスクールD×D 聖痕の赤龍帝    作:RAPTAR

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交渉と思ったら戦いが始まった

前回までのおさらい

 

兵藤一誠はアザゼルの命令で駒王学園に転入した。

今後の三大勢力の和平のために交渉してほしいそうだ。

その日の放課後、イッセーはグレモリー眷属の住処に行き対面した。

 

 

イッセーSIDE

 

俺と対面になるように座るリアス・グレモリーとその眷属。

まあ、人間が自分たちの正体を知っているとなれば警戒するよな。

「単刀直入に聞くわ、あなたは何者?」

「何者と言われても人間以外に何を答えればいい」

「嘘ね、唯の人間が私たちの正体を知ってるはずがないわ。

もしかして、エクソシストかしら」

「ふざけるな、俺をあんな神様大好き戦士集団と一緒にするな。

・・・だが、お前たちの味方というわけでもないな、組織的には」

「・・・どういう意味かしら?」

「俺の名前は兵藤一誠。堕天使組織『神の子を見張るもの〈グリゴリ〉』特殊戦闘員だ」

「ッ!!堕天使の組織!!

私の城に堂々と入ってくるとはいい度胸ね。

その勇気に対して、全力で滅してあげる」

全員が俺に敵意を向けて襲い掛かろうとするが、

「・・・まあ、話を聞け」

俺に襲い掛かる前に全員が床に倒れる。

この部屋の空気中のガス比率を変えたのだ。

まともに呼吸できなくて苦しんでいる。

暫くして、体力を十分に奪った後元の状態に戻す。

「・・・今の何?あなたの神器?」

「いや、人間の力だ。神器とは違う選ばれし人間の力だがな」

「・・・それで、どういった要件かしら」

息がまだ荒いのに強気な態度をとるリアス・グレモリー。

少しは根性があるようだ。

「ついこの前、この町に数人の堕天使が現れたことはご存じか?」

「ええ、現に私の下僕のイッコーはそのうちの一人に殺されて悪魔になったのよ」

後ろにいる、一番弱そうなガキは被害者ということか。

「まあ、すまなかった。上層部に黙って、ある少女から神器を抜き取る計画していてな。

その計画の前に狙われたようだな。

・・・だが、そいつらのことはもう気にしなくていい。

全員、この俺が殺した。堕天使どもは一人も残っていないし、少女も保護した。

もう、この件に関しては悪魔側が手を出す必要はない」

「私の管轄で好き勝手やってくれたわね」

リアス・グレモリーは目を細め睨みつける。

「こちらとしてはことを大きくしないための最大の処理をさせてもらった。

組織の始末は組織がつけるということだ」

俺の説明にイマイチ納得しないようだがどうやら理解はしたようだ。

「・・・わかったわ。それで、そのことを伝えるためにこの学園に?」

「いや、それはちがう。アザゼル総督が理由はつけなかったが俺をこの学園に入らせてな。

どうして、悪魔の管轄地に滞在するのか、こちらが聞きたいぐらいだ」

和平のことは伏せておいた方がいい。こういう奴はすぐに嘘だという。

「それであなたはどうするの?」

「基本は不干渉。俺も初めての学校だからな。久しぶりに一般人の生活がしたいんだ。

まあ、何かあったら手伝ってやるよ。少なくとも、お前らの数十倍は強いからな、オレ」

俺は部屋を出ようと思い扉に向かうと、眷属たちが立っていた。

「・・・何の真似だ」

「タダで返すと思った。私はこの地の管理者としてあなたを放ってはいけないわ。

あなたには監視も兼ねてこの部に入部してもらいます」

「さっき、入部はダメって言ってたろ」

「さっきはね。でも、断る権利はあなたにはないわよ。

断れば・・・強制的に入ってもらうわ」

そういうとグレモリーと姫島朱乃は魔力を展開し、

小さい小娘が拳を構え、一人の男が剣を、もう一人が両手に籠手を展開する。

「・・・短気な奴ら。表に出ろ」

 

 

 

俺達は外にある広い場所に来た。

「彼の力は未知、でも人間に負けることは許されないわ!!

行きなさい私の下僕たち!!私たちを相手にしたことを後悔させてあげるのよ!!」

「「「「「はい!!」」」」」

「イヤ、待て!ケンカ売ってきたのはそっちだろ」

とことん嫌な女。

「小猫!祐斗!まずはあなたたちの力を見せつけなさい!!」

小さい小娘と剣持った兄ちゃんが襲い掛かってきた。

「僕の名前は木場祐斗。悪いね、主の命令なんだ。

君の力を試させてもらうよ!!」

木場は高速で俺に近づいてくる。

悪魔の『騎士』の特性、スピードの特価か。

「遅いな」

俺はそれを難なく避ける。

「!!」

「驚くことかよ、グリゴリ特殊戦闘員は俺を含めて三人しかいないが

全員が堕天使組織のトップクラスか、得意な相手ならそれ以上なんだぞ。

この程度では中級堕天使がやっとのスピードだ」

「舐めないでくれよ!」

剣を振る速度と勢いが上がった。

感情に流されやすいな。

「・・・隙あり」

小さい小娘が俺の前に来て腹に向かって拳を振るうが当たらない。

「遅すぎるぞ、小娘」

「・・・小娘じゃありません。一年、搭城子猫」

「悪いな。俺の辞書には身長150センチ以下はガキ、

バスト80以下はガキ。おまえはどちらにも入るから小娘なんだよ」

「・・・変態!!」

「落ち着け、拳が雑になっているぞ」

ラッシュやアッパー、キックなどを放つ小猫。

だが、俺には当たらない。

「もういいか、そろそろ飽きてきた」

俺は二人を押し、距離を取る。

「まあ、少しだけ見せてやるよ。グリゴリで手に入れた力を」

俺は左目を瞑り、少し経って目を開ける。

「この最強の目をな」

「「!!」」

二人は驚愕する。

今まで普通の目だったのに赤色の目になっている。

俺は拾った鉄の棒と大気中の鉄分を使いサーベルを成型する。

「それが君の力かい?神器じゃないんだろ、錬金術?」

「半分不正解。錬金術は錬金術でも一般的な錬金術の数段上を行く力だ」

「剣を使えるのかい。いいね、勝負しようよ。騎士として全力で相手をする」

木場は持っていた剣を捨てると手から別の剣が出てきた。

あの感じは魔剣。

「『魔剣創造〈ソード・バース〉』か。いい神器を持っているな」

「ああ、騎士として僕の全力で君を倒すよ」

「騎士として・・・だから、貴様は弱いんだ」

「ッ!どういうことだい?」

「貴様は剣士と戦士の違いを知らない。戦士というものをわからなければ俺には勝つことはない」

「それなら今ここで証明し・・・!!」

木場が何かを言う前に俺が走り出す。

木場は慌てて反応するが動きが雑になる。

俺はサーベルで斬りかかると魔剣を切り裂き木場の頬を斬る。

「随分と無粋じゃないか」

「貴様と話すことなどない。だから、貴様は騎士になれても戦士にはなれないんだ」

俺は一瞬で近づき木場の背中を斬る。

動けなくなる程度に傷をつけるがどうやら気絶したようだ。

「佑斗!!」

リアス・グレモリーは下僕が倒れて心配をする。

「・・・許さない!」

小猫は全力の一撃を俺に仕掛けるが。

俺は小猫の手首を掴み宙に投げる。

そして、一瞬で全身に18回切り裂く。

体中から血が出ているが戦車の特性上なら大丈夫だろう。

「やはり、小娘だな。言葉だけ達者ではただの弱音に過ぎない」

「小猫!!」

「さて、まだやるか」

「許さない!祐斗と小猫の敵!!行くわよ、朱乃!!」

「はい、部長!!」

リアス・グレモリーが魔力弾を姫島朱乃が雷を放ってきた。

だが、俺はすべて最低限の動きで躱す。

「これが噂に聞く滅びの魔力か」

「そうよ。私の母、バアル家の血から受け継いだ力よ。

どう、大人しく滅せられる気になった」

「ないな。これでようやくわかった。貴様が魔王の妹である以外に価値がないことが」

「ッ!!許さない!!」

リアス・グレモリーは攻撃するが俺はそれを避け近づく。

「通させませんわ!」

姫島朱乃が防御術式を出そうとするが遅い。

俺は首を持ったまま彼女を持ち上げる。

「ガッ!!」

「悪いな、貴様程度の術式の発動時間では俺は捕えられんぞ」

「朱乃を放しなさい!!」

「なら、帰っていいか。そして、俺のことは放っておくこと。

返答次第ではコイツの首が飛ぶぞ」

「・・・わかったわ。」

俺は姫島朱乃を解放する。

 

 

「お前たちの敗因を教えてやる。

一つ目は俺を人間だとわかり過信したこと。

二つ目は木場にも言ったがお前たちは戦士ではない。

戦いを知らない者に敵を舐め戦うなど馬鹿者のすることだ。

三つ目は最初に行ったがお前たちと俺とでは強さがかけ離れている。

この際、真面目に修業したらどうだ」

リアス・グレモリーは悔しそうに俺を睨む。

俺はこの戦いに参加してなかった『兵士』のところに行く。

「おまえ、何で参加しなかった」

「ッ!・・・それは・・・部長が出るなっていうから」

「仲間が危険に晒されているのにか?」

「だからって・・・だからって!どうすればいいんだよ!!

俺なんて・・・お前、木場のスピードが遅いとか言ってたよな!!

俺には木場のスピードすら見えなかった!!

子猫ちゃんみたいな力もないし、部長たちのような魔力だって!

ダントツで弱い俺がどうにかなるわけないだろ!!」

「甘えるな!!」

俺は相良一光に吠えた。

「お前は人間をやめているんだ。

その時点で平和は常にあるものではなく、手に入れるものに変わった。

幸せを掴みたいなら、大切なものを守りたいなら恐れずに戦え。

それでも戦わないというならおまえは負け犬以下だ。

そのままでは貴様の神器は勿体ないぞ」

俺は此奴の籠手を見る。

「おまえ、これが何の神器なのかわかるのか!」

「それは『双光龍の籠手〈ペア・ブラスター・ギア〉』。神滅具に最も近い階級の神器の一つだ。

右手で十秒ごとに自分の力、速さ、技術のどちらかを選択し階級をあげる太陽の籠手。

左手で十秒ごとに相手の力、速さ、技術のどちらかを選択し階級を下げる月光の籠手。

ただし、条件がある。

第一に相手に触れること。これは定番な龍属性の神器の特徴だ。

第二に時間制限があること。他の神器と違い最大で一分しか継続されない。

これが俺が知る限りの情報だ。使い方の前に体を鍛えないと反動で逆に死ぬぞ。

・・・負け犬以下のままでいたいのならそうしてろ」

俺は相良の肩を叩きそのまま帰った。

 

 

 

リアスSIDE

 

「完敗・・・ね」

私たちは負けた。しかも、人間に。

「彼はどうして堕天使なんかに協力を・・・」

朱乃は悔しさと色々な感情が湧き上がってきている。

堕天使を憎み、元人間という立場から見て色々と複雑よね。

祐斗も小猫ももう意識が戻っている。

本当に加減して気絶させただけだなんて。

「部長、こんな事、僕が言えたことではないんですが、彼のことは不干渉にしましょう」

「祐斗?」

「彼に剣で斬られたときに後悔と恐怖がありました。

彼に戦いを挑んだことへの後悔、死への恐怖。

そして、意識を取り戻したときに湧き出てきた敗北感。

彼にこれ以上ちょっかいを出せば下手な上級堕天使より遥かに厄介です。

僕たちが生き残るためにはそれが妥当だと思います」

「わかっているわ。彼のことはお兄様に報告するつもりよ」

だけど、腑に落ちない。彼ほどの存在がわざわざ悪魔の管轄に入るなんて。

堕天使の総督は何を考えているの?

「・・・あの部長?」

「どうしたの、イッコー?」

イッコーは真剣な顔で私を見てきた。

「俺、あいつと悪魔としてでなくクラスメイトとして接触してみます。

あいつのこと敵なのにカッコいいというかそんな感じが出てきて

俺がなりたいもののはあいつみたいな存在だと思って見てみたいんです。

お願いします!!」

私は驚いた。イッコーにこれほど思わせるものが彼にはあるの!

「いいわ、許可してあげる。ただし、無茶はしないことよ」

彼ならばイッコーを強くすることができるかもしれない。

 

 

 

イッセーSIDE

 

「~今日の任務報告は以上だ」

『随分と苦労してるんだな。今の段階では和平は無理か』

「噂通りのわがまま姫だった、どうも好かん」

『まあ、色々と協力してみたらどうだ。小さいことでも積み上げればでかいモンに繋がるぞ』

「わかっている。じゃあ、切るぞ」

俺は通信機を切りそのまましまう。




どうもー。
イッセーとイッコーの力の説明タイムです。


最強の目・・・まあ、わかる人はわかりますよね。
       鋼錬のキング・ブラットレイの最強の目です。
       通常の目をはるかに超える視力・神経伝達・視界など色々と超人の領域です。
       この目の話についてはこれからの話で。

『双光龍の籠手〈ペア・ブラスター・ギア〉』
神滅具に最も近い階級の神器。
右手で十秒ごとに自分の力、速さ、技術のどちらかを選択し階級を上げる太陽の籠手。
左手で十秒ごとに相手の力、速さ、技術のどちらかを選択し階級を下げる月光の籠手。
ただし、無制限ではなく最大で一分しか継続できない。
つまり、六回しか連続として続けることしかできない。
使い方で相手の秀でているところを自分より下にしたり、上にしたりできる。
これは頭も使わなければなりませんね。
例えば、上級悪魔の上を上級の中に
    上級悪魔の上を最上級の下に、
    このように一つの階級を上中下の三段階に分けた場合その段階を上げ下げすることができる
まあ、今回はここまでです。それではまた!!
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