刀使の幕間   作:くろしお

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どうも、くろしおです。少し間が空きました。

今回は結芽編 その3をお届け致します。
時系列は本編より更に前、みにとじ『おむすび』での辺りの話になります。(結芽の配属時期が確定できたので。)

それでは、どうぞ。


④ 予想外な挨拶

 ー折神家・特別祭祀機動隊本部 局長室ー

 

 親衛隊に新たに配属される刀使が居るとの情報を受け、その少女の配属翌日に局長室に出頭した彼。今年は御前試合で優勝、準優勝した刀使や高津鎌府学長の推薦で送られた刀使など、選りすぐりの人材が親衛隊に送り込まれていた。

「紫様が直接見い出した刀使らしいが、一体どんな娘なのかね?」

 常日頃から警棒やスタンバトン、防刃チョッキが離せない彼だが、それはこの本部でも変わらないことだった。

 

 

 コンコン

 

 

「失礼致します。紫様。」

「あっ!こんにちは!」

 扉を開けると、紫ともう一人。親衛隊の服に身を包んだ桃色の髪をした幼げな少女の姿が、彼の視界に入ってくる。

「私、燕結芽!よろしく、ね!!」

 こちらも挨拶を返そうと思った途端、彼女の言葉が終わった瞬間にトンという足音を立てて、距離を一気に詰めてきた。

 

 

 

 

 その彼女の手には、差し込んだ太陽光を反射し銀色に光る御刀が握られていた。どうやら彼が知覚出来ない速さで抜刀していたらしい。

 

 

 

 

「!?嘘だろ!」

 まさか初対面の少女に斬りつけられるとは思いもしなかった彼だが、体の方は反射的にスタンバトンを抜き取り、電撃が可能なボタンを押して御刀の接触に備える。

「そ~れ!」

 振り下ろす際の彼女の無邪気な笑顔が、逆に彼へ恐怖感を抱かせる。

(マズい!)

 咄嗟に斬撃の方向から逃れ、自身のスタンバトンを御刀に接触させる。

 バチバチと音を立てて青色に発光する電撃が、彼女に迫る。

「おっとっとっと。」

 接触するギリギリのところで御刀を彼から遠ざける彼女。

「そこまでだ。燕、剣を収めろ。」

「は~い。ぷく~っ。」

 少し膨れていたようだったが、紫の言葉にあっさり応じて鞘に御刀を納める彼女。

 それを見た彼も、少女を警戒しながらもスタンバトンを畳む。

 

 

「死ぬかと思った…。紫様、彼女は一体何者ですか?…まさか、極秘の暗殺部隊でも新設するおつもりですか?」

「待て、誰がいつそんなことを言った。…改めて話そう。その少女の名は、燕結芽。今度、新たに親衛隊に配属されることになった刀使だ。」

「刀使って…、俺の目が確かなら大分幼く見えるのですけれども。」

「むぅ~、私を子供扱いしないでよ!」

「悪い、そんなつもりはなかったんだ。」

 結芽に謝る彼。

「おっと、自己紹介がまだだった。俺の名は◯◯(彼の苗字)。ここで働いている一介の職員だ。」

「私は燕結芽。…よろしく。」

 一通り挨拶が終わったところで、彼は紫に疑問をふっかける。

「…んで紫様、実際のところ年齢はどうなんですか?さっきの動きから察するに、御刀に認められたのは分かりましたが。」

「まあ、学年そのものは小学六年生だ。だが、飛び級で綾小路への入学が許可される程には刀使としての実力があるぞ。」

「…なるほど。実力主義の親衛隊になら、彼女が引き抜かれた理由も分かります。」

 年齢よりも実力を取った紫の行動に関心する彼。

 ただ、疑問が全て解消されたわけではない。

「…ちなみに先ほど俺が斬られかけた理由は?」

「それは本人に訊いた方が良いだろう。」

 そのまま視線を紫から結芽へと切り換える。

「だってお兄さん、弱そうだったし。…避けられたけど。」

「まあ、俺が弱いことは認めよう。実際そうだし。…ただし一般人を負傷させたら、それこそ紫様や君の責任問題に成りかねないのだから、今後はいきなり襲うようなことは控えるように…。」

「は~い。」

 意外にも聞き分け良く素直に応じた彼女。

「…私が口を挟むのも何だが、お前なら私が割って入らずとも燕の攻撃を避けられると思ったぞ。」

「万一、その予測が外れた時のことくらいは考えてくださいよ…。今回は避けられたから良かったですが。」

 

 

 冷や汗ものだった彼とは対照的に、紫は全てを視て(・・)いた。

(…龍眼による未来視では、ほぼ全てのパターンでお前は燕の攻撃を回避していたが…。これを言う必要はあるまい。)

 何気に、とんでもない回避能力を発揮していたとは露知らずの彼。

「で、紫様。俺は顔合わせのみでよろしいのですか?」

「いや、お前の部署とついでに鎌倉周辺も案内してこい。燕はまだ昨日到着したばかりなのだからな。」

「お兄さん、よろしくね♪」

「…マジかよ。」

 斬撃が飛んでくるような少女の案内は気が引けたものの、彼女が困ることで今後任務に支障が出るくらいなら行くべきか、と彼は考えを思い直した。

 

 

 

 

 案内がてら、彼女と少し話す。緊張のあまり、普段の口調とはだいぶ異なっていたが。

「燕さんは、どうして刀使に成ろうと思ったのですか?」

「えっ、そんな話?…つまらなくない?」

「俺がここに居るのは、刀使達をいかに無事に帰すか、とかそういう目的がありますから。聞いておいて損はないと思ったのです。」

「う~ん。…私の実力が示せる、面白そうなところがあるって紫様に言われたのが一番大きいかな。」

 この表現はあながち間違いではない。だが、彼女は話の最も重要な部分は彼に対して言っていなかった。…会って少ししか経っていない彼に話すようなものでもないが。

「そう…ですか。まあ、初対面でいきなり斬りかかられれば、あながちその言葉の信憑性も増すでしょうね。」

「それはそうと、お兄さんはもう他の親衛隊の人と会ったことがあるの?」

「まあ、そうですね。ただし、精々任務で会話を交わすことくらいですかね。そんなに多く話すようなことも無いですし。」

「何か良い情報を聞き出せたら良かったんだけど、残念だなぁ…。それと、堅苦しい話し方は苦手だから、もう少し砕けた感じで話してくれないかな?」

「…了解。そうこう言ううちに、俺の部署に着いたぞ。」

 紫の指示のもと、自身の職場へと結芽を連れてくる。

 

 

 

 

「ここがお兄さんの職場なの?」

「結構色々な雑務をやったりしているところだ。…たまに戦闘に引っ張り出されることもあるけどな。」

「ふ~ん。」

 

 

 コンコン

 

 

「戻ったぞー。それとお客さんだ。」

 部屋には糸崎と姫乃の姿があった。

「これはまた、可愛らしい人がいらっしゃいましたね。」

「おう…。…お前、その女の子は…。まさか、誘拐してきたのか!?」

「ちゃうわい!…んんっ。この娘は今度新しく親衛隊に配属された、燕結芽さんだ。」

「お兄さん、お姉さん、よろしくね~。」

(なんか俺の時と対応違い過ぎない?)

 内心そんなことを思った彼。それと同時に、結芽は不穏な会話をする。

お兄さん(糸崎)このお兄さん()よりも強いの~?」

(糸崎、答えによっちゃお前死ぬぞ!?)

 同僚の回答が気になるなか、糸崎は口を開く。

「ん?…そういや、純粋な意味でやり合ったことは無いな。あ~、でも恐らく俺が負けるな。コイツ、自衛隊やらで鍛えてたし。」

「そうなんだ…。な~んか、つまんないの…。そこのお姉さんは?」

「わ、私は刀使ではないのでその…。はい…。」

「ええ~っ。じゃあ、私と勝負してくれる人は居ないの~。なんか残念。」

(俺さっき御刀向けられたのに、理不尽過ぎないか!?)

 口には出さないが、ここの二人との扱いの差にショックを受ける彼。そんな時だった。

 

 

「ただいま~。…って、お客さん?」

 結芽が来たときには、ちょうど席を外していた里奈が帰ってくる。

「中島、お疲れ様。」

「この娘は?」

「今度、親衛隊に配属される燕結芽さん。…ちょっと血の気が多い娘だ。」

「まるで私が獣みたいな扱いしないでよ!」

 結芽からは抗議のツッコミが入る。

「そうなの…。そうだ、自己紹介するわね。私は中島里奈。ここで事務の仕事をしているの。…二人は自己紹介した?」

「いえ、まだです。私の名前は水沢姫乃です。主に荒魂の位置情報とかを統括する、情報担当官をしています。」

「俺は糸崎。そこの連れてきた奴と同じく、現場と諸組織との調整役をやることがある。たまに討伐任務で世話になるかもな。」

「…よろしく、お兄さん、お姉さん達。」

 握手は交わさなかったが、三人の姿を見てお辞儀をする彼女。

「ところで、里奈お姉さん。その腰の御刀を持っているってことは、お姉さんも刀使なんだよね?」

「ああコレのこと?……う~ん、これは御刀じゃない、かな。」

「えっ、違うの?」

「実家で見つかった刀の修繕が今日終わったから、持ち運びにちょうどいい御刀用の刀ケースで持って帰ってきたのよ。今この場には、私の御刀は無いわ。」

「そっかあ…。残念。」

 露骨に凹んでいる姿を見せる彼女。一閃交えたかった彼女にとって、戦闘を回避されるのは辛いものではあったが。

 そして、里奈に首を掴まれ少し結芽から遠ざけられる彼。

 

 小声で彼の耳に声を当てる里奈。

「…アンタに一応確認しておきたいんだけどさ。彼女、親衛隊に選ばれてるってことは、腕が相当立つってことよね?」

「…実はさっき、俺は彼女にいきなり斬られかけたんだが、その動きからして彼女は真面目に実力持ち、しかも戦闘狂(バトルジャンキー)ときた。…多分、お前の持ってるソレ、本当は御刀だろ?もしやり合うことになったら、お前が勝てる相手じゃないと思うぞ。それぐらい、ヤバい。」

「!?…アンタがそう言うってことはかなりってことよね。…分かった。何とかこの場は誤魔化すわ。」

「賢明な判断だと思う。俺も燕を上手く誘導する。」

 

「? お兄さん、お姉さん達、どうかしたの?」

 突如、部屋の奥の方へ行った二人の動きを不思議がる結芽。

「いや、何でもないぞ。幼い娘を何たぶらかしているんだと、ちょっとお叱りを受けてたところだ。」

「そうそう。コイツ、女の子の扱いがザルなところがあるから。貴女も気を付けた方がいいわよ。」

「そっ、そうなんだ…。」

 

 

 

 

 一段落したタイミングで、里奈が結芽と斬り合いにならないように上手く場を切り上げる。

「挨拶も終わったし、紫様の言伝通り、結芽に鎌倉周辺を少し案内するか。」

「土地勘ないから、お願いしまーす。」

「んじゃ、後の仕事任せるわ。」

「了解。燕さんも、ソイツの反応が悪ければバシバシ言ってやってね。」

「絶対に手を出したりするんじゃねぇぞ。◯◯。…絶対に。」

「フリでもやらんわ!」

「いってらっしゃい、◯◯さん。燕さんをしっかり案内してあげてくださいね。」

 そのまま結芽を先導するように、彼は職場を後にする。

 

 

 バタン

 

 

「「「ふーっ。」」」

 二人が去って職場に残された三人は、とてつもない緊張感と見えない重圧から解放される。

「一体何だったんだ、あの娘は。妙に殺気を滲ませていたが。」

 安心したのか、思わずその場にへたり込む里奈。

「里奈さん!大丈夫ですか?」

「ちょっと腰が抜けたみたい…。…アイツ、大丈夫かしら。」

「立てますか?」

「…何とか。ちょっと支えて貰ってもいい?」

 姫乃の介助のもと、椅子に座り直す里奈。

「親衛隊って、あんなに覇気を出すような娘ばかりなの…。」

「中島…!お前、汗凄いぞ!」

「タオル持ってきますね!」

「二人ともゴメン。心配かけるようなことになって。…恐怖心って、こういうものなのね…。」

「…◯◯、よく御しきれているな…。」

「紫様、とんでもない娘を親衛隊に迎えたみたいね…。私のような普通の刀使じゃ、勝てる気がしない。」

「里奈さん、水で濡らしたタオルです。これで拭いてください。」

「ありがとう、姫乃。」

「◯◯さん、無事帰って来ますよね…?」

 同じ刀使である筈の里奈でさえ、本能的に結芽は危険だと感じてしまうほどには、戦闘への殺気を表へ出していたようであった。

 彼の同僚達もまた、約一年先で舞草の拠点に対して、鬼神のような活躍を見せるその片鱗を感じ取っていたのかもしれない。だが、それはあくまでも結果的な事象に過ぎなかった。

 

 

 

 

 同僚達から結芽を引き離すことに成功した彼は、結芽を自身の車を使って鎌倉市街を案内していた。

「江ノ島まで足を延ばしたのはいいが、結芽にとってはつまらない案内になってしまったな。」

「でも、お兄さん、私と初対面なのにどうしてそんなに親切にしてくれるの?…本部で、お兄さんに斬りかかったのに。」

「…何でだろうな。斬りつけられたことよりも、結芽が困ることの方が不味いと思った節があったのは確かだし。」

 一々苗字で呼ばれるのも彼女はウンザリしてきたため、本部を出て早々に名前で呼ぶように言われた彼。

「逆に、結芽が初対面なのにどうして刀使でもない俺に斬りかかったのかは、未だに全然解せないけどな。」

「…だって、私の強いところを見て欲しかったんだもん。」

「?…いや、親衛隊に選ばれるくらいなら、十分過ぎるほど結芽は強いだろう?」

「…私の攻撃、さっき避けた癖に。」

「ありゃ緊急避難だ。全くの見知らぬ人間に刃物向けられたら、そりゃ普通あんな行動取るわ。」

「なんかズルい。」

「…それに、強ければそれでいい、っていう考えも案外落とし穴があるから、そこは気を付けた方がいいぞ。ちょっとだけ人生の先輩から助言だ。」

「ふ~ん。…弱い奴が幾ら集まっても、強ければ従うしか無いのにね。」

「まあ、あと俺が言えるのは意外なところから足を掬われることだってある、ってことくらいかね。…自身の強さが、必ずしも発揮されるわけではないというのは、知っておいたらいいかもしれないな。」

「…一応、聴いておいてあげる。」

「そうかい。そろそろ、本部にもど…」

『本部より神奈川エリアを哨戒中の各特祭隊員へ。鎌倉市沿岸部にて市民より荒魂出現の通報入電。鎌府女学院及び周辺の特祭隊員は、直ちに現場に急行せよ。』

 車載の無線機より通信が入る。

「…しゃーないか。結芽、このまま向かうがいいか?」

「ちょうどいいや。お兄さんに、私の本当の強さを見せつけられるいい機会だし。」

「…取りあえず、赤色灯赤色灯っと。」

 覆面タイプの赤色灯搭載車両ではあるが、人命が掛かっている以上、緊急走行になるのは致し方ない。

 彼らは急ぎ、現場へと向かった。

 

 

 

 

 嫌な雄叫びを上げる荒魂。数台の自動車が炎上したり、横転して一部変形しているものが目に入る。

「ある程度距離を取って停車したが…。これはヒドい。」

「お兄さん、もう荒魂やっつけちゃっていい?」

「えっ…。…結芽、三十秒くれ。話はそれからだ。」

「は~い。むう~。」

 何とか説得し、本部に無線を繋ぐ。

 

「本部、こちら湘南12*1。荒魂出現現場到着。状況は?」

『鎌府の刀使が一個小隊六名で其方に向かっていますが、現場到着まで五分。避難誘導は四割程度完了とのこと。』

「此方に、親衛隊の燕結芽が居る。時間が惜しいので彼女を向かわせるがよろしいな?」

『えっ、ちょっと待ってくださ…』

「すまん、一刻の猶予も無い。切らせてもらうぞ。」

 半ば無理やり無線を切る彼。

 

「結芽、やってこい。」

「えっ、いいの~?…お兄さんに私の強いところ、見せてあげる!」

 その言葉通り、写シを張ったかと思ったら迅移による超高速移動で荒魂に迫ったように見えた。その直後、僅か数閃荒魂に光が走ったかと思うと、あっという間に荒魂が崩れ落ちていった。

 そのノロの残骸の上に立つ彼女の姿を見て、

(間違いなく彼女は凄腕の持ち主だ。)

 と彼は確信を持った。

 その時、彼女は此方に笑みを向けながら、手を振っていたが。

 

 

 

 

 ノロの回収も終わり、本部へ帰ってきた二人は局長室に来るよう呼び出されていた。

 紫が、本部の指示よりも前に独断専行の荒魂討伐を行ったことについて二人を問い詰めていた。

「全く、お前達は…。」

「申し訳ありません…。柄にもなく、体が動いてしまいまして。結芽に討伐の命令をしたのは俺です。紫様、どうか彼女の処罰だけはしないでください。」

「お兄さん…。紫様、お兄さんを急かしたのは私なの。だから、叱るなら私を叱って!」

「いや俺が!」

「ううん、私が!」

「…落ち着け、二人共。」

「…申し訳ありません。」

「…ごめんなさい。」

 埒が空かなくなるため、二人を仲裁する紫。

「私としては、お前達を処罰するつもりはない。が、それでは他の隊員達に示しがつかない。…まして、燕は昨日入ったばかりとはいえ、親衛隊の一員だ。」

「はい…。」

「では、二人の処分を言い渡す。…三日間、本部の廊下の清掃を協力してやること。以上だ。」

「はっ!寛大な処置、ありがとうございます。」

「掃除かぁ…。でもまあ、仕方ないよね。」

「二人共、今日はゆっくり休め。掃除は明日からだ。」

「◯◯××(彼の姓名)、燕結芽、下がります。」

「うむ。」

 局長室を後にする二人。

 

 

 

 

「良かった~。紫様、結構優しめな処分を下してくださって。」

「…お兄さん、ごめんなさい。」

 突然、結芽が彼に頭を下げる。

「ん?どうして謝る?」

「だって、お兄さんが本部の人とのやり取りを止めたから、紫様に呼び出されたわけで…。その原因を作ったのは、私だから…。」

「結芽。」

 俯き気味だった彼女が彼を見ると、にこやかに向き合う姿が目に映る。

「自分の強さを見せたいと言った君の言葉に乗ったのは俺だ。指示を出した人間は責任を負う義務がある。…寧ろ、君は刀使の本分である荒魂を斬り祓ったんだ。それを責められるのはおかしい。本当は俺だけが怒られるべきだったのに、すまない。」

「…お兄さん、私とは違う強さがあるのかもね。」

「えっ?」

「何でもないよ。…明日から三日間、お掃除頑張ろうね。」

「あっ、ああ。」

 そのまま離れていく彼女。

 彼と結芽の波乱含みな出会いの日は、こうして幕を下ろした。

 

 

 

 

 希望を繋げられた少女と少年が紡ぐのは何なのか、それを分かる者は居ない。

*1
今回の無線上でのコールサイン。車載型なのでコールサインがナンバリングされている。




ご拝読頂きありがとうございました。

次回は夜見編になります。
感想等ございましたら、感想欄・活動報告で対応させて頂きます。

それでは、また。
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