今話は番外編として閑話編をお送りいたします。
今回は、主人公の家族が登場いたします。
また、とじとものサポートメンバーも一人登場させていただいております。
それでは、どうぞ。
ー埼玉県入間市 三井アウトレットパーク入間ー
ガラス工場の跡地に建設された、大型ショッピングモールの一つ。隣接する大型倉庫型の別企業の店舗も含めて、休日には多くの人々が訪れる。その規模は周辺の幹線道路や高速道路すらも交通渋滞で埋め尽くすほどといえば、どれほどのものかお分かりになるだろう。
そんなゴチャゴチャした休日に比べ、比較的人の量が落ち着いた平日の午後。
一人の少女が、他の友人に誘われてやってくる。
「今日も部活大変だったね。」
「だいたいこの季節にゴリゴリ練習ぶっ込む方がおかしいのよ。あー、タリーズで何か飲む?」
「
「まっさかぁ。日に2~3㎞も走れば、喉も渇くし、頭から糖分だって無くなるわよ。」
「しっかし、どうしたらそんなに出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでるのよ。」
「私にもさっぱり。…ああ、寝るときに胸の脂肪が落ちない下着を付けて、寝てるのもあるかも。」
「ええ…、それにしたっておかしいよね。」
「なんでまあ、神様は非情なことか…。」
「…いや、なんでみんな私に恨み節を吐くわけ…?」
ピンク色のシュシュでポニーテールに結び上げた、栗色長髪の麻美と呼ばれた少女へ、数名の周囲の部活仲間が色々と吐露する。
一行は、近くの中学の陸上部で活動しており、近年の異常気象による気温上昇に伴い、この頃は練習時間にある程度の制限が掛けられていた。麻美に関しては諸事情により、バスによる越境通学となっているが。
「そういえば、受験どうする?」
「あー、もうそんな時期かぁ…。」
「麻美ならどこでも受かりそうだもんね。」
「ないない。…でも、こうしてつるんで寄り道して帰るのも、もう少なくなってくるのかぁ…。寂しくなるね。」
「ホント、途中からウチの学校に来た時には、学年中が騒がしかったわね。」
仲間の一人が、麻美が今の中学にやってきたことを述懐する。
「色々な事情があった私を受け入れてくれた皆には感謝してるよ。…もちろん、陸上部の皆にも。」
「そりゃ、いじめとかじゃない理由で転校してくるなんて、まず聞かないもん。」
「…まあ、ウチのお兄ちゃんが聞いたら卒倒するかもね…。妹がこっそり刀使やってるなんて聞いたら。」
「不思議と入間で荒魂の発生を聞かないと思ったら、麻美、いきなりアンタがこの辺の荒魂狩ってるって聞いたら、誰でもビックリするわよ。」
「そうなったのは、偶然が重なった結果だから…。」
そう言いながら、一行は目的地のタリーズコーヒーの店内に入っていく。
店内は冷房が効いており、大変涼しかった。
「あー、とろける~。」
「麻美、女の子なんだから、もうちょっとおしとやかにとかできないの?」
「無理言わないでよ~。ただでさえクタクタなんだから。」
「…これで長距離走でのウチのエースだとは、誰が思うまい…。」
「おまたせ~、皆の飲み物買ってきたよ。…麻美以外はみんなタピオカ入りのやつで良かったよね?」
「そうそう。…はい、麻美。宇治抹茶の生クリーム入りラテ。」
「どうも。…あ~、やっぱこれよこれ。抹茶と糖分の混じり合ったこの味…。」
とても幸せそうに抹茶ラテを飲む麻美。
その様子を見る友人達は、相変わらずの彼女の平常運転ぶりに嘆息する。
「…いくら入間が茶どころとはいえ、ここまでお茶ばっか飲めるアンタの神経が凄いわ。」
「見事に女子の流行を逆らっているというか、何と言うか。」
「…お茶をキメる人って、こういう感じなんでしょうか?」
「…私のことを、どこぞのイギリス人と一緒にしないでもらえる?」
「いや、イギリス人の全員が茶を飲むわけじゃないんだから…。」
流石に麻美も、友人からの茶好きを批難されるいわれはないため、反発する。
そんな、普段通りの日常が過ぎている時だった。
『当施設をご利用のお客様にお知らせいたします。近くで荒魂が発生いたしました。従業員の指示のもと、速やかな避難にご協力をお願いいたします。』
アウトレットパーク近くで、荒魂出現の一報が入る。
店内でグデ~ンとしていた麻美は、その放送を聞いた途端、人が変わったような機敏な動きへと移る。
「みんな、店員さんの指示に従って避難してね。…行ってくるね。」
「きょ~つけてね、麻美。」
「いってらっしゃい。無事に帰ってきてね。」
「じゃあまた明日~。」
陸上部の仲間は、その彼女の姿をいつものように見送る。
背中に竹刀袋を掛け、通学カバンを左手に持って店を飛び出る。抹茶ラテを飲み終えた彼女の頭はスッキリしていた。
伍箇伝の生徒ではない麻美がなぜ荒魂を狩れているのか、それには彼女の竹刀袋に入れられたものが関係していた。そう、この中身は御刀であった。
もちろん、彼女はもともと荒魂なんかとは直接対峙することすらない、一般人であった。
彼女のもつ御刀とは、数年前に近所付き合いで訪れたとある高齢の男性から、日本刀を保管していることを聞かされ、その男性から試しに柄を握ってみないか、という些細な出来事から相交わった。男性自身はてっきり通常の日本刀だと思っていたのだが、麻美が握ってみたところ、刀使としての能力である写シが突如発動したのである。
男性も驚いたが、更にビックリしたのは彼女の方であった。まさか、こんな身近なところで御刀と関わることになろうとは、思っていなかったのである。まさに、偶然の積み重ねにより衝撃の事実が分かる、典型的な出来事であった。
その後、男性の許可のもと庭先で御刀を振らせていただいたり、竹などを使って実際に切れ味の確認をさせていただいていた。男性的には、少女が御刀を振る姿を見て、それが目の保養になる部分もあったのだろう。この頃は、家族に内緒にしていたところもあり、男性が存命していた間はそれでも問題なかったのである。
だが、その日常にも転機が訪れる。
御刀を所有していた高齢男性が他界したのである。老衰であった。
通常ならば、御刀(登記上は日本刀)の所有権は男性の家族に移る。…のだが、男性の通夜の際、長年連れ添った男性の妻が麻美の姿を見つけた際、彼女を呼んだのである。
「…この度は、お悔やみ申し上げます。清太さん(高齢男性の名前)には、本当にお世話になりました。」
「麻美さん。あの人は貴方が来てからの残り僅かな時間、ずっと楽しそうにしていました。私も、まるでひ孫が来たようで嬉しかったです。」
「…ありがとう、ございます。」
「それと、…主人から貴方宛の遺言を託されています。あの刀に関してです。」
「あの御刀のこと、ですか?」
麻美も、自身に起こった不思議な現象を調べていたら、あの日本刀が御刀であることを突き止めていたのである。
「まずは、これを読んでください。」
四つ折りにされたそれは、故人の最後の想いが書かれていた。
麻美は、その手紙に目を通す。
『麻美ちゃん。老い先短いこんな人間のもとに、通い続けてくれてありがとう。刀を振っている姿を見ていると、自分の若い頃を思い出して感慨にふけってしまうこともあったよ。そんな老人だが、そろそろお迎えが来そうだ。それで、頼みたいことがある。あの刀を君に預けたい。このまま、ウチの家の中で埃に被せておくよりは、君に有効的に使ってもらいたい。何となくだが、君に使ってもらった後のあの刀は喜んでいるように思えたんだ。…(中略)…願わくば、困っている人々の力になってもらいたい。』
手紙を一通り読み切った彼女は、男性の妻と手紙を交互に見返す。
「あの人の最後のお願い、麻美ちゃんに託してもいいかしら。」
「あの…、刀の所有権とか色々大変だと思うんですけど、そのあたりは大丈夫なんですか?」
「あの人、遺産相続でこの刀のことだけは別にしていたの。よっぽど、貴女と刀のことを気にしていたのね。」
「…親と相談してもいいですか?これは、私だけが賛成して問題ない、というわけではないですから。」
「まだ中学生なのに、そこまで気遣ってくれるのね。時間がある時でいいから、ご両親を連れてウチにおいでください。」
「…分かりました。」
こうして、麻美は今携えている御刀を所有する前段階を、故人の遺言の形で成し遂げることになった。
その後、少し波乱はあったものの両親も納得し、御刀は彼女の家庭へ所有権譲渡が行われた。その際に埼玉県警への再登記を
なぜか。もし御刀を民間人が所有していた場合、刀剣類管理局からの調査の後、伍箇伝のいずれかの校舎へと預ける義務が発生するためだ。そうなった場合、御刀は返納という形で事実上の所有権放棄が起こってしまう。長年、代々《祢々切丸》を継承している益子家でさえ、刀剣類管理局の登録は行っているのである。…それほど危険性の高い武器でもある、という裏返しでもあるのだが。
そして、独自に御刀や刀使のことを調べていた麻美は、一人でも倒しきれる程度の荒魂を斬り祓うなど、単独で討伐ができるものに関しては自宅を周辺とした範囲で行ってきた。…段々と力をつけていくうちに、市内で出現した荒魂の大半がいつの間にかノロに還っていたという、刀剣類管理局から見れば特異な珍事が起きていたとか。もちろん、管轄している鎌府の生徒がやったものでもなかったため、なお不思議がられた。しかもノロのある場所には、ご丁寧に長時間煙を吐き出す発煙筒が置かれていたそうな。
刀使には剣術の流派もあるのだが、麻美自身は元々そうしたものから遠かったこともあり、中学で必修科目である剣道に自己流のアレンジを混ぜた、我流でやってきていたのである。我流でもどうにかなっていた理由は、対人戦を行う可能性がはるかに低かったためである。彼女自身はそこまで不便そうには思っていなかったようではあった。
だが、彼女も一人で荒魂に対峙し続けていることに、何も思わなかったわけではなかった。一番大きな理由としては、自身で処理したノロの回収の速達化や、合法的に刀使としての活動ができるようになりたかったのである。そのため、いい加減に伍箇伝各校のどこかへ入ろうと考えていたのだ。
ところが、思わぬところから待ったがかかったのである。
「お兄ちゃん、いい加減私もどこかの学校にいれさせて~!」
『ダメだ、お前も知っているだろ?刀剣類管理局は超ブラック、その上、命の保証ができない任務さえあったりするというのに。その内情を知っているからこそ、身内のお前を入れるわけには尚更いかない。』
「なんで!?お兄ちゃん、女の子達に囲まれてキャッハウフフな生活を送っているだけじゃないの?」
『…書類仕事とかでそれどころじゃないぞ。取り敢えずその偏見を取っ払え。あ、親父と母さんに当分帰れないって言っといてくれ。じゃあ、切るぞ。』
「ちょっと待って、お兄ちゃ」
ツー、ツーという通話終了の音声が流れる。
そう、麻美の兄は刀剣類管理局に勤めていた。しかも本部付きである。この兄というのが、刀使達からも一目置かれていた、彼のことであった。
だが、彼は家族である麻美を、できることなら危険な目に遭わせたくはなかった。自身も過去に戦闘中の出来事で生死をさまよった経験から、本人が頑として譲らないところがあっても、その度に彼女を説得して編入への矛を収めさせてきたのである。
なお、二人の両親は麻美の考えに賛成とも反対とも示さない、曖昧な姿勢を取っていた。兄からのお願いもあるが、時間をかけて結論を出すのも悪い選択ではないと思ったからである。まして、家を空けることが多い両親は、麻美が一人で荒魂を斬り祓っていることに対して、止める術を持っていなかった。彼に言う選択もあったのだが、そんなことを伝えれば家族一堂で喧嘩が勃発しかねなかったこともあり、黙っていた。
アウトレットパーク内には、植物の葉を模した椅子などが置いてあり、麻美は荒魂への最短距離を取るためにそれを飛び越える。
「八幡力!」
竹刀袋から御刀を取り出し、カバンへ袋を突っ込むと、一気に建物上部へ跳躍する。その高さ、およそ7m。
「荒魂は…、あれか!」
建物の屋根を疾走する彼女。
複数の車が発する火炎と黒煙で、場所をおおよそ掴む。
「避難できていない人もいるかもしれない…。急ごう。」
長距離走で鍛えられた下半身をフルに活用し、自身の出せる最高速度まで加速する。
「荒魂、見つけた!」
ちょうど一台を踏み潰した、大型の熊型荒魂。
車内の火花とガソリンとが、大きな爆炎を生み出す。それでも、荒魂は無傷である。
「怪我人は…、いた!」
肩を押さえてうずくまる男性。
「うっ…。」
「もう大丈夫ですよ。安全なところに送りますから。」
「…あんた、刀使、さんか?」
「すぐ近くに健康福祉センターがありますから、そちらに運びます!」
相手からの応答前に、すぐ運ぶ彼女。
二十秒ほどで入口に着くと、施設の人々に男性を託す。
「この人を頼みます!」
「あなたは!?」
「通りすがりの中学生です!」
と言うと、再び荒魂のもとへと戻る。
「さて…、どう片付けようか。この子。」
荒魂から少し離れ、どうしたもんかと思案する麻美。あまりに巨大な場合、自分一人での対処は難しい。大きなケガをするなという両親からの言付けも守らないといけないなか、難しさも感じる。
「後ろから回り込むかな。後は、斬り上げができるか…。」
彼女も幾度の戦闘から分かってきたのだが、どうやら自身の刀使としての能力は高いものではないらしく、特に斬撃に関しては一太刀あたりの威力が弱いこと*1も知っていた。
ただし、それを元々の身体能力でカバーしているため、能力的なプラスマイナスとしては若干マイナス程度の方に触れるくらいか。
「斬れそうにないなら、鎌府からの刀使さん達が来るまでの足止めが出来れば充分かな。」
自身の身の安全を一番に考え、無茶はしないやり方を採る。
この手のものは、集団に任せるに越したことはない。
「はあぁぁぁーー!!」
一気に加速し、荒魂との間合いを詰める。
「せいっ!」
ガン
やはり、胴体の部分に刃は通らない。
「よし、戦術変えよ!」
麻美は、荒魂の足へ集中的に攻撃を加える。
「外殻が固いなら、ある程度一部分だけでもそれを弱らせておけば…!」
グウォォォォーッ
唸る荒魂。
写シのダメージは大きくないものの、注意力に精神を研ぎ澄ましていることもあり、そう長い時間は使うことが出来ないことを感じ始めていた。
(そろそろ退くかな。……?遠くからヘリの音がする。ということは、鎌府の刀使さん達が来たってことか。)
「戦術的撤退!全速力で離脱しよう。」
迅移の第一段階を発動し、アウトレットパークの方へ後退する。
麻美の予測通り、刀剣類管理局がチャーターしたアグスタウエストランド社製AW139ヘリが、アウトレットパーク内に鎌府の生徒や刀使を下ろしていく。
「私の役割はここまでかな。あとはお兄ちゃんの同僚さんや鎌府の人達に任せよう。」
荒魂の姿と着陸したヘリが見える立体駐車場へと上がっていた彼女。
通学カバンに持参していた双眼鏡を仕舞い、携帯から自身の無事を部活仲間に伝える。
その去り際に、彼女はヘリから降りる兄の姿を見ることは無かった。
ヘリから降り、アウトレットパーク内に設置された臨時指揮所に入った彼。
男性の特祭隊員が、彼へ報告しに来る。
「状況は。」
「被害車両が二十台ほど、死者はなし、負傷者は三十名ほどです。負傷者の多くは近隣の健康福祉センターへ、一時誘導いたしました。各医療機関への搬送を順次進めています。」
「ここが近くにあったにも関わらず、負傷者数が多くないのは不幸中の幸いか。」
「それと…。未確認情報ですが、我々や鎌府の刀使が到着する前に、先に荒魂の戦闘を行っていた者がいたとの報告が。」
「なに…?」
「目撃者が皆無なので分かりませんが、少なくとも埼玉県警ではないとの報告は受けています。」
「じゃあ一体、何者が…。」
『げ、現地本部、応答してください!』
スペクトラムファインダーと協調された通信回線から、刀使の声が届く。
彼がその応答にあたる。
「こちら本部、発信者は長崎でいいか?」
『はい、
「荒魂の討伐は終わったのか?」
『はっ、はい。…ちょっと、気になるものがありました。』
「気になるもの?」
『見てもらえば、分かります。』
「…了解。すぐそっちに行く。」
確認のため車に乗り込み、荒魂の討伐現場に赴く彼。
彼らが現場に着くと、赤紫色の髪をした長身の刀使が出迎える。
「長崎、来たぞ!」
「あっ、○○(彼の苗字)さん。…こっ、これです!」
小学校の頃に背の高さをからかわれ続けたことが原因で、男が苦手になり引っ込み思案となった彼女がわざわざ通信を寄越したということは、何かがあったことはすぐに分かった彼。
その彼女が指し示した荒魂の残骸を見る。
「…これは。」
その残骸には、スパッと斬れた跡と無数に当てられたであろう刀傷が残されていた。
「長崎、この傷は君たちが?」
「いえ。…わ、私達が来た時には、もう既に付いていました。」
「『既に』?…ということは、荒魂と戦っていた刀使が既に居たってことか!?」
「沢山のこの刀傷のおかげで、私達はすぐに倒すことができました。でっ、でも…、私達が来た時には、荒魂の周りには誰もいなかったんです。」
「我々が来る前に立ち去った…。ということか。長崎、教えてくれてありがとうな。」
「はっ、はい。私は、これで失礼します!」
そくさかと彼から立ち去る澄。これでも長い時間話せていた方なのである。
そんな苦手を持つ彼女のことがそれを克服しようとしている姿を見て、彼は微笑ましく思った。
「さて、問題はこれか…。」
先ほどの荒魂の残骸を持つ彼。
「似たようなものがあったら、こっちに集めてくれ!纏めて鎌府の研究施設へ運び込む!」
「「はっ!!」」
ノロに戻っていく前に、急いで分析する必要がある。刀傷から長さや形状がどれくらいのものかの、大まかな情報が照合できるためだ。当然のことながら、荒魂に大幅なダメージを入れることができるのは、御刀だけである。
「…一体、君は誰なんだ。」
まさか、この件に自分の妹が関わっているなど、思いもよらない彼。
それが発覚するのは、これよりも更に先の未来になることを知る由もない。
市内の実家に帰る間もなく、彼は再びヘリに乗り込み、鎌倉へとんぼ返りとなった。
荒魂騒動から無事、自宅に帰り着いた麻美。
「はあ…。…やっぱり、本職の人たちには敵わないなあ…。」
どうあがいても、きちんとした戦闘訓練を受けていない彼女が、素人であることに変わりはない。
「…きちんと話して、お兄ちゃんにどこかへ入れてもらえるように相談してみよう。」
彼女の苦悩は未だ続く。
故人の遺志を引き継いだにも関わらず、何かを為すことは容易でないことを改めて痛感させられるのであった。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
一部の話では存在が明示されていた主人公の妹が、いよいよ登場したわけでございます(過去の回想では登場アリ)が、まさかの非公認刀使での活躍でございます。
主人公とは違った立ち位置で、地域の人々のために活動しているのは、そうしたところは兄妹たるところなのかもしれないと思いました。
…現状が無償労働(ボランティア)になっているという点ですが、その辺りは後日きちんと回収いたしますので、その話の投稿までお待ちいただけたらと思います。
御刀譲渡の件ですが、御刀と日本刀の混在がある世界ならではの視点で書かせていただいております。今のところ、麻美の御刀の刀銘は未定にしております。
(被りを防ぐため)
余談ながら、ようやくアニメ『刀使ノ巫女』の円盤(DVDですが)を購入できました。届いた時に初回生産限定盤だったことに驚きつつも、じっくりとブックレット等々を見聞きしていこうと思います。
戻りまして、次回は沙耶香編になります。
それでは、また。