今回からようやく、相模湖を舞台にした刀使達の闘いが繰り広げられます。
時系列は前に進み、二人の失踪から一週間が経過した頃となります。
それでは、どうぞ。
ー刀剣類管理局本部 駐車場ー
各々の場景から、二日後の朝。彼と千里が誘拐されて行方不明になってから、既に一週間が経過していた。
ミルヤと智恵が談笑した場所の近くには、数多くの特祭隊員、そして各校の刀使・生徒達が集結した。
その数、およそ二百名。全員が自主的に志願し、荒魂討伐との兼ね合いを考慮した結果、人数は絞られることになった。それが今この場に居る人間の数である。
「全員、揃っているな。」
そんな彼ら彼女らを率いるのは、朱音から直接命令を受けた真希であった。
「本日は皆大変な状況の中、この活動に加わっていただき、感謝の念に堪えない。ありがとう。」
軽く会釈をし、真希は訓示代わりに挨拶を進める。
「皆も知ってのとおり、一週間ほど前にこの場所から本部職員二人が行方不明になった。そのうちの一人は、かつて『秩父会戦』と呼ばれた荒魂討伐作戦において陣頭指揮を執った人間だ。我々の今回の目的は、相模原市にまたがる相模湖周辺にて大規模な荒魂捜索と、それに付随してその二人の捜索を行うことだ。現地で何が待ち構えているかは我々にも分からない。だが、仲間が、同僚がもし生きているのならば、僕達はその二人を見捨てるわけにはいかない。」
一拍置いて、再び全体を見渡す。かつて対立していた旧紫派と舞草の刀使達だけでなく、一部の特祭隊部隊もこの場には集っていた。一昔前までは考えられなかったような光景が、眼前に広がる。
(…きっと、彼が目指していたことは、今僕が見ているような景色だったのかもしれないね。立場を越えて、皆で連帯して困難に立ち向かっていくという。……まあ、そこまで考えているかは分からないけれどね。)
「これより、相模湖周辺にて捜索活動を開始する。総員、出動せよ!」
「「「了解!!」」」
真希の号令と共に、刀使達や特祭隊員達が軽装甲車やマイクロバスなどに分乗していく。この中には、里奈や葵などの乗るキャンピングカー改造の指揮車両も混ざっていた。早希の不安定な容体を鑑みて、里奈達の意向により、既に誠司は鎌倉に残していくことを決めていた。このため、紗南の方から手を回してもらい、舞草の人間を一人だけ運転手として同乗してもらうことになった。ちなみにこの車、以前活用されたLED型電光掲示板が未だに取り付けられたままである*1。
「さて、僕達も行こう。」
「夜見さんと結芽は置いていくおつもりですのね。」
「これほどの捜索活動では、むしろ夜見の能力が何も知らない人間にあらぬ危機感や警戒心を抱かれるかもしれないからね。それに、結芽を見張っておく人間も必要だ。もし襲撃者が来たとしても、折神家付きの刀使とあの二人なら、どうにか抑えられるだろうし。」
「あら。でしたら私も紫様や朱音様達のところにいた方がよろしいのではなくて?真希さん。」
「…僕も流石に、三個中隊*2を率いて指揮できるほどの能力はないよ。だからこそ寿々花、君と作戦参謀本部の面々の力が必要になる。」
「……本当に、素直じゃありませんのね。」
「ん?何か言ったかい、寿々花?」
「別に。何でもありませんことよ。」
真希に聞こえるかどうか微妙な音量で、少しいじけた寿々花。とはいえ、真希の鈍感さは今に始まった話でもないが。
「僕たちも準備が整ったことだし、行こう寿々花。僕と共に、山狩りへ。」
「まったくもう、仕方ありませんわね。…真希さん、お供しますわ。」
差し出された手を握り、二人も軽装甲車へと乗り込んでいく。
いよいよ、本格的に捜索活動が進められていく。
ー神奈川県相模原市 相模湖ー
相模湖は、全周12㎞、湖面面積3.26㎢、最大水深45m、有効貯水量4820万㎥という規模を誇る、相模ダムによって形成された多目的人工湖である。
この湖によって、横浜市や川崎市などの上水道機能を補完し、周辺の湖を含めて約800万人以上の市民が安定的に水資源を得ることができている。また、相模川の洪水を防ぐための治水機能も一部有しており、県下有数の暴れ川である相模川流域の市民生活を秘かに守っている場所でもある。加えて、水力発電機能も有している。なお、少し下流には津久井湖を形成する城山ダムが控えており、この二ダムと近隣にある宮ヶ瀬湖を形成する宮ケ瀬ダムとで、相模川下流域への水量を調節している。
今回、真希達捜索隊が拠点としたのは、相模湖大橋が目前に迫る県立相模湖公園であった。
捜索範囲をどうにか相模湖周辺にまで絞ることはできた。しかし、それ以上絞ることは、Nシステムや防犯カメラの設置台数が極端に減少するこの一帯では黒いバンの推定行動範囲が複数パターンに及んでしまい、非常に困難であった。捜索活動が人海戦術にならざるを得なかった理由は、まさにこの点にあった。
廃屋や空き家、休業中の店舗など、隠すにはうってつけの物件も数多く点在しており、山間部も迫っているともなれば、どこに監禁・埋設されていても不思議はないのだ。
まずは、事前に捜索するエリアを四ブロックに分け、明眼や透覚のレベルが高い刀使や災害時の生存者捜索に活用されるような諸装置とを組み合わせつつ、建造物を中心に捜索を行う。
「第一班、湖南東側からの捜索を開始してください。…はい、捜索方法は横一列に並んでのものです。建造物などでは安全に配慮しつつ、確認をお願いいたします。」
「第三班、上野原駅まで移動し、市街地や山間部の捜索をお願いいたします。装備は駅前まで車で先に届けます。はい、よろしくお願いいたします。」
着々と、荒魂捜索を装った二人の捜索活動が開始される。捜索隊に残されたタイムリミットは、最長で48時間。時間がないため、基本的には道路沿いを中心に捜索を進めていく。怪しげな建造物があればすぐに調査を行い、該当しなさそうなモノは足を使って減らしていく。
臨時指揮所では、オペレーターが次々と指示を飛ばす。担当する長船や鎌府のほか、追加要員として送り込まれた美濃関の少女達が、各捜索隊の行動を鷹の目のようにして追っていた。
「首尾はどうだい?」
「やはりと言いますか、かなり難航しております。」
今回、臨時指揮所での参謀指揮を執るのは和歌子*3であった。というのも、在籍していた作戦参謀本部に携わる、経験豊富な各校前年度の高等部三年生が軒並み卒業してしまったため、完全な技術継承が確立されていなかったという事情があった。その中でも、親衛隊から特務警備隊へと名称が変わった、高練度刀使である寿々花達に最も近い人間として、彼女に白羽の矢が立てられたというわけだ。
「獅童さんや寿々花様が立案された捜索方法ならば、48時間以内に発見することはできると、私は思っておりますが。」
「ですが苗場さん。作戦参謀本部の人達も、この手の作戦には習熟しておられないと私は思うのですが。どうお考えですの?」
「はい、寿々花様。流石に我々刀使だけでこの範囲を捜索することは容易ではありませんので、特祭隊の人間を活用しつつ、しらみ潰しにこなしていこうと考えております。」
「…ちなみに、現在の進捗状況は?」
「まだ一割にも満たない状況です。…今後、天候が悪化することを考慮し、まずは市街地周辺の建造物から捜索に当たっています。」
「……雨が酷くなる前に、早く見つけ出す必要がありますわね。他の刀使達の体力にも限界はありますもの。」
「…苗場、僕達はあっちで刀使達に指示を出し続けているよ。何かあれば教えてくれ。」
「はい、獅童さん。寿々花様。」
忙しくなりそうな和歌子のもとから離れる、真希と寿々花。
「…寿々花。もし、48時間以内に二人が見つけられなかった時は、僕は神奈川県警へと正式に捜索依頼を出そうと考えているよ。」
「……それも真希さんのお考えであるなら、私は止めませんわ。……ただ、私は最後の瞬間まで諦めるつもりは毛頭ありませんわよ。」
「…分かっているよ。存外、負けず嫌いなのは僕だって同じだからね。」
「本当、こんな時にどうかしていますわね。私達は。」
しかし、千里、というよりも彼を見つけ出したいと思っているのは、二人とも変わりない。それは今まで彼が積み重ねてきた、彼女達との信頼関係の裏返しでもある。
各捜索隊の光点を追いつつ、吉報を待つ。
ー相模湖駅 駅前ロータリーー
各捜索隊が散りつつ、真希や寿々花らが既に捜索活動へと突入しているなか、里奈達の指揮車両はある人物との待ち合わせのため、ここへ一度立ち寄っていた。
「それで、中島さん。俺達はまだ捜索には加わらないんですか?」
「その前に、助っ人、というか有志の人間ね。アイツと四条さんの捜索に関わりたい、って言ってたOGがいるのよ。それも複数ね。で、現地で合流したいからここで落ち合おうってなったわけだけど…。」
「えっと、その、中島さん?」
「……ええ、分かってたつもりだったわよ。アイツと仲のいい女の子が多いことも、よ~く分かってたわよ。…だからといって、みんな揃いも揃って休みを取らなくてもいいでしょうがぁ!!」
「ええ、ちょ、里奈っち!?」
里奈が若干なりとも、性格が豹変したような空気を醸し出す。とはいえ、それもほんの数十秒ほどで元の調子に戻った。
「……んんっ、取り乱したわね。まあ、知り合いも多く来るからちょっと荒れたのよ。アイツがわざわざ相手の貴重な時間を割いてまで来てもらえるような人間だった、ってことについ魔が差して、妬いたのかもしれないけど。」
「は、はあ…。」
「あ、あの方達じゃないですか?中島さん。」
「噂をすれば何とやら、ね。」
駅の出入口から、四人ほどの女子の集団が現れる。いずれも私服の上に、防刃か防弾チョッキの類いを身に着けていた。旅行に来た人間にしては、あまりにもそんな雰囲気が微塵も見えない。……確かに里奈はそれを着てきてくれと彼女達に言ったものの、ここまで様になるとは思っていなかった。さながら、これから陸戦か警備に赴く準備を整えた武人のようである。
「……あー、うん。皆はこの中で待機しててね。私が応対してくるから。」
「は、はあ。了解です。」
「い、行ってらっしゃい。里奈っち。」
里奈の指示のもと、圭吾や愛実、葵は車内に残る。なお、葵は一言も言葉を発していなかったが、これは彼女だけ先に他の捜索隊の状況をキャッチするため、ディスプレイと睨めっこを続けていたためだ。
この場には共に来ることが叶わなかった姫乃は、葵のことを自身の立場においての後継者候補として考えている。その彼女の力量が、再び試されようとしていた。
その葵の集中力は、里奈が指揮車両を降りた時、うっかり強めに閉めたドアの音が聞こえていなかったような素振りからも窺い知ることができた。
里奈が出迎えに行ったのは、鎌府、綾小路、そして平城の卒業生たちであった。
「里奈!!久しぶりだね!」
「彩矢!……ごめんね、巻き込むような形になって。」
真っ先に里奈へ声を掛けたのは、平城の元刀使にして現在も親友である彩矢であった。今回の有志として名乗りを上げた少女の一人でもあるが、彼女に彼らの失踪情報が伝わったのは、里奈を経由しての話ではなかった。
「ううん、気にしないでよ。麻美ちゃんから聞いた時は驚いたけど、○○君を捜すって聞いて押しかけるような真似をしたのは、私のほうだから。」
「…正直、ウチの部署の人間も精神的にズタボロだったから、彩矢が来るって聞いて助かったわよ。…んで、残りのお三方も彩矢が?」
「あ、いえ。私は綿花ちゃんから聞きまして、小池さんも行くと仰られていましたから一緒に行こうと思ったわけです。」
次に口を開いたのは絹香*4であった。彼女は作戦参謀本部にいた経歴もあって、今回のような捜索メインの作戦も数多くこなしてきた経験をもつ。
「…その判断に躊躇しないのも別の意味で凄いですね…。」
「綿花ちゃんが助けてって言っているのに、それを断るなんてお姉ちゃんにはできませんから!」
「…ホント、いい笑顔をしてらっしゃいますね…。」
「まあまあ、中島さんもそのくらいに、ね?」
苦笑交じりな表情の里奈を少し窘めたのは、もう一人の元綾小路生である奈緒であった。彼女の場合は、絹香から話を受けた時に元来のシスコン気味であった絹香自身が暴走しないか心配であったことと、長年の付き合いであった彼の失踪を聞いて、どうしても居ても立ってもいられなかったことで、ここへ赴いた次第だ。
「それで、中島さん。○○君は、見つかったの?」
「いいえ。今、このあたり一帯を刀使や特祭隊などで捜索していますが、まだ見つかってません。」
「そっか…。…まさか、こんなことになるとはね…。」
「浦賀さんと水科さんには、臨時指揮所でのお手伝いをお願いしてもらうつもりです。」
「では、私はどうすればいいのですか?中島さん。」
最後の一人、卒業まで真希付きの刀使であった和美*5が、ようやく口を開いた。
「綿貫さんも臨時指揮所でのお手伝いが中心になると思いますが、こちらには獅童さんも派遣されていますから、よろしければ彼女に指示を仰いでください。私からあれこれ指示する予定はありませんから。」
「了解しました。」
「……あれ、里奈。私はどうしたらいいの?」
唯一、どこに加わるのかを言われていない彩矢。無論、里奈も親友の彼女を放置プレーにする趣味はない。
「彩矢は私達と一緒に捜索をお願い。班員の多くは刀使じゃないから、車で移動しながらアイツともう一人の娘を捜すわ。形は変わるけど、また一緒に任務をこなせる日が来るなんてね。」
「…ありがとね、里奈。」
親友の恋路も後押ししたいというのが一つ、もう一つはかつて組んでいた刀使パートナーとして、また一緒に行動したかったというのが、里奈の心の中にあった。既に、この四人のOGのことは紗南や朱音達にも報告済みだ。
「さ、先輩方。また、お力をお借りしますよ。急いであの車に乗り込んでください。」
里奈に促されるように、四人は指揮車両へと向かう。臨時指揮所にいる真希達に合流するべく、車は県立相模湖公園へと移動し始めた。
ー神奈川県相模原市 相模湖付近ー
複数班に分かれての捜索を行っている、刀使や特祭隊員達。
このうち、長船、綾小路、美濃関の刀使で構成されている捜索隊、ここでは第四班とするが、特別遊撃隊に所属する薫を隊長にした部隊が、相模ダムの下流側を中心に捜索していた。副隊長には、以前群馬で共に荒魂討伐任務を請け負った、綾小路の桐生葉月が薫の愚痴に付き合いつつ行動していた。
「くそー、メチャクチャ怠いんだがぁ…。《祢々斬丸》が重いだけに、オレだけ置いてけぼりにされている気がするぞ。」
「まさか。皆さん、益子隊長のペースに合わせて捜索を続けていますよ。」
「……遠回しにオレが遅えって言ってるんだろ?桐生副隊長。」
「あれ、そう聞こえました?そんなつもりは一切無かったのですが。」
「…相変わらずの毒吐く様子で、むしろ安心したよ。ったくよぉ…。」
こう返しつつも、細々とした部分での葉月の指揮能力の向上に関しては、薫も彼女の成長を実感していた。
「おーい、麻美。そっちはどうだ?」
「ダメです。この建物にも不審な点は見当たりません。兄の携帯の電波も拾えませんし。」
「…ここもハズレかぁ。」
彼の妹である麻美も、薫の指揮下で捜索に加わっている。元々、荒魂との戦闘よりはこうした任務の方が向いている事情もあってか、テキパキと物事を進めていく。
(……心配なのは、アイツも一緒か。)
「おーい、美弥。そっちはどうだ?」
「益子さ~ん、本当にこのあたりに◯◯さんがいらっしゃるんですか?一面草ばかりなんですけど!」
「分からん。ともかく頑張って探すしかねえよ。」
「…りょ、了解です。」
彼女と普段ペアを組んで行動している歩は、先日の鎌府での戦闘時に負傷しており、今回の捜索に加わることができなかった。このため、無傷であった美弥だけが此方の捜索に関わることになった。
「…正直、田辺さんも私も、近衛隊の件に巻き込まれずに済んだことが、今となっては運のいいことだったとしか思えないのは、何か因果を感じますね。」
「そうだな。…ぶっちゃけるとな。桐生副隊長、お前が近衛隊にいなかったと分かった時には、かなり安心したもんだぞ。」
「それは単に、私の心配ですか?」
「それだけじゃねえけどな。…ただ、その入れ替わりに刀使が多く傷つき、今も苦しんでいるんだからな。単に喜んでいられるわけでもない。……だからこそ、お前のように無事だった綾小路の刀使達は、そいつら以上に頑張っている姿を他の学校の人間に見せていくことが大事なんだろうと、あくまでもオレは思っている。」
「……益子隊長。」
葉月は、薫がただの怠け性が酷い刀使ではないことを改めて感じさせられる。しかし。
「…ねねちゃんを縦横に引っ張っていなければ、もう少し説得力のあるお話しだったと思うのですがね。」
「仕方ないだろ!…コイツ、オレが見てなけりゃ麻美や美弥の方に飛び込んでいこうとするんだぞ!片手でねねを押さえつけるのは大変なんだよ!」
「…まあ、そういうことにしておきます。」
ともあれ、名前を挙げた四人以外にも、あと二人の刀使が薫の班で捜索活動に加わっている。最も、この二人は野生動物などの後方の備えとして特祭隊の列の更に後方にいるので、定時連絡以外では関わってこない。もし関わってくる時は、本当に危険な事が迫っている時くらいだろう。
そして、ポツリポツリと、山林に雨が降り注ぎ始めた。
「ち、マズいな。雨が降ってきやがった。」
「どうしますか、益子隊長。」
「一度、道路まで戻るとするか。濡れて風邪でもひいたら、それこそ意味がないからな。どのみち、レインコートは着る必要がありそうだ。」
「了解です。…◯◯さ~ん!田辺さ~ん!一度撤収です!此方に戻ってきてください!」
「「はーい!」」
葉月の声は二人に届き、動きを切り替えて薫と彼女のもとへと戻ってくるようであった。
(……嫌な天気だな。アイツを見つけるにしても、この雨では視界も悪くなる。山を捜すのは厳しいだろうな。)
そう考えた上で、薫は次善の策を考える。
(道路沿いを捜してみるか。)
道路周辺の捜索に切り替えることも、頭の中に浮かんでいた。
(……◯◯。お前は今一体、どこにいるんだ?)
薫の心の声に、答える者はいない。
雨足は徐々に強まり、刀使達や特祭隊員達の捜索への熱い士気を挫くかのように、気温を下げていく。
一部の人間が抱いていた二人が早期に発見されるという希望は、徐々に絶望感が支配する状況へと変わり始めようとしていた。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
本文中でもちらっと触れておりますが、昨年の令和元年東日本台風の際には、緊急放流を巡って色々混乱のあった城山ダムでございますが、今編ではこの周辺が舞台となります。
今年発災した球磨川や筑後川などの水害を見るに、今後の治水事業がいかに難しいものであるかを考えさせられるのが、変わりゆく気象環境の昨今の実情になりつつある気がしております。
本日は可奈美の誕生日になります。刀使ノ巫女本放送から三度目の夏を迎えることになるわけですが、リアルタイムで考えると彼女は今年高校一年生になるわけですよね…。
どんな風に心身とも成長しているのかは、気になるところではございますね。(今のところ刀使ノ巫女の展開的には、サザエさん時空で進んでいる風ではありませんので。)
四度目の夏は、一体どんな景色が広がっているのでしょうか。コロナ禍の終息を願ってやみません。
それでは、また。