刀使の幕間   作:くろしお

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どうも、くろしおです。

先日更新のとじともメインストーリー、分割部分で声のみですが葉菜が登場してきて、若干テンションが上がりました。
その一方、評価バーが赤から橙色に変わり、少し気分的には凹んだ筆者でございます。
どうしたって人によってジャンルに合う合わないはありますので、書くことの難しさを改めて感じさせられます。本作の執筆方向自体が人を選ぶものでありますから、その点は尚更ですよね…。
(高評価付与をしていただいた方などには、未だに感謝の念が堪えませんが。)

…話が逸れましたね。
気を取り直して、今回は救出後の各方面(討伐真っ最中のところを除く)での反応と動きを主に綴っております。

それでは、どうぞ。


⑬ 急転直下

 ー県立相模湖公園 臨時指揮所ー

 

 彼と千里の発見の報告は、梢によって初めて捜索隊全体に伝えられた。

 

「◯◯君が見つかったって、本当なの!?」

「はい!薫さんからの報告です。救出作業を終えて、今は此方に戻る途中だそうです。」

「そっか~。…良かったぁ~。」

 

 梢から事実であることを聞き、安堵の表情を浮かべた奈緒。

 

「え、○○さん見つかったって本当!?」

「今、第四班から報告があったらしいぞ。」

「よし!これで荒魂討伐に専念できる!」

「現在の損害状況の確認と、特祭隊の配置変更を急げ!」

 

 彼らの発見の報告が、状況を好転させる転機になりつつあった。確かに、大問題のうちの一つが解消されたともなれば、動きが軽やかなものになるのもそうおかしな話ではない。

 だが、奈緒はそれでも現状を楽観視していなかった。先程のおっとりしたモードから、指揮時のやる気漲る姿に切り替わる。

 

「苗場さん。第四班の方が到着次第、その半分の人員を第三班の応援に向かわせることは可能ですか?」

「えっと、それは可能ですが…。浦賀さん、一体何をなされるおつもりですか?」

「第三班へ向かう荒魂の数が増えている関係上、ここが破られると私達のいる臨時指揮所にまで真っ直ぐ荒魂が向かってきます。それを防ぐために、藤野駅付近で荒魂達を迎え撃ちます。獅童さん達の第一、第二、第五班は、上野原ICと上野原市役所を軸に扇状の展開方式を取ります。前述の三班と、第三班と第四班の一部とで挟撃できればベストね。」

「そう上手くいくのでしょうか…。」

「どの道、中央道を往来するのは無理ね。NEXCOの方から連絡があったわ。上野原ICと相模湖ICの間で荒魂が暴れたらしく、路面に陥没と亀裂が入ったらしいわ。車両の走行はできないとのことよ。」

「…つまり、寿々花様達は自力で荒魂を討伐されるしかないのですね。」

「まあ、彼女達を信じましょ。貴女が長年支えてきた此花寿々花という刀使は、貴女が懸念する程にそんなにも弱い存在だったのかしら?」

「…いいえ。あの方なら、必ず何とかして下さるはずです。私達は、寿々花様達を後ろから支えるのみです。」

「そうこなくちゃ、ね?」

 

 和歌子を半ば説得するように励ました奈緒は、梢からもたらされた彼の帰還を期待しつつ、指示を続ける。

 

(……◯◯君、早く帰ってきてね。それまで、私らで何とかするから。)

 

 刀使として前線に立てない以上、裏方でやれることを全部やろうと足掻く彼女達。しかしながら、荒魂による飽和攻撃は一向に止まる兆しを見せなかった。

 討伐作戦指揮のブレーン達の苦悩は続く。

 

 

 

 

 

 

 ー折神家・特別祭祀機動隊本部 作戦指揮室ー

 

 ところ変わって、鎌倉の本部では一仕事終えた姫乃が、大きく息を吐いて脱力していた。

 

「はあぁぁぁ~っ。良かったぁ~。」

「お疲れ様です、水沢さん。」

「いえいえ。私がやったのは、最終確認と発射タイミングのシステム同期だけですから。…発射の誤差が数m単位での表示だったことは面倒ではありましたけれど。」

 

 室内には姫乃のほか、朱音と紗南、急遽鎌倉に呼ばれた江麻、そして相模湖付近を除く首都圏一帯の荒魂討伐への派遣の指示を飛ばす結月が主なメンバーとして居た。このほか、鎌府のオペレーター兼情報分析官など姫乃と同世代の少女も数名いた。普段は男性職員も居るのだが、先日の襲撃で負傷した人間もいたことから女性の比率が高いものになっている。

 

「それにしても、フリードマン博士の伝手はこうした時には本当に助かりますね。」

「ただ単に使わせていただくことだったら叶わなかったことでしょうが、試射実験も兼ねての人助けであれば、依頼する此方としても悪いものでは無かったと考えます。」

 

 朱音の言うことも一理ある。…まあ、こんなレーザー兵器が宇宙空間に存在するという事実は、知らない方が良かったような気もしなくないが。当然、この事実は実用化まで隠匿される予定である。

 

「それで、○○君と綾小路の四条さんは今どうしているのかしら?」

「益子さんの班が相模湖の臨時指揮所まで一緒に引き上げるとのことです。とっとと皆さん撤収したいところでしょうが、今は大量に噴出した荒魂をどうにかしなければなりませんから。」

「向こうには此花や獅童も居るんだろう?それに、手練れの刀使も十数名は下らない数が派遣されているはずだが。」

「…問題は、単純に数でしょうね。」

 

 相模湖周辺の情報を大型スクリーンに上げた姫乃。現在の班ごとの様子と荒魂の進行予測が表示される。

 

「現在までに観測・確認された荒魂の数は175体。これは依然数を増やしています。討伐しても圧倒的な数で刀使の皆さんを殴殺しに掛かっていますね。」

「私達美濃関から刀使の応援を増やした方がいいのかしら?」

「いいえ、この悪天候ではヘリの機動力が発揮できないうえ、今から行ったとしても恐らく間に合いません。鎌府の方を十五名ほど既に送り込んではいますが、到着まではあと一時間ほど掛かるとのことです。」

「何にせよ、あの男とウチの生徒の一人は見つかったんだ。荒魂討伐が終われば、あとは鎌府と本部を襲撃した奴らの吊し上げだな。」

「そうね。」

 

 この時はまだ多摩湖の爆破事件が本部には届いておらず、その重大事が報告されたのは彼が臨時指揮所に戻ってきたのとほぼ同じ頃であった。

 

「それにしても、貴女が強行突入の責任者として名乗りを上げたと後で聞いた時には驚いたわよ。」

「朱音様達が捕まっていた以上、指揮権が事実上浮いてしまった状態になりましたから。羽島学長も五條学長も、そして相楽学長も相手の要求する時間までに現地で対応するのは間に合わないと、事前のマニュアル上での取り決めから判断しました。…できれば全員を生きたまま確保したかったのですが、その点で悔しさが残ります。」

「いや、何度でも礼を言わねばならないのは私達だ。…結果として、未成年である水沢に責任を負わせる事態を招いたのだからな。」

 

 申し訳なさそうに姫乃を見る紗南。とはいえ、下手に抵抗しようものならあの場の全員がどうなっていたのか、あまり想像したくない結果になっていたのは事実だろう。

 

「…三原さん、まだ容体は安定していらっしゃらないのですね。」

「はい。峠は越えたそうなのですが、未だに昏睡状態だとのことです。今日も糸崎さんがずっと付いてらっしゃいます。」

「…今は、アイツに掛ける言葉が見つからないな。」

 

 誠司はかれこれ一週間以上、早希の傍に寄り添い続けていた。彼の輸血によって早希の命が繋ぎ止められたことは大きかったものの、完全な回復までには時間が掛かるという。唯一救いであったのは、彼女の外見上の傷口は跡が残らないほど綺麗に移植・縫合できたことだろうか。

 

「…○○さん、戻って早々に悪いのですが、恐らく貴方の力が必要になりそうです。どうか、もう少しだけ頑張ってください。」

 

 姫乃は遠くにいる上司へエールを送りつつ、レーザー技術の秘匿化作業と今回の大混乱を引き起こした犯人たちを徹底的に潰しに掛かるべく、調査を続行していた。なお、彼女が教導・育成した情報部隊は必要最低限以外の休みを与えられることなく、調査続行中である。…まあ、彼らは肝心な時に役立たずであったので、その損失を取り戻す目的もあったのだが。

 本部は本部で、やれることをやり続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー第四班 移動車中ー

 

 薫達の班に引き上げられた彼と千里。二人が乗せられたのは、ロングシート化改造された兵員輸送型の軽装甲車であった。この車両には、薫ら刀使四人と彼と千里、そして運転手を含めた一般特祭隊員二人であった。

 彼女たちが今回の拠点としている県立相模湖公園への帰路に、二人は失踪していた期間の出来事を聞かされる。特に後の世で『鎌倉事変』と称される武力クーデター未遂の一件は、主に作戦に参加していた麻美の方からその諸事を聞かされた。

 

「…お兄ちゃん、水沢さんは凄かったよ。指揮を執るのを嫌がる人が多い中で、あの人は私達をいかに生かして帰すかをずっと考えていたから。…そのお蔭で、ほとんどの人は怪我せずに人質を解放できたから。」

「……人質解放作戦での死傷者はどれくらい出たんだ。」

「聞いて驚くなよ。こっちの死者はゼロだ。…流石に無傷とはいかなかったがな。お前の同僚の恋人も、今は集中治療室で治療中だ。」

「…って、まさか三原が!?―一体どうしてアイツが!?」

「後ろから撃たれそうになっていた糸崎誠司を、早希が咄嗟に庇ったんだとよ。…衛生科と医療班の人間が駆け付けた時には、既に虫の声だったそうだ。」

「…現在の重体者は。」

「……5名だ。早希も含めると今はこの数まで少なくなっている。ちなみに重体の刀使は早希だけだ。」

「……そうか。薫、補足ありがとうよ。」

「…○○さん?」

 

 千里は、隣に座っている彼の太もも上に置かれた両拳がプルプルと震えているのを目にする。

 

「…悪い、四条。俺が呑気に閉じ込められている間、傷ついている奴らのことなんか全く考えて過ごしていなかったことに、自分自身が腹立たしく思えてな。―勿論、こんな大事件を引き起こした奴らのことに苛立って仕方がないこともそうなんだが。」

 

 彼は冷静ではあった。が、それは微妙なバランスの結果として表面的に現れているだけであった。内心は激怒という表現が生易しいほどに怒り狂っていた。自身が今まで必死に守り続け、これからもそうしていくつもりであった者達やその尊厳を、『男性排斥運動』は大きく踏みにじったのみならず、傍若無人な態度で破壊と殺戮を繰り広げようとしたというのだ。

 彼がここまで誰かに敵意を向け、そして明確に怒りを表すのはかなり久しぶりの出来事であった。

 

「…ダメだ、感情に呑まれるなって人に言っている癖して、冷静さを欠いてこうも怒りが溢れ続けるのは。…よく分かっているはずなのに。」

 

 許せない。一重にその思いが、今の彼の感情を大きく包み込んでいた。

 

 

 

 

「なあ、そう言えばお前達二人を攫って行った奴は、一体誰だったんだ?」

 

 薫は彼の怒りを少し冷まそうとして、話題を逸らそうとした。……のだが、今の状況でその次の話題は地雷であった。

 

「ああ、それならウチの部署と兼任していた祇園真奈美だ。俺はともかく、四条に関しては彼女が襲ったことを覚えていたそうだ。」

「はい。…なんで真奈美があんなことをしたのか、私にはさっぱり思い当たる節がありませんが。」

「祇園真奈美…?―ああそういえば、お前達の失踪した後で行方不明になった綾小路の奴が、そんな名前だったような気がするな。確かソイツ、男が嫌いだとかどーとか、あのおb…本部長が漏らしていたのを聞いたぞ。」

 

 これが、彼の中で抑え込まれていた感情の火薬庫に火を放つ結果となった。負の感情をどうにか押し留めていた彼の心が大きく揺れ動き、そのダメ押しの一言を放った薫自身も、彼の今後の行動を決定づけることに繋がるとは思っていなかった。それほどに、明かされた事実による彼の精神的動揺は激しかった。

 

「……薫、本部と鎌府を襲撃した奴ら、名前なんて言ってたっけな。」

「あーっと、確か『男性排斥運動』……。……あ。」

「……100%の関係性があるかは分からないにせよ、ほぼ確実と言っていいほどにその団体との繋がりがあることを否定できないよな。失踪した祇園は。」

「あっ、ああ。そうだな。」

「少なくとも四条が手傷を負わされている時点で、俺自身も単に許すつもりはなかったが、祇園がもしそいつらと関わりを持っているならば、俺も容赦はしない。…流石に殺しはしないけどな。」

「……お兄ちゃん、頼むから勢い余って殺っちゃった、みたいなことは絶対にしないでよ…。…お願いだから。」

 

 明らかに怒りの度合いが普段と異なることに気が付いていた麻美は、兄である彼の今後の行動に釘を刺す。…ただ、その言葉も気休めにしかならないほどの爆発具合であるので、彼女の言葉がちゃんと届いているのかまで分からないのが、人間の感情の怖いところである。

 

 

 

 

 先ほどは話題の選択を間違えたとはいえ、薫は二人を発見に導いた人物のことを忘れないうちに話しておこうと思った。

 

「…それと、二人とも。お前達の監禁された建物を見つけたのは、そこの美弥だ。お礼を言っておけよ。」

「田辺、ありがとな。おかげで助かった。」

「田辺さん、本当にありがとうございました。」

「い、いえ、お役に立てたのなら何よりですっ。昨年は全然お役に立てませんでしたから、これくらいはまあ…。」

 

 維新派との騒乱時に、綾小路の無事な刀使が全然動けず機能しなかったのは彼女のせいではなかったとはいえ、やはり負い目に感じているところはあったのだろう。友人が仲間に向けて御刀を抜いたことを知っていれば、尚更申し訳なく思うところがある。

 

「……薫、着き次第俺も作戦に参加する。傷ついている奴が大勢いるのに、俺だけのほほんと休むわけにはいかない。ただ、四条は休ませてやってくれ。」

「…全く、お前ってヤツは本当に仕事人間だな。」

「やるべきことを果たさずして、休む暇を貰う方がそれこそ他の人間に失礼だろ?」

「まあ、水沢姫乃からは、お前にもしやる気があるなら席そのものは作ってある、とは言われていたからな。お前のやりたいようにやりゃいい。」

「それは助かる。…心配掛けた分はキッチリお返しさせてもらうつもりだ。この恩には必ず報いる。」

「○○さん…。」

 

 千里は彼の身を案じつつ、自分はどう動くべきなのかを移動車中で暫く考え続けた。

 

 一行は相模ダムを横目に、未だ混乱状態が続いている臨時指揮所へと急ぐ。ちなみに、彼と千里に物資を届けていたトラック運転手も、重要参考人として臨時指揮所へとトラック共々連行される運びとなった。

 

 

 

 

 

 

 ー男性排斥運動 相模湖拠点ー

 

 荒魂の多方面放出がだいたい終わり、多摩湖の堤体爆破が成功した報告を受けた真奈美達。多摩湖爆破により混乱中の都内や、荒魂対処に四苦八苦する刀使達の動向も此方には届いていた。

 

「イイ感じね。此方の狙ったような動きになってきているわ。」

「しかし、本当に良かったのでしょうか。何もこのあたりの橋まで落とす必要はなかったのでは。」

「いいのよ。無線を傍受しても、内容的に戦力の分断が成功したみたいだし。仮に船によって横断できたとしても、あくまで人間しか送れない。荒魂討伐に使われる重量物を対岸に移動させるのは、かなり時間を要するわ。」

 

 相模湖周辺の橋を爆破したのは、やはり彼女達であった。理由は真奈美の述べているとおり、特祭隊の戦力分断である。腹立たしくもあるが、彼女の戦術は狙い通りに成功しているのは確かだ。その爆破に巻き込まれた民間人からすれば、たまったものではない話だが。

 

「それで女王、展開している刀使達に妨害活動は行いますか?」

「いいえ、予定通り相模ダムへ向かうわ。荒魂の量はどれくらい残っているかしら?」

「八割を切ったくらいでしょうか。少なくとも直ちに全て討伐されるような雰囲気ではありませんね。」

「よし、全員最終確認を済ませた後、私達第一陣が相模ダムを爆破したら、手筈通り沼津で落ち合うわよ。車を奪うもよし、自力で向かうもよし。沼津までたどり着いたら、大型の貨物船が停泊しているはずだから、その船に乗り込みなさい。船名は『アフロディーテ』号よ。」

「「はっ!」」

 

 この頃、真奈美や高鍋は作戦を完遂させるための仕上げ作業に取り掛かっていたことにより、彼と千里が既に監禁場所から脱出していたことにはまだ気がついていなかった。

 ただ仮に、彼女達がこの時点でその事に気が付いていたら、間違いなく相模ダムの爆破までのカウントダウンは前倒しされていただろう。そうなれば、真奈美達の作戦がどのように転んでいたのかは、後から振り返ってみても分からない話であろう。

 

「さ、○○××。そして千里。お前達の信じた刀使達が成す術なく、世間から完全に信頼の失墜した刀使達が無様に崩れ落ちる姿を、これから見せてあげるわ。」

 

 ダムに迫り来る危機に気付かない刀使達の姿を、『男性排斥運動』の女性達は彼女達から気付かれない位置で撮影していた。

 事態と関係ないところへの責任転嫁は、これまでネット工作やプロパガンダなどでよく用いられる論法だ。しかも今回の狙いは、『動けたはずなのに何もしない、刀使と刀剣類管理局』という構図にするため、わざと命を張ってまで彼女達の討伐風景をリアルタイム映像に落としこんでいたのだ。実際には、とても対処が追いつかないレベルの数の荒魂がいるというのに。

 

「出航準備を急ぎなさい!雨足が強まっているうちに攻撃するわよ!」

 

 舟屋造りの湖面に面した階に停泊させているボートへ、大量の銃火器や爆薬などを積んでいく。更には、ダム爆破後の着替えまで載せていった。

 

「……結局、私達の行動を止める事なんて、誰にも出来やしないのよ。例え、刀使の守護者(メイデン・ガーディアン)とかいう、御大層な名前の英雄呼ばわりされるような男であっても、ね。」

 

 障害になるようなものは、本当の意味でもう何もない。後は、全速で目的地を目指すのみだ。

 

 

 

 

「この雨が止んで次に日が差した時には、私達の新しい時代に相応しいほどの素晴らしい景色が見られそうね。」

 

 

 

 

 創造と破壊。日本の風土を鑑みれば、それは別に珍しい話ではない。だが、彼女達のもたらす破壊は二度と取り返しのつかない、全ての社会システム諸ともこの国を再起不能にさせかねないものである。

 そんな真奈美が望む世界は、荒魂の騒乱の中で一歩ずつ、着実に近づこうとしていた。




ご拝読いただき、ありがとうございました。

補足として、最後らへんにて書き置いてある『刀使の守護者(メイデン・ガーディアン)』ですが、これは本作でのネット上にて勝手に付けられた彼の渾名です。(閑話編『武蔵野の守護者』参照。)
このため、当の本人はそんな渾名が存在することを知りませんし、相手から勝手に目の敵にされていることすら知りません。

さて、真奈美達を止められる人間は果たして現れるのか。そして、彼女の思惑通り首都圏一帯は水に没してしまうのか。
次回は、遂に双方とも動き始めます。

それでは、また。
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