刀使の幕間   作:くろしお

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どうも、くろしおです。
ここ数ヶ月の投稿は、どうも週ごとのなりがちになっているのが悩ましいところですが、更新は続けていきたい筆者であります。

今回は前回に引き続き、姫和編その9 後編となります。

それでは、どうぞ。


⑫ 捜索禁止命令 後編

 ー折神家・特別祭祀機動隊本部 作戦指揮室ー

 

 失踪した姫和の捜索のため、本部長の紗南は可奈美達のいる現地の指揮所に向かっていた。

 このため、本部の作戦室には朱音のほか、事実上の軟禁下にある彼やその同僚達をはじめ、奇跡的に難を逃れたり、惨劇のなかで彼の避難指示に従ったりした*1、ごく一部の綾小路の生徒が揃っていた。

 

「近衛隊の動きは?」

「現在は都内に戻っているようですね。タギツヒメの動きまでは分かりませんが。」

 

 いつも詰めている鎌府の研究所から、急遽オペレーター業務を引き継ぐよう頼まれたつぐみ*2が、彼の言葉に応答する。姫乃の仕込んだ情報収集用アプリは、それ自体が発信機と同じ役割を果たすため、その機能を使って近衛隊の動きをビッグデータとして可視化している。

 

「姫和と紫様を捜索している、各地の刀使の状況は?」

「まだお二人を発見したという連絡は、此方には届いてませんね。どうされます?」

「取り敢えず、姫和の方は捜索部隊に任せよう。こっちは都内の近衛隊の動きを注視しながら、次段の対策を練る。」

「つっても、一体どうやって近衛隊に立ち向かう気だよ。」

「…一応、手はもう打ってある。あとはそれが間に合うかどうかだが。」

「間に合う?どこかに依頼でもしたのか?」

「それはモノができてから話す。…水沢、近衛隊の展開状況は?」

「都内東側、主に東京駅を中心に活動しているようです。一部、維新派に感化された特別祭祀機動隊の部隊が、それに追従しているのも確認しています。」

 

 図式化された維新派の展開状況が、姫乃の手によって示される。彼女は何の支障も無く、鮮やかな手つきで情報を扱っているように見える。だがこれを客観的に見ると、姫乃がそれだけこの手の分野に精通している、ということの裏返しでもある。

 

「んで、十条を発見できたとして、その先は?」

「もし、姫和が無事に保護できた時、その時には彼女が切り札になる。紫様はそれも含めて、可奈美にそう言ったんだろうし。素人考えではあるが、今のタギツヒメに対抗できる力を姫和がもう持っているってことなんだろう。」

「局長が言っていた『荒魂の制御が必要』って話ね。…でも、そんなこと可能なのかしら?紫様も大概凄い方だと思うのだけれど、十条さんはどうもそこまでやりきれない気がするのよ。…平城の強い刀使って、基本的に周りが見えなくなりがちな傾向にあるから…。他人のアドバイスを上手く活用しきれない可能性もあるのよね。」

「…そこは姫和を信じるしかあるまいよ。彼女の荒魂制御が上手くいかない場合に備えて、俺達も動かなきゃならないんだからな。」

「で、お前の中には腹案がもうあるんだな?」

「ああ。姫和を保護した後、一時的にここで彼女の状態の確認を行う。その後にタギツヒメを抑えるべく、東京駅を含めた丸の内一帯を包囲する。その後は荒魂出現時の法令手順に則り、タギツヒメと近衛隊を封印・制圧にかかる。まあ、以前紫様がタギツヒメに侵食されていた時に、舞草の里で此方側に対して実行した強襲作戦の応用だな。それと違って、今回はエリアが広域かつ都市部なのが難しいんだが。」

「ですが、政府側にはどう伝えるおつもりですか?今はタギツヒメ側に付いているんですよね?」

「防衛省と、在日米軍を動かす。まあ、実際に行動してもらうわけじゃないんだがな。」

「米軍に貸しを作るんですか!?―それ、大丈夫なんですか?」

 

 流石の姫乃も驚く。折神家の研究でギブアンドテイクなところもあったとはいえ、下手を打てば何時ぞやの終戦時のような事態になりかねない。世界最強の軍事組織を単なるアシに使おうと考えているなら、間違いなく後が恐ろしいことになる。

 その疑念を払拭するように、彼は説明を続ける。

 

「その点は心配ない。『このままこの事態を放置すれば、横須賀が吹っ飛ぶかもしれない(・・・・・・)』と言っておけば。現に今、横須賀港には空母艦載機の燃料や諸々の補給のために、原子力空母と空母打撃群が寄港中だ。もし大荒魂が復活すれば、東京都心から目と鼻の先にある距離に泊まる、虎の子の原子力空母は真っ先に被害を受けかねない。米海軍も戦力を失うだけでなく、東京湾を放射能汚染の海に変えたくはないだろうしな。」

「…つまり、無用な損害を回避するために、在日米軍を通じて日本政府に圧力を掛けるということか?」

「どのみち横須賀が吹っ飛んだら最後、アメリカのアジア太平洋地域における軍事的プレゼンスは一気に低下するんだ。一応佐世保や沖縄もあるが、いずれも仮想敵国のある大陸に近すぎる。そう考えたら、取るべき手段は限られるだろ?」

「……なるほど、それならアメリカ側にも利があるってことですね。」

「ま、矢面に立つのが刀使であることに変わりないのは、頭の痛い話ではあるがな。…刀使なしで立案できたらどれほど良かったことか…。」

「まま、○○さんの良心が痛んだところで私達のやることは変わらないんですけどね~。」

「…つぐみの言っていることが事実だから、余計に刺さるんだが…。」

 

 最も、その際には彼も前線指揮に出るつもりでいる。暗殺対象として挙げられても、それに臆して状況を悪化させたらそれこそ今までやってきたことが全て無意味と化す。

 ただでさえ姫和は今必死で頑張っているというのに、後方でのうのうと過ごせるほど彼の神経は図太くない。

 

(ともかく、今は姫和が無事に帰ってくることを祈ろう。―無事に生きてさえいれば、必ず活路は見出せるはずだ。)

 

 決して彼の作戦は打算などではなく、キチンとした根拠のうえで立てられたものであった。

 だが、現実はそんな都合よく転んではくれなかった。葉菜や由依の件で既に精神的ダメージを負っていたなか、壁のように形成していた精神的な安定感を抉り崩すような通信が、彼らのもとに届けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「平城学館の十条姫和、バイタルサイン消失!!―生体反応、回復しません!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼は、その場で膝から崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー北関東 某山岳地帯ー

 

 時系列は少し前に遡る。

 紫に見つけられた姫和は、ほぼ同時にやってきたタギツヒメと斬り合いになった。彼女の頭部を両断して無力化した後、姫和はタギツヒメの身体を構成していたノロを吸収していった。

 紫の壮絶な体験を聞いただけでなく、ノロに溜め込まれた爆発寸前の負の感情や、龍眼による未来視により紫への幾重もの殺害予知が視えていたことで、姫和は紫の手によって一刻も早く禍神として現世から幽世へと送られたがった。舞衣や薫達が現世に留まるよう説得したが、既に彼女に抑え込まれた荒魂は決壊寸前のところであったため、それを半ば拒んだ。

 だが、彼女のそのあまりに身勝手な願いに対して、はらわたが煮えくり返るほどにブチ切れた人間がいた。可奈美である。

 彼女は、普段絶対に出さないような怒気の籠った声で、姫和に話しかける*3

 

「…ねえ、御前試合の決勝の続き、今お願いしていいかな?」

「馬鹿かお前?」

「カナミン、いくら何でも。」

「…空気、読めなさすぎかな。―でも、こんな強い姫和ちゃんと試合できるのは、今しかないと思って。…だって、もういなくなっちゃうんでしょ?」

「カナミン!!」

「本当のこと言うね。私あれからかなり強くなっちゃって。全力出したら、姫和ちゃんに一方的に勝っちゃう気がしてたんだ。」

「禍神となった私で、ようやく対等だと?」

「それは、分かんないけれど。」

 

 煽る可奈美に、エレンも流石に冷静さを欠いて彼女の発言を止めようとする。普段は似たような状況でも明るく宥めることが多い彼女だが、今回ばかりは看過できないと思ったのだろう。

 

「カナミンもういいデス!!本気で怒りますよ!…ヒヨヨン?」

「全力のお前が見られるんだな?」

「うん。全力出すよ。」

「ちょ、ちょっと待ってください!二人ともおかしいデス!!」

「コイツは元々こういう奴だ。優しい反面、」

「冷たくて、自分本位?」

「ああ。」

 

 エレンが、声を荒げてでも口頭で二人の立ち合いを止めようとするなか、可奈美の挑発に乗るような形で姫和は立ち合いを選んだ。

 結果から言えば、この段階で既に姫和は負けていた。ただでさえ精神的にギリギリな状態のなかで、冷静な判断力を失っていれば負けることは既定路線であったと言えるだろう。

 この立ち合いの時に、可奈美が姫和の発する雷を真っ二つに切り裂くという、とんでもな芸当を見せたことはまた別の話ではあるが。

 

「ば、馬鹿な…。禍神の力をもってしても…」

「ふ~ん。そんな簡単に諦めて、荒魂ごと隠世の果てに送られるつもりなんだ。」

(…可奈美の言うとおりだな。斬られても文句は言えまい。)

 

 可奈美に斬られることを覚悟し、目を閉じた姫和。だが、彼女の頬に温かい感触が伝わってくる。

 目を見開くと、視界には《千鳥》を姫和の顔面に向けながら、涙をボロボロと流す可奈美の表情が飛び込む。そして、可奈美は姫和の背中に手を回すと、半ば戦う力をなくしていた彼女の身体を優しく抱き寄せた。

 

「…させない。そんなの、絶対にさせないからっ!一人で抑えきれないなら、全部出しちゃえばいいよっ!―私が斬ってあげる!全部全部全部斬ってあげるからっ!…半分持ってあげるって言ったでしょっ。だから、もっと信頼して預けてよっ!」

(可奈美…。)

 

 ああ、どうして自分は彼女を頼らなかったのだろう。居なくなっていいと思っていたのに、彼女の顔を見るとそんな気は吹き飛んだ。彼女の言葉に安堵し、目を瞑った。

 しかし、無情にもその感情は瞬時に消し飛んだ。

 姫和は、体内での異変に気付くとすぐさま、可奈美を紫達の方へと突き飛ばした。可奈美へ危害が及ばないようにするために。

 

「う、ぐっ!うあぁぁぁぁーーっ!!」

「姫和…」

 

 可奈美が振り返った時には、先ほど姫和が葬ったはずのタギツヒメの姿があった。

 

「謀っていたのは貴様だけではないぞ、紫。」

 

 タギツヒメは発現してすぐに、姫和に御刀を突き立て吸収していく。

 時間にして、僅か十秒ほどのことであった。

 

「姫和…ちゃん…。」

 

 呆気に取られた可奈美達。紫は、タギツヒメを恨むように睨みつける。遂に、タギツヒメが二柱と姫和を取り込み、大荒魂として完全復活を果たそうとしていた。

 それは同時に、最悪の事態へと突き進むことを意味する。二十年前の悪夢が、再び甦ろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

(…可奈美、舞衣、沙耶香、薫、エレン、折神紫…。)

 

 タギツヒメに飲まれゆく姫和は、極僅かな時間のなかで、直前まで居た刀使達のことを思い浮かべる。そして、その最後に浮かんだのは、自分にとってはいけ好かないが、散々自分の世話を焼いてきたあの男の後ろ姿であった。

 

(◯◯…。)

 

 彼女が最期に何を想ったのかは、最早誰にも分からない。

 姫和の身体は、現世から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 ー刀剣類管理局本部 作戦指揮室ー

 

 その日、誠司達は彼が里奈に付き添われるような形で、ここから退室していった姿を見送った。

 他でもない紫からの凶報に、普段冷静さを欠かない朱音ですら沈黙していた。

 

「…十条さん、どうして…。」

「なんで、こんなことになっちまうんだよ。…皆、頑張って十条を捜してたってのに…。」

 

 姫乃や誠司は、悔しげに下を向いた。誠司に至っては、静脈が浮き出るほど力強い握りこぶしを作っていた。

 

「…実力者の十条さんですら、あんなことに…。こんな力不足な私が、本当に皆さまのお力になれるのでしょうか…。」

「綿花ちゃん!綿花ちゃんは絶対居なくならないでね!お願いだからぁ~!」

「おっ、お姉ちゃん!?だ、大丈夫だから!ね、落ち着いてよ!」

「絹香、しっかりしなさい!最上級生が動揺してどうするのよ!…彼、大丈夫かしら。」

 

 彼らの手で京都を脱出できた綾小路生*4は動揺を隠せなかった。強力な刀使を輩出する平城の実力者でさえ悲惨な結果になったことを考えれば、これを恐れるなという方が無理な話である。

 

「……やはり、大荒魂は侮れませんね。…十条さん、折角お話しできるようになっていたというのに、残念です。」

 

 荒魂研究を行っているつぐみは、タギツヒメに対して改めて警戒感を強める。

 そして。

 

「……皆さん、どうか落ち着いてください。今ここで慌てふためいても、起こったことはどうすることもできません。…一刻も早くタギツヒメを討つことが、亡くなられた十条さんに手向けられることではありませんか?」

 

 今にも泣きそうであったが、グッとこらえて場の人間を鼓舞する朱音。

 タギツヒメを討つために舞草を組織してきたにも関わらず、二十年前の真の功労者であった篝の娘を喪ったことが、彼女の心に響かないはずがない。

 それでも、彼女は奮い立つ。刀使達を、特別祭祀機動隊を統べ、この国の人々を荒魂から護る者として。例え今の朱音の立場が局長代理であっても、その責任の重さからは逃げなかった。

 

「……必ず、時は来ます。二十年前の災厄に終止符を打つときが、必ず。」

 

 この場に居た全員が、その彼女の決意を深く心に刻み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 里奈に肩を担がれるような形で、彼は重く感じる身体を引きずりながら歩く。

 特祭隊本部内の各階にある休憩用の椅子を見つけると、里奈は彼をそこに座らせる。

 

「……ここでいいわね。ちょっとかけなさい。」

「…ああ。」

「しかし、アンタ重たいわよ!おかげで足に余計な疲労感が溜まったじゃない。」

「それは、…悪い。」

「…まあ、いいわよ。ここは戦場でもないんだし。」

 

 里奈は、俯いたまま彼の姿に、直視していられないほどの痛々しさを感じていた。

 絶対的な安全神話など、本来は在りもしなかった。姫和の保護ができて初めて、あの作戦を立案すべきだったのだ。それでも、それを今の彼に告げるのは酷というものだ。里奈ですら、ああした結末に至るとは思っていなかったのだから。

 

「…中島、あの部屋から連れ出してくれて、ありがとな。多分、あのまま留まっていたら、何か壊れてたかもしれないし。」

「…単に、空気が余計に重くなるのを避けたかっただけよ。」

「それでも、ありがとう。」

「……何よ、いつにも増して。」

 

 彼の今の雰囲気を、気持ち悪いと言いたいわけではない。自分が精神的に限界点を迎えているというのに、他人への過度な気遣いが普段に比べて気になったのだ。

 少しの沈黙の後、彼がまた口を開く。

 

「……俺、どこかで自惚れてた。皆、ここ数ヶ月間のことで不満や苛立ちがあっても、可奈美や姫和とかの刀使の皆、後ろで支えてくれる人間がいるからこそ、この作戦も何だか上手くいくような気がしてた。…でも、それは俺の勝手な、傲慢な思い込みだった。結局、自分で動かなかったら、何もかも失うってことをまだ解ってなかった。…秩父で先輩達を喪ったのに、俺はまた、繰り返した。…こうなるなら、命令を破ってでも姫和を保護、…いや、助けに行くべきだった。」

「◯◯…。」

「俺は、姫和を含めて刀使や後ろで支える奴らをできる限り助けていきたい、そう思ってやってきた。……こんな結果のために、俺は頑張ってきたんじゃない…。」

 

 

 静かにすすり泣く彼。

 思えば、姫和を何かと気にかけていたのは、死に急いでいるように見えて放っておけなかったから、だけではない。彼は舞草の里での生活や、彼女の実家を幾度となく訪問して、彼女の不器用さや魅力的な女子の一面を垣間見てきた。

 泣きながら気づかされた。自分は、恐らく彼女(姫和)に好意を持っていたのだろう、と。しかしそれも、全て遅きに失した話ではあるが。

 幾ら彼が泣こうが、彼女が帰ってくることは無い。

 

 

「…あぁ~っ!!もう、我慢できない!」

 

 そんななか、隣で彼を見ていた里奈がいきなり立ち上がる。そして彼女は、彼の両肩をバンと抑える。彼を逃さないよう、面と向かって話し込むように。

 

「◯◯!」

「っ、は、はいっ?」

 

 泣いていた彼の顔は、里奈からの急なアクションで涙が止まった。

 

「アンタ、今のままで本当にいいと思っているの!?」

「何が、だ?」

「タギツヒメよ!今のままやられっぱなしでいいのか、ってコッチは訊いてるのよ!」

 

 痺れを切らした里奈が、彼を焚き付ける。

 タギツヒメにやり返さなくていいのか、と。

 

「…そりゃできるなら、もうとっくにやってる!だがなあ、綾小路の刀使を人質に取られ、政府の大半を手中に収めている相手に、一体どう戦えってんだ!切り札も無いのに!」

「ほーん?私が知っているアンタは、『無茶だろうが何だろうがやってやる!』って言い出したら聞かない人間だと思ってたけど?」

「…っ!」

「それとも、十条さんが居なくなって、悲しむことしか考えてないってこと?…あの娘ならきっとこう言うわよ。『お前の覚悟はそんなものか。』って。きっと、あの世で呆れ返っているでしょうね。」

「…!!」

 

 そこまで言われて、何もしない彼ではない。

 彼は、重かったはずの身体を叩き起こし、里奈の前に立つ。

 

「……いいだろう。俺も、そこまで言われたら腹の一つや二つ、煮えくり返って仕方がないからな。やってやるよ、タギツヒメの外堀全部吹き飛ばしてやる。」

「……その意気やよし。」

(…ただ、ちょっと焚き付け過ぎたかも…。明らかにキレた眼じゃない。)

 

 売り言葉に買い言葉。里奈は自身の発言に、若干の後悔を抱くも既に遅く。彼は姫和を亡くした喪失感を、タギツヒメや維新派への怒りや哀しみに変え、行動や思考面に爆発的なエネルギーを生み出した。

 

 後日、里奈はこの時以降のことを振り返った際に、彼に向けてたった一言、苦言を言うべきだったと語る。

 

 

 

 

『物事は加減しろバカ!!』

 

 

 

 

 ともあれ、彼が負の方向にエネルギーを振り向けることになったのは、他ならぬ里奈の発言が原因ではあったのだが。

 

 

 

 そして、いよいよ各々が向き合う運命(開戦)の刻、クリスマスイブを迎えるのであった。

*1
この時の話は主人公編『Blackout Sight』前編参照。

*2
鎌府女学院の播つぐみ(とじともサポメン、プレイアブル化済み)のこと。

*3
アニメでのセリフを一部省略しております。ご了承ください。

*4
発言者順に、綾小路の蓮井麻由美、水科絹香、水科綿花、浦賀奈緒(いずれもとじともサポメン)である。




ご拝読いただき、ありがとうございました。

久しぶりに21話を見返すと、可奈美・姫和・エレンのその場の感情が如実に表れていて、担当声優さん達の演技の凄さを実感いたします。
(というか刀使ノ巫女に関わる声優さん達、全般的に感情表現の演技も含めてハイレベルな気が。あくまでも筆者の私見ですが。)

先日姫和(と早苗)の誕生日を迎えましたが、この執筆している時期では祝おうにも祝えなかったという事実を少し重く感じる筆者であります。とじともでお互いを祝い合っている姿に微笑ましく思うとともに、翌年(アニメ時系列)は一緒に過ごせるといいななどと思うところはございます。

今月末からのコラボ先がSOAとのことですが、振り返ると超電磁砲のコラボから一年が経ったということに、若干の驚きと時の流れの速さを実感いたします。

それでは、また。
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