龍田「………。」
おかしいわ。前のシリーズでは私、提督からあだ名で呼ばれるくらい親密だったし、下手したらケッコン艦第一号になってもおかしくなかったレベルだったはずなのに、このシリーズ始まってから一度も出てないし、最近は不知火ちゃんに明らかにリードを許してる気がするし………。いや、元はと言えば素直になれない私が悪いんだけど……。
龍田「………はぁ…。」
天龍「……なぁ龍田。」
龍田「…………。」
天龍「龍田ーっ!」
龍田「ひゃいっ!な、何かしら天龍ちゃん?」
天龍「お前、さっきので10回以上はため息ついてるぞ。何があったよ汗」
龍田「……別に~?」
天龍「………どうせ提督の事だろうけど。」
龍田「な、ななななんで私が提督の事で悩まないといけないの!?べ、別に提督の事なんて……。」
天龍「………あっ、提督!」
龍田「ひゃあっ!?ち、ちち違うのよ提督!これはその……。」
天龍「嘘だよ。」
龍田「~ッ!///」
天龍「………はぁ……今度は俺がため息ついちまったよ汗 正直に言った方が身のためだぞ?」
龍田「………最近……提督があんまりかまってくれない気がするの…。」
天龍「あ~、確かにそうかもな。龍田と提督がつるんでるところ最近見てねぇ気がするし。」
龍田「わかってるのよ。最近、新しい艦船……だっけ?その娘達が沢山配属されて大変だってことは……。」
天龍「実際まだ把握できてない艦船とかいるらしいからな。」
龍田「そう。だからしょうがないっていうのはわかってるけど……。」
天龍「……まさか、龍田がそんな顔する日が来るなんてなぁ。」(2828)
龍田「も、もう!からかわないで!」
天龍「一回提督と話し合ってみろよ。話さねぇと提督だってどうしようもないんだぜ?」
龍田「……そう…ね。でもどうやって……。」
天龍「明日、秘書艦だろ?」
龍田「あっ……。」
~~~翌日~~~
龍田「(ソワソワ)」
佐提「………。」(カキカキ)
龍田「(どうしよう……どうやって話しかけたらいいのかしら…。……しっかりしなさい龍田!何時もみたいに話せばいいの!)……あ、あの……。」
佐提「ん?どした?」
龍田「あっ!いや、なんでもない!なんでもないのよっ!」
佐提「そ、そう……。」
龍田「(ああああああああああああああ!もうっ!何恥ずかしがってるのよ!ただ話すだけでしょ!)」
佐提「…………。」
龍田「…………。」
佐提「………なあ、たっちゃん。」
龍田「は、はい!(あっ、久しぶりにあだ名で呼んでくれた……。)」
佐提「なんか悩みでもあんのか?」
龍田「えっ?」
佐提「いや、ちょっと何時もより暗い顔してるな~って思ったからさ。」
龍田「そ、そう~?」
佐提「うん。どした?俺でよかったら聞くぞ?」
龍田「………さ、最近……」
佐提「うん?」
龍田「…………さ、最近千歳さんやら隼鷹さんやらが朝までお酒飲んで大騒ぎしててうるさくて眠れないのよ~!」
佐提「マジで!?俺、あいつらがお酒を勝手に持ち出さないようにお酒の倉庫に厳重に保管したはずだけど!?………って、それ嘘だろ。」
龍田「え?」
佐提「まず第一に、お前が眠れてないっていうならもっとやつれた感じになってるはずだろ?見たところお前、身体的にはなんの問題もなさそうだし。それにもしそいつらが夜な夜などったんばったん大騒ぎしてたっていうなら姉妹艦が黙ってるわけないし、何より最近は不知火が黙ってるわけないし汗 なんか最近アイツ妙に張り切ってるからな~。」
龍田「……やっぱり不知火ちゃんなのね…(小声)」
佐提「…?ま、とにかく眠れないってのは嘘だろ?で、嘘ついたってことは何かできる限り内緒にしておきたい悩みでもあるんだろ?」
龍田「そ、それは……。」
佐提「……ま、女の子ならあんまり触れてほしくない悩みの一つや二つあるよな。けどさ、どうしてもってときはちゃんと相談しろよ?いつでも聞いてやるからさ。」(ナデナデ)
龍田「あっ……。」
佐提「………あっ、しまった汗」
龍田「……ふ、フフフフ……提督?無闇に触ったりしたらその手、なくなっても知らないって言いましたよねぇ?」(ゴゴゴゴゴ)
佐提「ヒッ!ごめんごめん!悪かった!」(スッ)
龍田「あっ…。」
佐提「すまんすまん、龍田はこういうのあんまり好きじゃないんだよな汗」
違う
佐提「いやー、ここの奴らほとんど甘えん坊というかそんな感じのが多いからさ。つい癖でな。ごめんな。」
提督は悪くない
佐提「あっ、もしかして悩みってそういうことか!?だとしたらホントすまん!汗」
悪いのは……
全部私なのに……。
龍田「………ぐすっ…」
佐提「た、龍田……?」
龍田「違う……提督は……なにもっ……悪くないの……!だって……悪いのは素直になれない私なんだからっ……!」
佐提「龍田……。」
龍田「ひっく…………最近、提督との時間が全然無くて……寂しくて……どうしたらいいのかわからなくて……相談しようとしても全然素直になれなくて……提督はこんなに優しくしてくれるのに、さっきみたいに悪態ついちゃって……ホントはあだ名で呼ばれるのも撫でられるのも凄く嬉しいのに…………ごめん……ごめんなさい……!」
佐提「……そっか。あー、よかった!嫌われてたわけじゃないのか汗」
龍田「そんなわけ……ないじゃない……。」
佐提「安心したよ。………龍田。」
龍田「…?」
佐提「ごめんな。かまってあげれなくて。いくら最近忙しかったとはいえもっとお前の気持ちを考えてあげるべきだったよ。」
龍田「私が勝手に一人で悩んでただけよ……。提督はこんなに私のこと考えてくれてるんだから…。」
佐提「へへ。……まあ、だからさ。これからはもっと素直に言っていいんだぞ?流石に俺でも無理なことはあるけどさ汗」
龍田「……わかったわ。努力する。」
佐提「よしっ。それじゃあ気を取り直して仕事の続きを…」
龍田「待って!」
佐提「ん?どした龍田?」
龍田「…………あだ名で呼んで…。」
佐提「おっと、そうだった。どうしたたっちゃん?」
龍田「………。」(ギュッ)
佐提「…………!?」
龍田「しばらくこのままでいさせて……。」
佐提「お、おう……お前が良いなら……///」
龍田「(………とっても安心する…。………離したくないなぁ。)」
佐提「(やべぇ、超恥ずかしいんですけど!?けど、さっきあんなこと言った手前、拒否するわけにはいかんからなぁ汗)」
『結局、30分ほど抱きつかれたままだったわけだが、何も起こらないわけがなく、たまたま執務室に入ってきた霞に目撃され一悶着あったのは別の話。』
~~~そして~~~
天龍「……おい提督。」
佐提「は、はぁ…。」
天龍「龍田のことで、解決してくれたのは礼を言うよ。けどなぁ提督……。」
佐提「……汗」
龍田「~♪」(ギューッ)
天龍「誰がこんなのにしろって言った!?」
佐提「お、俺だってまさかここまでになるとは思ってなかったんだよ!汗」
あの一件以来、龍田が積極的になった……だけならまだいいが、秘書艦の時はずっと抱きついたままで、酷いときは膝に乗ってくる時もある。(どさくさに紛れてキスされた気もするけどそれは気のせいだったと信じたい)
佐提「あー、たっちゃん。そろそろ遠征の時間なのでは?」
龍田「え、ええ、そうね………。」
佐提「(な、なんなんですかその今生の別れのような表情は!凄い罪悪感ヤバいんですけど!)」
龍田「……提督。」
佐提「ん?どした?」
龍田「……。」(スッ)
佐提「……?な、何?」
龍田「……いってらっしゃいのキスは?」
佐提「………ファッ!?」
天龍「オイイイイイイイイ!お前らまだケッコンカッコガチどころか恋人同士にすらなってねぇだろうが!汗」
龍田「(ムッ)………仕方ないわねぇ。」
佐提「(ホッ)」
(チュッ)
佐提「」
龍田「今はほっぺで我慢してあげる。行ってくるわねっ。」(タッタッタッ)
佐提「」
天龍「……提督?」
佐提「」
天龍「こりゃダメだ汗」
龍田「(何時かは貴方の方からしてくれるって信じてるから……ね?)」
自分でやっといてなんだけど、なんだこの龍田は汗