ダンガンロンパ・コネクト~問題児だらけのコロシアイ学園生活~   作:ノドクル

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プロローグ【問題だらけの入学式】
第1話


誰でもいい。

 

誰でもいいから、助けてくれ。

 

俺は、俺はもう……

 

 

 

プロローグ【問題だらけの入学式】

 

 

 

話は少し前に遡る。

 

その日、俺は巨大な学園の前に立って校舎を見上げていた。

 

「ここが、希望ヶ峰学園……やっぱり近くで見ると圧倒されるな」

 

私立希望ヶ峰学園。

 

各分野における超高校級だなんて呼ばれる人間をスカウトして、その才能を伸ばす手助けを行う学校だ。

 

入学するには試験は必要ない、ただ【現役の高校生】である事と【超高校級と呼ばれるほどの才能】があればいい。

 

……いや、後者はそんな簡単な話じゃないけど。

 

聞いた話だと、かなり昔には普通試験での入学の道もあったらしい。

 

最も、希望ヶ峰学園には大量の情報が失われている空白の期間があって普通試験云々もその頃の話らしいから、それが本当かどうかもわからないけどな。

 

とにかくそれだけの狭き門だ、卒業すればその後の人生は成功が約束されている……事実世間で華々しい活躍をしている人間はまず希望ヶ峰出身。

 

「今日から俺も……」

 

その希望ヶ峰学園に、俺葛城潤【カツラギジュン】はスカウトされた。

 

 

【超高校級の調整役】として。

 

 

   葛城 潤【カツラギ ジュン】

 

    【超高校級の調整役】

 

 

世の中には多種多様な考え方がある。

 

賛同が集まったり、逆に衝突を引き起こしたり……時にはそこから命だって失われて。

 

そんな最悪の事態にならないようにそれぞれの気持ちを汲んで、円滑に事が運ぶようにする存在。

 

それが調整役。

 

俺は昔、ある苦い経験をしてから調整役を進んで引き受けてきた。

 

葛城がいれば話し合いがスムーズに進む、名前が潤だから文字通り潤滑油だなんてあだ名を付けられた事もある。

 

チームに俺がいるといないとでは結果がまるで違うなんて言われた時は、本当に嬉しかった。

 

もちろん受けてきたのはそんないい評価ばかりじゃない。

 

時には間に入る事で痛い目を見たし、共通の敵になって俺だけが割りを食ったりもした。

 

だけど俺にとってはそんなものへっちゃらだ。

 

だって俺は自分が傷つく以上に……怖い光景を、知っているんだから。

 

とにもかくにもそんな日々を生きてきた俺の生き方が認められたのか、希望ヶ峰学園は【超高校級の調整役】として俺をスカウトしてきた。

 

そして今日は入学式……これから俺はここでどんな日々を過ごすのか。

 

「いや、想像はつくけどな」

 

きっとどこだろうと俺のやる事は変わらないだろう。

 

元々【超高校級】の高校生達は才能があるためか個性が強く、一筋縄ではいかないらしい。

 

しかも今回スカウトされた生徒達はその中でも特に我が強いと噂で聞いた。

 

「腕が鳴るじゃないか……そんな相手の間に入るのが俺の才能だ!」

 

なら俺はそんなクラスメイト達の調整役としてやっていこう!

 

そう決意して、学園へと向かった俺は。

 

唐突に、前触れもなく、何の予兆もなく。

 

意識を失った。

 

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