鉄血の三日月   作:止まるんじゃねぇぞ…

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今回で初期メンバーは全員です。今後はキャラを増やすつもりではありますが、如何せんオルフェンズのキャラだけでも多いのに、艦これのキャラをあれもこれも出したりが出来なくってすみません。
代わりに一人一人のキャラを大事に活躍させていきたいと思います。
……初期は多分、皆さんもこんな感じのメンバーじゃなかったのかな?
では、どうぞ


第十話

 第二章「再開」第十話

 

 「そういえばアンタたちが俺のことを助けに来てくれたって聞いたんだけど」

 

 「あぁ、そうだ」

 

 自己紹介を終えひと段落すると、三日月達はベッドに座りながら話をしていた。

 

 「お前が倒れた時、私たちもすぐ近くまで来ていたんだ」

 

 「へぇ」

 

 「ル級を倒した後の倒れたお前を見てすぐわかった。外傷もないはずなのに全然動かなかったからおそらくは燃料切れなんだろうなって」

 

 「そっか。――ありがとう」

 

 三日月は長月たちに礼を言うと、頬を赤く染めながら首を振った。

 

 「礼はいらぬ……だが、悪い気はしないな」

 

 「あぁ、私たちは当然のことをしただけだ」

 

 菊月が腕を組みながら言うと、長月もそれに続き頷く。それでも、あの時倒れたところを助けてもらったことに三日月は感謝の気持ちが浮かび上がる。

 

 「それでも本当に――ありがとう」

 

 「う、うむ……」

 

 「あ、あぁ……」

 

 三日月の素直な言葉に二人は恥ずかしさのあまり思わず頬を掻く。

 

 「そいういえばアンタたち以外いなかったのか?」

 

 「いや、私たち以外にあと二人いたんだ。おそらく二人もこちらに来るはず――」

 

 「――失礼します」

 

 コンコンとドアを叩く音が聞こえると、ドアをガラッと開け姿を現す。そこにいたのは柿色の下地に白の半袖セーラー服を着用した女性が二人。一人は茶髪で後頭部に緑色のリボンをつけている。前髪は外にハネたワンレングスが特徴的だ。もう一人は、茶髪のセミロングをツーサイドアップにし、髪と同じ茶色い瞳が印象的である。

 

 「お、元気そうじゃん。いやーよかった!」

 

 「お怪我は大丈夫ですか?」

 

 「ん、平気」

 

 ツーサイドアップの女性は後頭部に腕を組むと笑顔で話しかけてくる。緑のリボンをした女性の質問に三日月は端的に答える。

 

 「そうですか……紹介がまだですね。私は川内型2番艦、神通です。よろしくお願い致します」

 

 「アタシ? アタシは川内型1番艦、川内ね! カワウチじゃないからね!」

 

 神通は頭を深く下げお辞儀する。川内は指を伸ばし三日月に向けて喋る。三日月は川内の話した言葉の意味がわからず思わず聞き返す。

 

 「カワウチじゃない?」

 

 「そそ、漢字で川の川に、内側とかの内って書いてセンダイって言うんだぞ。間違えないでよね~」

 

 「ふーん。……じゃあアンタのことはカワウチって言うね」

 

 「あれ!? アタシの話聞いてた!?」

 

 自慢げな表情で三日月に言うが、予想とは違った反応に思わず、川内はずっこけそうになった。

 

 「うん。聞いてたけど」

 

 「ゼッタイ聞いてないでしょ! センダイだよ!? セ・ン・ダ・イ!!」

 

 「うん。カワウチ」

 

 「カワウチ言うなー!」

 

 ムキーと言いたげに両腕を天井に向け大声を上げる。三日月は川内のリアクションが内心面白いと思ったことを、心の隅にしまっておこうと思った。

 

 「それで……あなたが噂の『三日月』さんでいいのかしら?」

 

 「そうだけど?」

 

 「……失礼で申し訳ありませんが、私が知ってる睦月型10番艦『三日月』のイメージと随分かけ離れてる気がするんですが……」

 

 「あー確かにね。なんていうか、こう、礼儀正しくて真面目っ子なイメージがあるけど、あたしの知ってる『三日月』とも違う気がするかも」

 

 「……そうなのか?」

 

 三日月は二人に訊くと二人して頷く。心の中で『三日月』にも語り掛けると、うんうんと首を振っているのを感じた。二人の反応に三日月は「ふーん」とだけ答えると、隣にいた長月から呆れた表情で三日月を見ていた。

 

 「ふーんって……そんな興味がなさそうに言わないでくれ。仮にも私たちの妹なんだぞ? もっと、こう、だな? もう少し『三日月』らしくだな――」

 

 「……じゃあ、聞くけど。アンタの知ってる『三日月』に俺はなった方がいいのか?」

 

 ジッと見つめる三日月に長月は思わず口をつぐむ。しかし、長月は緑色の髪を揺らし、首を横に振ると優しげに微笑みかける。

 

 「――いや、よその『三日月』はそうかもしれない。けど、私は今のままでいいと思うぞ」

 

 長月の言葉に無言であった菊月だがうっすらと笑みを浮かべ同意していた。無表情のまま三日月は「そっか」とだけ短く返事する。すると、そのやりとりに長月と菊月は思わず嘆息するのであった。

 

 三日月達のやり取りを見ていた神通と川内は胸の内が温かくなる。自分たちもそうだが、姉妹との繋がりを感じさせてくれる。そんな気にさせてくれるのだ。

 実際、神通も川内も同じ船の姉妹艦ではあるものの、血の繋がりがあるわけではない。適合し艦娘になったことで、初めて知り合った赤の他人。だが、血は繋がらなくとも今は同じ家族とも呼べる存在であると二人は思っていた。互いにそんな会話をしなくても心の中で通じ合っていた。

 

 「それでは自己紹介も終わったことですし、他の方々も外で待っていることですので行きましょう」

 

 「そーだね。帰ってから何も食べてないしね。アタシお腹空いたよー」

 

 「そうだな。……『三日月』はもう体の方は大丈夫なのか?」

 

 「うん? あー大分回復したからいける」

 

 「ほう! なら行こう。ほら、菊月も行くぞ!」

 

 「あぁ……今いく――って、長月!? 急に引っ張るな!」

 

 神通がパンッと手を叩くと三日月達は頷き行動を開始する。長月に引っ張られ、躓かないように走る菊月。三日月はその後ろをゆっくりと歩く。神通と川内もそれに続き微笑ましそうな表情を浮かべながら後を追うのであった。

 




皆さん。カワウチじゃないですよ、川内と書いてセンダイですよ(唐突)
実は艦これ初めてやった時、カワウチ連呼してました。あれは恥ずかしかったです。

艦これの2015のイベントでも三日月ちゃんと神通さんが活躍したことを思い出して採用しました。これからのお話で絡ませていきたいなー。

あと、補足なんですが文章の三日月と艦これの三日月の違いを
・三日月→三日月・オーガス

・『三日月』→三日月(艦これ)

にしてあります。
本来、こんな説明する必要があるのかと言われたらないと言われるとは思いますが一応後書きにて書かせていただきました。どうもすみません……

最後に一言……早く、クーデリアとアトラちゃんを出したい(ボソッ
では、また
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