「うおっ!?……あ、どうもこんにちはー」
押入れを開けたら緑の髪の人が馬鹿でかいダンベル持ってた。うわでっかー!すごー!でもガラ悪いー!
「………誰だお前」
「高嶺と申します。えーと、こちらってサ…なんとか号って名前のお船ですかね?」
「敵か」
チャキ、と音を立てて構えてるそれはまさかKA・TA・NAってやつか。いやいやいや、やめてやめてそんな殺生沙汰とか…え、冗談、だよね…?
「違いますって!え、刀!?いやいや人にそんなん向けちゃダメでしょ!直しましょう!ほら!どうどう!」
「…お前、うちの音楽家見てぶっ倒れたとかいうやつか?」
「は?音楽家?」
「ガイコツの」
「あー、あのアフロの?ってかあの人音楽家なんだ…えらいインパクト強い音楽家だな…いや、そもそも成仏せずに生きた人間の仲間になってる時点でだいぶアレだけど…」
「なるほど。話には聞いてたが、本当にただの女なんだな」
「はあ…まあ、普通の女ですけど。てか今日はドクロさんはどちらに?」
「下で何かしてんじゃねえのか?」
「下?あー、そっか、扉ここだけだから無理か…。えっとですね、前に倒れたところをお世話になったんで、コレ…よかったら渡してもらえませんか?」
テーブルの横に置いてた紙袋を持ってきて、マリm……ガラの悪い兄さんに渡した。
「なんだこりゃ?」
「パンツです」
「はああ!!?」
「なんかパンツ見せろって言ってたんで、パンツに未練を残して死んだのかなぁって…。あ、ちゃんと新品買ったんで大丈夫ですよ。とびっきりセクシーな紐パンにしておきました。男物の!」
選ぶの超楽しかった。材質はテッカテカのエナメル生地。ど変態ここに極まれりって感じのやつ。
「なんでだよ!!!なんかもう全部がおかしいだろ!!!」
「それ言うならドクロが立って動いて喋ってる時点でもうおかしいですしね!?」
「確かに」
「まあそういうわけなんで。よろしくお願いしますー」
「おい」
「はい?」
なんだ、もうパンツはないぞ?
「酒とかはねェのか?」
「酒?買いに行けばありますけど」
「よし。なら次は酒とか持ってこいよ」
「あら、イケる口ですか?でも残念なことにいつウチと繋がるか分かんないんですよね」
「だからなんだ?」
「いや、四六時中酒瓶担いでおくわけにもいかないんで。あ、そのパンツは小さかったから別口ですよ?」
「チッ、仕方ねェ。ならできるだけ持っとけよ」
「了解です。じゃあ代わりに私にも何かお土産とかくださいよ」
「みやげ?……あー……何がいいんだ?」
「おっ、くれるのか。じゃあ美味しいツマミでも用意しといてください。あとこっちでのオススメの酒とか」
「分かった。楽しみにしとけ」
「あはは。りょーかいです!」