ハロウィンが終わると気温は一気に急降下した。
畳とは違うシンと冷えた石の床は、それだけで目が覚める。
未だに女子寮の中では素足で歩いていた彩芽も、諦めて靴を履いたまま過ごす事を決心した。
そんな小さな決心をしている彩芽をよそに、周囲では「クィディッチ」の話が頻繁に飛び交うようになっていた。
グリフィンドールの秘密兵器、ハリー・ポッター。
期待、妬み、羨望、不安、様々な感情が言葉と共に交錯する。
特に第一試合のグリフィンドールの相手、スリザリンからの暗い思念の数々は、魑魅魍魎の格好の餌だと彩芽は思った。
その感情の渦中にいるハリーは、毎日毎日猛特訓を続けていた。
ハーマイオニーとロンと共に、彩芽はこっそり練習の応援に行った事もあったが、ホグワーツ……いや、魔法界を魅了しているこのスポーツの良さがいまひとつ理解できない。
ハリーがハーマイオニーから借りて夢中で読んでいる「クィディッチ今昔」も読んでみたが、こちらもピンとこない。
ハリーや双子が出るということで興味がないわけではなかったが、そこまで熱くなれない彩芽を、ロンはまるで『愛くるしい子猫を可愛くないと言い切る人でなし』を見るような目で見た。
彩芽はそんなロンの視線はスルっと無視したが、内心でクィディッチに熱くなれない理由はなんとなく分かっていた。
箒で空を飛び、空中でボールを投げたり掴んだり、小さくて高速で動くスニッチを捕まえる。
その困難さがよく分からない。
何故なら彩芽は、箒がなくても自由に空を飛ぶことが出来たし、逆に箒では1ミリだって浮く事が出来なかったからだ。
ハリーがデビューを決める試合の前日、彩芽はハーマイオニーたちが中庭に行こうと誘ってきたのを断わって箒置き場にいた。
いよいよ、ホグワーツ中を熱くさせる寮対抗のクィディッチが始まる。
その前にどうしても箒で飛んでみたかったのだが、今日も今日とて箒は掲げた手と「上がれ」の合図も虚しくコロリとしかしない。
またがって飛ぼうとしてみたものの、浮き上がる気配もない。
やはり無理かと、彩芽はボサボサ枝の箒を無言で返した。
「おや、誰かと思えば……ハリー・ポッターのガールフレンドの1人じゃないか」
その瞬間、背後から聞こえたのは鼻についた声。
誰かは考える事もなく分かり、彩芽は慌てずゆっくりと振り返った。
「ポッターは一緒じゃないのか?それとも、明日の試合にビビッてトイレから出てこれないのか?」
ゲラゲラ、嘲る様な笑いがドラコの両脇から上がる。
彩芽は相手が黙るのを待って、そして言葉を返した。
「あなたは……いつもボーイフレンドたちと一緒ね」
「なんだと……?」
バカにされたと一瞬で顔を赤くするドラコに、彩芽は落ち着いて言葉を重ねる。
「言葉、おかしかった?……男の子の友達が2人だから、ボーイフレンドたち」
淡々とした彩芽の言葉に、ドラコは怒鳴ろうと開きかけた口をパクパクさせる。
「……違うの?」
重ねて聞かれて、ドラコは疑いの眼差しを彩芽に向ける。
本気なのか、からかわれているのか、表情では判別できない。
彩芽はそんな戸惑うドラコに、そのまま背を向けた。
これ以上話す必要はないし、話す気もない。
「ま、待て!僕の話はまだ……!」
無言で去ろうとする彩芽に気付いたドラコが、腕を掴もうと手を伸ばす。
だが、ドラコの手が届く前に、彩芽は別の誰かに腕をつかまれ引き寄せられていた。
「おやおや。こんなところで何をしているのかね?」
「先生っ!」
ドラコの顔が明るくなる。
彩芽は自分の腕を掴んだ人物を見上げて、諦めたようにため息を吐いた。
腕を解放されると同時に、渋々手に持っていた札を握りつぶした。
「先生、コイツが僕に暴言を吐いたんです!」
ドラコは勢い込んでそう告げると、彩芽を見てニヤリとした。
本人は分かっていないかもしれないが、バカにする事を言ったのは本当だったので、彩芽はそれを黙って聞いていた。
「ほう、我輩の寮の生徒に暴言とは……」
ドラコは期待に満ちた目で、その言葉の先を待つ。
だが、予想していた「減点」の言葉はなく、その続きはあっさりとしたものだった。
「来たまえ、ミス・ミナヅキ」
「……はい、スネイプ先生」
ポカンと口を開けているドラコと取り巻き2人に背を向け、スネイプの後を追う彩芽。
曲がり角を3つ曲がってようやく足を止めたスネイプは、くるりと半回転して彩芽に向き直った。
「何を企んでいる?」
「……仰る事の意味が分かりません」
鼻に皺を寄せ、スネイプは重ねて尋ねた。
「先ほど、中庭でポッターたちが何か悪巧みの相談をしているようだったが……よもや例のアレに関係しているわけではないだろうな?」
彩芽はチラ、とスネイプの手にある「クィディッチ今昔」を見て、ふうと息を吐いた。
「悪巧みなんて人聞きの悪い事を。明日はクィディッチの試合、ハリーにとっては初陣……その緊張を紛らわせていただけだと思いますが」
事実、その通りだった。
例のアレに関して、ハリー達……特にハリーが、強い興味を寄せているのは確かだ。
けれども、今日の中庭に関しては、やましい事は一切ない。
「それよりも、私はどうして先生が中庭やここを歩いているのかを聞きたいのですが」
彩芽はスネイプの足元へと視線を落とす。
「それの手当ての方が先では?」
「……貴様には関係の無い事だ」
怪我の理由を聞かない彩芽の問いに、スネイプは唸るように答えると彩芽に背を向けた。
そのまま振り返らず去っていくスネイプは、彩芽がおできの時同様に治療を拒まれたと思い、落ち込んだのには気付きもしない。
背中が見えなくなるまで見送って、彩芽は握ったままだった手をそっと開いた。
ぐしゃりと潰された札は、あの時スネイプが止めなければドラコに使われるはずだった物だ。
彩芽が攻撃を仕掛けると分かっていたわけじゃないだろうが、スネイプは危機一髪、ドラコを守ったと言えた。
「腹が立ったからって、暴力はいけないわね」
箒に乗れなかった八つ当たりで術を使ったなんて知れれば、酷いお仕置きを受けるに決まっている。
……もっとも、その相手はもうこの世にはいないが。
ふと、急に寂しくなって、彩芽は人気の少ないその場から急いで移動する事にした。
同時に、胸の内にもやがかかった。
少し感情的になりすぎている。
それを罰する者はもういない。
それでも私は冷静でいなくては。
心の隙間は、そのまま戦いにおいての隙になる。
「企んでいるのはハリー・ポッターではないんですよ」
呟いて、彩芽は胸の前でキュッとローブを握り締めた。
彩芽の姿を確認して、氷炎が毛布の上で身を起こす。
4階の禁じられた廊下の下にある、以前、ダンブルドアに連れられて来た広い部屋。
ホグワーツの教師陣が様々な守りを施しているため、現在は出入りするのも困難を極めるはずの場所だが、彩芽も氷炎も出入りに不自由はない。
彩芽は以前来た際に、少し仕掛けを施しておいた。
それによって、術での行き来……簡単に言えば、どこからでも、術を発動させることでこの場所に瞬間移動できるようにしてあるのだ。
ホグワーツ内部もそうだが、対魔法に関する守りは強固でも、陰陽術に関しては抜け穴が多い。
仕方のないことかもしれないが、楽々と術をかけられるこの環境に不用心だと思わざるを得なかった。
「遅かったな」
「そう?」
氷炎の言葉に小首を傾げながら、彩芽はそっと隣に座る。
座った彩芽の膝に前足を乗せると、氷炎はぐいと顔を近づけた。
「なんにせよ腹減った。無理はしなくていいけど、ちょっと多めにくれ」
「謙虚なのか遠慮がないのか、よく分からない催促ね」
彩芽は氷炎に口づける。
そして細かく息を吹いた。
氷炎は元々、
彩芽が幼い時に出会い、現在は式神として使役されている。
式神にも色々な種類があるが、氷炎は元、妖であるため、本来は放っておいても自力でエネルギー補給することが出来る。
だが、ここは英国。
気の流れが故郷とは違うため気を取り込むことが出来ず、さらには食事も洋食では食べることが出来ない。
適応すればそうでもないのだろうが、彩芽同様氷炎もなかなか土地に馴染めずにいる。
そんな氷炎の現在唯一のエネルギー補給は、彩芽から気を受け取ることだ。
一番効率よく摂取する方法が、口移し。
彩芽が気を吐き出し、氷炎がそれを吸うというもの。
「……これくらい?」
口を離して彩芽が尋ねると、氷炎は頷いた。
「正直もの足んねぇけどな。でもまあ、無理させたらまた気が足りなくなって倒れるかもだし」
スネイプの授業で倒れた事を指す氷炎に、彩芽は少しだけ不機嫌そうに声が低くなる。
「……加減くらい、もう分かってる」
「だといいけど」
実際問題、あの一件で無理は禁物だと彩芽は理解した。
少しくらい多めに、と思った結果、体が重くなり、元々ない食欲をさらに失くし、結果的にぶっ倒れるという失態に繋がったのだ。
「ホグワーツに良い霊場があれば、もっと効率が上がるのだけれど」
「あったとしても、日本とは気の質が違うし、それにここは意図的に閉じてるからなぁ」
彩芽の呟きに、氷炎が答えた。
普通、これだけの広さがあれば、どこか力の偏りというのは生まれるものだ。
その力が湧き出る場所、もしくは溜まる場所は、霊場となりやすい。
だが、魔法が暴走しない様にだろう、ホグワーツ内部は妙に気が安定している。
もう少し詳しく言えば、魔法の力は安定して多いが、自然の力が薄いのだ。
「ま、地道にこうやって溜めてくしかねぇだろ。無茶して失敗しても、取り戻すほどの時間は残ってなさそうだしよ」
氷炎の言葉に、彩芽は頷く。
敵の気配はすぐ近くにあるが、事態がすぐに動かないところを見るに、ダンブルドアは事をゆっくりと進める気なのだろう。
なら、その時間を有効に使うまでだ。
「……氷炎、もう少しだけ」
「焦んなっつってんのに」
苦笑しながらも氷炎は彩芽から気を受け取り、貯めておく。
いつか来るその時のために。
その夜、彩芽が女子寮に帰ってきたのはかなり遅かった。
「アヤメ、一体どこへ行ってたの?」
ハーマイオニーが尋ねると、彩芽は「餌やり」と短く答える。
一瞬キョトンとしたハーマイオニーだったが、すぐにその言葉の意味を理解すると、不思議そうに首を傾げた。
「そういえばあなたのペット……ずっと姿を見ないけど、どこにいるの?」
最後に見たのはいつだったかと考えていたハーマイオニーは、彩芽がベッドに潜り込んだのを見て慌てて布団を引っぺがした。
「ちょっと待って、あなたに話したいことがあるのよ」
「…………明日、聞く」
すでにうとうとし始めている彩芽を見て、ハーマイオニーは諦めのため息を吐く。
「分かったわ、じゃあ明日……ハリー、が…見た………」
ハーマイオニーの言葉があっという間に遠ざかる。
今なら簡単に寝首を掻かれると思いながら、彩芽は意識を手放した。
……手放した意識が戻って来た瞬間、彩芽がまずした事は首が繋がっている事を確認する事だった。
しっかりと繋がっているのを確認すると、次に窓の外を確認する。
今日は一段と寒く、そして快晴のようだった。
カーテンを閉め切ったベッドの上で、音を鳴らさないよう細心の注意を払いつつ、彩芽は準備を始める。
簡単な精神統一から始まり、術に使う札や道具の確認と手入れ、今日の気の流れ、自分の体調の確認。
毎朝繰り返している習慣の様なもの。
絶対しなければならないという訳でもないが、しないと一日調子が上がらない気がするのだ。
本当は朝の日課であった運動も出来ればいいのだが、さすがにベッドでは無理だった。
全てやり終わって、さらにしばらくして、ようやく周りからごそごそと音がし始める。
誰かが目を覚ましたらしい。
つられるようにごそごそと音が大きくなり、さらに待つと、シャッとカーテンの開く音がした。
彩芽はその音を聞き、自分のカーテンも開く。
「おはよう、アヤメ」
「おはよう、ハーマイオニー」
ふあ、と小さな可愛い欠伸を漏らして、ハーマイオニーは照れたように笑う。
「昨日はなかなか寝付けなかったわ。別に私が試合に出るわけじゃないんだけど」
彩芽はそれに頷いて、微かに笑った。
ついこの間まであんなに仲が悪かったのに、と思うとおかしかった。
ハーマイオニーが泣いた時は呪ってやろうと思ったが、今では呪わなくて良かったと心から思う。
「あなたはいつも通りね。……というより、昨日は何があったの?とっても疲れていたみたいだけど」
彩芽はそれに「あの子の餌やりは疲れるの」とだけ答えて、先に談話室に下りていると伝えて女子寮を後にした。
談話室に下りると、彩芽は辺りを見回した。
なんだかみんな興奮気味で、今日の試合の事について予想しあっている。
さすがにグリフィンドール寮内だけあって、ハリーが悪く言われる事は無く、逆に期待し過ぎなくらいの意見が多い。
……彩芽は知っていた。
ハリーがグリフィンドールのクィディッチチームに入り、シーカーとして活躍する事は。
葛葉から例の話を聞いた後。
ハリー・ポッターという人物について調べようと、ある本を開いた瞬間だった。
大勢の観客、広いフィールドを飛び回る箒に乗った幾人か。
その真ん中で高々と、金色に光る羽の生えた小さなボールを掲げた少年。
黒い縁の眼鏡、くしゃくしゃの黒髪。
額の稲妻型の傷。
興奮したように頬を上気させた少年は、赤いユニフォームを着ている。
唐突なイメージ。
一瞬で脳裏に浮かんで消えたそれは、すぐには何か分からなかった。
それがなんだったのか理解したのは、ダイアゴン横丁で初めてハリーと会った時。
その時には彩芽は、そのイメージがクィディッチという競技の試合だということ、金色の羽の生えたボールがスニッチだということを本で読んで知っていた。
そしてハリーを見た瞬間、閃くようにイメージを理解した。
『ハリー・ポッターはクィディッチチームのシーカーとして活躍する。それも、赤いユニフォーム……グリフィンドールの選手として』
これは先見、予知夢の一種だと、彩芽は思っていた。
時々不思議と脳裏を掠めるイメージ。
それは大抵、その瞬間には意味の分からないことが多い。
内容を理解した時は、パッとイメージが息を吹く。
この感覚は説明しづらいが、恐らくはこれも自分の中の陰陽師の血が関係しているのだろう。
母、撫子はハリーとヴォルデモートの関係を『視た』と言っていたし、言わずもがな、祖母の葛葉は予知に関しての力が強い。
であれば、彩芽もその流れを汲んでいると考えるべきだろう。
そういえば、と……まだ理解出来ていないイメージについて思い返そうとした彩芽は、背後から来た気配に振り向いた。
「やあ、おはようアヤメ!」
「最高のクィディッチ日和だ!」
双子がポンポンと1つずつ彩芽の両肩を叩いた。
朝から元気な2人の様子にも、彩芽はいつも通り挨拶を返す。
「おはよう。……緊張していないの?」
「緊張?」
フレッドが肩を大げさにすくめる。
「してるさ、気持ちいいくらいね!」
「そうとも、緊張し過ぎて腹が減ったな」
「よし、朝ごはんを食べに行こう」
無意味にグルグルと彩芽の周りを回りながらそう言うと、「一緒に行く?」とジョージが尋ねる。
彩芽はそれに首を振って、ハーマイオニーを待っていることを伝えた。
「そっか、じゃあ俺達は先に行くよ」
「応援よろしく!」
嵐のように双子が去った瞬間、女子寮からハーマイオニーが下りてきた。
「お待たせ、アヤメ」
ハーマイオニーは言うなり、彩芽の手を取って他の寮生から少し離れた椅子へと座らせた。
「朝食の前に、昨日言いそびれたことを伝えておくわ」
そうして、彩芽はハーマイオニーから昨日ハリーが見たことの一部始終を聞き、小さなため息を吐いた。
以前、ハリー達がドラコに騙されて夜中に寮を抜け出した時、彼らは4階の禁じられた廊下で三頭犬を見たらしい。
それは足元の扉を守るようにしていたといい、ハリーはその扉の中にはグリンゴッツからハグリッドが持って帰った包みが隠されていると思っている。
そして昨日、ハリーはスネイプが足の傷を手当している現場を見た。
会話からして、その三頭犬にやられたのは間違いない。
ハリー曰く、セブルスは三頭犬の守っている何かを狙っていると言う。
「ねえ、あなたはどう思う?」
ハーマイオニーの問いに、彩芽は「私も賭けてもいい」と答えた。
「ハリーはスネイプ先生がトロールを招き入れた方に箒を賭けると言ったんでしょう?じゃあ、私はトロールを校内に入れた犯人はスネイプ先生じゃないほうに賭ける」
ハーマイオニーはその言葉にホッとした表情をみせた。
「そうよね、いくらスネイプでも、ダンブルドアを裏切るような人じゃないわよね」
「君、まだそんな事言ってるのか?」
ハーマイオニーの言葉に、呆れた声が被さる。
振り向けば、いつの間に下りてきたのか、ロンとハリーがそこに居た。
「いいか?スネイプが犯人だ、間違いないよ」
自信満々に言い切ったロンに、ハーマイオニーは顔をしかめる。
何か言い返そうと口を開きかけて、その隣のハリーの顔色に今度は眉をひそめた。
「ハリー、あなた大丈夫なの?」
「ああ、うん……大丈夫」
ハリーの回答にハーマイオニーは首を振って彩芽を見た。
彩芽の「大丈夫」くらいあてにならないと思ったようだ。
「とにかく、大広間に行きましょう」
ハーマイオニーの提案で4人は大広間に向かう。
香ばしいソーセージの匂いと、今日のクィディッチの試合に興奮気味の生徒達。
その中で、ハリーはますます気分が悪そうに見えた。
シェーマス・フィネガンに気が沈む忠告をされているハリーを見ながら、彩芽はおにぎりをかじりつつ考える。
緊張して気分が悪くなるというのは、どんな感じなんだろうかと……。
◇いつの間にか氷炎の出番がなかったのは書き忘れたからじゃなくて側にいなかったからでした。式神なので主人の異変は離れていても分かりますし、意識を共有すれば彩芽の行動を知ることが出来ます。おでき事件に駆け付けたのはそう言う事です◇