シモツキさんとこのコラボ企画に茜ちゃん貸し出したらやっと筆が進みました。
ではどうぞ!
「目覚めたんだね、犯罪組織の幹部級の存在が。」
神宮寺ケイはただそれだけ言い、部屋に入ってきたネプギアとユニは女神化をする。
「なるほど臨戦態勢...まぁ無理もないか...もっとも、それでえー君まで巻き込んで攻撃するっていうのは気に入らないけどね。」
俺みたいなことを言う...
「それはそれとしてもケイ君、私が今ここで犯罪組織の内部情報を今ここで話したら、どうする?」
「どうする、か...まず罠であることを疑う。そのため罠であったとしてもそうでなかったとしても対応可能なそこの悪魔を送り込むかな。」
「ふふ、ここで3人全員考えてることが一致したね。そうでしょ?えー君。」
「流石は茜だな...つまり教会側の被るリスクが少ない俺を差し向ければ罠であろうとなかろうと対応可能というわけか。」
「そういうこと。じゃあ今から犯罪組織のラステイションにおけるアジトの場所、そしてゲイムキャラの場所を教えるよ。」
「よっと、殲滅完了。」
ゲイムキャラはギアユニに任せ、俺はアジトを火の海にしていた。だが、妙だ。人員が少し少ないし規模もそこまでではない。茜にウソは掴まされてないことを考えると...
「──っ!?」
刹那、俺の足元が爆発する。間一髪で避けたが...なるほど...こいつは骨が折れそうだ。
「今のは威嚇だ。次は当てるぞ!」
「不意打ちにしては狙いが甘かったのはそういうことか...まぁ直撃コースだったとしても対応は出来たけど...へぇ...」
視界の先にはロボットと見間違えるかのような巨体。ツインアイが無機的に光る。
「あと6分10秒、仕留めきれるか...いや、厳しそうだな...だとしたら動きだけでも、か。」
「お前が凍月影か。我が主の命もあるが、それ以上に我ら同胞の命を弄んだこと、万死に値する!」
「で、だからどうした!」
二刀で目標に突撃する。避ける素振りはない。大きな剣で受けてきた。
「ふんっ!」
「重い......!?」
肩から放たれたビームを避け、追撃の剣を防ぐ。やはり...重い...!
「ぐっ...」
「せいっ!」
剣を振り抜かれて俺は吹き飛ばされる。
「ちっ...引くしかねぇ...全盛期ならともかく、今の俺じゃどうしようもなさそうだ...!」
追撃を避けて加速する。
「最後に大技だ、《紫一閃・十文字》!」
「この程度!」
奴はその獲物で十字の紫電を断ち切る。それは爆発を引き起こし、視界を奪う。
──本来ならこの瞬間を狙って攻めるのだが...あいにくそんな余裕はない。
「茜級の強さだった...幹部か、それ以上...」
活動限界の10分を迎え、俺は教会に戻る。とりあえず報告といきたいところだったが...
「えー君、もっかい出撃するよ。」
教会の入口の前でそう言った茜の声音は、少し低かった。
次回、第13話「閃光と暗影」
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