再編世界の特異点   作:Feldelt

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第23話 仮の亡霊

「よーし、ちゃっちゃと世界を救おっか。」

「その前にいろいろ準備させてくれ。いや、ラステイションで調達すべきだったのだけれどもなのだが。」

 

ゲイムキャラの場所はわかっている。急がねばならないのは百も承知だが、こちらももうシャドウ-Cだけではもうどうしようもなくなっているのが現状だ。だから、普通の拳銃と弾丸100発、コンバットナイフを四本買い込んだ。

 

「よし、行くか。」

「よし、じゃないですよ。たった今ミナさんから連絡がありました。ロムちゃんがさらわれたって...!」

「そんなことしそうなのはあれ以外にないよね...えー君、ここは罠だとわかった上で突っ込むことが必要かも。」

「そうだな...行くぞ茜、ギア。」

 

敵の目的がわからないが茜は罠だと言った。ならば、こちらの目的地に先回りしている可能性が高い。急いでルウィーのゲイムキャラがいるというダンジョンに向かう。

 

「...なんだ、この...嫌な寒気は...」

「えー君も感じる?多分、いや絶対あいつかな...犯罪組織の幹部にして女の子の敵が来ているね。」

「女の子の敵...恐ろしい響きですね...」

 

なんて話をしながら目的地へ。そこにはもう何回目かの下っ端と、いつものように破壊されかけているゲイムキャラと、よくわからん巨体と妙に長い舌を持つ異形と...ロム。

 

「おい待てなぜロムがここにいる。」

「アクククク...来たか。幼女一人しかさらえなかったのは不覚ではあるが我輩の力にかかればゲイムキャラの破壊までの時間稼ぎなど造作もない。」

「幼女偏愛主義は相変わらずだねー、トリック。まぁちっちゃい女の子は可愛いもんね。」

「無論だ仙道よ。だがお前は我ら犯罪組織を裏切った身。容赦はせぬぞ。」

「はいはい、それで、そこの可愛い可愛いロムちゃんには何したの?さんざん舐めた後洗脳でもしたのかな?そんな事をして...ロムちゃんのお兄ちゃんが許さないのは明白だよね。」

「なぬ?ぬおぉ!?」

 

茜と異形...トリックが会話している間に懐に入り、口の中に鉛弾をねじ込む。

 

「...効かないか。だとしたら下っ端を...!」

「影さん避けてください!」

「っ...!」

 

ネプギアの声で間一髪、ロムの魔法がさっきまで俺がいたところを貫く。

 

「茜。」

「さすがに出番だねー。はいこれ。」

 

新しいシェアデュアライザーを受け取る。構造も規格も何から何まで違う。

 

「MECは出力が安定しない上えー君に合わないからかわりにVメモリという自作規格にしたんだ。そしてこれに搭載されているのはっ...とと!」

 

茜の説明中にもロムの魔法とトリックの舌が襲ってくる。あれ長すぎだろ。

 

「二重化じゃなくて単に一人分の力を引き出すモードだよ!しかも...!それは鎧装装着を再現できる機能でもあるんだ!」

「そいつぁ、興味深い!で、MECは俺が持っている以上、ジェネリック鎧装装着でドンパチやんないといけなさそう...かい!」

「そういうこと!はいこれ!」

 

茜から投げられる1本のメモリ。

攻撃の最中俺はそれを受け取り...デュアライザーを腰にセットし、メモリのボタンを押す。

 

SHADOW

 

「私も準備完了っと。えー君、左のスロットにメモリを入れて。」

「あぁ。」

「あとは真ん中のボタンを押して完了!それじゃあいくよ!あ、ギアちゃんも叫ぶ?」

「叫ぶってなんですか!?なんて叫ぶんですか!?」

「通じないならしょーがない!じゃあえー君!」

「なんかテンション上がってきたな...!」

 

『変身!』

 

ARMS DRIVE SINGLLIZED!

 

直後、漆黒の鎧を纏い二丁の銃剣を持つ青年と、深紅の霊装と大剣を持つ少女、そして、白のプロセッサユニットと分離する銃剣を持つ女神候補生の三者がダンジョンの空に舞い上がった。

 

「懐かしいな...!」

「でしょ?さぁトリック、引導を...っていない!?あの攻撃の目的はリンダ君から引き離すこと!?」

「てことはまさか!ゲイムキャラさんが!」

 

何か割れた音がした。

 

「ヘヘッ、これでルウィーには用はねぇが...おお?こいつはおもしれーもんが出てきたなぁ。テーマパークみたいだぜ、テンション上がってきたー!」

「あれは...!」

「ルウィーに封印されていた仮の亡霊...四十八のキラーマシン...!」

「クソが...せめてあの下っ端だけでも首根っこかっさばかねぇと...!」

「待ってえー君!この場合一体ずつキラーマシンを殲滅しないと...ルウィーが大変なことになる!ギアちゃんはゲイムキャラの修復をお願い!今見たけど、ディスクという器は壊れても、まだ中身は無事。けど、器がなかったら中身もいずれ消えてしまう、だから!」

「...わかりました!」

「俺と茜は...ギアのサポートか。」

「腕が鳴るね!全部倒しちゃおっか。」

「あぁ...だがその前に...ロムをなんとかしないとな。」

 

眼前には洗脳された女神候補生と三体のキラーマシン。まだ増える...

 

「黒切羽展開...悪魔再臨のパーティの時間だ!」

 

ルウィーへの被害を最小ないし0にするための長い戦いが始まったのであった。

 

 




次回、第24話「白雪照らす茜影」

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