再編世界の特異点   作:Feldelt

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第6話 黒の弾丸、穿つ弾丸

「さてまずは教会に行きたいが...恐らく教祖は神宮寺ケイだろう。だとするならまず行くべきは銃の店だな。」

「...まさか強襲とか考えてないですよね...」

「面白いと思うけど流石にやんないよ。」

 

まー、もう一押しの交渉材料が無かったらそれも手か...なんて考えてるともう見つけた。

 

「んじゃちょっと対物ライフル用貫通弾調達してくるから。なんなら先ギルド行ってていいぞ。」

「はぁ...」

 

 

───────

 

 

「調達完了だ。」

 

予想より時間かかったからまー、ギルド行くよな...じゃあ俺はギルドで帰りを待ちますか。

 

十分後、ギルドに着くと同時にネプギアと1人の少女が二人並んでギルドに戻ってきていた。

 

「あ、影さん...戻ってたんですね...」

「あからさまに嫌そうな表情をするんじゃないよ、全く...まぁいい。その子は?」

 

隣の黒髪の少女を見る。まー、俺は知ってるのだが知らないふりをしないと撃たれかねん。

 

「あ、初めまして、アタシはユニです。えっと...ネプギアと貴方はいったいどういう...」

「ユニちゃん!?」

「あー...」

 

言われるまで考えてなかった。正しくは妹なんだけど、名前で呼ばれた以上それは通じないし...ま、口からでまかせでなんとかするか。

 

「いとこだ。一緒にクエスト行った帰りのようだけど...迷惑かけたならすまん...」

「あぁいえ、むしろ助かりました...この後ももう少し難易度高いクエスト行こうって話してたんです。その...えっと...」

「あぁ、影だ。名乗ってなかったな...同行させてもらうよ、保護者として。」

「え、あっはい。わかりました。」

「えぇー...」

 

ネプギアはやっぱり嫌そうな顔をしてたけど...まぁいい。ユニは報告と受付行ったし...問題はユニの性格だ。少し素直というか...いや違うな。あからさまに俺が歳上になっちまったからだ。女神の不老不死ってのはこういう働きもあるのか...どうしたものか。

 

「まぁいいか...加速式貫通弾の試しにはなるだろ...さて、どのようなクエストが来るかな...」

「危険種の討伐に行こうって話をしてましたけど...影さんは手出ししないでくださいよ?」

「あくまで保護者か...やられるなよ。」

「馬鹿にしてるんですか...」

 

なんて会話をしながらユニが受注してきたクエストを確認し、目的地であるリピートリゾートに向かうことにしたのであった。

 

 

───────

 

 

「で、本当に俺の出番なくサラッと倒したと。強いなあんた達...流石は俺のいm...ゲフン、いとことその友人というわけか。」

「当然です。」

「言い放っちゃうんだそこ...」

 

なんて会話をして戻ろうとするが...ふむ。

 

「ネプギア、クエストはこれで完了だよな。」

「何を言ってるんですか。完了ですよ。」

「おーけー。じゃあそこにいるのは何かな!」

 

シャドウ-Cを装備して、装填されていた通常ライフル弾を草むらへ発砲。即座に加速式貫通弾を装填する。撃った弾はというと上から大剣が落ちてきてそれが壁になり弾丸を止められる。つまり...!

 

「さっすがー!」

「うぐっ...!」

 

どこからともなく現れた深紅の閃光のドロップキックを斥力フィールドと左腕で受け止め、シェアデュアライザーを腰に巻く。

 

「あの人は...!」

「おおっと、えーっと、君はネプギアちゃんだね。君とその横ちょにいるユニちゃんの相手は私の部下達とモンスターだよ。」

「ちっ...」

「ネプギア!?あいつは誰!?」

 

銃器を構えるユニとビームソードを構えるネプギア。それを囲む犯罪組織構成員とモンスター数体。戦力的には足りないが足止めには十分だろうな...

 

「犯罪組織の幹部だよ...でもまずは周りの連中を叩くよ!」

「...わかったわ!」

 

二人同時に発光、変身する。その合間にも俺は茜から攻撃を受けているわけでありまして。

 

「やっぱり強いな、茜...」

 

シェアデュアライザーを装着までは出来ても、女神の力を封じ込めているMEC、女神エナジーチップがセットできない。変身させないつもりだ。かく言う茜はシェアデュアライザーの雛形のようなものをいつでも待機状態にしている。この状況、ネプギア達から離されている時点で完全に俺が不利...

 

「腹くくれよ凍月影...今からお前はまた自分を許せなくなるぜ...覚悟しろ...」

 

打開するためには加速式貫通弾を茜に当てればいい。だからシャドウ-Cだけはなんとか懐から引っ張り出してはいる。それで止まる茜でもないが。

 

「その銃は一発しか撃てないし、私に当たる保証はない。でも私に当てないと状況は不利のまま。ほら、早く撃たないと離れちゃうよ?」

「そうだな茜...だったら撃たせてもらう...!」

 

左脚の義足のブーストカートリッジを点火し、一瞬だけ茜から距離をとり、それと同時にシャドウ-Cを茜に向ける。入っているのは加速式貫通弾。引き金を引けば...魔導細工され、1秒間だけ加速度が加速度変化する弾丸が射出される。見極めるのは困難だろう。だから...

 

「許せ...お前が俺を思い出した時に...!」

 

引き金を引く。

手癖で向けた銃口は、茜の頭部を向いていた。

 

 

 

 

 

 

 




次回、第7話「女神vs女神」

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