「行ってきますっ」
制服は初めて着た新品の学ラン校章をつけた格好で家を出た、小学校とは違い朝が早い。
折寺中学校の校門につく、そこには入学式と書かれた立て看板が設置されており親子が記念に写真を撮ったりしているまぁそのつまり俺は時は流れ春の梅の花芽吹く頃めでたく小学校を卒業し、桜の花咲く頃折寺中学校に入学したのであった。
「新入生の方はこちらへー」
と中学先生?の案内の声がする、そこには安全ピンで止める花飾りがあり名前を言うと渡された。他の新入生はつけている人が列に案内されており、俺もそこに並んだ。
しばらくすると、入場となり示し合わせたような拍手と吹奏楽部がやっているであろう楽器の演奏が響いた、両端には花が置かれている。
新入生はそこの間を通り席についていく。入学式の始まりだ、今から中学生となるのだ。
とりあえず先生の名前とかそういうものを覚え直さないといけないので色々と面倒くさい、家にかえったら学校説明を読み直す必要がありそうだ。
校長先生の無駄に長い話を流し聞きながら、これからの立ち居ちはどうしようかと思案した。
学級委員長に立候補してみるのもいいかもしれない、またいつも通りにボランティア等も行う……一応中学校で一区切りのためキャラチェンジして本読むの学校では控えて、運動中心にしようかな……部活で剣道とか柔道とかもあるかもしれないし…あっ無理だ腕無いわ目に包帯してる確実に補助行き、悲しいわぁ。
無言での思案、時間は過ぎていく……お礼の言葉も歓迎の歌も全て心に届かないまま過ぎ去っていく。その事で案外俺はどうでもいいと思うことが多いのだなと再度認識した。
「新入生の皆さん退場ですっ」
ファッ、油断してた聞き流しすぎた他の新入生はすぐに反応して立ち上がるがワンテンポ遅れてしまった。
…………教室内は静かだ、まぁ最初は皆様子見というところで2週間ぐらいたてばよくも悪くも柔らかくなるであろうが。とりあえず俺は一通り挨拶回りをしていった内容は名前と好きなものぐらいそんな簡単な事だけだ。
そうこうしていると、がらりと教室の扉が空いたこのクラスの担任の登場である。
「はーい、席にすわれ名前は黒板に書いてある通り。自己紹介は先生はトライアスロンが趣味だな君たちの自己紹介も聞きたい。右から順にしてもらえるかな?」
と言った、興味等無かった。とりあえず自己紹介して色々と貰って親と帰りで写真を撮って終わった。
ある程度人とお話しないと……いけないから、ラインは数人と交換し終わったけど…。
「曲友達できた?」
それはきついっす、友人までは俺の場合大体行けるんだよ友達範囲が無理なんだよ家に呼んだり呼ばれたりしてキャーキャーしたり。カラオケイエイとか無理だよ?鬼畜なの義母さん。
「………まぁそれなりに、ラインいくつか交換したし。」
助手席で揺られながら、返答する今でも隣に誰か居ないと車の中でパニックに襲われそうな気がする。その返答を聞いて。
「小学校のころ出久とばかりいて友達出来てたかどうか分からなかったからね、友達ちゃんと作ってね!?」
心配された、大丈夫だって。 多分
◇
そんなんで家に帰り、俺の部屋に入り鍵を書けて勉強机に先生とクラスの人の名前と顔を一致させようとパンフレットやその他諸々広げ暗記を始めた。
名前を覚えるのは案外大変だ、どれも太いか細いか短いが長いかぐらいの違いがない肉体にどれも同じに見えるような顔とか………よくあるだろ?
声を出してくれないと、区別がつかない……元からそういうところはあったが最近それが進んできている気がするまぁ個性というなら仕方がない。能力ではないほうの。
「……よくも悪くも 個性 と結び付いたような名前が多いな……それも考えれば覚えやすいのか?」
そうぼやいた、義母さんもインコで物引き付けるし………俺も曲で曲げるだし…でも個性と関係ねぇというか結びつかな過ぎる名前もあんだよなぁ。
「………そんなことは無かった…。」
個性と結びつけて名前を覚えよう作戦は早くも停止し、頭を抱えて名前関係のメモと配られたものににらめっこを始めた。それ+中学の範囲の復習だ何とか小学生までは100点キープ出来たが……これからもアベレージ高めていかないと……
「これからも忙しくなりそうだな。」
ただの感想が未来への予感か、とりあえず先生分は最低限今日覚えて全員は3日までとしようと決めた。
ノート等を片付けて、走りに行こうとした弟も引き連れて………あっ無理矢理じゃないよ大体小学生になったぐらいから誘ったら一緒にいこうってことになった。まぁ走ることだけだけど。
お互いヒーロー目指してるから、体力は基本だし小学生1年生ぐらいならある程度は大丈夫であろうかという勝手な判断のもとだペースは弟よりもすこしだけ早いぐらいに合わせている。長距離マラソンとかでよくあるペースメーカーの役割だな……オーバーワークとか怖いしえっお前が言うな?いや、反省しているからノーカンノーカン。
「早い行こー。」
と弟がいつもの時間に急かしてくる、今度は俺が早めにやり急かしてやろうと思ったその辺はお互いどちらが早く準備して急かすか競争しているようなものだ。
「ちょっとまて、ちょっとまて準備すんでない……」
おっと必要なものは、塩と水とスマホ……スマホは充電はよしっ詰めてこれで。
「待たせたなぁッ!」
と声を出し扉を勢いよく開けた。
「煩いお兄ちゃん、鼓膜破れるかと思った。」
と耳を塞いでぼそりと発言され。
「いや、急でビックリしてると思うけどさその言い方は無くない?悲しいよ。」
段々弟の反応が、こっちに向けて痛くなっている気がするのだが気のせいだろうか………それほど遠慮しなくていい関係になったと思えばいいだろう、うん。
そうやって走りにいった、コースは公園回りを何回か1回のみだと距離が少なすぎるからだ基本的にはいつもの通りの周回の間に弟の様子を見て疲れてきたら否定しない限り家に返してその後また走りを継続したり、森に行き戦闘訓練を行う。
二人とも無言で走った、たまにすこし無理して倒れて急いでおぶって家に帰って言ったこともあったけ?とポツリと思いだしすこし笑ってしまった。
「大丈夫かー?また倒れるなんて笑えないぞー」
それなりに走りながら、言ったそろそろ弟は家に返さないと毎回少しずつ様子を見ながら距離を増やしている。弟自身で勝手に俺の誕生日プレゼントのトレーニング用品使って何かしているようだが見てないふりはしてやっていた。
「お兄ちゃんじゃないんだから、僕はだいじょ」
息を切らしながらついてくる………………本当に、無理をする弟だ。
「確かに弟程度の年に俺は何回かぶっ倒れたが、お前も一回倒れただろーあのとき大変だったんだからなー。次で帰るぞ。」
自分が掴めない時は無理をしやすい、……最初のころ何度も心配させてたんだなって。今の時点では問題なく動けている弟も掴めてきたら止める判断は任せるか……
「……………」
「家に帰ったらちゃんと水とれよー」
弟は何処か不満げについていっていた、さて帰る時間だ。
ちょっと走り、家に弟を返して今度は森に向かった……立ち入り禁止なので周囲を警戒してだが今のところ気付いた奴はいないので安心である。
「ふぅ…………」
俺は自宅からチマチマ掠め取った塩を舐め、ぬるいペットボトルの水を含んだ。目印として太い枝を一本だけ個性で曲げておいた木がある場所が訓練所だ。
右手のテーピングを外し、木を外敵だと見立てる。
まずは、右足蹴りから回って左足に移る……そこから足をあげて落とす……立ち上がってきた相手の手を掴み押さえるその時にはきちんと捻る……っ
まぁ何も無いところでやってもイメージトレーニングぐらいでしか無いが……やっぱり左腕が無いのが痛く足技を中心として見たが、本当に通用するかが分からない。
俺は手で掴み引きちぎった草を見た、武器を持ってみるのはどうであろうか?右手の個性は使えば終わるがリーチが短い手だから当たり前であるが。個性が潰れるが相手によって対応を変えるのは悪手ではない、ヴィラン向けにやっていたが傷をつけてはいけないものを相手にする可能性も多い曲げるのは回復しづらくそこら辺には沿わない。
「………考えれば考えるほど向いてねぇな……やっぱり…まぁやると決めたものはやるしかねぇか。」
武器を持つとして、小型ナイフは確定とする色々と便利だから調理に縄を切ったりとか……それと現在のスタイルに合わせて打撃用の方がいいか……鉄の棒切れ今は学生だからある程度理由をつければ誤魔化して購入できるものがいい。
「金属バットが有力かな……草野球してきますって言えばでもなぁ…なんか物足りないような気がする。」
中が空洞なのが殴ったら凹みそうで怖い、そりゃあ詰まってたら重たすぎて振るえないから仕方ないんだろうけど。
「後で考えればいいか……」
と俺は技の確認と構えのとおし、木に登り飛び移る練習はしようと思っていたがパルクールがまだ不足していた為に断念した。
まだ 足りない 全てが。
◇
ある程度済み、残りは家でやることだけになったが帰りにホームセンターを軽く見ていった……鉄の棒としてある不自然でない物を見つけるためであるうん思考が完全なる犯罪者のソレだが俺は悪くない。
日本刀をそのまま振り回すのは違反だから木刀や竹刀を使うのと感覚は一緒だ、明らかに武器という鉄の棒を使うのは違反だから日用品として使われる鉄の棒を練習として振り回そうとしているだけだ。
見てきて、候補は鉄パイプとスコップと金属バットとバール……
鉄パイプはそれなりに使えそうだと思ったが店員さんにどうやって使うんですか?と聞いて見つかったときの言い分けが全く思い付かなかったから除外
スコップはさすがは塹壕を作ったりなど戦闘で使われただけあって色々と出来そうだが大きさが難点持ち歩きには不便言い訳は思い付いたが残念ながらそれでまた除外
最終的にはバールと金属バットの戦いとなった、言い訳はどちらも思い付いているので純粋な好みの問題だ重さや手に馴染むかどうか確実に決めようとして振り回すのは完全なるアウトであるため自重する。
「…………どっちがいいかな。」
聞こえないように呟き、細い棒の方が扱いやすいと結論づけバールに、決め会計に向かった。
言い訳はヒーロー目指しているのでもしもの時に対応できるように準備をしておきたいと。
そして家に帰ってから見つからないように俺の部屋の隅っこに配置をした、義母さんや弟に見つからないように変な神経を大分使った。
窓から見た今日は雲ひとつない、星の綺麗な日であった俺はちゃんと今日を見ておけば良かったなと残念に感じた。
主人公の主武装バールになった瞬間
普通に殴れば重症当たりどころが悪ければ死亡、テコの原理で600kg以上を普通の人が動かせる。ドアのこじ開け、車に乗った人の救助、瓦礫の撤去も等も行える実にヒーローらしい道具である。しかも大体5000円で買える。しかもいくらボコっても歯こぼれの心配がないお手入れ楽チン。
ヒーローの皆バールを持とう(おふざけ)