兄は弟を守りたい。(過去編)   作:夢食いバグ

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どうだろなー


ある日、俺は道を決める。

ほだらかな季節ざわつく教室……進路希望の調査票が配られ、窓際の席でとっくに書き終わり外を眺めていた俺は中学3年生になっていた。時の流れとは何かしていると早く感じるものだ、ある人の言葉で人生とは何か為すためには短いが何も為さぬには長すぎるだっけ?そんなのもあるぐらいだ。

 

第一希望 雄英高校 第二希望 士傑高校

 

コレが俺の進路であった、本命は第二希望の士傑高校であるが第一希望に雄英高校を選択しているのは記念と弟は多分ここを受けるだろうからの下見も兼ねて、後は自宅から特に意味はないがすこし距離を置いてみたいからであろうか。

新しい世界へとかそんなものだ、家は家で居心地がいいし義母さんも弟もいるため寂しくないだがプロとなっては一定の場所ばかりにはいられないであろう。

 

プリントが回収される、一番後ろの席なので楽だ回収されたプリントを先生はぺらぺらめくり一通り確認すると何も進路に口を出さず。

 

「最初の進路希望調査ですが、コレがのちのち新たな知識や夢を得る事で変わるかも知れません。進路とは自ら進む路を決めることです。悔いのないように。

 

これで授業を終わりにします。」

 

と一言だけ、言って進路希望調査票をしまい教室から出ていった。さすがに目の前で進路を発表し出す馬鹿者でなくてよかった。

 

解放されたように、喋り出す………どこで遊ぼうかやあの先生の授業つまんない ワロタ とか次の小テスト勉強してねーとか、そんなもの俺は本を取りだし読んでいた……。

 

「(自分で決める路が進路か………)」

 

言ってはなんだが、自分にあまり自身が持てない確かに身体能力面等は上がった戦闘スタイルも一応は身に付け、リーチと手加減の為に手頃なバールをぶんまわす……もう森は無理だから自宅で。

 

「オーイ曲どこにしたー」

 

ちょっと待ってこっち来るな変態。ものすごい薬品の臭いがするぞ、なにしたんだ成績は俺よりも上だが頭のネジが吹き飛んでるんじゃないか?

 

「第一 雄英高校ヒーロー科 第二 士傑高校ヒーロー科でこれで満足か。」

 

とぼそりと呟いた。多分言わないとゴネられ続けるだろう、諦めがほとんどだ。

 

「雄英ねー俺は雄英じゃねーけどサポート科にいくぜっまぁ専門校って言ったところだなぁ。」

 

ここに馬鹿がいた、でかい声で言うんじゃない。何人か気づいて振り向いてるじゃないか。

 

「記念受験って奴だよ、それ以外の何でもない。」

 

「へー、お前なら受かっちまいそうな気がするけどなぁ。」

 

と軽く笑い頭を叩いてくるが、そろそろ次の授業の時間である。

 

「次の授業始まるぞ早く席につけ、修技君」

 

「あいよー全くお前は俺の母親かよー」

 

今日も騒がしい日になるようです。

 

 

先生にお昼休みに一応の呼び出しを食らった、後で進学先を見たのであろう。職員室に向かいトントンと神妙な表情で合図を出していた。

 

「失礼いたします、先生なにか悪いところでもあったでしょうか?」

 

「ヒーロー科二つはいいんだが第三希望実は抜けていてな………ここで書いてくれないか?」

 

あぁたしかに書き忘れていた、俺はとりあえず難波高校経営科と書くとは思わなかったのでボールペンを借りて書き記した。

 

「……これでいいでしょうか?」

 

「うん、大丈夫だ。呼び出してすまないな曲君、勉強面は今のところ平気だが………いや何でもない気にしないでくれ。」

 

「えぇ大丈夫ですよ私でもわかってますから。」

 

多分個性の制御の問題と人としての欠損であろう、プロヒーローでも活動中に体が負傷してその後も現役を続けている者もいるが最初から負傷している場合は軽く探した限りいない。素の経験値が違うのだ、それにやはり個性の問題1か0しかも普通に使えば即お縄になりかねない。とどのつまり鍛練がほぼヒーロー科でないと不可能義母さんのように引き寄せる等の軽い個性ではない弊害または調整のための訓練が必要なのにそれができないから……。

 

「そうか………でも、先生は応援してるぞ。君は生徒会書記としても頑張ってるしな、飴でも食え。」

 

とどこか先生は悲しげに話を占めた。応援と共にイチゴ飴を渡され少し同様しつつも。

 

「ありがとうございます。飴と応援、大丈夫です頑張りますから。」

 

と俺は笑って返した、少し気が楽になったようなそんな気分だ。

 

そのまま教室に戻り次の授業の準備をしていた、お昼は特に誰かに誘われなければ勉強していたので元々呼び出しに応じやすかった。生徒会としての業務に当たることも多かった為元々昼休みなぞあまりないものだ。

 

そうしていつも通りに授業を受けわからないところを纏め放課後となる、柔道部の補佐として動きの歪みを観察したり、スポーツドリンクを配布したり等以外と忙しかったりする。一応少しは参加させてもらうが多くの部員が無い故の弱点狙ってくるのでほぼ負けてしまう、そこら辺で己の弱点がはっきりするのでいい経験となる。実際に参考にさせてもらった面も多いため入ってよかった。

 

中学生で対人とかの実践経験なんてほぼ積めないしね…積めてたらそれこそタイーホされるような奴(普通の人にも喧嘩を売る奴)か恐ろしく不運な人(本人の意思とは関係なく犯罪に巻き込まれまくり自衛として積んでしまう人)だと思う。

 

………この社会だと普通に数は流石に少ないと思うがいそうなのが闇深い。犯罪発生率恐ろしいし……

 

「ぼーっとしてどうした!?曲。」

 

おっとまだ、部活最中だった考えると回りが見えなくなるここら辺は今も注意するべき点だな……

 

「いや、何でもない具合は悪くないから安心して。」

 

そうやって、また練習風景の観察を開始した。

 

始まりがあれば終わりもある、学校の下校時間ギリギリに部活をやめ部員たちが急いで帰りの支度を始めていたさて俺も帰るか………生徒会の資料纏めは昼休みのなにもない時にしよう。

 

ずっしりとした重さがある学校指定のバッグを背負い、自転車に乗って学校を後にした。

 

 

「ただいまっ遅くなった。」

 

玄関の照明が明るい、揚げ物を作る音と玉ねぎかネギを刻むような音が響いている。

 

「おかえりなさい、今日はカツ丼よ。」

 

と義母さんは楽しそうにそして誇らしげに話しかけてきた、包丁で玉ねぎ切りながらこっちを見るのは本人からすれば平気なのだろうが少しアブなっかしくてひやひやする。

 

「へー、なにか特別なことでもあったの?」

 

そういえば、カツ丼は弟の好物だったな………俺見たいに割引で買えたかそれとも祝い事なのか?義母さんの様子からして恐らく後者であろうと確信した。

 

「出久がね、前に起きたひったくり犯のバイクの番号を覚えて交番につきだしたのよあくまで個性使ってない犯行だからヒーローが出れなくて、それで犯人が見つかったてお礼されてね。」

 

…………思ったより遥かに凄かった、子供新聞とか乗りそうな奴だぞうん俺はてっきり学校内の事でなにかあったのだと思ってたから。

 

「本当か?」

 

「本当ことよ、超格好いいわ。」

 

と義母さんは笑う。

 

弟はやっぱりヒーローだって、思ったんだ俺もとても嬉しくなった。

 

「でその弟は?」

 

弟の姿が見えないので義母さんに、聞いたそうするとクスッと笑われて。

 

「部屋でぐっすり眠っているわよ、嬉しいからって無理矢理起こして感想言ったりしないでね。」

 

…………弟が眠ってなかったらしてたことです、流石に弟が寝ているところを起こす度胸はありません。冷たい目で見られます、だんだんそれに慣れてきているのがいやです。

 

「起こしたりしないって……」

 

とため息を一つついて、箸やコップなどの必要なものをあらかた準備をしていくそろそろ出来上がる頃だろうし上にあがるのも微妙な頃合いだ。

 

「…………」

 

コップに汲んだ水を飲みながら教科書に目を通していく、予習復習はしっかりしないとついていけないというよりは分からないところが分からなくなるそれが一番勉強では困るところだ。

 

「ところで曲は高校はどこにいきたいか粗方きめた?」

 

「えーとまだ悩み中だけど雄英高校か士傑高校のヒーロー科、士傑高校の場合は自宅から通えないから……部屋借りたりすることになるかな?多分寮あるって、聞いたしいけるいける。」

 

義母さんは揚げたての豚カツを切りめんつゆと一緒にあらかじめ煮込んだ玉ねぎの中に入れて卵で綴じていく。

 

「雄英高校か士傑高校ねー、凄いところを目指そうとしてるのね……最初曲がヒーロー目指そうって言ったときはビックリしたわ……もうこんなところまで来たのね。あとそろそろご飯だから出久呼んできて。」

 

としみじみされていた、あっもうご飯か……卵で綴じるのは早いからなぁ固すぎてもいけないし。

 

「わかった、呼んでくる。」

 

と俺は弟の部屋へと走り込んだ、ご飯へ呼びにいくついでにこの感情を伝えるために。

 

「オーイ飯だぞー弟よっ」

 

と扉を開けながら言う返答はない。スースーの寝息の音が聞こえた。ごそごそと動いている布団をひっぺがす。

 

「おきろーカツ丼だ。」

 

「寒い、布団返して。えっカツ丼!?」

 

と弟は布団をはがれて不機嫌になるが夕飯を理解した瞬間に驚く。まぁ好物だしなー俺もハンバーグってなったら喜ぶし驚く。

 

「弟が犯人逮捕に役にたったて警察から連絡がきてな、義母さんが舞い上がってる。俺をとても嬉しいぞ。」

 

と思いっきり抱き締める。普段は基本避けられるが隙があった。

 

「お兄ちゃん暑い、離れて重い……ご飯食べに行くから。」

 

とぐいぐい話してくる、しかも地味に痛いところを押してくるので離した。

 

「だな、食べに行こうか。」

 

降りると食卓には出来立てのカツ丼が3つ並んでいた、食べるときには俺のカツを一切れ上げた。

 

美味しく頂いた後俺の部屋に戻り明日の準備とバールを振り回す、物に当たって何回か大惨事に陥りすぐに片したことがあるため勢いはつけるが繊細にやっていく。

 

休日には弟と走ってるが、それ以外で走る機会がすこし少なくなったような気もする……その分戦闘スタイルの進展やヒーロー研究ノートの纏めとかも進んでるけど。

 

「ふぅ……今日はこれぐらいでいいかなぁ。」

 

とバールを隠すようにしまい、一息ついた。

 

「……………今のうちに面接のスピーチ考えておいた方がいいよなぁ…?ヒーロー科なんだから目標としているヒーローとかいた方がいいのか?」

 

面接は人の内情を外面態度などから読み取る行為だ、そこら辺改まった物にしないといけない………面接で言う内容を考えるのが難しいのは当たり前だろう。

 

「…そういえば雄英高校の面接方式まだ調べて無かったな……」

 

とぼんやりそう口にした。




個性の火力が制御できなさすぎて個性を含めた訓練が全くできない、そりゃあ安易な肉体強化に走ります。

出久さんは性格は明るめに変化してます、前向き。無理の無い程度に運動もしてるし。兄への態度はうん……致し方ないよね。
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