キラキラ☆プリキュアアラモード 黒の鬼神   作:水甲

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第13話 妖精の思い出 クロトの思い出

いちか達がドーナツを作っている中、ナタラは俺たちに謝っていた。

 

「まさかあきらが女の子だったとは……」

 

「というか気づくの遅くなかった?」

 

「雑魚が、お前も自分で気がつかず、言われて気が付いただろ」

 

「あ、あははは」

 

というかお前らそれなりに戦ってきたんだから分かる気がするんだけどな……

 

「にしてもプリキュアがこれで五人か」

 

こうして集まっていくのは何かしらの運命なものを感じるな……

 

『三人って喧嘩ばっかりしてるけど、一緒に戦うとすごいよね。もしかしてそういう運命だからだったのかな?』

 

ここ最近、どうにも嫌なことを思い出してるな。するといちかたちが作ったドーナツはうまくできなかったみたいだった。

 

「あのベーキングパウダーを入れ忘れたんじゃ……」

 

「ないない、私がそんなミスするわけ……」

 

「ねぇそれってもしかして……」

 

ゆかりの視線の先にはベーキングパウダーが置かれていた。やっぱり入れ忘れが原因じゃないかよ

 

そんな中でいちかたちが楽しそうに笑い合っていた。

 

「本当に……昔のことを思い出させるよ。お前らは……」

 

俺は一人そう呟いていた。

 

すると長老が騒ぎを聞きつけて現れた。

 

「楽しくて結構ジャバ。まるでいちご山のスイーツ工房みたいジャバ」

 

「スイーツ工房?」

 

「あぁ、わしとペコリンは仲間たちと一緒にいちご山の工房でスイーツを作っていたジャバ。じゃがあの爆発のせいで……」

 

「それってもしかして……あのときの……一体何があったんですか?」

 

長老はいちかたちに語った。あの時起こった出来事について……

 

スイーツ工房でペコリン達妖精がスイーツを毎日作っていく中、突如として現れた悪妖精。長老は必死に戦っていたが、キラキラルの暴発で妖精たちは吹き飛んでしまい、長老もまた魂だけの存在となるのであった。

 

 

 

 

あの日の出来事をペコリンは思い出し、寂しそうにしていた。いちかはペコリンのためにドーナツ作りを励むのであった。そんな中、俺は外で空を眺めながらあることを思い出していた。

 

「仲間と離れ離れか……」

 

「あのクロトさん、何だか今日は……その……」

 

すると心配そうにひまりが声をかけてきた。誰にも気づかれずに出てきたんだけどな……

 

「ひまり、俺がどうかしたのか?」

 

「その……寂しそうだなって……」

 

「……俺が寂しそう?」

 

「ひぃ、ごめんなさい」

 

ひまりは俺に怒鳴られると思い、怯えるが俺はため息を付き、頭をなでた。

 

「怒鳴るつもりはねぇよ。ただそう思われても仕方ないと思ってる」

 

「寂しいんですか?」

 

「そうかもしれないな。特にここ最近、お前たちを見てるとな。思い出すんだよ。昔のことを……」

 

「昔のこと?」

 

「あぁ……」

 

俺はひまりに語った。あの頃のことを……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのさ、二人とも、悪を挑発するなのはいいとしてさ……言葉使いはどうにかならないかな?」

 

警備隊時代、俺と同期のミナトは同じ同期のセリューに説教をされていた。

 

「言葉使いだ?別にいいだろ」

 

「そうそう。挑発するのに気をつける必要はないだろ」

 

「だからって下品な言葉を……」

 

「おいおい、ミナト、セリューのやつが下品な言葉で赤くなってるぞ」

 

「あれだけ悪を許さないとか断罪するとか言ってる割にはな……」

 

「あんたたちね……」

 

セリューは怒り出し、俺達に掴みかかってきた。俺たちもセリューに対して掴みかかり、喧嘩になった。するとそこにオーガ隊長がやってきた。

 

「たくっ、またお前らか。この問題児共が……」

 

「隊長。ここは私が」

 

喧嘩をする中、一人の女が俺たち三人を押さえつけてきた。喧嘩していて油断してるとはいえ、俺たち三人を押さえつけることができるのはこいつぐらいだな。

 

「はい、喧嘩はお仕舞い。セリューのこといじめちゃ駄目よ。二人共」

 

「あ、あのめちゃくちゃ痛いんですけど……副隊長」

 

「ちっ、力技かよ……」

 

「あ、あの何で私も……」

 

長い金髪に鎧を着込んだ女。警備隊副隊長のアヤ。俺たちが警備隊に入ってからずっと面倒を見てくれてくれた人だった。

 

「喧嘩両成敗。というかそこまで元気があるなら訓練でもしようかしら」

 

「やってらんねぇよ」

 

俺はそう言うと副隊長はミナトとセリューの二人を解放し、俺の腕を思いっきり捻り始めた。

 

「クロトは強制参加ね」

 

「あの二人は!?」

 

「二人は……セリューは呼び出されてるんだっけ?」

 

「は、はい。隊長に紹介された所に……」

 

「ミナトは色んな伝手を聞かせてようやく許可をもらったから、練兵場に行ってきなさい。その帝具を早く使いこなすように」

 

「はい」

 

アヤ副隊長が見送る中、俺は舌打ちをした。

 

「何?二人共帝具を持っていて羨ましいの?」

 

「んなわけ……」

 

「言い訳しないの。大丈夫だよ。クロトもいつかは持つことになるかもしれないからね」

 

「そうだといいがな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だか楽しそうな所にいたんですね」

 

「まぁな。だが色んな事があってな……」

 

あの頃の楽しさが無くなった大きな原因は副隊長がいなくなった事とミナトが裏切ったことからだったけどな……

 

「どうにもお前らを見ていると思い出しちまって、イライラするんだよ」

 

「あのイライラすると言うよりかは……その……」

 

「何だよ?」

 

「な、なんでもありません」

 

ひまりは何を言おうとしたのだろうか気になるが……また会えたら会いたいなあいつらに……

 

 

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