いちかの提案でお店を始めることになった。そのための準備を進めていたのだが……
「あぁ、全然キラキラじゃなくなったペコ~」
「掃除するからいいの」
ケーキのスポンジづくりで失敗し、あちこち真っ黒になっていた。
「面倒だな……」
「クロト、しっかり働かないと……そういえばひまりちゃんの家に住めてよかったね」
「というかよく認めてもらえたわね」
ナタラとコルネリアの二人がそんな事を言っていた。いや確かに認められたのはすごいと思う。まぁ引っ込み思案のひまりが言ったためか、ひまりの両親も嬉しそうにしながら許可してもらった。
「つっても別な勘違いをしてそうだけどな」
「勘違いってなんですか?」
ひまりが不思議そうな顔をしていた。こいつ、本当に気が付いてないのか?お前の両親から俺は彼氏だと思われているということなんだぞ……
「面倒事にならなければいいけどな」
一人でそう呟くのであった。
店の中の掃除を進めていくとそこに変な老人がやってきた。
「誰?」
「長老ペコ~」
この爺が長老?妖精っていうのは人間に変身できるのか……
「お店をやるとしたら責任者が必要なので、このダンディーでイケてるジェントルマンに化けてみた………ジャバ」
そのジャバは余計じゃないか?
長老はいちかたちにこの建物の秘密の場所へと案内していった。そこは変な機械が置いてあった。機械のガラスケースの中にはキラキラしたものが引き詰められている。
「キラキラルポットジャバ」
「これってキラキラル?」
「うむ、キラキラルを集め、保存し、新たな夢に変えるものジャバ」
いちかがキラキラルポットを動かすと中から大量のクリームが溢れてきた。いちかたちはそのクリームを操ることができ、形も変えることも出来た。
いちかたちがお店の準備を進める中、俺達は集まってある話をしていた。
「戦力が少なくないか」
ナハシュの話を聞くとこれから先戦うためには俺たちが鍛えていくのと同時に戦力を集めていったほうがいいとのことだった。
「戦力つっても、どうやって集めるんだ?俺達みたいな奴らが他にいると思ってるのか?」
「雑魚が……俺達は転移してきた。だとしたら他にもいるんじゃないのか?」
「確かに……この場にいないアカメ、クロメ達や……」
「他の選抜組がいれば……」
戦力アップは賛成だけど……
「どこにいるのかわからない奴らを探す時間があるんだったら、訓練したほうがいいな。お前らに任せておく」
俺はそう言って、出ていくのであった。
「戦力。そうそういるもんかね……」
いるとしたらミナトとセリューだろうけど……あいつらがこっちに来てるわけないよな……あとは羅刹四鬼でもボコボコにしていう事聞かせたほうがいいんじゃ……
「そっか、その手があったな……まぁ今度現れたときにでも言って……ボコるか」
新たな目標も決まったことだし、帰ろうとするとあきらとひまりの二人がいるのを見つけた。
「何してんだ?お前ら」
「クロト」
「クロトさん、実は……」
ひまりとあきらから話を聞くとどうにもみんなお店を始めるのが無謀じゃないかといい始める中、一人の女の子がお店にやってきて、友達とお茶会をするのに必要なお菓子がほしいと言うのだが、いちかが明日まで用意するといい始めていた。
「それでひまり、お前は買い物ができなかったと」
「は、はい」
「だから二人でいこうと思ってね」
「二人か……だったら俺も付き合う」
「クロトさん……」
「本当にクロトは優しいね」
「うるせぇ」
無謀なことに挑戦か……それもいいかもしれないな