キラパティが開店してから一週間が過ぎた。今のキラパティはものすごく人気が出ていた。
「そう!ひとえに美しいゆかりさんとかっこいいあきらさんのおかげです!」
キッチンでいちかが二人をたたえていた。まぁこの二人がいれば人気もでるよな
「クロトさんとナハシュさんの二人もお客さんがかっこいいって言ってましたよ」
「「あぁそう」」
ひまりが嬉しそうに言うけど、まぁ最初の頃みたいに怖がられてない分はいいかもな
「この調子なら参加できるよ。いちご坂スイーツフェスティバル!」
話を聞くと、どうにもこの街のスイーツのお祭りみたいなものだった。まぁそれに出店ができるだけでもいいかもしれないな
「せっかく参加するんなら新作スイーツは欲しいよね」
「目立たせたいなら美しいものにしたら?」
「あぁ、華やかなスイーツならみんなが喜んでくれそうだね」
「それだ!ゆかりさんの美しさとあきらさんのかっこよさがてんこ盛りなスイーツ!」
どんなスイーツだよ……
「カラフルなフルーツのタルトはどうですか?」
「いいねそれ」
「タルトで決まりだね。そこでゆかりさん、あきらさんにお願いです。タルトに乗せるフルーツ選びをお願いできませんか?」
「私達……」
「二人で……」
まぁこの二人、同じ学校だから相性はいいだろうな。するとナハシュが俺の肩をたたいた。
「俺達も一緒に行くぞ」
「何でだよ」
「色々とな……」
何だかナハシュの反応が気になるけど……まぁ付き合ってやるか
四人で買い物に行くのだが、どこもフルーツが売り切れだった。
「どこも売り切れ……」
「まぁお祭りだからな」
「仕方ないわ。帰りましょう」
「いちかちゃんたちが楽しみに待ってるよ」
「無責任な優しさほど罪なものはないわ」
何か相性が良いと思っていたけど、相性悪くないか?この二人……俺はナハシュの方を見た。
「雑魚が。相性が良いと思っていたなら間違っているぞ」
「まぁ間違っていたな……というよりかはお互いのいいところを認めあっていな感じじゃないのか?」
ふっと気がつくとアクセサリーショップに入ったゆかりが、女の子にあることを言っていた。
「そうね、少し大人っぽいかもしれないわね。でも身に着けていれば、いずれこれが似合う素敵な女性になれるはずよ」
ゆかりって意外と面倒見がいいというか……
他のお店でフルーツを探しに行くと道端で老人の女性が何かを探していた。
するとあきらがすぐに駆け寄った。
「大丈夫ですか?どうしました?」
「指輪の石が外れて落ちてしまったの」
「どんな石ですか?」
「エメラルドなの……きれいな緑の……でももう無理よね」
「きっと見つけます。ここで待っていてください」
あきらが探しに行こうとするが、ゆかりがあきらに耳打ちをした
「あなた、簡単に見つかるとでも思っているの?」
「琴爪さんたちはおばあさんと一緒にいてあげて」
あきらは俺たちにそう言って探しに行くのであった。最後まで諦めないんだな……
しばらくしてあきらは宝石を見つけて戻ってきた。
「これじゃありませんか?」
「そう、これよ。間違いないわ」
「よかった……」
無事見つけられてよかったみたいだな。すると老人はゆかりになにか耳打ちをすると、ゆかりは何故か嬉しそうにしていた。
「ナハシュ。多分だけど、この二人は互いのいいところをよく知らないみたいだったな」
「……そうかもな。お前も知ったふうなことを言っているが……」
「経験しているからな……」
ミナトとセリューの二人で良くな……
「ん?あれ?」
「……あの二人何処に行った?」
気がつくとゆかりとあきらの二人がいなくなっていた。いつの間に姿の消したんだ?
「一旦戻るか」
キラパティに戻るといちかたちは必死にタルト作りに励んでいたけど、何だか必死じゃないか?
「メズ、何かあったのか?」
「どうにもあの二人の親衛隊がやってきてね。あの二人にはここはふさわしくないってさ」
「親衛隊なんているのか……」
「あぁ面倒なことにな」
そういえばナハシュは一緒に学校に通ってるんだっけな。まぁいちかたちは二人が戻ってくるのを信じているみたいだな
「それにふさわしい場所かどうかはあの二人が決めることだけどな」
しばらくしてタルトが完成すると、外で二人の帰りを待っていたペコリンが帰ってきたという声が聞こえたけど……
「あの二人は空を飛ばないし」
「あんな見た目じゃないだろ」
俺とナハシュは呆れながらツッコミを入れた。というか悪妖精がまた出てきたか。
「タルトーン!」
悪妖精は奪ってきたタルトのキラキラルを吸収し、巨大化した。
「あのキラキラルがあれば、もっと強く、エレガントに回れるトン!」
どうやら今度はいちかたちのタルトを狙っているみたいだな。さて……仕方ない
「ナハシュ、メズ、行くぞ」
「あぁ」
「仕方ない」
「私達も」
いちかたちはプリキュアに変身し、悪妖精を縛り上げるが、悪妖精は回転を始め、ホイップたちも回転に巻き込まれてしまい、目を回していた。
「オラっ!!」
「ハァ!!」
「ていっ!!」
俺たちも攻撃を仕掛けるが、回転で弾かれる
「面倒だな……」
「みんな遅くなってごめん」
「私達のタルトには指一本触れさせない」
遅れてきたあきらとゆかりの二人がプリキュアに変身し、二人は協力しあい、回転している悪妖精の上から攻撃を食らわしていく。
「なるほどな。上からなら回転していても関係ないか。それだったら!!」
俺は悪妖精と逆の回転をし、悪妖精を空まで弾き飛ばした。
「逆回転すれば相手の回転を無効化できるってな」
悪妖精も撃退したが、あきらとゆかりの二人はまだ買い物が終わってないことを伝え、また出かけていくのであった。
そしてようやくタルトも完成すると例の親衛隊がやってきた。だけど二人はその親衛隊にタルトを食べさせて、どうにか認めさせたのだった。
「まぁ二人の居場所は二人が決めることだからな」
「そうだな……」