キラキラ☆プリキュアアラモード 黒の鬼神   作:水甲

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第3話 プリンみたいな少女

いちかが学校に行っている間、俺はぺこりんが持っていた家で留守番をしていた。

 

「のう、クロトよ。ペコリンを知らないかジャバ?」

 

「知るかよ。遊びに行ってるんじゃねぇのか?」

 

寝ていると長老がペコリンの行方を聞いてきたけど、俺が知るわけ無いだろ。

 

「いちかにでもついて行ったんじゃないのか?」

 

「それなら良いのジャバが……」

 

留守番も退屈だし、昼寝でもしようとするとちょうどよくいちかがやってきた。

 

「帰ってきたのか?いちか」

 

「ひぃ!?」

 

「有栖川さん大丈夫だよ。クロトさん、驚かしちゃ駄目だよ~」

 

「驚かしてねぇよ。誰だ?このちんちくりんは?」

 

いちかの後ろに隠れてビクついてる少女。どんだけだよ……

 

「もう、女の子をちんちくりんって呼んじゃ駄目だよ」

 

「名前が知らねぇんだから仕方ねぇだろ」

 

「そっか……えっとこの子は同じクラスの有栖川ひまりちゃんで、有栖川さん、この怖くて口が悪い人はクロトさんって言うんだよ」

 

怖くては余計じゃないか?口が悪いのは癖みたいなものだからしょうがないと思っているけど……

 

「それで何しに連れてきたんだ?」

 

「あぁ、そうだった。今から有栖川さんと一緒にプリンをつくろうと思って、クロトさんも一緒にどう?」

 

「プリン?俺は菓子作りなんてできねぇぞ」

 

「いいからいいから」

 

いちかに背中を押されながら、三人でキッチンに入るのであった。

 

 

 

 

 

キッチンに入るとひまりは驚いていた。

 

「えっ!?すごい……」

 

「よーし、じゃあ始めよっか。レッツラクッキング!!」

 

早速調理を開始する俺達、いちかと俺が作り始める中、いちかはあることを言い出した。

 

「でもよかった。有栖川さんがプリン詳しいなら百人力だね」

 

「えっ?あ、あの……スイーツのこと調べるの好きで……」

 

それから調理を始めていくが、どうにもさっきから焦がしてばっかりだった。俺も何となくやっているがどうにも上手くできない。

 

「どうして~」

 

「知るかよ……」

 

「砂糖が結晶化してるんです!!」

 

どうすればいいのか考えていると、突然ひまりが大きな声を上げた。さっきまでおどおどしていたのに、そんな声が出るんだな。

 

「はい?」

 

ひまりは一冊の本を取り出しながら説明を始めた。

 

「スイーツは科学です。分量を守り、正しい工程で作れば、決して裏切りません」

 

「はい?」

 

「そもそもプリンの由来はご存知ですか?」

 

ひまりのプリンへの説明が止まること無く、気がつけば夕方までかかっていた。説明は長いけど、どうにもためになる話だな。

 

「何だか大変なんだね。プリンって……」

 

いちかが疲れた顔をしながらそういった瞬間、ひまりがやってしまったという顔をしていた。

 

「あっ……うぅ……ごめんなさい」

 

ひまりはそのまま飛び出していってしまうのであった。なにかやらかしたか?

 

「いちか、ちゃんと聞いてたのか?」

 

「えっ、えっと……うんと……クロトさんは?」

 

「割とためになる話だったから聞いてたぞ」

 

「クロトさん、勉強熱心だね」

 

「ためになる話ならしっかり聞く。どうでもいい話は聞かない。俺の性分だ」

 

「そ、そうなんだ」

 

さてひまりのあの様子……気になるな。昔何かあった関係か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、ナタラと二人で留守番をしているといちかが学校から戻ってくると昨日ひまりが持っていた本を持ってきていた。

 

「いちかちゃん、その本は?」

 

「これね、同じクラスのことが持っていたものを図書室で見つけたの。だからコレを参考にしてプリンを作ろうと思って」

 

「そっか、それじゃ俺も手伝うよ。クロトは?」

 

「俺はパス」

 

いちかとナタラの二人がプリン作りを始めると窓の外にひまりがいるのを見つけた。俺はひまりの元へ行き

 

「よぉ、こんな所で何してるんだ?」

 

「きゃ!?く、クロト……さん」

 

「いちいち驚くな」

 

「ご、ごめんなさい」

 

「昨日のことが気になって来たんだろ。ほら、見てみろよ」

 

「えっ?えっ?」

 

俺はひまりの手を掴み、窓からキッチンの様子を見せていた。

 

「その本!」

 

「うわぁ!あ、有栖川さんとクロトさん……どうしてそんな所に?」

 

「ひまりが来ていたから捕まえてきた。

 

「クロト、女の子を捕まえるのは……」

 

「分かってる。ほら、中に入るぞ」

 

「は、はい」

 

それから三人(俺は見ているだけ)でプリンを作り上げていくのであった。

だいたい出来上がっていくと、いちかは嬉しそうにしながら

 

「有栖川さんのおかげだよ。さすがはプリン博士」

 

「えっ?」

 

「いや、ミス・プリン?」

 

「あ、あぁ……」

 

「あれ?ミス・プリンは嫌だった?」

 

「プリンは……スイーツは科学です。分量を計って、正しく作っていけば失敗しない。でも友達の気持ちは、私は測れません。私は大好きなプリンのことを聞いてもらいたかっただけなのに……」

 

どうにも嫌な思い出があるみたいだな。俺はひまりの頭を撫でた。

 

「そんなことねぇよ。俺は聞いてたし、いちかだって聞いてただろ」

 

「えっ?」

 

「うん、分かるよ。有栖川さん、本当にプリンのことが大好きなんだって」

 

「宇佐美さん……クロトさん……」

 

二人は一緒にプリンの生地を作っていく中、ナタラは俺にあることを言ってきた。

 

「君は思っていたよりも優しいんだね」

 

「優しい?俺は本当のことを言っただけだ。ひまりの話をしっかり聞いてたしな」

 

「照れ隠しって訳じゃないね」

 

 

 

 

 




中途半端な所で終わりですみません
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