いちか、ひまり、ナタラ、俺とで道を歩いている時……
「今日は何作ろうかな~」
「商店街に行ってみましょう」
「そうだね!材料と相談だ!」
「たくっ、何で俺が買い出しの手伝いなんて」
「でもクロト、断ってもいいのに付き合うなんて……」
「暇してたからな。まさか買い出しとは思って見なかったけどな」
俺はそう呟くとどこからか歌声が聞こえてきた。いちかたちにも聞こえてきたみたいだな。
歌声が聞こえてきたのは広場にあるステージからだった。
「何だあれ?」
「あれライブだよ。見に行こう」
いちかとひまりの二人がそう言いながら、ステージへと向かっていく。俺とナタラはついて行った。
ステージで歌っていたのは青い髪の女だった。それにしてもなんて力強い声なんだ……
ライブが終わり、いちかとひまりは盛り上がったせいか暑くなったといい、ライブ会場のアイスの出店の列に並んだ。
「でさ、あいつがさ」
「マジかよ」
列に並ぼうとすると二人の男が割り込んできた。
「ちょっと……」
「あぁん、何か用かよ!」
おいおい、脅しをかけてくるのかよ。
「何、列に割り込んでるんだ?」
「何だよおま……」
殺気を出しながら俺がそういった瞬間、男たちは黙り込んだ。
「おい、黙り込むんじゃなく、後ろに回って並び直せ」
「あ、いや……」
「それとも……ボコられたいのか?」
「わ、分かりました!?」
男たちはそのまま逃げ出すのであった。
「へぇ~中々やるじゃん」
するとさっき歌っていた青い髪の女の子がさっきの様子を見てそういうのであった。
「お前、さっきの……」
「高校生だって言うのに恥ずかしいことしてるから、注意してやろうと思ったけど、そんな心配なかったね」
そう言いながら少女は列の後ろに並ぶのであった。
次の日、いちかから昨日の女の子、立神あおいと同じ学校だということを聞かされた。
「それで何だか色々と悩んでるみたいなの」
「色々って何だよ」
「どうにも歌詞が思い浮かばないみたいで……」
「ただ歌うだけじゃないんだな……」
「クロトはあっちでそういうのは見たことないのかい?」
あっちでは特にそういうのに興味がなかったな。休日もひたすら悪人と戦うために訓練してたしな
「それでいちか、お前はなにかしてやりたいのか?」
「うん……」
「ならそうすればいい」
俺はそう言いながら、キッチンから出ていくのであった。
外へと出て、しばらく散歩しているとあおいともうひとり金髪の女がいた。
あおいは俺に気が付くと……
「あれ?あんた、この間の……」
「知り合い?」
「前のライブでちょっとね……」
「ふ~ん、にしてはそのベルト……」
オウガデーモンを見つめる女。その瞬間、俺は女に向かって蹴りを放ち、女は防御した。
「ちょ、ちょっと!?コルネリアさん!?」
「それ、臣具?それとも帝具?」
「いいや、皇具って言うやつらしい。それにしても今の動き……戦いなれてるな。それも命をかけた戦いのな!!」
俺は殴りかかろうとするが、腕を捕まれ投げ飛ばされ、俺は着地し、拳を構えた。
「あんたも戦いなれてるみたいね。それにどうにも同じ世界から来たみたいだけど……何者?」
「帝都警備隊所属だ!!」
「ってことは味方って言うことでいいのかな?」
「よく分からねぇが、お前は味方でいいのか?」
「えっと……とりあえず終わったの?」
置いてきぼりのあおい。、あぁ終りというべきだな
「なるほどね~聞いてる限りじゃあんたは私よりずっと未来から来たんだね」
「お前はナタラと同じか。あのカノンとか言う奴の仕業みてぇだな」
「えっとコルネリアさんが別世界から来たっていうのは知ってたけど、他にもいたんだね。だからっていきなり喧嘩するのは……」
「いや~敵対するやつかなって……」
「まぁこういうのもたまにはいいものだな。いい訓練になる」
「何というかあんたらについていけないんだけど……とりあえず私は歌詞を考えないと……コルネリアさん、先に帰るね」
あおいはそう言ってどこかへ去っていった。
「何だ?あれ」
「まぁ何というか自分らしさを見失ってる感じね。ところで聞きたいんだけど……」
「何だ?」
「アカメって知ってる?」
アカメ……あぁナイトレイドの奴か。そういえば奴も昔は帝国に所属してたみたいだったな。
「俺が知る限りじゃ帝国の敵だったな」
「そっか……」
コルネリアは俺の話を聞いて、少し暗い顔をするのであった。何だ?何かあったのか?
「まぁアカメなりに見つけた道なんだろうね。それじゃクロト、また会おう」
コルネリアはそう言ってどこかへ去っていくのであった。