いちかが出ていってからしばらくしてから、いちか、ひまり、あおいの三人が戻ってきた。
「クロトさん、ナタラさん、コルネリアさん、まだいたんですか?」
「もしかして待っていてくれて……」
「戻ってくるって思ってたの?」
三人がそういう中、コルネリアはニヤニヤ笑っていた。
「クロトの言ったとおりになったわね」
「うるせぇよ。ほら、早いところ作るんだろ」
「あ、うん」
いちかたちはシュークリームを作り始めた。さっきまでは三人が自由に作っていたのが、今度は三人力を合わせて作り始めていた。
「もしかしてクロトはこうなると思って……」
「まぁな。それに力を合わせたときほど凄いことが起きるんだよ」
あの頃だって、口喧嘩が多く隊長に怒られてばっかりだったのに、いざ力を合わせたときは負ける気がしなかったな。
「あいつらが生きてたらな……」
「あいつら?」
「クロトの昔の仲間のことかい?」
「なんでもねぇよ」
思わずあいつらのことを思い出しちまったな……もう会うことはないのにな……
そしていちかたちが頑張った結果、見事にシュークリームが完成した。いちかは思わず
「すごいよ。すごいよ。ひまりん、あおちゃん」
「あおちゃん?」
「ひまりん?」
「へっ……なんか変なこと言った?」
嬉しすぎてあだ名で呼んだってことか。まぁいいんじゃねぇのか
「いちかちゃん、いいんじゃないの。せっかく友だちになったんだから」
「そっか、そうだよね」
ナタラにそう言われて嬉しそうにするいちか。何故かコルネリアは二人のことを見て
「なるほどね~」
「何がなるほどなんだ?」
「さぁてね。そのうち分かるんじゃないの?」
コルネリアは何が言いたいのかよく分からなかった。まぁ放っておいてもいいか。
それからいちかはある事をひらめき、シュークリームに手を加えるのであった。
そして朝になり、早速シュークリームを届けに行こうとすると俺達の前に怪物が現れた。
「なんだこの怪物は?」
「おっと動くんじゃねぇ!キラキラルがこぼれるじゃねぇか!」
怪物はそういってシュークリームのキラキラルを吸い込み、巨大化した。要するにいつもの奴らの仲間か
「さっさと潰すぞ!!オウガデーモン!!」
「うん!」
いちかたちはプリキュアに変身し、俺たちも武器を構え、巨大化した怪物に攻撃を仕掛けるが、攻撃が通じていなかった。
「面倒なやつだな!」
「お前たちの攻撃なんてきかないぞ~」
面倒だな。それにいつもより強い気がするな。まさかと思うが……
「お前らが作ったシュークリームで強くなったみたいだぞ」
「そうなの!?」
「それじゃどうしたら……」
「なにか方法は……」
ホイップたちが悩んでいると俺はある事を思いついた。
「それだったら、ナタラ!コルネリア!合わせろ!」
俺はそう言いながら、怪物に向かって走り出した。二人はなんなのか分からないでいたが、すぐに俺がやろうとしたことに気がついた。
「行くわよ!ナタラ!」
「あぁ!伸びろ!トリシュラ!」
ナタラはトリシュラを怪物に向けながら伸ばし始め、コルネリアはトリシュラの上を駆け出していき、俺はコルネリアの眼の前に飛んだ。
「気合い入れな!!」
「加減すんじゃねぇぞ!!」
コルネリアが俺の足の裏を思いっきり殴り、俺は物凄い速さで怪物に突撃をぶちかました。
「ぐほっ!?」
「ほら、どうだ!!」
怪物はなんとか立ち上がり、攻撃を仕掛けてきた。俺は金棒で弾いていくと
「そっか、私達の思いを合わせればいい!三人で作ったシュークリームのように!私達の思いを」
「私達の思いを!」
「一つにする!」
ホイップたち三人が力を合わせ、怪物に攻撃を繰り出し、怪物は直ぐ様吹き飛ばされていった。
「私達のスイーツを汚すやつは」
「「「ゆるさない!!」」」
「ペコ」
三人が決め台詞言うけど、ペコリン、最後のは余計だった気がするぞ
「どう?あいつらなんだけど……」
「どうにも見知った顔があるな」
「あの子って確か選抜組の……それにしても死んだ人間が生き返るなんてね。まぁ私達もそうなんだけどね」
「見知った顔でもその魂を解放してやらねば」
「それじゃお願いね。羅刹四鬼のみんな」
カノンが四人にそういう中、ある一人はクロトを見つめ……
「あの鎧の子……ふふ、きっと物凄い責め方をしそうね」
それからいちかたちは白鳥の形をしたシュークリームをまりこに渡し、まりこのショーも無事に大成功に終わった。それに三人の絆も深まったみたいだな。