この話にはオーバーロードのドラマCDの一部ネタバレなど含みます。
またドラマCDを見た方からすると不快に思われる部分があるかもしれません。
作者の独自解釈などを過分に含みます。ご注意下さい。
こういったことを理解して頂いた上で見るかどうか判断して下さると助かります。
どうかよろしくお願いします。
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まず初めに登場人物の紹介です。
ドラマCDでピ二スンは若い人間三人、大きな人が一人、老人が一人、羽の生えた人が一人、ドワーフが一人の合計七人と出会っている。
『十三英雄』(ザイトルクワエ戦時はまだこの呼称で呼ばれていない)
カイズ
若い人間。
剣の使い手。
誰よりも弱い。
トブの大森林に現れたトレントのモンスターを「ザイトルクワエ」と名付けた。
後の"十三英雄"のリーダー。
ツアー
若い人間(実際は鎧の中身は空である)。
白銀の鎧に身を纏っているためピ二スンは人間だと思っていた。
後の後の"十三英雄"の"白銀"
リグリット=ベルスー=カウラウ
人間の女性。死者使い。
ピ二スンに老人としてカウントされた際に強引に若い人間にカウントさせた。
ゆえにピ二スンは若い人間と記憶したまま生きることになる。
実はスレイン法国出身者であり特殊部隊"漆黒聖典"の"第4席次"だった経歴を持つ。
色々あって脱退。以降は旅をしている。
後の"十三英雄"
ニッグ
大きな人。
エアジャイアントの戦士長。
風を巻き起こす斧を持つ。
後の"十三英雄"
イジャニーヤ
老人。
元々はスレイン法国からの依頼でリグリットの暗殺を受けた人物であった。
しかし返り討ちに遭いそのまま仲間になった経緯がある。
ピ二スンを舐めまわすような目をしていたことから他のメンバーからはロリコン疑惑を持たれることになる。
後の"十三英雄"
ダーク
羽の生えた人(ナザリックのシャルティアが持つ装備同様に羽の生えた鎧を着ている。その羽から悪魔の羽が生えている)。
全身を黒い鎧で身に纏う男性。
"四大暗黒剣"を使いこなしたとされる。
"悪魔"との混血児というのはとある理由からの自称である。
後の"十三英雄"の"暗黒騎士"。
ドワンド
ドワーフ。
ルーン工王。
ルーンが六つ刻まれた大地を揺るがすハンマーを持つ。
後の"十三英雄"
オーベルン
エルフの王族。
トブの大森林で暮らしていたエルフの集落の長。
後の十三英雄と共にザイトルクワエと戦った。
ザイトルクエ戦後、ザイトルクワエが復活した時の安全の為に集落を移すことを決心。これが後のエルフ国。
後の"十三英雄"
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ピ二スン
ドライアード。トブの大森林に住んでいる。
ザイトルクワエ
トブの大森林にいる巨大なトレント。
だが"彼ら"が倒したのは枝の部分のみである。
"八欲王"……
奴らが起こした歴史的出来事は数多い。
竜王たちを殺害し尽くした"
位階魔法を広め世界を穢し、蹂躙し、破壊………
だが何故か彼らは最後に殺しあった。
首都である"エリュエンティウ"を残して……
当時の戦禍を免れた国は実は数少ない。
スレイン法国……
"六大神"を祀り、最後の神であるスルシャーナが君臨していたとされる。
だがそんな神も"八欲王"により殺害された。
世界から"神"も"王"もいなくなった世界……
その後に起きたことはある意味当然のことであった。
空っぽになった玉座に座ろうと誰もが世界を己の色に染め上げようとした。
誰しもが"神"や"王"の座を巡り殺しあう。
そしてそれはスレイン法国ですら例外ではなかった。
その結果、"六大神信仰"と"四大神信仰"が分かれてしまった。
だが結論だけを話すならば争いは起きなかった。
かの"八欲王"による被害によって種そのものが弱体化していたからだ。
ゆえに外敵と呼べるものはいなかった。
各種族が小さな空間で過ごすだけであった。
でもそんな中、種族の垣根を越えた"国"があった。
その名前は……
『十三英雄』。
これはそんな話……
トブの大森林
一人のドライアードの前には七人の者たちがいた。
「ありがとう。ザイトルクワエを倒してくれて」
「いや…俺たちが倒したのはザイトルクワエの本体ではなく触手の一本でしかない」
そう言ってカイズはピ二スンに説明する。だがピ二スンの反応は意外なものであった。
「えっ!そうなんだ……でもありがとう。助かったよ」
「?…状況分かっているのか?要するに倒せていないんだぞ?」
「うん。でも君たちが来なければきっとこの森は終わっていたはずだから……やっぱり言わせてほしいな。ありがとう」
「……ピ二スン。もしザイトルクワエが復活したらその時はまた助けに来るよ」
「いいの?…ありがとう」
「だから俺たちのことを忘れないでほしい」
「忘れないよ。えーと…若い人間が二人、老人二人、大きな人が一人、翼が生えた人が一人、ドワーフの一人で合計七人だね」
「ピ二スンとやら……少しあっちで話をしないか」
「えっ…嫌だけど…あっ……あー!止めて…引きずらないで!」
◇◇◇◇
◇◇◇◇
「……ボクが間違ってたよ。若い人間が三人、老人一人、大きな人が一人、翼が生えた人は一人、ドワーフの一人で合計七人だね」
「そういうことじゃ。頭の良い子は好きじゃよ」
(リグリット……ピ二スンに同情するよ……)
そんなことをツアーは考えていた。
その日の晩
ザイトルクワエ(の一部)を倒した彼らは酒宴を催していた。
トブの大森林を守ったということでエルフの代表たちと共に飲んでいた。
人間であるカイズ、リグリット、イジャニーヤ
全身鎧のダーク、ツアー
大酒飲みのニッグ、ドワンド
主催者のオーベルン
カイズはオーベルンと共に飲んでいた。
「本当に今回は感謝する。ありがとう。人間」
「…礼を言われるようなことじゃない。気にするな」
「そうか。ありがとう。一族を代表して感謝する」
「……アンタは良い"王"だな」
感謝の証として頭を下げるオーベルンを見てカイズはそう言った。
ツアーとダークは酒杯を片手に雑談をしていた。
「君も大変だったね」
「あぁ。そういうお前も大変だろう?ツアー」
「君の種族程じゃないさ」
酒を飲めない二人は酒杯を片手にただ雑談を繰り返すだけだった。
ドワンドとニッグが飲み比べをしている。
「ふはははは!ワシの方が飲むじゃろ!」
「いや!俺の方が飲んでるさ!」
どちらが酒に強いかで張り合っているようだ。
「俺の方が酒が強いぜ」
「ふん。言ってろ。ワシはまだ少しだけじゃよ」
「ほざけ。俺なんかまだ微塵も酔ってねぇよ」
リグリットとイジャニーヤは飲んでいた。他に比べてゆっくり飲んでいた。
「ほっほっほ。酒は良いの……」
「あぁ。そうじゃな。ジジイ」
「アレ?おかしいの?リグリットが若く見えるぞ」
「ずっと酒を飲むといいじゃろ。ジジイ」
ピ二スンはそう言った。酒は飲めないがその場にいることだけで楽しくなってくる。
「平和だねぇ。ずっとこんな日々が続くと良いのに……」
暗黒騎士の正体はスルシャーナ
魔神(六大神のNPC)が暴走した切っ掛けはスルシャーナの所属ギルド変更によるもの
六大神のギルド → 八欲王のギルド
そのため第一の従者(直接作成したNPC)以外は裏切られたと判断し、暴走してしまった
魔神討伐の旅の実態は"リーダー"とスルシャーナによる罪滅ぼしの旅である
カイズは顔を赤くしながらダークに問いかけた。恐らく酒のせいで頬が赤くなっていた。
しかし意識はしっかりしているのだろう。その目は据わってはいなかった。
「俺たちの"仲間"にならないか?」
「……俺がか?」
「あぁ。どうだろうか?」
(仲間か……長らく忘れていたな。この身体になってから……"仲間"というものなど忘れていたな)
「……いいだろう」
「じゃあ!俺たちは今日から"仲間"だ」
そう言って二人は酒杯を叩きあった。
こうして夜を過ごした。
今思えば"この時"私が下した決断のせいで"あんなこと"が起きてしまった。
決して許されることのない罪。
例え五百年、千年経とうが忘れることは出来ないだろう。
私は彼らの"仲間"になるべきではなかったのだ。
だが後悔しても遅い……
今この瞬間、私は……
"彼女ら"を裏切ってしまったのだから…………。
それが切っ掛けで世界は一変してしまうことになるなんて………。
この時の"私"はまだ知る由も無かった。