オーバーロード<落書き集>   作:おしるこをしるこ

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ifルートです。

カルマ値に関する捏造設定ありです。

ちなみに「そんなのアリか!?」って言うのを書きたかっただけです。


IFルート 光輪の善神(アフラマズダー)

「ふはははははははははっっ!!!!」

 

 この世界に転移してきた男は笑っていた。アインズ・ウール・ゴウン魔導国に来てしまった男は笑っていた。あの日……ユグドラシル最終日、他に仲間は来なかった。

 

 

 ここはアインズ・ウール・ゴウン大陸の中にある唯一の国家、アインズ・ウール・ゴウン魔導国。ここはその首都エ・ランテルである。そうだと商人から聞いた。

 

 

アインズ・ウール・ゴウン大陸

 

 

(あいつらは……ワールドを支配したのか?)

 

 

 

異世界転移……

 

男は好きでよくその手のものを読んでいた。

 

漫画……小説……アニメ……などなどである。

 

「あれ?この世界なら『無双』できるんじゃないか?」

 

『無双』……男はその言葉を圧倒的な力で蹂躙することだったと記憶している。

 

「アインズ・ウール・ゴウンには美人なNPCいるし。上手くやればハーレムいけるんじゃないか?」

 

この場に建国当初の存在がいれば、こう口に出したはずだ。

 

「お前はフィリップか?」

 

 リ・エスティーゼ王国でラナー王女を妃にするためだけにバルブロ第一王子に内戦を起こさせ、蝙蝠の様に動き、最後はバルブロを裏切り、ランポッサ三世とザナック第二王子が率いる軍に寝返ろうとした所で味方に裏切られて殺害された。男はフィリップの如く、この世界の常識や魔法の検証など無視し、自分の欲望を優先した。

 

「よっしゃー!ハーレム築いて欲望を満たすぞ!」

 

 ヤケクソではなく、本気で自身ならば出来ると信じているのだ。何も成し遂げたことがないのないのにだ。

 

「やってやる!」

 

男はそう言ってそのアイテムを起動する。

 

 

それは世界級(ワールド)アイテムである『20』の1つ……

 

 

 

光輪の善神(アフラマズダー)

 

 

 

そのアイテムの効果はワールド一つという広範囲に及ぶ。

 

カルマ値が低ければ低い程ダメージを受ける。

 

 

(アインズ・ウール・ゴウンに所属するプレイヤ―及びNPCの大半はカルマ値が極端に低い)

 

(カルマ値が低い奴は死ね。カルマ値が高い奴は生き残るはずだから……俺がやったって証拠さえなければ何とかなるだろう)

 

 

 

 


 

 

 

 

魔導国建国記念日4月1日

 

 

 

 

 その日はアインズ・ウール・ゴウン及び『階層守護者』や『領域守護者』、初めて見る『プレアデス』なる存在などがエ・ランテルを歩いていた。

 

 

いわゆるパレードだ。

 

「魔導王陛下!万歳!」

 

「神王長!万歳!」

 

「アインズ・ウール・ゴウン魔導国!万歳!」

 

その様子から察するに慕われているようだ。

 

(だがあいつらを殺せば俺が……この国の王になれる!)

 

 

 

 

パレードの一行が街から外れた場所に来た時、男は行動を起こす。

 

「ふははははははっっ!くたばれアインズ・ウール・ゴウン!!」

 

そう言って男はアインズ・ウール・ゴウンの前に立った。

 

純白のドレスを着た女を始めとした者たちは恐怖のあまり声を出さなかった。

 

 

 

 

男が使用した元から光の塊が出現する。

 

それは男の頭上より高くなった位置より更に上昇していく。

 

 

やがて光の塊は周囲の光を全て吸い込みながら上昇していく。

 

雲の上より更に上昇していく。

 

やがてピタリと止まる。

 

 

 

「さぁ……全てを純白に染め上げろ!!!光輪の善神(アフラマズダー)

 

 

そこにあったのはもう一つの太陽。

 

巨大な太陽は圧縮されていく……

 

そしてそれは膨張し破裂した。

 

太陽が爆発したのだ。

 

 

アインズ・ウール・ゴウン大陸に巨大な光の雨が降り注ぐ。

 

 

 

「ふははははははははっっ!」

 

 

 

 

男は破顔する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何故笑っているのですか?」

 

背後から声がした。

 

男が最初に感じたのは背後を取られた危機感ではなかった。

 

どうせカルマ値の低い者は全員死ぬ。問題ないと信じ込んでいた。

 

「笑うさ……何故ならアインズ・ウール・ゴウンは終わったんだからな…」

 

男は恍惚に満ちた顔のまま振り返る。

 

 

 

そこにいたのは忍者の恰好をした男だった。

 

 

弐式炎雷(にしきえんらい)か?」

 

アインズ・ウール・ゴウンは流石に上位ギルドなだけあって他のプレイヤーと転移してきたらしい。

 

「私は至高の御方ではありません。ですがあなたに名乗る必要はないでしょう」

 

「俺が死ぬからか?」

 

「えぇ」

 

そう言って外装は忍者の男は小太刀を振るいあげた。

 

天照(あまてらす)か……皮肉だな」

 

先程天を照らしたのはこの俺だったんだ。

 

「えぇ。本当に皮肉ですね」

 

そう言って弐式炎雷の外装をした男は小太刀を以て男の首を刎ねた。

 

男の顔は絶命したにも関わらず笑っていた。

 

「……本当に皮肉ですね。『アインズ・ウール・ゴウン』の誰もがほとんどダメージを受けていないことに気付かないとは……」

 

男は外装を元に戻した。黄色の軍服の男が現れる。

 

「『勝負は始まる前から終わっている』……良い言葉ですね」

 

パンドラズ・アクターがそう言ったのには理由がある。

 

何故なら……

 

アインズ・ウール・ゴウンがこの大陸を統一し支配したあの時から……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この大陸のカルマ値の基準はアインズ・ウール・ゴウンになったからである。

 

カルマ値がマイナス500などと低い者が多い。この大陸でいうカルマ値0は『アインズ・ウール・ゴウン』というギルド基準になったのだ。極端な話、カルマ値マイナス500がこの世界のカルマ値0に該当するのだ。

 

そのため受けたダメージはせいぜい善なる極撃(ホーリー・スマイト)の1回分程度だ。

 

一般メイドならともかく階層守護者、領域守護者、プレアデスたちに大したダメージを与えられない。

 

 

 

 

「貴方が愚者で助かりましたよ」

 

(世界級アイテムを……あんな下らないことに使うなど……本当に『愚者』ですね)

 

 

(ですが……一つだけ助かりました。この世界では使いきりである『20』のアイテムは使用後も形を残すのですね……『世界級アイテム』としての効果は失いますが。その検証が出来たので良しとしましょう)

 

 

内心悪態をつくパンドラを見た一行は物事の解決を理解し、

パレードを再開するため歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

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