オーバーロード<落書き集>   作:おしるこをしるこ

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アインズ・ウール・ゴウン(モモンガ)がアルベドにプロポーズ。

果たしてその結果は……


異世界編
不死者の求婚


アインズ・ウール・ゴウン魔導王が大陸統一を果たし、祝杯を挙げた翌日のことであった。

 

 

 

 

ナザリック地下大墳墓・第10階層・執務室

 

 

 

 

「ふむ…流石はアルベド。よくやってくれた」

 

「はっ。当然のことです」

 

(羽根がピョコピョコと動いている。褒められて嬉しそうだな)

 

「アルベド。少し外に出る。供を頼んでいいか?」

 

「はい。このアルベド、どこまでも付いていきます」

 

 


 

 

ナザリック地下大墳墓・上空

 

 

 

 

アインズは<飛行(フライ)>を唱え、アルベドはサキュバスの持つ翼で空を飛ぶ。

 

やがて雲を貫いて立ち止まる。

 

「かつて……デミウルゴスにここで『アインズ・ウール・ゴウンの名前を世界中に広めたい』と言った」

 

「アインズ様の言った通りになりましたね」

 

「はは……確かにそうなるな」

 

そう言って二人は世界を見下ろす。

 

「アルベド。今までよく私に仕えてくれた」

 

「いえシモベとして当然のことです」

 

「いや……それでも頑張ってくれたことに変わりはない。感謝する」

 

 

「!!っ……勿体なきお言葉でございます」

 

「なぁ……アルベド…」

 

「何でございますか?」

 

「月が綺麗だな。」

 

「?……えぇ。そうですね」

 

「………」

 

やがてアインズはため息を一つ吐くアルベドの方に身体を向けると口を開く。

 

「お前の左手の薬指のはめてある指輪(リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン)を私に渡してくれないか?」

 

「えっ……」

 

アルベドが泣きそうな顔をしているのを見てアインズは慌てて喋る。

 

「勘違いするな。お前を悲しませるために言った訳ではないぞ。アルベド」

 

「……はい」

 

やはりどこか納得いかないのだろう。指輪を外そうとするがどこか悲しげな雰囲気を出している。だがやがて指をを外してアインズに向かって指輪を差し出す。

 

アインズはその指輪を受け取ると一度アイテムボックスに閉まった。

 

「アルベド。少しだけじっとしていてくれるか?」

 

「アインズ様?」

 

「<雲操作(コントロール・クラウド)>!!」

 

アインズは両手で雲の動きを操る。

 

「一体何をされているのですか?」

 

「……当ててみてくれ」

 

「かしこまりました」

 

(……こんなものかな。)

 

「<時間停止(タイム・ストップ)>」

 

周囲の時間が全て止まる。術者であるアインズと時間対策をしているアルベドには当然効果が無かった。

 

「!!?……これは一体……」

 

何故か分からないがアインズは<雲操作(コントロール・クラウド)>で操作した雲をアルベドの頭に被せるような形をして<時間停止(タイム・ストップ)>でその形を保った。

 

アルベドはその形を見てアインズの行動を察してしまった。それは知恵者だからではなく、一人の女としてその行動を理解したのだ。

 

「アルベド。今後は二人っきりの時はモモンガと呼んでくれないか?」

 

「よろしいのですか?」

 

「あぁ」

 

「モモンガ様……」

 

アルベドが愛しそうにその名を呼ぶ。まるでその名前を抱擁するように両手を胸の前で組む。

 

(愛しい方の名前……やっと……)

 

「そして、一人の支配者であるアインズではなく一人の男のモモンガとしてお前に聞きたいことがある。だからお前も守護者統括としてではなく一人の女性として答えてくれないか?」

 

「モモンガ様?」

 

モモンガが右手を差し出す。

 

その掌には今まで見たことのない指輪が乗っていた。

 

「これはリング・オブ・モモンガ。渾身の出来だ。効果は即時再生。さらに…。いや指輪の効果は後でゆっくり話すとしよう」

 

「………」

 

アルベドの瞳から涙が溢れだす。

 

雲操作(コントロール・クラウド)>と<時間停止(タイムストップ)>で作ったウェディングドレス。それを着たアルベドが涙を再び流す。

 

モモンガはその指輪を一度両手で大事に持つ。そのまま跪くように左膝を曲げ、指輪を突き出すように両手を差し出した。その恰好はまるで……

 

「俺と結婚して下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はい」

 

アルベドが瞳から涙を流しながら首を縦に振った。

 

そのアルベドの答えにモモンガは安心した。

 

モモンガがアルベドの左手の薬指に指輪をはめ込んだ。マジックアイテムであるその指輪がアルベドの薬指に最適化される。それは今のアルベドには愛するモモンガの抱擁の様に感じられた。

 

「モモンガ様。愛しています」

 

「俺もアルベドを愛しているよ」

 

モモンガがアルベドを強く……優しく抱きしめた。

 

この日、二人は婚約を結んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モモンガを愛している。

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ、ようやく私の願いは叶った。

 

 

 

 

 

 

アルベドは涙を流しながらも微笑んだ。

 

 

 

 

私は生涯、この日を忘れない。

 

 

だってこの日は私にとって………

 

 

 

 

 

 

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